横尾美穂と声

シンガソングライター、ボイストレーナー、ゴスペルシンガー

横尾美穂の声と生活

2010-05-26 20:56:01 | 聖書
私の住む町は、風がふく。この5月は、よく吹いている気がする。

冷たい風のせいか、久しぶりに、お風邪さんになりました。お日様があっても、風が吹くと冷えますね。少し温かくなったと、油断してました。

風という言葉は、困難とか試練とか自分に向かってくるもの(逆風)にたとえられたりします。冷たい風が心に吹くと、心も冷えます。

もう一方、風という言葉にはこんな意味もあると聖書は言っています。

聖書には、旧約と新約があります。旧約はヘブル語、新約は古いギリシャ語で書かれていますが、古いギリシャ語の「風」は「プネウマ」というそうで、ふつの「風」の意味の他に「息」「霊」という意味があるそうです。


神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった。(旧約聖書 創世記2章7節)


これは、聖書の人間観を表しています。
神の吹く息は、いのちであり、神が注ぐ聖なる霊と理解できます。つまり、私たちが生きるためになくてはならない風だと、聖書は言っています。(ちなみに、この聖書の箇所は、ボイストレーニングで呼吸ができなければ声は出ないということを深く考えるきっかけになった箇所であります。声を出させるようにしてくださったのは、神であると実感した聖書の言葉です。)


あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。(新約聖書 使徒1章8節)


この言葉はイエスキリストの言葉で、十字架で死に葬られた後よみがえったとき、弟子たちにした約束です。

神は私たちを生かし、私たちが生きるように風を送ってくださっている、というのです。
その風は、私たちを元気づける希望の風であり、生きる喜びであると。

今日、風邪をひきながら、私は祈る。

「神さま~、逆境の風ではなく、いつもこの「希望の風」を心に吹かせてください」と。

アーメン!?