横尾美穂と声

シンガソングライター、ボイストレーナー、ゴスペルシンガー

横尾美穂の声と生活

私のお気に入り ③

2009-12-10 23:40:08 | プロフィール
私の姉は、すてきな曲をたくさんおしえてくれた。そのうちの1つのバンドの映像を、昨日youtubeで発見!きゃ~(と、叫ぶ私)!それは・・・

FAIRGROUND ATTRACTION(フェアグランド・アトラクション)。

わずか数年で解散したバンドだ。イギリスは、スコットランドからデビュー。
ボーカルのEddi Reader(エディ・リーダー)の、伸びやかで美しく、チャーミングな歌声と、アコースティックな、なんともいえない優しい、懐かしい音楽。

とくに、エディの声と歌い方が大好きで・・・。1回だけ、街(ストリート上)で歌ったときも、フェアグラの歌を歌ったな・・・。

実は、その当時、私はCDやテープは持っているので、彼らの曲を聴いたことはあるが、映像は観たことがなかった。でも、なぜか、彼らの演奏している様を見たことがあるかのように思い込んでいた。音に、彼らの演奏の様子が表れていたのだろう。

それが!今は、youtubeという便利なものがあるのよね!
彼らが来日したときのライヴ映像を昨日初めて観ました。

わぁ・・・・(感動:涙)。そして、想像したとおりだった!

今、あんなバンドのライヴがズバリ観たい!って思った。

私の親友で、スコットランド出身のアンナも、エディ・リーダーが好きで、よくテープをプレゼントしてくれたっけな。

音楽とともによみがえる、その当時の記憶・・・そして、そのとき聴いたこと、感じたことは、私の中に息づいている。

親愛なるエディ、今、私の前に(映像として)現れてくれてありがとう。
歌うことについて、大切なこと、思い出したような気持ちだ。


私のお気に入り ③Lisa Loeb

2009-11-12 18:08:40 | プロフィール
大学時代によく聴いていたのは、どちらかというとギターのアコースティックな音楽。

その中で、私の心をキュントさせた声の持ち主は、Lisa Loeb(リサ・ローブ)。

教育ママ的黒ぶち眼鏡かけて、ギター持って歌っていた彼女の「Stay」という曲が大好きだ。映画「リアリティー・バイツ Reality Bites」の主題歌だった。その映画に出演していた、イーサン・ホークという俳優が私は大好きなのだが、リサが彼のお友達だったことがきっかけで、映画のサントラを担当することになったようで。その後、彼女はアメリカで大ブレイク。

彼女の歌詞は、とにかく長い。歌ってるけど、しゃべっているみたい。その日あった出来事や、思いがリアルに感じてくる。たくさんの言葉たちがきちんと音楽にのっている。

とにかく、私の心をキュントする声なのだ。聴いてみてください。「Stay」。









私のお気に入り ②Eva Cassidy

2009-11-04 22:45:06 | プロフィール
彼女の歌声を聞いたのは、もうかれこれ9年近く前。姉が聴かせてくれた、女性ヴォーカリスト、その年のベスト盤みたいなアルバムに彼女の「Fields Of Gold」が収録されていた。後で、その曲がスティングの曲のカバーだと気づいた。そのくらい、スティングとは全くちがう歌に仕上がっていた。

その声に魅了されていたものの、名前を聞きそびれ、姉に名前を確かめて聞くことも忘れている間に8年たって・・・。ふとしたときに、あの声が思い出されていたのだった。

今年のはじめ、youtubeを観ていたら、ギター持って歌ってるある女性の声にひと聞きぼれした。「この人のうた(声)かっこいい!」・・・そしてyoutubeで彼女を追いました。そしたら、「Fields Of Gold」が出てきて・・・。泣いた。

まるでEvaと会ったような興奮でした。

どんな曲も彼女の歌になる。気負いのない声、声を聴くことを楽しんでいるように歌う。

ある記事で彼女のことを紹介していた。

Eva Cassidy。1963年2月米国生まれ。1996年11月、ガンのためにわずか33歳で亡くなっている。生前に出たCDはわずか2枚。世界的に知られるようになったのは死後、しかもこの3~4年のことだ。1枚のアルバムが英国のポップ・チャートでNo.1になって以来、急速に多くのファンを世界中で獲得し続けている。 ジャンル分けは実はできない。その歌にはジャズ、ブルース、フォーク、カントリー、ゴスペル、ポップ、ロックなど様々な要素が入り交じっているからだ。 編曲の才能にも恵まれていた。

彼女の最後のライヴが収録されたアルバムを購入した。彼女の父親が彼女にギターの手ほどきをしたと、そのライヴの中で彼女は言っていた。両親もそのライヴを聞きに来ていたみたいだ。そのライヴの後、半年もたたないうち、死と直面することになったのだという。最後の最後まで、歌うのが好きだったんだろうな・・・。

やさしさと強さあふれる声は、一度聴いたら忘れられない。



写真撮影

2009-10-15 16:32:41 | プロフィール
ライヴにむけて、バヴィッとオフィシャル用の写真でも撮っておくか!と思って、GRAIN MUSICのmeg-hinataさんにお願いしました。

彼女のブログ↓

Hinata de Akubi http://meghina.exblog.jp/

にてアップされております。

撮影しているmeg-hinataさんのかっこいい姿と、私の横でレフ版もって必死に光を集めているミュージシャンの姿。腹抱えて笑うのを我慢するほどの、楽しい撮影だった。私、はっきりいって、良いお顔で写ってます(自我自賛:すんません)
写真家の腕とレフ版のおかげだわ~!

来年のカレンダー選びの季節、彼女のカレンダーはおすすめよん。

私のお気に入り ①Lea Salonga 

2009-10-13 13:31:27 | プロフィール
「私と声」というタイトルで色々書いてきたが、そのお題でも書きつつ、今日から、「私のお気に入り」と題して、いろいろ書き綴っていこうと思う。

先日の台風で、フィリピンでたくさんの死者が出るほどの被害があったそうだ。復興支援を求めて、フィリピンを代表する歌手が動いた。Lea Salonga。私の大好きなシンガーの一人だ。彼女は、募金やあらゆる支援をHP上で訴えている。

彼女は、ブロードウェイミュージカルの「Miss Saigon ミス・サイゴン」の主役キムに、世界中から選ばれたときはまだ十代。あどけなく、可愛らしい様相だった彼女だが、ビデオ化されたオーディションの風景の中では、彼女が歌い出すと、まわりのスタッフや審査員たちは、うっとりした表情で、ため息をつくほど、その歌声と彼女から出る何ともいえない雰囲気のとりこになっていた。

私は、大学時代にミュージカル活動をしていたのだが、私たちが卒論で奮闘しているとき、後輩たちが、この「ミス・サイゴン」の作品に取り組んでいた。
後輩たちの発表を観て、私もこの作品に興味を持ち映像を観てみた。主役のLea Salongaの演技、声に、魅了された。アジア人として、堂々と大舞台で活躍している彼女に憧れたを抱いた。その後、彼女の歌を何度も聞いて、歌い方を真似していたものだ。同じアジア人といっても、フィリピンと日本の歴史・文化的背景は異なる。彼女の英語は完璧。彼女の表情・素振りは、魅力的だ。とにかく、彼女から得たものは多く、私の歌活動にたくさんの励まし・影響をもたらした存在であることには間違いない。

その後、Leaは、レ・ミゼラブルにも出演。ディズニー映画のアラジンでは、ジャスミン王女の声優にも。ムーランやポカホンタスの主題歌も彼女が歌っている。顔は知らなくても、「あの声か・・!」という方も多いはず。フィリピンだけでなく、アメリカでも有名なシンガー・女優・声優なのだ。

そんな彼女、2004年の自分の結婚式では、誓約する直前、新郎の目の前でいきなり生演奏の下、歌いだしたのだ。新郎はおお泣き!これの影響か、その後、結婚式の誓約式の一幕で、新婦または新郎が歌うというブームを引き起こすことになる!?

Lea Salonga。彼女の歌声、観て、聞いてみてください。youtubeでも聞けます。 

私と声 その⑧ ヴォイストレーニング

2009-09-20 23:17:53 | プロフィール
「私と声」、久しぶりに書くぞ~。

ゴスペルクワイアのリーダーとして、ゴスペルの背景を知らない私が聖書に興味を持ち始めた頃、同時に、メンバーに歌を指導する立場として、もっと自分の歌のスキルを磨きたいと思っていた。ちょうどそのとき、東京在住で、UAやbirdなどに歌唱指導をしていたKiKiさんが、札幌でヴォイトレクラスを開講した。10名の枠だったが、入ることができ、ヴォイトレメソッド(発声トレーニング方法)を一年以上かけて学ぶことになる。

レッスンの内容は、ブログでは書ききれないが、とにかく、本を読むでもなく、自己流で頑張るでもなく、人から直接学ぶことの大切さを痛感したレッスンだった。口の中の世界を旅したり、先生の生声を聞いたり、筋肉に触れながら確認したり・・・。本では体験できない内容だった。本当に貴重な経験となった。

KiKi先生にはオーラがあり、最初は近づきづらい印象もあったが、東京に帰る飛行機までの時間、お食事したりしてお話しするようになり、少しずつ親しくなった。とてもチャーミングで、おもしろく、気さくな先生に私はすっかり惚れてしまった。それが、なんと、先生もクリスチャンであることを知った。ゴスペルを歌っていた私にとって、なんかそのことが嬉しくて、先生との出会いも、天の導きだったのかな・・・と思った。

はっきりとした言葉は覚えていないのだが、KiKi先生のレッスンで心に残っているお話は、「声を自分の力で前に出そう出そうとするのでなく、口をぽかんと開けて、待ってると・・・入ってくる」、というようなこと。今とても、よ~くわかるぅ~。
神さまが、私たちにすでに与えてくださった良いもの(声帯、口、鼻、耳・・・・体すべて)の可能性を自分の力で狭めてはいないか。「どうぞ、入ってきて」と余分な力が抜けたとき、自分の体は最高の楽器になりえるのだろうな・・・。

これからも、神さまが与えてくださった声をとことん探る旅を続けようと思う。


私と声 その⑦ ゴスペルと私

2009-08-06 17:32:43 | プロフィール
ミラクルで、ゴスペルを歌い始めて数ヶ月。メンバーから歌詞の意味を聞かれるようになる。キリスト教系の大学だったし、想像はできたが、歌詞の意味が私の実体験でないので、なんとも説明に説得力はなかった。ゴスペルって、歌詞の背景が大切なのかもしれない、と気づき始めつつも・・・最初は、歌う楽しさだけを追求していく。しかし、言葉では表現できない、ゴスペルの力は感じており、ゴスペルを歌う経験は、自分の人生に大きな意味をもたらすような予感はあった。それがなんなのか、なんとなく怖れもあった。ただただ充実した時間や友達を与えてくれたことへの感謝には満ち溢れていた。

ゴスペルを歌っていたら、知らず知らずに、クリスチャンの知り合いができた。最初に出会ったクリスチャンの方は、H牧師。ミラクル第一回目のコンサートパンフレットに、H牧師が主催するゴスペルのライヴのちらしの折込に来たのだった。(H氏は、東京を中心に牧師業をしながら、ゴスペル音楽とそのメッセージを日本全国に紹介する働きをしている。)最初は説教されるのかと、警戒していた存在であったが、出会いから一年、あるイベントがきっかけで、H氏と再会。H氏の話す、聖書のメッセージに興味を持つようになっていく。

H牧師の話す技はすごい。常に色々なことにアンテナをはり、ネタ探しをしているのだろう。聞くものの興味を引くように、様々な角度から聖書を切り込んでいく。とくにH牧師の声の色。関西弁であるが、とてもやわらかく、ほんの少~しだけかすれたような声で、トーンが低すぎもなく、高すぎもなく。押しつけがましくない声なのだ。

H氏に限らず、牧師の方々の声や話し方もいろいろで、もちろん内容にも耳を傾けますが、ついつい声などを分析したくなる私なのです。

→私と声 その⑧へ つづく

私と声 その⑥ ゴスペル in  日本 

2009-08-06 16:07:38 | プロフィール
アメリカ留学から帰り、すぐゴスペルを歌ったのではない。

まず、就職活動を開始した。そこで目に留まったのは、環境関係の専門職。オレゴンはリサイクルや、自然保護など環境に関する活動が活発で、その影響も受けており、また自転車も好きだったり・・・。試験を受けて、就職。内定通知を頂く際に、私の直属の上司がこのような話をしてくれた。環境啓発活動には、芝居で言うところの、脚本家、演出家、役者、舞台づくりなどの役割があり、その連携によって成り立つのだ、と。芝居~!楽しそう!!、と心はわくわくだった。社会人として何も知らない私。失敗や涙もあったけど、スタッフは良い方々ばかりで、とても楽しく、良い経験をさせていただいた。環境という視点ではあったが、何かを人々へ伝えるというための方法や企画を考える、人前でプリゼンテーションするトレーニングをさせてもらった。

さて、仕事をはじめ、環境の専門家になろうかと思いきや、沸々と歌への思いが捨て切れず、とくにアメリカで経験したゴスペルをここ日本でも歌いたいと思っていた。

就職半年が過ぎたころ、大学時代のミュージカル仲間に声をかけ始めたのが「A Miracle In Sapporo」(通称:ミラクル)というゴスペルクワイアであった。

多い時期には70名以上のメンバーがいた。とにかく、いろんな人種(日本人だが、様々な方々という意味で)がいて、リーダーとして大変なことも多々あった?!が(笑)、とてもおもしろいメンバーだった。そして、何と言っても、ミラクルの声は、本当に良かった。

このようにして、日本でもゴスペルを歌う機会ができたというわけだ。


→私と声 その⑦へ つづく

私と声 その⑤ ゴスペル in Oregon

2009-07-26 23:11:09 | プロフィール
その④のつづき・・・オレゴンに留学し、ゴスペルのクラスを受講することになる。ちょうどそのころ、日本でもアメリカでも、Sister Act とういう映画が話題になり、ゴスペルを歌ってみたい人が増えた時期。私もその一人であった。

先生は、Juliaという白人女性。小さい頃から教会で歌っていたという彼女。現在、彼女はゴスペルシンガーであり、牧師でもある。当時の私の正直な感想は、「白人もゴスペルを歌うんだ・・・」だった。そう、はじめの頃の私のように、ゴスペルと聞けば、黒人の音楽というイメージを持っている方々もいるのではないだろうか。

そもそもゴスペルとは、God+Spel(神の言葉)からできた言葉、キリスト教の聖書における「福音(good news=良い知らせ)」という意味である。知っている方もいるけど、実際はまだまだ本当の意味を知らない方もいる。私も、そんな知らない一人だった。

オレゴンでゴスペルを歌っていたとき、音楽(sound)としては楽しんでいたが、その意味(words)については、自分とは無関係なものであると思っていた。あの歌詞は、「クリスチャンという方々のもの」という認識であった。

ただ・・・彼ら(クリスチャンたち)が歌う姿や祈る姿から、彼らの中にゴスペルの歌詞が生きたものとして存在していることがじわじわ伝わってきた。他の音楽を聴いてかっこいいと思う時と異なるかっこよさ、説得力とでもいうのだろうか・・・があった。

はじめてJuliaに会ったとき、ゴスペルの経験がない私に、「ゴスペルを様々な人に歌ってほしい。とくに留学生は是非参加してください。このクラスは誰にでも開かれている」と言ってくれた。今、私はわかる。Juliaはゴスペル音楽を通して、学生たちやその周りの人々に、ゴスペルの本当のかっこよさ、本当の意味を味わってもらいたかったのだろうな。

本場のゴスペルシンガーたち(例えば、黒人の方々)の、あんな声質は出せないかもしれないが、ゴスペルを歌うことは、その歌い方を外面だけ真似るのではなく、その生き様を自分のもの(内面)にしていく、していきたいと願うことなのだと、私は思う。もちろん、彼らの歌唱から学ぶ点はたくさんあるのでそれも続けよう。でも、私は神さまが与えてくださった私の声をより知って、深める旅を続けていく。そしてその声でゴスペルを歌い続けたいと思う。


私と声 その④ The sound of music

2009-07-22 22:42:27 | プロフィール
大学時代、英文科の学生だった私。英語劇や英語ミュージカルの活動に参加。3年生のとき、、「The Sound of Music」サウンド・オブ・ミュージックのミュージカルで、主役のマリアを演じさせていただいた。学生劇といっても、規模もそれなりで、プロの方々にご協力をいただきながら、半年以上の期間で作り上げてく。台詞もすべて英語なので、ネイティブの先生に発音の特訓を受け、声楽家の先生、指揮者の先生に歌唱指導をしていただいた。本番は、オーケストラの生演奏。とにかく、楽しかった。生オケで歌うって、なかなかできないもの。貴重な体験だった。

あのころの仲間も宝物・・・。これもまた、青春だった!

舞台での体験は、その後も私を捉えていたのだが、その道を突き進む勇気もなく・・・。教育実習に行き、英語教員になろうと半分決めていたが、どこか、決断が定まらないでいた。そのとき、中学のころに抱いていた、「オレゴンへまた行きたい」という夢が湧き上がり、目の前に迫る現実の中で揺れ動いていた私は、留学という道を選び取る。留学奨学金の試験もだめで、家庭教師をしてお金をためるがなかなか、貯まらない。悩んでいた私に、最終的に手を差し伸べてくれた両親。

両親のサポートで、大学卒業後、アメリカ、オレゴン大学へ留学。教員を意識し、語学と異文化の勉強のための留学のつもりが、そこで待っていたのは、Acting(演劇)のクラスやゴスペルといった私にとって魅力的なクラスだった。

とくに、ゴスペルのクラスへ導いた歌は、「The Sound of Music」だったのだ。私が、一人、空き教室にあったピアノでこの曲を弾き語りしていたら、ある女の先生が「いい声ね。歌が好きなの?だったら、ゴスペルのクラスを取ると楽しいわよ」と勧めてくれたのだ。

この歌を、あの日、あの空き教室で歌っていなかったら、ゴスペルのクラスの存在に気づいてなかっただろう。
The Sound of Music~から始まった、私のゴスペルストーリー。 →私と声 ⑤へ つづく