先日、シュトーレンをつくりました。作りはじめて4年目になります。
近所の「麦の香」というパン屋さんで作るシュトーレンが美味しくて、自分でも作ってみたい衝動に駆られて作り始めました。プロのようには上手く行かないけど、毎年美味しくできます。
出来上がっていくプロセスを味わい、完成した喜び、そしてそれを味わう満足感は、手作りの醍醐味です。家族も私の手作りを喜んでくれて、嬉しくなります。
それを薄切りにして、語らいながら、蝋燭に火を燈し、紅茶やワインなどと一緒にクリスマスの時期を楽しみます。他には、イギリスやフランスのこの時期のお菓子を作ってみたり、ジンジャークッキーも子供たちと一緒に作ります。アドベントカレンダーも昨年手作りしてみました。今年はその中に日本の駄菓子を詰め込んで・・・。そして、クリスマスは家族で食事をします。教会のクリスマス会、礼拝に出席します。子供たちはサンタからのプレゼントを喜び、親はその後片付け!
こんな感じが最近の我が家のクリスマスの様子です。
クリスマスの過ごし方についてはいろいろな意見があると思います。
そもそも、クリスマスはChirt+masで救い主キリストの礼拝・ミサ・降誕祭という意味だといいます。つまり、イエス・キリストの誕生を祝う時期ですが、実のところ、ほとんどの人々はお祝いとは思っておらず、自分のスタイルで過ごしています。そもそもクリスマスツリーやプレゼントはじまりも時代の流れの中でキリストの降誕に結び付けられていったことが多いので、「これが正しい過ごし方」はないですよね。
私が10-20代のころは、クリスマスイブとクリスマスの日の過ごし方をどうするかがアベック(恋人)の問題だったりしてましたね。(今もそういう人もいるのだろう。)
最近はアドベント(キリストの生誕を待ち望む期間)も話題になり、なんでもビジネスにしてしまう国だから、クリスマスツリーも街のあちこちで以前より早くから飾り、人々のクリスマス気分を盛り上げ、購買意欲を掻き立ててるなーと思います。
私も確実にそんな商戦に引っかかる一人でした。
でも、ただプレゼントを渡すだけでは一瞬の楽しみや欲求を晴らすことしか出来ないとが分かっていただから、子供を授かってからは子供たちにクリスマスの過ごし方を伝えていくとき、どういったスタイルを我が家のクリスマスにするかを考えてきました。
私にとって大きな影響は、中学3年でアメリカのクリスマスを体験したことです。とくにそこのご家族の過ごし方です。クリスマスは家族で過ごすもので、母の手作りを子供たちは喜び、大人から子供だけでなく、家族同士全員が互いに用意したプレゼントを交換し合うということです。それは手作りのものだったり、大切なお小遣いの中から購入したもの。向こうのクリスマスシーズンは、こっちでいうとお正月の感覚に近いかもしれません。
そして、私の場合、ゴスペル音楽がきっかけでキリスト信仰を持ちましたので、それ以後は、クリスマス言葉の意味も大切にしたいと思っています。
自分の中身はきれいでもなく、子育てしながら、自分の足りなさに悲痛の叫びを上げる日々です。
そんな自分を省みたとき、自分が満たされていなければ、子供たちに温かい心も安心も与えられないと思いました。そして、私が一番嬉しいときは、やはり周りの人が嬉しいとき、喜びを分かち合う人がいるときと気づきました。そこで、クリスマスの時期は、とくにその実践をするチャンスの時期、つまり、自分が満たされることを大切にしてみようと考えました。