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「ザ・ギフティッド(大川翔)」という本はとてもオススメ!

2015年05月29日 01時00分00秒 | 
「ザ・ギフティッド」の購入はコチラ

 「ザ・ギフティッド」という本は、14歳でカナダのトップ大学に合格した日本人男子が著者で、その脳の鍛え方や勉強法、英語学習、人前で話すこと、中学受験勉強法、カナダの教育システム、その母による具体的な学習法についてまとめられたものです。
 
 あらためて、以下が大切ということがよくわかりましたね。
特にピアノは自分自身実感しています。

・母乳育児
・0歳児の頃には幼児語ではなく、感情を込めてできるだけ多く話しかける
・小さい頃は絵本をたくさん読み聞かせること
・ピアノなど脳・手・足・耳・目をフルに活用する習い事をすること
・空手などのスポーツ
・呼吸法
・観察する力が大切
・人に教えて理解力が増す
・目標や計画を立てること
・やることリストを毎日作り実行すること
・早寝で睡眠を十分にとること
・失敗を分析して更に挑戦
・読書が大切
 
 そのほか、北米でのギフティッドの制度(「飛び級」「飛び入学」を含む)や日本の中学受験についても説明もありとても興味深かったですね。

 「ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法(大川翔)」という本は、子どもを賢くする子育てのポイントが満載で、とてもオススメです!
特に0歳児の育て方は特筆かと思いますし、日本の今後の発展のためにもギフティッドの考え方は重要かと思います。

以下はこの本のポイントなどです。

・0歳児の僕では、勉強法もへったくれもないと思うのだが、父さん曰く「あるんだなあ、これが」って言うんだ。「勉強法というより、この時期は脳を鍛えるってことだけどな」と。さて、具体的には何か?とにかく、話しかけるってことらしい。ただそれだけ。内容は何でも良いって言ってた。たとえばー
「今日は、外に出かけたところで、お前のオムツを替える羽目に陥ったわけだ。お前はわかっているかもしれんが、日本の男子トイレは駄目だ。なぜかというと、オムツを替える場所が男子トイレにはないからだ。どうも女子トイレにはあるらしい。男子に育児休暇を取れとか言って、政府は公報活動しているが、その前にやることがあるだろう。まず、男子トイレにオムツ替えの場所を作れといいたい。北米では、男子トイレにも、必ずオムツ替えの場所があったぞ。日本はその点遅れている」とか。

・勉強ができる(頭がいい)というのは、五感をいかに訓練したかってことなんじゃないかな。楽器を習うのは、その五感の一部を訓練するのに最適って気がする。たとえば、ピアノは、脳・手・足・耳・目をフルに活用し、両手を複雑に使う。指を動かし、先を読み、暗記する。指を使うと、脳に刺激がいって、指と脳のつながりが増す感じがする。ピアノを弾いていると、曲にはストーリーがあって、音のストーリーが頭の中で流れていくのがわかる。僕の感覚で言うと記憶の容量が増えた感じがする。ピアノ発表会では常に暗譜して弾く。ピアノを弾くということは、いわゆる「記憶する能力」も鍛えるということなんだと思う。

・武道には精神を治癒するなんらかの効果があるんじゃないかと思う。単に身体を動かす、鍛えるだけではない何かが武道にはある。集中力はつくし、勉強にも役立つって気がする。空手の練習では、呼吸法がとても大事。息を吸い込み、下腹部に力をこめてからゆっくりと息を吐き出す。いわゆる臍下丹田(せいかたんでん)呼吸法。頭がスッキリして、集中力が増す。頭にも身体にもいいって感じ。それと、空手には、哲学というか、ある種の思想がある。空手の哲学は、「武士道」につながってる気がする。「ひきょうなことはしない」っていう考え方とか、「おのれを磨く」っていうところとか。自分と向き合う感じっていうのかな。

・もう一つ身につけた習慣がある。そえは、室内では裸足で過ごすということ。それは今も続いていて、僕は室内では靴下を脱ぎ、裸足で過ごしている。ただ、この裸足っていうのは、脳の刺激にはいいみたいなんだけど、まあ、デメリットもあって、それは知らないうちに足の裏が汚れてしまうということ。

・秘伝 勉強ができるようになる奥義 「うそを言うな、弱いものいじめをするな、五感を鍛えろ、そして早く寝ろ」

・「形」というのはとても大事なんだって、爺ちゃんは僕に力説していあ。自分の「形」を持っている人間はとても強い。一生をかけて、自分の「形」を作っていくんだって言ってた。そこで、僕は質問した。「じゃ、どうやれば、自分の「形」を作れるの?」って。そしたら爺ちゃんはニコニコして、「それはじゃな、一番うまい人のまねをすれば良いのじゃ。その人をよ~く見て、まねしてみる。最初はまねで良い」って教えてくれた。

・「よく観察して、情報収集しろ!」って。父さんの言いたかったことは、このことなんだと僕は思う。ドラマの中ではゲームに勝つために観察して情報収集するわけだけど、現実の世界もこれと同じことが言えるんじゃないかな。つまり情報を多く持っていると、物事をうまく進めることができる。状況が見えてくるし、どうすべきかが見えてくる。いろいろな意味で自分を守ることもできる。

・今考えると、キッチンやリビングっていう勉強場所と、単純な分類方法で、かなり効率的に勉強できてたんじゃないかって思う。2度のノーベル賞受賞者、キュリー夫人は、子ども時代、家族みんなで同じテーブルに集まって読書をしていたそうだ。このキッチン・リビング勉強法は、実は多くの人が実践しているって気がするんだ。

・勉強ができるようになる近道、それは「わからなかったら聞く」ってこと。僕はわからない問題や、疑問、ひっかかりがあるとき、必ず先生に聞きに行く。まず、試験前には、先生に聞いて、不明な点はすべて潰しておく。

・指導するっていうのはとても勉強になる。自分では思ってもみなかった角度から質問が来たりもするしね。でも、相手にわからせるっていうのは本当に難しい。

・「競争が進歩を生む」(渋沢栄一)。励むには競うということが必要。

・目標を決めて、その目標をクリアーするためには、いつまでに、何を、どこまでやればおいのか計画を立てる。このとき、「後ろから、逆算して」決める。そうすると、実行するとき、締切効果が働くので、実行しやすくなる。直前になってイベントが入ったり、その他いろいろな理由で実行が遅れたりすることもあるので、ある程度(20%くらい)、余裕があるようにしておくことも必要。

・「計画」は、限られた時間で受験勉強するための必須アイテム。勉強するのに無駄ということはない。でも目標をクリアーするという観点からいうと、その目標に合わせた方法をとらないといけないとのこと。そのための「計画」ということになる。たとえば、中学受験。まず、志望校を決める。志望校が決まったら、受験する学校の過去問を用意して、さっそく分析。つまり、目標に到達するためには、いつ、何を、どれだけやればいいか、分析するってこと。この分析をもとに、計画を立てるってことになる。分析するときのポイント。
 問題レベル:合格するには何点必要か。どこまで勉強すればよいか。
 出題パターン:効率よく解く手順→できる問題から確実に解く。難問はあと回し。そして
 出る順:どこを優先して勉強しなければならないか。

・母さんから、一番よく言われるのは「早く、寝なさい」なんだ。勉強してても、「いつまでも勉強しないで、早く寝なさい」と言われる。きちんと睡眠を取れってことなんだと思う。それから、生活のリズムを崩さない方が、長い目で見て効率がいいってことらしい。脳がクリアーな状態をいかにコンスタントに作るかってこと。それに僕くらいの年頃は、寝ているときに成長ホルモンが出るとも聞くからね。勉強よりもそっちの方が大事ってことなんだと思う。

・「失敗すると、人間的な深みが出る。今のうちにたくさん失敗した方が良い。失敗っていうのは、柔道でいうところの受け身の練習みたいなもんよ」だってさ。成功したらしたで、「良かった、良かった」って言う。ポジティブというか、いい加減な父さんではある。だから僕は、とにかく恐れず行動を起こす。アルバート・アインシュタインもこう言っている。「失敗したことがないってヤツは、新しいことに挑戦しなかったヤツだ」って。

・シュリーマン(ドイツ人)は、18言語ほど話せたそうだ。彼の勉強法はけっこう有名らしい。まとめるとこんな感じ。
1.非常に多く音読すること。
2.決して翻訳しないこと。
3.常に興味ある対象について作文を書くこと
4.これを教師の指導によって訂正すること。
5.前日直されたものを暗記して、次の時間に暗誦すること。

・毎週末、日本語の本を借りられる図書館や、日本語の本を買える本屋さんに通ってた。英語の本は、学校や、近所の図書館でたくさん借りてた。それと、スカラスティック・オーダーという学校の先生を通して注文する方法で、安くたくさん本を買ってもらってた。

・その他、「プレイデート」をよくしていた。プレイデートっていうのは、友達んちへ遊びに行ったり、うちに遊びに来てもらったりして、遊ぶこと。小学3年から4年の時期は、勉強量が少なかったから、毎日のようにプレイデートしてた。プレイデートで覚えたこともいっぱいある。言っちゃいけない悪い言葉とか、こっちの子どもの常識みたいなこととか。あと、お泊まりも何回もしてる。英語力アップに役立った気がする。それと、友達との遊びのほか、映画・テレビ番組やマンガも読書と同じくらい、よかったって思う。

・ギフティッドの話。日本語では、英才児とか、天才児と訳すんだろうけど、ニュアンスが違うって気がする。ギフティッドは、贈り物を意味するギフトが語源で、神あるいは天から与えられし贈り物という感じ。「その才能を社会のために還元しなさい」という意味を含んでいると思う。

・僕がどうやってギフティッドに認定されたのかというと、小学校3年のときに、担任のヒッキー先生から、この子はギフティッドかもしれないから、試験を受けるようにと言われたのがきっかけ。8歳のときのこと。今でも覚えてる。でも話があってから実際、試験を受けたのは半年くらいあとだったような気がする。試験は何段階かあった。ずいぶん、いろんな種類のテストを受けた気がする。知能テストみたいなのとか、学力テストみたいなのとか、論理力テストみなのとか、語彙力テストもあったし、絵を見て答えるのとか、連想ゲームみたいなのとか、ストーリーを作るのとか。それに、ペーパーテストだけじゃなくて、いつもは僕を担当してない先生が、1対1で僕にたくさん質問をして、僕が思ったことを答えるっていう面接テストみたいなものもあった。学力テストの方は、数学はもちろんだけど、英語も、カナダ人の平均的英語読解力と比べて、少なくとも3学年以上「上」の読解力って判断された。英語の読解力は、知らないうちにかなり上がってたみたいだ。このころ、相当たくさん本を読んでいたから、それが良かった気がする。たくさんっていうのはどれくらいかというと、1日に400ページとか500ページとか本を読んでた。絵本じゃない。1冊が250ページとか300ページとかっていう本を、1日に1冊半とか2冊とかっていうペースで読んでた。休みの日には、1日600ページとか読んだりした日もあった。

・「飛び級」というのは、学年をスキップする(飛ばす)こと。「飛び入学」というのは、高校を卒業しないでスキップして(高校卒業を飛ばして)、大学に入ること。僕は、普通に高校を卒業してから大学に入るわけだから、「飛び入学」じゃなくて、「飛び級」ってことになる。日本ではごく一部の大学で、高2からの「飛び入学」を認めてるけど、「飛び級」は現在の日本にはない制度だと聞いた。よく、アメリカなんかで、低年齢(9歳~15歳くらい)で大学入学なんて話題になったりするけど、たいていはホームスクーリング。つまり家で勉強して、高校卒業レベルまで終了したことを証明して、あとは大学の判断で入学を決める。僕の場合はホームスクーリングではなく、学校に通い、その中で「飛び級」したのが大きな違い。カナダでもホームスクーリングは制度としてある。これも、日本にはない制度と聞いてる。

・まず第一に言えることは、英語ができないと始まらないってこと。副校長先生に確認したところ、「学年は、英語力で決まる!」って話だった。日本風に言うなら、「決め手は、国語力!」ってことなんだと思う。まずは、英語が「飛び級後の学年の生徒と比べても、かなり良くできる生徒」じゃないと、「学年全部の飛び級」は、させてもらえない。数学だけできるとかだとダメ。たとえば、英語力が自分の本来の学年で一番でも、上の学年に混じったら真ん中くらいの生徒の場合、上の学年に飛び級させない。上の学年でも、英語力(国語力)で楽々トップがとれるくらい余裕がある生徒じゃないとダメなようだ。僕が飛び級したのは、12歳のとき。その時点で、英語力が高校1年以上で、高校1年英語をやらせてもトップクラスと判断されたというわけ。

・僕の周囲には、(「学年全部の飛び級」じゃなくて)、「学年はそのままで、できる科目だけ上の学年」をやってる人が何人かいる。数学や理科に多い。「科目別飛び級」。あと、飛ばすんじゃなくて、単純に、「課程を早く終わらせる」っていう方法もある。まず、「科目別飛び級」という方法。ギフティッド認定を受けてて、理科で2学年飛び級した女の子がいた。僕も、最初は、数学だけ3学年飛び級した。僕の場合、その後すぐほかの科目の試験も受け、よくできると評価されて、学年全部飛び級になった。もう一つは、「飛ばす」んじゃなくて「課程を早く終わらせる」という方法で、学年はそのままで、早く終わった科目だけ上の学年に入る。これも数学に多い気がする。

・Grade6(小学校6年)のとき、ウォータールー大学の上の学年の数学コンテストを、教育委員会のギフティッド用高校数学の先生の下で受けたんだけど、僕は満点で一番だった。そしたら、数学の先生から、「君はもうGrade8はやらなくていい。Grade9の最終テストだけ受けてくれ。その結果が良ければ、すぐGrade10に入ってもらう」って言われたから。その結果、Grade9の最終テストもよくできたので、すぐにGrade10からスタートすることになった。で、Grade10(高校1年)からはふつうに全課程やったわけなんだけど(12歳のときの話)、数学はけっこう得意で、Grade10の数学は1年分が2ヶ月で終わった。Grade11はほかの科目(物理や化学の実験など)に時間をかけた分、ゆっくりやって、その後Grade12の数学は13歳のときに全課程(1年分)を1ヶ月で終わらせた。それから、APコース(大学1年用)に入ったので、数学は14歳のときにAPコースを終えることができたというわけ。

・カナダのハーバードと称されるマギル大学は、そもそも16歳未満の生徒は、通常出願自体が不可能となっています。ですから、事情通の方であれば、なぜ14歳で合格できたのかと、不思議に思われるかもしれません。実は、マギル大学からリクルーターが翔の高校まで来てくださり、またその後、出願についてもいろいろ調べて、相談にのってくれました。マギル大学リクルーターの話によると、14歳でのマギル大学出願は前例がなく、また、すぐにはコンピューター設定を変えられないとのことでした。そこで大学側と相談の上、まずは16歳として出願し、後日、大学側が手動にて14歳と書き替えるというやり方でいくことになりました。どんな場合でも諦めずに、門を叩けば、開かれると感じた瞬間でした。前提として、マギル大学サイエンス学部の合格ボーダーが、通常5科目平均で93%前後であるところ、翔の場合99%あり、学業面で余裕があったことも指摘できると思います。マギル大学は、成績重視で合否決定する大学です。それに加え、諸々の状況から14歳であっても成熟度という点からも問題ないと判断されたのではないかと考えています。具体的には、
 ・翔が、正規のGrade12生徒であり、すでに3学年上の生徒たちに混じって高校生活を送っていこと。
 ・校長先生からの推薦状があったこと(学業成績についてのみならず、高校で生徒会役員をやっていることや環境保護活動のことなど、また性格的なことも書いていただけました)。
 ・理科主任と数学主任の先生からの詳しい推薦状があったこと。
 ・地域社会でのボランティア活動やリーダーシップ経験が豊富にあったこと(公立図書館の図書館司書の先生、空手の師範、環境保護活動担当の学校の先生からの推薦状がありました)。

・空手は5歳から開始。丸9年、稽古に励んできました。12歳からは一般部(大人用クラス)での修行を許され、沖縄県那覇市の本部道場での稽古にも毎年参加。空手修行10年目を迎える今年、初段昇段という節目を迎えることができました。先生および諸先輩方の導きによるものと感謝しております。

・経済的な事情から、夫である父親の方が育児休暇を取ることになりました。母親である私が外で働き、父親の方が自宅で翔の面倒をみることにしたのです。それでいながら母乳育児でしたので、何かと大変でしたが、職場の皆さんからの温かい支援もあり、なんとか乗り越えることができました。約半年後に、翔は保育園へ入園することができ、夫は無事、職場へ復帰しました。男性で育児休暇を取ったのは、夫の職場では第1号だったようです。この時期、夫婦ともに気をつけていたことは、幼児語ではなく、しかし感情を込めて、できるだけ多く話しかけるということです。

・ある日のこと、「見つけた!絶対ここがいい」と夫が言うので、私も一緒に訪問したところ、実にすばらしい保育園で、私もここがいいと思いました。園長先生が元学校の先生で、隅々まで行き届いた園でした。0歳児からの本の読み聞かせを徹底していて、1日に何度も本を読んで話しかけてくださるというところに、まず魅力を感じました。また、保育園入園後、何かの折りに園を訪ねたとき、子供たちの前で、私も読みきかせをすることになったこともありました。おそらく、どなたが訪問されても、そのたびに「子どもたちに本を読んでやってください」と頼んでいるのだと思います。また、0歳のときから、点呼がありました。皆の前で保育士の先生に、「大川翔君!」と呼ばれると、横に付き添っている先生が翔の手をサポートして挙げさせ、「はい」と返事をするよう誘導するのです。1日4~5回、食事やおやつの時間があったと思いますが、そのたびに、この点呼をやっていたようです。もちろん0歳ですから、最初はうまくできません。しかし、いつの間にか一人で手を挙げて「はい!」と大きな声で返事ができるようになっており、日々の積み重ねの重要さを感じました。

・さらには、年間を通して実にさまざまな行事を行っている園でした。運動会、芋ほり大会、遠足、お店屋さんごっこの日、仕事ごっこの日、バザー、子どもたちが出演する劇、縁日やお祭りへの参加、皆で料理を作る、避難訓練、プール遊びその他、さまざまな行事がありました。

・食事も細かく配慮されており、保育園内で手作り給食。食器もプラスチック製は使わず陶器を使っていました。ほ乳瓶も家から持っていったガラス製を使用してもらえました。また、保育園にお箸を持っていくこともでき、使い方指導もありました。その上、母乳対応(冷凍母乳を届ければそれで育ててくださる)もしてくださいました。0歳から保育園に通う場合、母乳育児が順調でもその時点で断乳することが多いと聞きますが、おかげさまで母乳育児を続けることができ、本当にありがたかったです(翔は、夜から朝までは母乳の直飲み、昼の間は冷凍母乳をぬるま湯で湯煎してもらい、それで育ちました)。その他、この園では裸足教育も行っていました。

・保育園は、0歳から6歳までの集団生活の場です。早い時期から多くの人と接触できます。保育士の先生からだけでなく、同じ園児同士のやり取りや、先輩後輩関係からも多くのことを学んだと思います。お昼寝の時間も一定で、規則正しい生活を送ることができました。0歳児から預かっていただいたので、トイレトレーニングもありましたし、歯が生えてからは歯磨き指導もあり、毎食後、歯磨きをしていました。また、食事の前の手荒いだけでなく、お昼寝前には、足の裏荒いもしていたようです。

・この保育園通いで、脳に対する刺激をたくさん与えてもらったと思います。特に、言葉のわからない0歳児からの本の読み聞かせは本当に良かったと感謝しています。この時期の本の読み聞かせは、脳への最高のプレゼントなのではないでしょうか。家庭で育てる場合であれ、保育園や幼稚園に通う場合であれ、なるべく早い時期から、可能な限りたくさんの本を読んでやることが、脳を鍛える上で重要なのではないかと思います。

・英語も理解できるバイリンガルに育てたいという気持ちはありましたが、両親とも日本人で日本で生活していたわけですから、まずは「母国語が一番大事」と考え、日本語教育を先行させました。

・休みの日にはよく「お出かけ」しました。ありきたりですが、幼いころはよく公園は遊びに行きました。少し育ってからは、家族で図書館へ行きました。図書館では、子どもと一緒に「紙芝居」を選びました。自分で選んだ「紙芝居」を家で読んでもらうのはとても楽しかったようで、大変喜びました。また保育園では絵本の貸し出しもしてくださったので、本人の気に入った絵本を時々借りていました。さらに、本屋さんにもよく出かけました。親子で話をしながら、本人がほいがる本を与えました。子供用百科事典を少しずつ買い揃え、一緒に眺めたり、感想を言い合うなどしていました。

・3歳ごろから、ピアノも習い始めました。ウィークデーのクラスは親の仕事の都合上無理でしたが、週末にレッスンしてくださる先生を見つけることができたので、お願いしました。この時期は、まだ手も小さく、指の力も弱いので、弾くというほどには弾けませんでした。ですが、音を意識して聞くということ、また手指を鍛えるということは、何かしら脳を鍛えることにつながるのではないかと思い、続けました。

・カナダへ来る前(0歳から5歳までの間)、日本で翔にどんな英語教育を施したのかですが、これは実にシンプルです。一言でいうと、いろいろなDVDを何回も継続的に見せたということです。「英語の音を脳に届ける」のに、一番楽で確実は方法だと思ったのです。当時気をつけていたことは、
①見せすぎないこと。目安は1日30分くらい
②親も一緒に見て、一緒に楽しむこと。手を叩いたり、声を出したり、歌ったり、身体をゆすったりなど
③簡単に次のDVDに進めないこと。1つのDVDを次のセリフが言えるくらい、つまり暗誦できるくらいにしっかり何度も聞くということです。

・気をつけていたことは、新しいものを翔に見せるときの演出です。ふだんから、新しい物を買ってきたときは、すぐに奥に隠して、翔には見せません。新しい本に移るとき、1冊だけ出してきて見せます。「これは、やっと手に入れることができた、大事なご本ですよ」と言い、もったいぶって1冊ずつ渡すのです。セットで買って押入の奥に100冊ほどあっても、そういったことを微塵も感じさせない親の演技力。「目の前の1冊」に集中しやすくするためです。そしてすぐにCDを聞き出すのではなく、まずは一緒に絵本を眺め、「どんなストーリーになるんだろうねえ」「あっ、ここに、こんなものが落ちてるね。どういう意味かなぁ?」などと、たくさん話しかけるようにしました。翔も、「うーん、ここに何か隠れているのかな」とか、その他、気づいたことを答えたりしていました。いろいろ絵を堪能し、どんなことが書いてあるのか、ストーリーをああでもない、こうでもないと想像し、それによってさらにほんの内容への興味をかきたてるのです。目の前の一冊に集中するついでに親子の会話も楽しめますし、絵からストーリーを想像したり、自分でストーリーを構築する練習にもなるので、一石五鳥くらいの効果があります。

・翔は8歳のとき、小学校の担任の先生からギフティッド・プログラムへの推薦を受け、まず学校テストをされました。この学校テストはギフティッド認定の正式テストの前提としての簡易検査で、その結果、英語力や成熟度において、少なくとも3学年は上の力がある(算数はそれ以上である)と言われました。担任の先生からは、正式なギフティッド試験を待つ間、3学年上のクラスで授業を受けてはどうかと話があったのですが、同世代との交流を優先したいと考え、親の方でお断りしました。カナダの教育は先生に権限が与えられていて、かなりフレキシブルだと感じました。半年後、ギフティッド認定の試験を受け、心理学者のチェックを経て、ギフティッドであると認定されました。9歳のときのkとです。ギフティッド登録されると、ギフティッド用のさまざまなプログラムを公費で受けることができます。ギフティッド認定テストは北米で標準化され、制度として確立されています。一度認定されれば、北米のどこへ引っ越してもずとギフティッドとして扱われると聞きました。実際、アメリカでギフティッド認定され、翔の学校へ転校してきてそのままギフティッド・プログラムに入った生徒もいました。

・「飛び入学」はすでに一部の大学で導入されていますし、大学院でも時々行われています。また、京都大学医学部が、2016年春から「飛び入学」を導入するということで話題となりました。さらには、高校を2年で卒業して大学入学資格を得られる「早期卒業制度」が文部科学省で検討されていると聞きます。高校3年の1学期時点で高校を卒業し、その年の9月に大学へ入学するといった制度が現実化する可能性があります。かつては、日本でもいわゆる飛び級が認められていました(戦前の旧姓中学、旧姓高校)。いずれ、再び「飛び級」が制度として認められる日が来るかもしれません。ギフティッドや飛び級の制度、新しいカリキュラムと単位認定制度などの導入は、待ち望まれている教育システムの改革であり、閉塞感を打破し、国際間の競争に打ち勝つ大きな言動力となるのではないかと期待しています。

良かった本まとめ(2014年下半期)

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カフェ ブレニー(船橋市行田)の珈琲はとてもオススメ!

2015年05月27日 01時00分00秒 | 外食
 千葉県船橋市の中山競馬場の近くに道路が円状になっている不思議な場所として「行田(ぎょうだ)」というところがあるのですが、その円のほぼ中心部にあるカフェ ブレニーへ行ってきました!

 実はこの行田には、昔は大きな無線塔があったようです。
太平洋戦争初期に日本軍はハワイの真珠湾攻撃をしたのですが、その時に「ニイタカヤマノボレ1208」と攻撃を指令したのがこの無線搭だったようです。
その名残りとして円状の道路がまだ残っているようですね。

さて、カフェ ブレニーですが、中山競馬場とイオンモール船橋の間にあります。
西船橋駅から京成バスで約10分で「行田団地」降車目の前にあります。
お店は2010年8月にオープンしていて、店内はまだ新しいですね。
茶色と白色を基調としていて明るくて清潔でとても良いです。
広い空間だしゆったりできますね。


↑店構え


↑店内


↑店内

 このカフェ ブレニーは、バッハコーヒーグループに属するとのことです。
バッハコーヒーグループとは、東京の南千住にある日本を代表する自家焙煎珈琲店バッハコーヒーの創始者・田口護氏に指導を受け、技術研鑽・社会貢献に努める自家焙煎珈琲店主のグループとのことです。
40年以上世界各地の珈琲農園と信頼の絆を築き上げ、世界各地から共同購入した生豆に最適な焙煎方法を常に研究し、その技術・情報をグループで共有しているとのことです。

また、このお店では最新鋭の焙煎機マイスターM-5で焙煎しているとのことです。
焙煎前と後に欠点豆をハンドピックして取り除き、最高グレードの品質にそろえ、焙煎データはパソコンで管理分析し、同じ味を再現するため最適な操作を行っているとのことです。
また、焙煎後は速やかに冷凍保存し、豆の劣化を防いでいるとのことです。
珈琲の品質にかなりこだわっているようです。

メニューを見て、卵ベーコンサンドセットを注文しますが、あいにく売り切れとのことで、メンチカツサンドセット800円を注文します。
なお、この軽食セットにはホットコーヒーが2杯付くというのは嬉しいですね!
2度コーヒーを楽しめます!


↑メニュー

そして、メンチカツサンドとコーヒーが運ばれます。
コーヒーは焙煎したばかりとのことで、苦味がなくほんのり甘くてさすが美味しいです!
丁寧にコーヒーが作られていることがわかります。
また、器やスプーンも美しくお洒落です。


↑メンチカツサンドセット

そして、メンチカツサンドがこれがコーヒーに合いますね!
メンチカツサンドも、サクッとカツが揚がっていて上質で美味しいです!
またピクルスとオリーブが爪楊枝に刺さって添えられていてお洒落です。
こういった一手間が嬉しいですね。

もちろんコーヒーはお代わりして、食前と食後で美味しくコーヒーを味わえ至福のひとときです。

カフェ ブレニーは、美味しいコーヒーを頂け、とてもオススメです!
コーヒーを追究するバッハコーヒーグループがあるということもわかって良かったです。

美味しかったものまとめ(2014年下半期)

<今日の独り言>
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自家焙煎珈琲カフェ・ブレニーコーヒー専門店 / 塚田駅新船橋駅京成西船駅

昼総合点★★★★ 4.3

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東海道五十三次 街道をゆく(品川宿~川崎宿)品川橋・品川寺編

2015年05月25日 01時00分00秒 | イベント・外出
 阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」第1回目の日本橋~品川宿に引き続き、第2回目の品川宿~川崎宿に参加したのですが、今回はその最初の品川橋・品川寺編を紹介したいと思います。

品川宿本陣跡・聖跡公園に集合した後は、今回も簡単に体操をして出発します。
今回は第1回目の8.8kmよりは距離が長く約11.7kmを歩くこととなります。
今回のチームは総勢21名で、今回は小学生の男の子も参加していましたね^_^)
午前9時25分頃出発しました。


↑体操

旧東海道の面影が残る道幅の道路をてくてく歩きます。
たまに昔ながらの格子窓の家もあります。
相当古そうですね。


↑旧東海道の道幅

まず、品川橋に到着しました。
北品川宿と南品川宿の境を流れる目黒川に架けられ、江戸時代にはまさしく「境橋」と呼ばれていたようです。
浮世絵に描かれている神社などと比較すると、当時と川の流れは埋め立てのせいか変わっているようです。
現在はかなり埋め立てられていて想像がつきませんが、東海道のそばはすぐ海だったようです。
確かに浮世絵も海とセットが多いですね。


↑品川橋

それからしばらく歩くと、道の左側の壁に「問屋場・貫目政所 跡地」の案内がありました。
 問屋場とは、大名行列や通信(飛脚)、流通として馬・人足を用意する場所で、宿場町としては重要な場所だったようです。
流通としては、たとえば品川宿の海苔問屋の海苔はこの問屋から浅草に運ばれ、そこで小売されていたようです。


↑問屋場・貫目政所 跡地

それから、「あど街ック天国」というテレビ番組のロケが畳店で行われていました。
きっとこのお店が番組で紹介されるのでしょう。
かなり老舗で、趣のあるお店です。


↑岡松畳店

それから、品川宿の脇本陣「釜屋」跡の案内がありました。幕府御用宿だったようです。
本陣は大名などが泊まる場所ですが、ブッキングした際には、どちらかの大名は脇本陣に泊まっていたようです。
この「釜屋」は、元は立場茶屋で、見送りや出迎えの人たちと宴会を開き大変繁盛したので、本陣のような構えにし、「本陣」と呼ばれたようです。
幕末動乱時には連日のように幕府関係者が利用した記録が残っているようです。
新撰組副長土方歳三らも、慶応3年(1867年)10月21日に休息し、慶応4年(1868年)1月の鳥羽・伏見の戦いに敗れた新撰組隊士たちは1月15日に品川に上陸し、しばらくこの釜屋に滞在したようです。
以前このブログでも紹介しましたが、土方歳三資料館http://blog.goo.ne.jp/good-tasty/e/8c5edfe70209a7460af1a6349574dea4 へ行ったことがあるので、感慨深かったですね。


↑釜屋跡

ちなみに、当時の2食付の旅籠代は1泊200~300文だったようです。
現在のお金で1文20~25円のなので、4000円~7500円ぐらいですね。
もちろん飯盛女なしのお値段とのことです。
また当時は近くに藩邸があった薩摩藩士とお坊さんが上客だったようです。

それから、品川寺へ行きます。
「しながわでら」ではなく「ほんせんじ」と読みます。


↑品川寺

品川寺は、真言宗で約1200年前の空海が授けたようです。
1395年には足利家によって品川一族が滅ぼされ、1450年には太田道灌の居館となり、江戸城が完成するまでここにいたようです。
1566年には武田信玄が攻めて焼き払い、明治維新にも焼かれたようです。
大正から昭和にかけて復興したようです。
結構大変な寺だったようです。

それからここの鐘は「洋行帰りの鐘」と呼ばれるようです。
というのは、慶応3年(1867年)のパリ万国博覧会、明治4年(1871年)のウィーン万国博覧会に展示され、後にスイスのジュネーブにある「アリアナ美術館」で保管されたのですが、日本ではずっと行方不明で、昭和5年(1930年)にようやく返還されたためです。
アリアナ美術館では、この鐘は時刻を知らせる鐘として使われ、愛着があったようです。
平成2年にこのレプリカの鐘をジュネーブに送り、ジュネーブと品川は現在は友好都市の間柄のようです。
また1970年の札幌オリンピックの際には、スイス選手をこの品川寺に招いて友好を深めたようです。
2020年の東京オリンピックでも同様の計画があるようですね。
心温まる話だと思います。


↑洋行帰りの鐘

なお、この「洋行帰りの鐘」には、徳川初代将軍から三代将軍の名前(戒名)である「東照宮」「台徳院殿」「大猷院殿」が大きく書かれていましたね。
というのは、この鐘は1657年に第四代将軍である徳川家綱が作らせたものだからですね。


↑洋行帰りの鐘の将軍の名前

それから、この品川寺には入口の近くに大きな地蔵がありました。


↑大きな地蔵

 江戸深川の地蔵坊「正元」(しょうげん)が24歳の時に不治の病にかかってしまい、地蔵菩薩に祈願したところ、無事治癒したことから、その感激のあまり京都の六地蔵に倣って、約7万人から浄財を集め、江戸市中街道沿いの6箇所に地蔵菩薩を12年かけて建立したようです。
1番目はこの品川で、2番目は奥州街道沿いの浅草だったようです。
6番目が深川の永代寺で、深川以外は現在も残っているようです。


↑地蔵の説明

今回もなかなか歴史の勉強になりました。
旅って面白いですね!
次回は泪橋・鈴ヶ森刑場跡編を紹介したいと思います。

お勧めなお話(2014年下半期)
自動車保険を安く!

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「役者がわかる!演目がわかる!歌舞伎入門」という本はとてもオススメ!

2015年05月22日 01時00分00秒 | 
「役者がわかる!演目がわかる!歌舞伎入門」の購入はコチラ

 最近歌舞伎好きな知人に誘われて歌舞伎に行くようになり、ハマッてきました^_^)

しかしながら、今まで歌舞伎についてほとんど知らなかったことから、役者を始めとして演目も含めて分からないことばかりで困っていました。

 そこで、出会ったのが「役者がわかる!演目がわかる!歌舞伎入門」という本で、東京の歌舞伎座で売っていました。
大きさ25.6 x 18.8 x 1.4 cmの本で、表紙のカラーの中村勘九郎の天日坊が目立ちます!
もちろんAmazonで購入することができます。

 この本が秀れているのは、もちろんカラーの綺麗な写真がふんだんにあるということだけでなく、市川海老蔵や猿之助、中村獅童を始めとした旬の花形18人を詳しく紹介し、これだけは観ておきたい33題ということで代表的な演目を初心者向けに紹介していることです。

 この本で紹介している旬の花形18人と、これだけは観ておきたい33題は以下の通りです。

どのくらいご存知でしょうか?
なお、これだけは観ておきたい33題は大向う「弥生会」の協力で、上演頻度が高い33演目とのことです。

<当代歌舞伎役者名鑑>
・市川右近
・市川海老蔵
・市川猿之助
・市川染五郎
・尾上菊之助
・尾上松緑
・片岡愛之助
・片岡孝太郎
・中村壱太郎
・中村勘九郎
・中村七之助
・中村獅童
・中村芝雀
・中村扇雀
・中村時蔵
・中村梅枝
・中村橋之助
・中村福助

<これだけは観ておきたい33題>
【三大名作】
・義経千本桜
・菅原伝授手習鑑
・忠臣蔵

【歌舞伎十八番】
・勧進帳
・助六
・毛抜
・暫
・鳴神

【時代物】
・熊谷陣屋
・俊寛
・先代萩
・実盛物語
・対面
・廿四孝
・吉野川
・盛綱陣屋

【世話物】
・油地獄
・籠釣瓶
・四谷怪談
・十六夜清心
・髪結新三
・切られ与三
・魚屋宗五郎
・桜姫
・三人吉三
・曽根崎心中
・夏祭
・引窓
・白浪五人男/弁天小僧
・吉田屋

【新歌舞伎】
・大石最後の一日

【舞踊】
・鏡獅子
・娘道成寺

 それから、「大向う(おおむこう)」の説明もありました。
私も歌舞伎を観て驚いたのは「大向う」という方たちがいて、三階席から役者の登場、見得、名ぜりふなどに合わせて「成田屋!」などと声をかけることです。
この独特の掛け声は、歌舞伎特有なんだなぁと思いましたね。

この本に書いてありましたが、この「大向うの会」に入りたいと言って入った人はいなくて、1年ぐらい観劇態度を観察されて「大向うの会」に入らないかと声をかけられるようです。
弥生会のメンバーは、この本が発行されたときは12人のようです。

 それから、本書では「歌舞伎舞台の仕掛け」「耳で楽しむ歌舞伎」「目で楽しむ歌舞伎ファッション」「歌舞伎独特の演出」「家系図・屋号」「屋号一覧」「ひとことガイド」「歌舞伎400年のあゆみ」「歌舞伎の作者」「歌舞伎用語のいろは」「劇場年間カレンダー」「全国の劇場案内」もあり楽しめます。

そしてその他の歌舞伎役者名鑑として、以下の方の説明もありますね。

・尾上菊五郎
・片岡仁左衛門
・坂田藤十郎
・中村梅玉
・中村吉右衛門
・坂東玉三郎
・坂東三津五郎
・松本幸四郎

「役者がわかる!演目がわかる!歌舞伎入門」という本は、歌舞伎初心者向けに分かりやすく役者や演目の説明等がカラーの写真をふんだんに使ってあり、とてもオススメです!!

良かった本まとめ(2014年下半期)

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Madam sumiko(千葉県 西船橋)のフレンチはとてもオススメ!

2015年05月20日 01時00分00秒 | 外食
 千葉県船橋市のJR西船橋駅北口すぐのところにあるMadam sumikoで、フレンチを楽しんで来ました!

このお店は2014年12月に開店したばかりです。
以前はこの場所には食堂がありSumikoさんが経営していたようで^_^;)、その息子が代わりに同じ場所でフレンチのお店を始めたようです。
Madam sumikoとは母のことのようです。


↑店構え

 店に入ると、店内は開店したばかりなので新しいです。


↑店内

カウンターに座ると、ロシア人女性の店員がおしぼりを丁寧に差し出します。
かなり日本語が達者で驚きました。
しかもウィットに富んでいて楽しいです^_^)

まず飲み物のメニューを見て、フランス赤ワインの「ソ・デュ・プランス 2011 コート・デュ・ローヌ」のグラスワインを注文します。
フランスのワインコンクールでトリプル金賞に輝いたとのことです。
かなり、大きなワイングラスで驚きました。
あまりアルコール類に強くないので正確に比較はできませんが、確かに美味しいです^_^)
かなりワインはお手軽なお値段で提供しているとのことでした。


↑グラスワインメニュー

そして、すぐにお通しが自動的に運ばれます。
かなり和食に近いフレンチです。
どれも丁寧に作られていることがわかります。
器も綺麗ですね。


↑お通し

それからメニューを見て、何を注文するか悩みます。


↑メニュー

 一番上の「カエルちゃんのソティー」にも惹かれますが^_^;)、赤ワインなので肉系がいいだろうと思い、「真鴨のソティー サラダ添え1750円」を注文しました。
店主が大きな肉を冷蔵庫から取り出し、さっそく調理を始めます。

 早い時間だったということもあり客は他にいないので、店主やロシア人女性と話が弾みます。
店主は以前は晴海でコックをしていたようで、西船橋で上質なレストランを目指したいという前向き上向きな心意気で、この店を始めたようです。

 西船橋にはまだそういう上質なレストランが少ないので、質向上を図り、そういう店を広げて行きたいようです。
価格戦略より価値戦略は正しいと思いますね。

 左耳にダイヤのピアスをしていてお洒落な店主です。
そのことを指摘すると、実は右耳にピアスをするのはホモの方とのことで、それとは違うとのことでした^_^;)

 また、幼い頃は米軍兵士がよくこの食堂に来ていたようです。
西船橋の近くの行田というところに、米軍基地があったためです。
元々は、日本海軍の無線搭があったところで、ここからハワイの真珠湾攻撃の際に「ニイタカヤマノボレ1208(12月8日に奇襲攻撃せよ)」を発信した場所です。
戦後は米軍が駐留していたとは知りませんでしたね。

 またロシア人女性は日本語が巧くて驚きです。
ウラジオストックから来たとのことで、一度は行ってみたいと話をすると、あまり観光する所はまだないようです^_^;)
ロシアはルーブルが通貨下落して大変でしょう?と話をすると大変そうでした・・・^_^;)

そして真鴨のソティー サラダ添えが運ばれます。


↑真鴨のソティー サラダ添え

真鴨がかなりでかい!!
真鴨を調理するのは見ていたのですが、まさかすべて自分の分とは驚きました。
てっきり3人ぐらいに分けるのかと思っていただけにその量には圧倒されます。

真鴨は表面香ばしく中はよい火加減で、歯応えがありとても美味しいです!
ベリー系のソース(たぶん)と真鴨がとても合い、そしてボリュームたっぷりで至福のひとときです。
赤ワインにも合いましたね!

店主によると、合鴨と真鴨は違うようです。
これが1750円とはかなりリーズナブルだと思います。
追加でフランスパンも頼み、美味しく一緒に頂けました。

それからインターネットでこのお店を見たというと何かサービスがあるようです。
私の場合は消費税分を還元していただけました。
これからもこのサービスがあるかは分かりませんが、言ってみる価値はあるかと思います^_^)

Madam sumikoは、美味しいフレンチやワインをリーズナブルに頂け、また気さくな店主とロシア人女性とも楽しく会話ができ、とてもオススメですね!
人気店となる前に行くことをオススメします!

美味しかったものまとめ(2014年下半期)

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地震対策に「書棚用落下抑制テープ(3M)」と「書棚用落下防止ベルト」はとてもオススメ!

2015年05月18日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
「書棚用落下抑制テープ(3M)」の購入はコチラ

 大きな地震があった際に、書棚の本がたくさん落ちると大変なことになるので、何か良い物がないかなぁとインターネットで検索してみると、書棚用落下抑制テープというものがあったので早速買ってみました!

 これは、すべり止め効果をもつ半透明の特殊なテープで、書棚の前端の底面に貼るだけで、地震による書籍やファイル等の落下を抑制するというものです。

 さっそく、書棚の前の方の底面に貼ってみると、かなり摩擦力が増し、確かに本などが前に移動しません!
この摩擦力は凄いですね!
テープを貼るだけなので、とても簡単なのは良いです!

 この落下抑制テープは、第1回「危機管理デザイン賞」を獲得したとのことで、その安全性を認められ、全国にある図書館の多くで震災対策に採用されているようです。
 これまでの書籍落下防止グッズと異なるのは、本を取りだすことにほとんど支障がないことで、テープの厚さはたったの0.3mmで、本をテープに引っかけることはありません。

 ただ、注意点としては、凹凸のない金属やガラスなどのスチール家具に最適で、無垢材やプラスチック、ざらざらした面には使えないようです。
特にカラーボックスに貼り付けると、テープを外すときに表面を傷つけることがあるためです。
ただ、私の場合はテープを外すことがないことから、カラーボックスに使ってみました^_^;)
一応貼ってすぐに外しても、表面を傷つけることはないようでした。

 それから他の使い方として、ブックエンドの底面にもこの落下抑制テープを貼ってみたのですが、滑らなくなってとても良いです!

 ブックエンドは、滑って困ることが多かったので、これは助かります。
そのほかパソコン横用のBOSEの小さなスピーカーの底面にも貼って、滑らなくなって使い勝手がかなりよくなりました。
色々と使えそうです。

 なお、この落下抑制テープは、落下抑制を100%保証するものではありませんので、書棚の特に危険そうな上の方には以下の「書棚用落下防止ベルト」を買って取り付けました。

「書棚用落下防止ベルト」の購入はコチラ

 これであれば、確実に本は落ちることがないと思われるので安心です。
なおワンタッチバックルで簡単に取り外せるので、本の取り出しが簡単なのも良いですね!

 書棚の地震対策として、「落下抑制テープ」と「書棚用落下防止ベルト」はとてもオススメです!!


お勧めなお話(2014年下半期)
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「君は、どう生きるのか(古森重隆)」という本はとてもオススメ!

2015年05月15日 01時00分00秒 | 
「君は、どう生きるのか」の購入はコチラ

 「君は、どう生きるのかという本は、富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEOが著者で、特に若いビジネスマンに向けて「どう生きるか、どう働くか」ということについて、著者の体験から培った考え方、生活習慣を踏まえて分かりやすく説明したものです。

 特に以下については共感しましたね。
・本気で仕事や課題に取り組み、絶えず自己を磨き続けること
・人のせいにするのではなく自ら動くこと
・正直であること
・卑怯な真似をしないこと
・読書が大切
・明るく前向きに考え成功を信じて努力すること
・本質を意識しつかむこと
・決断は先送りしない
・リーダーには「読み」「構想」「伝達」「実行」そして「成功」させることが大切
・誠実に生きること
・「闘魂」「力」「スピード」「戦略」「チームワーク」が重要
・事実をよく見て、情報の背後に潜む本質をつかむ
・あえて寝かせて潜在意識に考えさせることも大切
・日本はハイテクやオペレーション技術について高度に発展していて強み

 また、富士フイルムという会社自体も、写真フィルム中心の会社から脱却して、医療機器や医薬品、化粧品などのヘルスケアや液晶用フィルム等の高機能材料など6つの分野を中心とする多角化企業に生まれ変わったのは素晴らしいと思います。
というは、写真フィルムの世界で圧倒的ナンバー1だったコダックが潰れたことを考えると、かなりの努力があったと思われるからです。

「君は、どう生きるのか」という本は、より良い人生を送るためのヒントが随所にあり、そしてとても勇気づけられ、とてもオススメです!

以下はこの本のポイントです。

・人生は、自分を磨き続ける旅である。自分を高め、それを成果に結びつけて自己実現できた人こそが、人生の勝者なのである。世俗的に地位が高いか低いかは問題ではない。

・人生の成功、不成功は何をもって基準とするかで、それぞれ違ってくる。しかし仕事なら、どれだけ自分を燃焼し、やりがいを見つけ、成果を上げてきたかで、およその判断はつく。仕事、睡眠、プライベートと分ければ、社会人としての人生の時間の3分の1から2分の1は仕事なのだあだやおろそかに仕事をするわけにはいかない。数々の上司との衝突も辞さなかった私が社長になったのは、私がいつも会社のことを思って仕事をしていることを、みんなが認めてくれたからだと思う。もちろん社長になる、ならないが人生で重要なのではない。自分の思う通りの人生を生きたかどうか、自己実現できたかどうかこそが重要なのである。

・特に若いうちは、とにかくがむしゃらに働いてみることが大事だ。人は働く中から「なるほど、仕事はこういうものなのか」という手応えをつかむことができる。仕事に対する手応えをつかめないうちから、仕事とプライベートの力の配分などを考えていると、間違いなく中途半端な仕事しかできなくなる。そんな仕事のやり方を続けていると、いつまで経っても会社やお客様には貢献できない。自分も仕事への喜びを見いだせず、つまらない思いを持ちながら一生働かなくてはいけなくなる。だから半年でいいから、ドップリと仕事に浸かって、死ぬ気になって働いてみてほしいのだ。

・「三国志」に「咬竜の淵に潜むは天に昇らんがため」という言葉がある。こrは、中は滝にジーッと潜む時期があり、それはやがて天高く昇るために、力を溜めているという意味だ。覚悟が定まらず、自分を持て余していた時期はまさしくそういう時期だったと振り返って思う。

・使命感は責任感を持って前向きに仕事に取り組んでいる人は、成功からも失敗からも、自分を高める教訓を得ることができる。そういう人は、セレンディピティ-すなわり、いろいろな体験や物事から価値を発見したり、学習す能力が養われているから、起こった事象や出会った人から学ぶべきことが、自然と頭に入ってくるのだ。仮にどれだけ自分が優秀だったとしても、慢心せず、自分にまだ足りない部分を謙虚に見つめる。他人から良いところを学びとっていこうとする。何事からも学ぶべきことを得る。だからさらに優れた人物になっていく。成長のグッドスパイラルに入っていける。

・頭もいいし、やる気もあるのになぜか成長のスパイラルに入っていけない人もいる。そういう人は、ひとつには謙虚さや素直さといった学ぶ姿勢がないから、他人や仕事から学びを吸収できないで、いつまでもそのままなのだ。それと、「自分のため」ではなく、「会社のため」という意識で仕事をしている人は伸びる。いわゆるオーナーシップを持てるかどうかだ。自分は会社に貢献しているかどうか、常に自分に問いかけなければいけない。

・恵まれた素質や環境を天から授かっていることにあぐらをかかず、あるいは己の素質の足りなさに絶望せず、何事からも謙虚に学び、たゆまぬ努力を続けていく。そういう人間は常に成長し、少しずつでも実力を確実に身につけていくことになる。そこが大事なところなのである。

・オーナーシップを持って働いていると、仕事に対する愛着が生まれる。「今日は疲れたからもう切り上げようか」という誘惑が心をよぎっても、「ここが踏ん張りどころだからもう少し頑張ろう」という気持ちになれる。また、「こうしたほうが絶対にいいはずだ」と思ったことについては、上司や周囲の反対にあっても、粘り強く説得してやり遂げることができるようになる。失敗したときには、次の機会に活かすこともできる。オーナーシップを持って仕事に取り組んでいる人は、自然と成長していくことができるのである。

・製品が売れないときに「工場が悪い」「品質が悪い」と文句を言うのは簡単だ。しかし文句を言ったところで、状況はなにも変わらない。それなら状況を変えるべく、自ら動けばいいのだ。誰かが悪いのではなく、自分がそれを解決する努力をしないのが悪いのだ。

・父のことでよく覚えているのは、私が上級生とケンカして負けて帰ってきたときのことである。父は泣きじゃくる私をぶん殴り、「負けてどうするか。もう一度ケンカしてこい」と、家から追い出したのである。そのことだけではないが、私に戦う根性を植え付けてくれたのも父だった。また父や母は、いつも私に、「曲がったことはするな」「卑怯な真似はするな」「正直であれ」「嘘をつくな」「負けて泣くな」「弱い者いじめをするな」「人様に迷惑をかけるな」「姿勢を正しくせよ」と言ってくれた。

・家庭教育は「正直であれ」「卑怯な真似をするな」といった生きていくうえでの基本を、子供に教え込むことができれば、それで充分ではないかという気がする。この基本さえ身につけておけば、大人になってどんな社会で生きていくにしても、周りの人から信頼され、愛される人間になることができると思う。事実、あのころ父や母から教え込まれたことは、今私が生きていくうえでのベースになっている。私は卑怯なことがいちばん嫌いだ。それだけは自分がやりたくないし、人にもやってもらいたくない。ビジネスの場面においても、人を裏切ったり卑劣な真似をしたことは、これまで一度もない。誰からも文句を言われない正しいやり方でフェアに、正々堂々と戦うということを大事にしてきた。王道というか正道を歩みたいと思ってやってきた。だからこそ私は、これまでのビジネス人生で多くの方の信頼を得ることができた。これは明らかに父母の教えによるものだ。

・優しさとは、その人のことを思う気持ちである。部下に対してであれば、「育ってほしい」「いい仕事ができるようになってほしい」「やがては会社を支えるような人材になってほしい」と願うのが上司の本当の優しさである。「育ってほしい」という気持ちがあれば、上司は部下に対して、褒めるべきときには褒め、励ますべきときには励ましの言葉が自然と出てくるはずだ。そして叱るべきときにはしっかりと叱る。それが優しさである。甘い顔ばかりするのは、少しも優しさではないのだ。

・真の実力を養うのに読書にまさるものはない。読書から吸収したものが、私の力となり血となっていることは間違いない。一人の人間が経験できることには、時間や空間など限りがある。その中での経験だけではとても足りない。いい本を読むというのは、自分が触れてきた周りの世界以上のものに触れることだ。素晴らしい天才に触れることができる。自分では思いもつかないような考え方に触れることができる。偉大な業績を残したプロセスそのものに触れることができる。本は知恵の宝庫なのだ。

・「論語」に「学びて時に之を習う」という言葉があるように、学んだものを実践してこそ、初めて生きた学びになる。教養だけでなく経験が必要、経験だけでなく教養による補強が必要なのだ。このことが大事だ。そうすると、自分の世界が広がって、自分も磨かれていく。真の力が養われていき、大きなスパイラルで成長していけるのだ。

・マーフィーは、「肯定的な考え方や成功するイメージを持ちながら物事に取り組むことが、よい結果をもたらす」と説く。言われてやってみるとその通りだった。明るく前向きに考え、成功を信じて努力すると、イメージした通りに状況が変わっていったのだ。たとえ困難な状況にあっても、「これは自分を成長させるチャンスだ」と考えるようにする。するとポジティブ・スパイラルが回り出し、本当に成功と成長を手に入れることができることも実感した。自分の人生を幸せで実りのあるものにできるかどうかは、結局のところ、自分の考え方ひとつであることを学んだ。

・歴史書を通じて過去の偉人の生き方を知ることで、自分の生き方のモデルとすることもできる。ちなみに私が評価する歴史上の人物は、西郷隆盛と織田信長である。

・とにかく聞くこと。そうすれば相手の求めるポイントは必ず見えてくる。「本質」は何か。表面だけの問題でなく、本質的な問題は何かを常に意識することが大切だ。

・昨日まで有効だったやり方が、今日も有効とは限らない。あるお客様には効果のあったやり方が、別のお客様にも効果があるとは限らない。戦略を練るときにも、迂回策をとるか直進策をとるか、それとも強行突破を図るか、その都度最適な判断を下していく必要がある。そして迂回策をとるなら粘り強く、直進策なら果断に行動することが求められる。そのときに必要となるのが、「真の実力」である。経験から学び、人から学び、読書などを通じて学ぶ。学んだことを試して、さらに学ぶ。その繰り返しだ。そうしてどんな問題が立ちはだかってもびくともしない思考力、瞬時に正しいことを選び取る判断力、そして実際に行動に移す瞬発力・・・「基盤となる力」を高めながら一生、自分を磨いていかなければならない。そして答えがない問いに答えを見つけ出し、決めたことをやり通すことによって、結果を残していく。それが仕事というものなのである。そうしたら、ちゃんと人は評価してくれる。

・いちばんやってはならないことは、決断の先送りである。トップの判断の遅れは、重大な結果を招来することがあるからだ。決断力は、リーダーに絶対に欠かせない能力である。ただし決断力はそれ自体が単体で独立しているものではなく、情報収集力や分析力、思考力、責任感などをベースにして成り立っているものである。結局のところ求められるのは「五体」の力の総和なのである。ほかにも必要なものはいろいろある。教養も必要だ。歴史、哲学の勉強もしなければならない。それにより培われる大局観や歴史観が大きな決断のベースとなる。社会の動きや流れも知っていなければならない。つまり、生半可な人間はリーダーなんてやらないほうがいいのだ。

・決断には、勇気を持って何が起きているか事実を直視することが必要だ。まず第一に行うことは、置かれている状況を限られた時間、限られた情報から冷徹に把握する「読み」、そして将来を正確に予測していく「読み」だ。情報の表面を読むだけでなく、その背後にある本質をつかまなければならない。次に、やるべきことの優先順位を決め、これから何を行うのかの具体的プランを「構想する」。その際には必ず数字で考えないといけない。経営は数字なのである。数字でシミュレーションする。そして何を優先しなければいけないのか、プライオリティを決める。そしてそのアクションのテンポとスケールを決める。これは「読み」ができていれば自ずとはっきりする。その後にすべきことは、明確なメッセージとして部下に「伝える」ことだ。明確な状況認識と作戦とゴールが示され、一人ひとりが強い自覚を持つことで、組織はその方向に動き出す。メッセージの伝え方も効果的な方法を選ぶべきだ。そして、プランを定めたら確実に「実行する」のだ。決断したところで、実行につながらなければ何の意味もない。リーダーは陣頭指揮を執り、率先垂範することが重要だ。「誰もついてこないのではないか」と考えるようでは、その不安が伝播して周囲は戸惑ってしまう。それまでの「読む・構想する・伝える」のプロセスができていて、自分が率先して推し進めることで部下は自然とついてくる。この「実行」を確実に行うことがリーダーの要件だ。そして最後に、リーダーは組織を成功へと導く。「読む」「構想する」「伝える」「実行する」というすべてのプロセスは成功するためにあるのだ。成功させてこそ真のリーダーである。成功させなければリーダーではない。

・「心」を持っていかどうかは、リーダーとしての器を判断するときに絶対に欠かせない条件となる。心というのは誠実に生きるというきおと。それは社会や会社、社員に対する愛情や責任感、使命感といったものである。そしてさらに、会社に対しても、社員に対してもフェアでなくてはならないのである。心が欠けている人は絶対にリーダーになってはいけない。また、正しいことを、フェアなことをやらなければいけない。社会に対しても、あるいは競争相手に対してもフェアであることが大事だ。しかも賢くやらないといけない。そして、それを実行・完遂するには強さがいる。また、それに加え、優しさがないといけない。人に対する愛や会社に対する愛がないとダメだ。人間に対しての優しさや思いやりを持つこと、こういうことが心であり、人の気持ちが理解できるということだ。

・「闘魂」「力」「スピード」「戦略」「チームワーク」の5つの要素が重要であるのは、経営においてもまったく同じである。部長や課長が自分のチームをマネジメントしていくときにも、この5つの要素を押さえておくことが非常に重要になる。

・そもそも情報というのは、最初はみんな不完全なのが当たり前だ。チラッチラッと姿を見せてくる。垣間見えるだけ。あるいは断片しか見えない。その中でいち早くどういうことが起きつつあるか、その情報の背後に潜む本質をつかむ。そこから何をしなければいけないのかを誰よりも早く読む勝負でもある。ちなみにチャーチルは、「人間は事実をよく見なければいけない。なぜなら事実が人間をよく見ているからだ」という言葉を残している。事実とどう向き合うか、そしてそれにどう対応するかに、その人の人間力が反映される。実力を映し出す鏡のようなものなのだ。希望的観測に流されずにありのままに事実を見て、現実的に対処する。これはもちろん、ビジネスにも通じることだ。

・すべてのことは偶発的ではなく流れの中で起きていることを忘れてはいけない。現象だけでなく、流れの後ろにある本質を読むのだ。

・考えあぐねてしまってどうしても決断が下せないというときには、時間さえ許せば、あえて寝かせてみることも大事だ。今無理に「AかBか」を決めようとするのでなく、しばらくその問題について考えるのをやめてしまうのだ。ただし考えるのをやめていても、心の奥底ではずっとその問題のことが気になっているものである。顕在意識(表層意識)は休んでいても、潜在意識(無意識、自覚されない意識)は働き続けているのである。潜在意識には、普段自分が意識していないさまざまな過去の体験や記憶が蓄積されていると言われる。潜在意識の中でその問題を考えているうちに、過去の体験や記憶を参照しながら問題が次第に整理されていき、あるときふっと答えが出てくるときがあるのだ。風呂に浸かっているときは、布団に入ってぼんやりと考えごとをしているときに、よいアイデアが浮かぶことがあるが、これはおそらく潜在意識の働きによるものなのだろう。

・日本企業が進むべき道ははっきりしている。海外市場を主戦場に、商品開発力や技術力で勝負していくのだ。いくら中国や韓国の成長が著しいといっても、ハイテクの分野では日本企業がまだ大きくリードしている。また日本は、オペレーション技術についても高度な発展を遂げている。東京から新幹線のぞみに乗り関西方面に向かっていると、もうすぐ名古屋駅というあたりで「ただ今、三河安城駅を定刻通りに通過いたしました」というアナウンスが必ず流れる。時速300km近く出す新幹線を数分間隔でわずかな単位の狂いもなく運行できるシステムと技術は素晴らしいとしかいいようがない。コンビニエンスストアや宅急便にしてもそうである。きわめて完成度の高いあのオペレーション・システムを構築したのも、たとえば日本のセブンイレブンジャパンであり、ヤマト運輸である。こんな国が他のどこにあるだろうか。

・大義に対しての献身、団体に対する忠誠心、団結心、責任感、そして精神的・体力的なスタミナなど、日本人にはたくさんの長所がある。日本人は1ヶ月も2ヶ月も、それから1年も2年も、苦しい条件の中で必死に頑張って努力することができる。これは、企業活動においても、目標に向け努力し続けることで大きな成果につなげるという点で、大きな強みだ。社会の役に立ち、人を幸せにできる仕事をすることのほうが、高い給料を得ることよりもずっと大切だという思いを持って働いている人間は、若い人の中にもたくさんいる。あと必要となるのは、課題を見据えて直視できる勇気と、それを解決すべく挑戦し、ガチンコで戦う気持ちである。明治維新や敗戦のあの大変な困難を乗り越えていった先人たちのことを考えれば、私たちが今抱えている困難など、小さなものである。私はよく、日本人には「3つの向き」が大事だと話す。「前向き、外向き、上向き」の3つである。人も会社も国も、前向き、外向き、上向きに気持ちを変えるようマインドをリセットし、今一度奮起しなければならない。勇気を持って前進すれば、その先に必ず未来は拓けると私は信じている。


良かった本まとめ(2014年下半期)

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「やさい家めい(東京 表参道ヒルズ)」の食事はとてもオススメ!

2015年05月13日 01時00分00秒 | 外食
 表参道ヒルズ3Fで気になっていた「やさい家めい」へ行って来ました!


↑店構え

 「やさい家めい」は、野菜を食べてお客様に元気になってもらおうというコンセプトで、全国の契約農家から集めた美味しい野菜を提供するお店です。

店内にもそのような写真等が飾られ、またメニューにも記載がありまsた。


↑店内


↑コンセプト

野菜はその日収穫したものを直送しているとのことで、その全国畑マップは圧巻でしたね。


↑全国畑マップ

席についてメニューを見て、飲み物と食べ物を決めます。
飲み物は、店長オススメの「はちみつレモン」700円(税抜)にしました。
サワーやハイボールにすることもできますが、アルコールは苦手なので、ソフトドリンクのホットでお願いしました^_^)
ホットがお願いできたのは嬉しかったですね。


↑店長オススメ「はちみつレモン」メニュー

また、食事は名物の「農園バーニャカウダ」を食べることができる「旬のお野菜御膳」3,690円(税抜)を選びます。


↑「旬のお野菜御膳」メニュー

「農園バーニャカウダ」とは、全国の契約農家から届く新鮮で珍しい野菜を自家製ソースにつけて食べる前菜で、立体的に盛られて美しいようで楽しみです。

まず、お通しと「はちみつレモン」が運ばれました。
お通しは、赤い器に黄色の花と緑の葉、ピンク色の柔らかいものが映えて美しいです!
この美しさは嬉しいです。
もちろん料理も弾力がありながらもとても柔らかく、そしてほんのり甘くて美味しいです。


↑お通し

「はちみつレモン」は和風で飲み口が広い器で、これもまた風情があって良い感じです。
アツアツの甘くてビタミンCたっぷりで美味しい「はちみつレモン」が身体を癒してくれます^_^)


↑はちみつレモン

 そして逆に「新じゃがいもすり流し」は、冷んやりしていて、ジャガイモが濃厚で、これもまた良かったですね。
ジャガイモの質の良さを感じます


↑新じゃがいもすり流し

そして名物の「農園バーニャカウダ」が運ばれます!
おぉぉ大きくてそして美しい!
野菜の赤色や緑色が映えますね!
美しいし、新鮮さを感じます。
若い女性がたどたどしく、可愛い声で野菜を説明してくれます。
まるでメイドカフェのような声質です^_^;)


↑農園バーニャカウダ

 さっそく食べてみますが、想像以上に甘い!
そして瑞々しくて新鮮!
ろうそくで温められているソースに付けて食べるのですが、この自家製ソースも想像以上に美味しいです!
チーズのような触感ですがチーズではなく、アンチョビとバターとオイルを混ぜているとのことでした。
塩気が効いていて、このソースはかなり良かったです。
感動です!


そして、「ふるさと御膳」が運ばれますが、これはまた平面的に圧巻!
10種類もの料理が円い木の器いっぱいに並べられています。


↑ふるさと御膳

その内容は以下の通りで、中心に「鰹のたたき」がありました。
これらも美味しく頂きます。

・岩もずく酢
・アロエの刺身
・山菜胡麻浸し
・ヤーコン白あえ
・春野菜ピクルス
・聖護院大根切干し
・アスパラ浅漬け
・新玉葱と鰹たたき
・いぶりがっこクリームチーズ
・スナップエンドウしば漬けタルタル

そして、山菜天ぷらが運ばれます。
思わず写真撮影の前に一つ食べてしまいました^_^;)
写真に残っているのが「ふきのとう」と「新タマネギ」で、揚げたてでアツアツサクサクでした!
塩も美味しい!
特に新タマネギが甘かったですね。


↑山菜天ぷら

そして土鍋飯と野菜汁、漬け物が運ばれます。
炊き立ての土鍋を見せてくれ、そしてお椀によそおってくれます。
土鍋飯は、スナップエンドウがたっぷり入っていて、緑色が美しい!
またご飯がツヤツヤで美味しいこと美味しいこと!
野菜汁も出汁が効いた味噌汁でこれもまた美味しくて大満足です。


↑土鍋飯と野菜汁、漬け物


そして、最後にハーブティーとデザートとして、イチゴやキウイ、オレンジと笹の葉に入ったわらびもちでした。
どれもおいしゅうございます。


↑ハーブティーとデザート

「やさい家めい」は、新鮮で美味しい全国の野菜を堪能でき、とてもオススメですね!
またイケメン男性店員も人懐っこくて楽しかったです!

美味しかったものまとめ(2014年下半期)

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やさい家めい 表参道ヒルズ本家和食(その他) / 表参道駅明治神宮前駅原宿駅

夜総合点★★★★ 4.3


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東海道五十三次 街道をゆく(日本橋~品川宿)品川宿編

2015年05月11日 01時00分00秒 | イベント・外出
 阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」の第1回目に参加したのですが、今回は前回の泉岳寺編に引き続きこの日の終点である品川宿編を紹介したいと思います。

泉岳寺を後にして、品川宿を目指して歩きます。
泉岳寺では雨が降り出しましたが、泉岳寺を出ると雨が上がってきて助かりました。

まず、高輪海外の石垣跡がありました。
江戸時代に高輪海岸に沿って造られて石垣とのことです。
最近ですが平成7年(1995年)に発掘されたようです。
当時相模海岸から伊豆半島周辺で採石された安山岩が運ばれたようです。


↑高輪海岸の石垣石の説明


↑高輪海岸の石垣石

それから、品川駅を通り過ぎると緑色の八ツ山橋があります。
実はこの橋は昔のゴジラという映画で、ゴジラが品川に上陸して、最初に潰す橋のようです^_^;)
面白いと思います。


↑八ツ山橋

そして、品川宿の入口に入ります。


↑品川宿入口の案内

この品川宿は日本で一番大きな宿でとても賑わっていたようです。
家屋は1600軒あり、人口は7000人規模で、それに対して他の宿はこの品川宿の1/10ほどの規模のものもあったようです。

そして、この品川宿周辺は現在も江戸時代とほぼ同じ道幅を保ち、当時の様子が垣間見えるようです。


↑品川宿の道路

 品川宿が繁栄したのは、江戸から最初の宿場町ということもありますが、当時は大海原が見える素晴らしい風景を持ち、また近くの御殿山が桜の名所としても有名だったためのようです。

 八代将軍徳川吉宗の享保の改革の一環として御殿山に桜の木が植えられ、隅田川や王子の飛鳥山と並んで桜の名所だったようです。
しかし、1853年に黒船のペルー襲来で、その対策として台場を造ることとなり、その埋め立て用の土として御殿山が削られることとなり、桜の木もなくなったようです。
当時の桜を見ることができないのは、残念ですね。
でも歴史を感じる逸話だと思います。


↑品川宿の説明

そして、1日目のゴールの品川宿本陣跡に到着です!
今は聖蹟公園となっています。
かつて明治天皇がここに寄ったため、聖蹟公園と呼ばれるようです。
なお、本陣とは、かつて大名や公家が使用する宿泊所とのことです。
いつでも出陣できるように本陣と名付けられたようです。
大名が泊まるので、さぞかし当時は儲かっただろうと思いますが、実際は本陣の経営は厳しかったようです。
というのは大名が泊まる値段が決まっていたわけではなく、心付けだったためのようです。
大名によっては、大名の領地の名産品による支払いもあったようです^_^;)
そのため、本陣は材木問屋のサイドビジネスもしていたとは驚きました。


↑品川宿本陣跡の説明

 朝10時に出発して、途中弁当を食べて夕方16時頃ゴールの品川宿到着し、約8.8kmを歩いたのですが、さすがに歩き疲れました^_^;)
当時の旅人は1日で10里(40km)歩いていたことを考えると、その5分の1程度歩いただけで疲れるとは恥ずかしい限りですが、それ以上に当時の跡地や歴史を学べて、とても興味深かったし楽しかったですね!
特に個人的には泉岳寺には初めて行けたのは良かったです。



阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」は、かなり充実しているし、ケアもきちんとされていてとてもオススメです!

次回は、品川宿~川崎宿品の川橋・品川寺編です。

お勧めなお話(2014年下半期)
自動車保険を安く!

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「絶対に受けたくない 無駄な医療(室井一辰)」という本はとてもオススメ!

2015年05月08日 01時00分00秒 | 
「絶対に受けたくない 無駄な医療」の購入はコチラ

 「絶対に受けたくない 無駄な医療」という本は、米国内科専門医認定機構財団(ABIM財団)という組織が中心となって無駄な医療を250以上公表していますが、その中から100項目の医療を紹介したものです。

 特に被曝量が多いCT検査や不要な薬や内視鏡検査は止めたいと思いましたね。
また腰痛は深刻でなければ、6週間はほうっておいたほうが良いとは驚きました。
しかも、腰痛は横になって休むよりは少しは動いた方が良いようです。


「絶対に受けたくない 無駄な医療」という本は、自分の医療を考える上でとても参考になると思います。
とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・開腹か腹腔鏡かの選択が医療界でも結論が出ていないというのは真実だ。例えば、2014年に神奈川県立がんセンターの研究グループが、二つの手術法の間で患者の負担や栄養面に差はないという報告を出している。腹腔鏡は負担が軽いはずが、実はそうでもないという意外な結果である。世界的に検証が続く一大難問だ。

・公的機関である放射線医学総合研究所によると、CT検査1回で受ける被曝量は5~30ミリシーベルトの範囲にある。X線検査が1回当たり0.06ミリシーベルトであるのに比べれば十分に高い。さらに、東京電力が2014年に公表した福島第一原子力発電所の作業員に関する被曝量のデータによれば、2013年12月の最高値は10ミリシーベルト程度だった。CT検査は、この水準に匹敵する放射線被曝を受けると言える。

・患者自身は既に判断能力を失っており、胃ろうをするかどうかは家族の判断だ。「そんなことまでして本人は生きたいのか」「そんな状態のまま生き永らせていいものか」。そんな悩みを抱えながら日々を過ごしている家族は、それこそ胃ろうを受ける高齢者の数だけ存在する。背景にある問題としてよく指摘されるのは、高齢者に多額の年金や恩給が給付されている場合だ。胃ろうを受ける高齢者が現役時代に大企業に勤務していたり、旧軍人の遺族であったりする場合は特に問題になる。本人が生きているだけで、家族に金銭的な給付が入る。胃ろうをやめてどこかで寿病を全うせねばと分かっていても、中止の判断に損得勘定が絡む。

・帝王切開が日本を含めて世界的に増加している。米国のデータでは2003年に26%だったのが、2009年には36.5%まで急増している。日本でも同じように増加の軌道をたどっている。背景の一つには、出生前後のリスクを回避する医療側の動きがある。経膣分娩が長時間にわたり、新生児が低酸素にさらされれば脳性まひのリスクは増えるので、そのリスクを避けるために一定の時間内で出生させられる帝王切開が広がっているのだ。単純化して言えば、「訴えられると怖いから安全策を取る」ということ。医療機関にとっては、出産に関わる医療で訴訟を起こされてはイメージに大きな傷がつく。万が一にも事故が起きて訴えられるくらいなら、帝王切開を選んだ方が得策と考える。

・世界のガン医療を主導する米国臨床腫瘍学会はChoosing Wiselyで、「平均余命10年未満で、尿が出にくいといった前立腺に関係した症状のない男性に対しては、PSA検査をしてはならない」と言う。学会は「血液検査だけで前立腺ガンを診断できて便利だと、多くの医師が繰り返しPSA検査を実施するようになった」と振り返り、「症状のない男性から早期の前立腺ガンを発見してきた」と指摘する。その一方で、「不幸なことに、PSAはやっぱり有益ではなかった。前立腺ガンがあっても、PSA値が高くない男性が多すぎるからだ。ガンに無関係にPSA値が上昇しているだけだったりする」と嘆く。

・一般的には、ガンが発見されたら「すぐに治療」と考える。だが、必ずしも治療を開始しなくてもよいという考え方もある。例えば、前立腺ガンは、治療においても慎重を要するものになっている。とりあえず放置することも考えるという、耳を疑うような指摘である。

・乳ガンでも、前立腺ガンと同じように早期の段階ならば骨への転移検査をする必要はないと見られている。米国臨床腫瘍学会はChoosing Wiselyの中で、「転移リスクが低い早期の乳ガンでは、PET、CT、放射性核種を使った骨転移検査(骨シンチグラフィー)を実施してはならない」と指摘している。

・米国消化器病学会は、「大腸ガンの検診において、平均的なリスクを持つ人については、どんな手段でても、高性能の大腸内視鏡で陰性と出たならば、その後10年は大腸ガンの検診を繰り返してはならない」と、長期間にわたって再度の検査は不要と強調する。学会の説明によると、50歳以上で大腸ガンのリスクが高くない場合には10年間隔が適当だという。

・学会はChoosing Wiselyで、正常な人だけではなく、ポリープがあった場合についても項目を設けている。学会は「大腸内視鏡で1cm未満の腺腫性のポリープが1つか2つ見つかった人で、グレードの高い異形成がなく、しかも完全に切除し切ったならば、最低5年は大腸内視鏡を繰り返す必要はない」と説明する。

・米国癌委員会は、ガンの治療を実施するうえで、「いきなり手術」はご法度と考えている。まずは、ガンのタイプやステージに合わせた術前の「補助化学療法」や「放射線治療」を検討するようにと勧める。補助化学療法とは、手術の効果を高めるために実施する抗ガン剤の投与を指す。薬や放射線を使うと、効果的に治療できたり、生活の質を改善したり、生存率を高めたりする可能性がある。

・「風邪だから抗菌薬」というのはありふれた光景だろう。しかし、ウイルス感染症に抗菌薬が効かないとは長く言われてきたところ。あらためて米国の学会が「やめましょう」と言うことになった。米国小児科学会は、「明らかにウイルスによる呼吸器疾患に対しては、抗菌薬を使うべきではない」と指摘する。これは副鼻腔炎、喉頭炎、気管支炎も含んだ話だ。

・米国家庭医学会は、「腰痛を発症した時は、「赤い旗」が立っていなければ、6週間以内の段階で画像診断をするべきではない」と否定的だ。「赤い旗」とはここでは重症であったり、神経的な障害が進んでいたり、骨や筋肉の炎症など深刻な状況が疑われたりする場合を指している。

・北米脊椎学会は、「腰痛の治療のために48時間以上横になって休む処置は推奨しない」と主張している。これは、腰痛になっても休むより動くという潮流を反映したものだ。

・米国家庭医学会は、「妊娠週数39週0日より前の段階で、分娩誘発や帝王切開をしてはならない」と指摘する。妊娠満期は39週から41週。これよりも前に人工的に出生を促すのはよくないというわけだ。妊娠週数39週0日よりも前の分娩は、生まれてくる子どもの学習能力障害につながると分かっている。病気や死亡のリスクを高める結果にも関係する。

・サプリメントがもてはやされているが、ダイエット系、ハーブ系のサプリメントは意味がないとの見方がChoosing Wiselyでは出ている。米国医学毒性学会、米国臨床毒性学会は、「ビタミン類ではないダイエットサプリメントやハーブ類のサプリメントは健康を維持する目的で使うべきではない」と遠慮がない。「自然」「ナチュラル」などともてはやされる傾向もあるサプリメントだが、あくまでもイメージにすぎないと一刀両断。

・日本高血圧学会は従来の高血圧治療ガイドラインで、正常血圧を収縮期血圧、いわゆる「上の血圧」で130mmHg未満、拡張期血圧、いわゆる「下の血圧」で85mmHg未満と定めてきた。過去の臨床研究から、重篤な病気や死亡のリスクが高まる水準を参考としたものだった。だが今回、日本人間ドック学会は、正常の範囲を収縮期血圧で147mmHg以下、拡張期血圧で94mmHg以下と大胆に引き上げた。これまでの専門学会の基準で言えば「高血圧」だった人を「健康」だと言い切ったわけだ。これはBMIでも中性脂肪でも、LDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールでも同じだ。日本人間ドック学会の”新基準”に照らせば、健康な人が一挙に増える。背景には、研究を担った2団体の意向が大きい。特に健保連だろう。健保連にとっての命題は、会社員から預かった健康保険料をできるだけ節約し、安定的な運営をすることだ。そのためには、医療費が拡大する中で健康な人を正しく健康であると見定めなければならない。外部の専門学会の基準が誤っているのであれば、専門家による基準であっても改めることは必要だ。今回、日本人間ドック学会と健保連が提示した健康基準の「再設定」は、医療界に一石を投じた。

・国の動きも無駄な医療をなくすうえで重要だ。その中でも、医療費の「包括化」は大きな可能性を秘めている。従来の医療は、個別の医療行為に対して報酬が発生する「出来高払い」が一般的だ。医療機関にとっては検査や治療を実施すればするほど儲かる。賢い医療機関ほど、患者から許容される範囲で検査や治療をやり尽くし、「診療費を必要十分にいただく」ことが定石になっている。結果として、過剰診療が生まれてしまう。それに対して、大規模な医療機関を中心に「包括払い」が広がっている。個別の医療行為ではなく、「疾患群」と呼ばれる病気ごとにかかる医療費が決められているのが特徴で、患者は疾患群の内容に従って医療費を支払う。いわば「パック料金」である。包括払いの何がいいのかというと、病気ごとに医療費の上限が定まるため、医療機関にとっては検査や治療をすればするほど利益が圧迫されるところだ。必要最低限の検査、必要最低限の治療で効率的に病気を治さなければならないため、必然的に検査や治療の必要性に厳しい目を注ぐようになる。

良かった本まとめ(2014年下半期)

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「鰻はし本(東京駅八重洲口近く)」のうな重はとてもオススメ!

2015年05月06日 01時00分00秒 | 外食
とあるグルメ雑誌を読んでいると、JR東京駅八重洲口から徒歩約5分のところにある「鰻はし本」が、老舗で美味しそうなウナギ屋のようなので行ってみました!


↑店構え

まだ夕方の早い時間だったので並ばずに席に案内されます。
和風なお店で、店内には大きな水槽があり、大きな魚がゆったり泳いでいました^_^;)


↑店内

このお店は鰻や酒などにこだわりがあるようです。


↑こだわり

鰻は、その年度で最も旨い品種を選び抜き、現在はミネラル豊富な上質のホワイトミールを中心とした生エサを与え育てあげた「日本鰻」のみを使用しているようです。
ここまで鰻にこだわって仕入れているというのは、安心ですね。

また、米は相性のいい石川県産コシヒカリを選び、タレは70年以上注ぎ足し続けたタレとのことで、これは老舗ならでですね。


↑鰻・米・タレのこだわり

それから、うな重などは、オーダーされてから蒸しを始めるこだわりで、美味しさを追究しているようです。


↑鰻オーダーの手引き

うな重のメニューとしては
・「い」3,300円(1匹)
・「ろ」4,500円(1.5匹)
・「は」6,000円(2匹)
で、うな丼は2000円(半身)とのことです。


↑メニュー

うな重の「い」と肝吸い200円を注文しました。

そして、30分以上「うな重」ができるのを待ちます。
酒が飲める方であれば、ここでつまみと酒を楽しむのでしょうが、あいにく私はあまり酒は飲めないので熱いお茶で読書を楽しみます^_^;)

そして、「うな重」と「きも吸い」「漬物」の登場です!


↑うな重など

「うな重」のうなぎはとてもふわっと柔らかくて、さすが身の上質さを感じます!
タレも薄めのちょうどよい感じで、これは旨い!!
さすが老舗「はし本」!
この柔らかさは、特に良いと思いましたね!

そして「きも吸い」もアツアツでこれも旨い!

今までいろんなお店で鰻を食べて来ましたが、私はこのお店が一番かもしれません。
「鰻はし本」のうな重は、こだわりがあってとても旨く、とてもオススメです!!

美味しかったものまとめ(2014年下半期)

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鰻はし本うなぎ / 日本橋駅東京駅三越前駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


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東海道五十三次 街道をゆく(日本橋~品川宿)泉岳寺編

2015年05月04日 01時00分00秒 | イベント・外出
 阪急交通社が企画する「東海道五十三次 街道をゆく」の第1回目に参加したのですが、今回は前回の「芝大門~増上寺」編に引き続き泉岳寺編を紹介したいと思います。

昼食後、増上寺からひたすら南下していきます・・・
実はここで大失敗してしまったのですが、意外と時間が過ぎるのが早く、気づいたら集合時間を15分ほど過ぎていて、もう出発していました・・・^_^;)

想像以上にたくさんのグループが参加して人が大勢いたので、まだ出発していないと勘違いしていたのです・・・

慌てて渡された地図を見ながら追いかけますが、サブリーダーの方が前の方から駆けつけてくれました・・・。
携帯電話でやりとりをしてくれたようです。
バックアップ体制はしっかりしていましたね^_^)
前日も同じツアーがあったのですが、3人ほどリタイヤがいて、その対応などもしっかりしていたようです。
さすが、阪急交通社ですね!

そして、右手にあるでっかいNEC本社ビルの辺りには、昔は薩摩藩の屋敷があったようです。
外様なので、江戸城からかなり離れています。
親藩、譜代は江戸城近くに藩の屋敷があったようです。
ちなみに、増上寺の鐘は、ここまで聞こえたようです。


↑奥がNEC本社ビル(昔は薩摩藩の屋敷)

それから少し歩き、地下鉄三田駅(JR田町駅近く)近くの道路左側に、明治維新の逸話で有名な江戸開城会見の地の記念碑がありました。
江戸に攻め入る西郷隆盛が幕府側の勝海舟と会見し、江戸城を無血開城し、江戸の街を焼き討ちから防いだものです。
歴史的な場所で、感慨深いですね。


↑江戸開城会見の地の記念碑


↑会見の様子

それからてくてく歩くと、右側に「札の辻」の案内がありました。
ここに高札場が設けられていたとのことで、浮世絵でその様子が分かります。
確かに、かなり高い場所に書かれていたようです。
幕府の威光ですね。
これで法令が民衆に周知されていました。


↑札の辻の浮世絵


↑札の辻の説明

それから東京タワーを見ながら進みます。
この場所からは唯一東京タワーの土台の方から見えるようです。


↑東京タワー

そして、「高輪大木戸跡」に到着します。
信号に書かれている場所の名前もまさしく「高輪大木戸跡」です。


↑高輪大木戸跡


↑高輪大木戸跡の説明

江戸の南の入口として、道幅約6間(約10m)の東海道の両側に石垣を築き、夜は閉めて通行止とし、治安の維持と交通規制の機能を持っていたようです。
具体的には明け六つに開き、暮れ六つに閉まったようです。
ということは、江戸にたどり着くには、明るいうちにこの大木戸を通過しなければならなりません。
またこれら大木戸の内側が、江戸とそれ以外を分けていたようです。


 そして泉岳寺へ到着します。
近くでワンルームマンションが建設されるようで、景観が失われることから、反対運動の看板が目立っていました。


↑泉岳寺の門


↑泉岳寺

この泉岳寺は忠臣蔵で有名ですね。
泉岳寺は浅野家の菩提樹で、江戸城の松の廊下で赤穂藩の浅野内匠頭が吉良上野介に対して人傷事件を起こし切腹。
大石内蔵助ら四十七士が討ち入りを果たして主君の敵を討ち、その首を持って来た場所が泉岳寺です。
その後、首を吉良家が受け取りに来て、「首一つ」という受領証が今も残っているようです。

泉岳寺に入って左側奥には、浅野内匠頭と四十七士のお墓があり、参ることができました。


↑浅野内匠頭と四十七士のお墓の地図

浅野内匠頭のお墓は右側に独立してありました。


↑浅野内匠頭と四十七士のお墓

討ち入りがあった12月14日は、この泉岳寺では線香の煙がすごいようでう。
この12月14日は吉良上野介の命日にあたりますが、東京の中野に吉良上野介のお墓はあるようです。

次回は品川宿編です。

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「魅惑力 一瞬で、人を虜にする女になろう。(中谷 彰宏)」という本はとてもオススメ!

2015年05月01日 01時00分00秒 | 
「魅惑力 一瞬で、人を虜にする女になろう。」の購入はコチラ

「魅惑力 一瞬で、人を虜にする女になろう。」という本は、魅惑力を高める55のポイントについて、分かりやすく説明したものです。

 特に、男性の思考を、男性のマンモスとの戦いに例えて、分かりやすく説明しているのには笑ってしまいましたね^_^;)

とても良いたとえで、とても分かりやすいと思います。
随所にマンモスのたとえがあります。

それから、この本は以下の女性のために書いたとのことです。

1 異性だけでなく、同性も魅きつけたい女性
2 幸せも、キレイも手に入れたい女性
3 華のある人になりたい女性

魅惑力を高めたい女性に、「魅惑力 一瞬で、人を虜にする女になろう。」という本はとてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。

・「こんな本を読んだら、面白かった」という話をした時に、「すみません、私、本を読まない人なので」と言われたら、話は終わりです。「私もそれは読んだことあります。面白いです」と言われたら、一緒にごはんを食べに行きたくなます。これが魅惑力があるかどうかの差です。魅惑力のある人は、本を読んだり、映画を見たりしているのです。

・魅惑力のある人は、話しかけやすい人です。美人か美人でないかは、まったく関係ありません。話しかけやすさからすると、美人は損しています。美人に魅惑力があるとは限らないのです。話しかけやすい人は、みずから話しかけています。話しかけてきた人を「話しかけやすい」と思うのは、心理学では当たり前のことです。黙っている人に話しかけるのは、緊張度が増すのです。

・笑わせてくれる人より、笑ってくれる人のほうが魅惑的です。女性の魅力は、笑い声です。究極は、先頭の女湯から響いてくる笑い声です。どんな裸より、あれにまさるものはないのです。何かが見えるわけではないし、おばあちゃんばかりの可能性もあります。男性が一番そそられるのが、女性の笑い声です。笑い声が聞こえると、男性は安心するし、魅力を感じるのです。

・いい女は、話を短くもできるし、長くもできます。「この話、長くなりそうだな」と言って本当に長くなる人は、話が切れないのです。それでは、魅力がありません。短編のつながりの長編がいいのです。

・人の会話は、①論を話す人、②エピソード・物語・体験を話す人、の2通りにきっちり分かれます。②のほうが圧倒的に魅惑的です。話すのではなく、体験を語るのです。論じられると、楽しくありません。論を話す人は、大体また聞きです。ナマ体験がないのです。話をして楽しいのは、ナマ体験をしている人です。どんなにインターネットで情報を持っていても、ナマ体験をしている人には勝てません。

・一緒に話して楽しいのは、具体的な話をする人です。抽象論へ行く人は、体験のベースが足りないので、話が大きくなったり総論になります。抽象論を話すと答えはネガティブになり、具体論を話すとポジティブになります。「いい男がいない」「男はみんな若い女のコが好き」という抽象論に行く人は、答えがネガティブに行く流れになります。抽象論より、具体的で楽しい話をしたほうが前向きになれるのです。

・「なんで○○なの」は、前へ蹴る言葉ではなく、後ろへ戻す言葉です。いい女は、「なんで」より、「どうしたら○○できるか」という前へ進める言葉が多いです。「なんでもっと会ってくれないの」「なんで昨日メールくれなかったの」よりは、「どうしたら会えるかな」と言うことです。そうすれば相手も「短い時間しかないけど、ここでお茶する?」と言えます。「なんで会ってくれないの」と言って、相手に「なぜならば」と言わせるのは問い詰めです。相手を追い込まないことです。「なんで○○なの」は詰問で、叱っていることになります。「なんで私はモテないんだろう」と言う人は、そんなことを言っているからモテないのです。「どうしたらモテるんだろう」と考えるほうが重要です。「どうしたら私はモテるんですか」という質問なら答えられます。過去へ向かう人と未来へ向かう人とに、方向が分かれるのです。いい女は、必ず未来へ向かっています。

・理由より、作戦を考えることが大切です。占いに行って過去の話ばかり聞きたがる人は、アドバイスの求め方を間違っています。占いでは、「どうしたら私はモテるか」と聞けばいいのです。「なんで私はモテないk」と聞くと、「あなたは前世でこうだったから」と言われて、「ああ、やっぱり」となります。それでは立ちどまっているのと同じです。立ちどまっている人に、魅惑力は感じません。未来へ向かっている人にこそ、魅惑力を感じるのです。

・いい女かどうかに、顔の造作はあまり関係ありません。男性の見え方は、マンモスと戦う時と同じです。離れたところから見ているので、シルエットの勝負になります。シルエットで、チョコマカ歩いているか、さっそうと歩いているかを見分けます。顔の表面が若いかどうかより、歩き方が若いかどうかのほうが重要です。マンモスが弱っているのか、元気なのかを見極めるのと同じなのです。大またでゆったり速く歩ける体をつくることが、見た目には一番大切です。いい女かどうかは、顔の表面上の問題ではないのです。

・会う前からニコニコしていると、「自分と会うことを楽しみにしてくれているんだな」と、相手はうれしく感じます。男性は、会っていない時の女性の機嫌を一番心配しています。なかなか会えないことを怒っているのではないかと、不安でしようがないのです。いい女は、会っていない時にも男性を安心させることができます。不機嫌な顔を見ても、相手は黙っているだけです。女性は、スッピンを見られることを気にします。そんなことより、不機嫌な顔を見られるほうがよっぽど怖いのです。会う前からゴキゲンな顔でいられることが、魅惑的なのです。

・待ち合わせで、先に来ていた女性が本を読んでいたら、それだけで魅惑的です。今は昔に比べて、電車の中で本を読んでいる人が圧倒的に減りました。大体がケータイ・iPod・ゲームをやっています。ゲームをしている女性は、いい女に見えません。「かわいいのに、寂しいコなんだな」と思います。本を読んでいるだけで、ひとり勝ちです。それぐらい本を読んでいる人は少ないのです。

・時間に対する感覚が、化粧室からの戻り時間でわかります。相手の時間を大切にする人と、自己中の人とに分かれるのです。女性の化粧室が長いのは、世の中の定説です。自分の世界に入り込んで、2人で一緒にいることを忘れてしまうのです。そんな中で短い女性がいたら、それだけで魅惑的です。すべての女性が、化粧室からの戻りが遅いわけではありません。早い女性は早いし、遅い女性は遅いのです。男性が「かわいい」と思うのは、「このコといろいろなことをしたい」とか「一緒にいて面倒くさくない」と思うことです。化粧室の時間で「かわいい」と思われるのです。

・いい女の条件は、
①時間に遅れない
②時間になったらすぐ帰る
の2つです。これは2つで1つです。遅れて来て、早く帰る人はいません。時間に遅れる人は、帰りは必ずグズグズします。これは好きな人と2人でいる時に限りません。

・誰でも、機嫌の悪いことがあります。機嫌が悪い時に、一言で機嫌を立て直せる女性は魅惑的です。本来、赤ちゃんと女性はこれが得意です。赤ちゃんは、泣いても次の瞬間笑っています。脳にはこの能力がインプットされています。男性は、これが苦手です。さっきまでムッとしていたら、ずっとムッとしたままです。女性は、気分の流れをパッと切りかえられます。「さっきまで泣いていたのは誰?」という瞬間が、かわいいのです。

・男性の弱点は、ひじから肩までの腕と、ひざから腰までの太ももです。ここをとられたら負けです。イノシシのわき腹をこすると、コロンと寝てしまうのと同じです。好きな人と、くっついて座るだけで関係性が変わります。「あれ、なんでこんなにくっついて座るんだろう」と、ドキッとします。2人掛けでくっついて座るのは当たり前です。3人掛けはチャンスです。ディズニーランドに行っても離れている人がいます。観覧車に乗ったら、向かい合わせではなく、隣にギューギューに座ります。そこで間をあけないでくっついて座ることで、相手をドキッとさせられるのです。

・いい女は、男性を優しくさせることが得意です。男性は「優しい」という言葉に弱いのです。「すごい」「カッコいい」と言うと、男性は喜びます。ところが、ここで自慢話が始まる危険性があります。「すごくなければならない」「カッコよくなければいけない」と思うのです。これはほめ言葉として間違っています。何かしてもらって「優しい」と言うのは、素直に自分の感情表現をしています。彼が電車でお年寄りに席を譲ります。ここは「偉い」ではなく、「優しい」です。「優しい」と言われると、男性は自分のやったことを評価された感があるのです。「優しい」が「ありがとう」「ごめんなさい」に置きかわっている人は、せっかくいい言葉を言えたのに、チャンスを失っているのです。

・魅惑力のある人は、どんどん魅惑力がつきます。魅惑力のない人は、どんどん魅惑力がなくなります。これはつらい話です。まずは、愛情を注いでもらうことに慣れることです。子どもの時に親から愛情を注いでもらった人は、魅惑力があります。魅惑力のある子どもに育てようと思ったら、愛情を注げばいいのです。魅惑力のある人は、魅惑力のある集団でつき合います。魅惑力のない人は、魅惑力のないカップルでつき合います。その結果、子どもも魅惑力のない子に育ちます。魅惑力は、代々受け継がれていくのです。

・男性は、一緒にいるとリラックスできる女性を求めています。「今日、こんな面白いことがあった」と必死で話しかけようとするのは、マイナスです。男性は、リラックスできるところに行くのです。ここが、普通の女性が美人を逆転できるチャンスです。究極は、その女性の家に行って寝られることです。美人は緊張するというのが、男性のホンネです。美人のほうが、ハンディが大きいのです。美人でリラックスさせることができたら、最強です。普通の女性が、ルックスで美人を逆転することはできません。逆転するには、男性をリラックスさせられるかどうかです。

・仕事で疲れている男性にとって、慰め言葉や相談がいかにうるさいかということです。外でさんざん話しているので、黙っていたいのです。男性は、1日30分は黙る時間が必要です。女性にとっては、話すことがストレス発散です。男性のストレス発散は、黙ることです。面白い話ができて、美人でスタイルもよくてエッチな女性でも、黙ってニコニコしている普通の女性に勝てないのです。男性は、何もしないでいい女性のところへ流れていきます。手のこんだ料理をつくられると、それをほめながら食べなければならないというプレッシャーになります。いい男であればあるほど、外ではマンモスと戦っています。帰ってきて一番したいことは、ぼんやりすることです。男性にとってぼんやりさせてもらえることが、最大の魅力です。挑発的なことをされると、「家でもマンモスかい」という話になるのです。

・男性は、時間を指定されるのが嫌いです。いつマンモスが疲れて倒れるかわからないので、何時に帰ってくるかは約束できません。日時を指定されると、プレッシャーになるのです。日時を追い込まないことです。束縛には、「時間の束縛」と「行動の束縛」の2通りがあります。男性は「時間の束縛」が嫌いです。女性は「行動の束縛」が嫌いです。男性にとって、行動はどうでもいいのです。そもそも役割が違うからです。女性が、まったく誘わないのもよくありません。日時を指定しないで誘うのが、一番上手な方法です。日時は、男性に決めてもらいます。

・男性は、束縛されると引いてしまいます。峰不二子がルパン三世を束縛することはないのです。いい女は、男性を束縛しません。束縛しないことで、男性は一番束縛されます。自由を尊重されるだけで、自由を得た気になるのです。「浮気していないでしょうね」と言うと、一番浮気させることになります。「たまには遊んで来たら?」と言うと、浮気しなくなります。男性の頭の中は単純なので、許された瞬間に浮気した気になって、満足度が出るのです。これがいい女の最も上手なやり方です。男性の自由を、尊重するのです。

・仕事でも、趣味でも、勉強でもなんでもいいから、恋愛以外の何かを持っていることが大切です。ただ重荷にならないだけではありません。「こんな一面があるんだ」と、男性から見直してもらえます。自分の知らない側面、知らない時間があることに、ヤキモチはやきません。その時間に、男性はマンモスに集中できるのです。

良かった本まとめ(2014年下半期)

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