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「君は、どう生きるのか(古森重隆)」という本はとてもオススメ!

2015年05月15日 01時00分00秒 | 
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 「君は、どう生きるのかという本は、富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEOが著者で、特に若いビジネスマンに向けて「どう生きるか、どう働くか」ということについて、著者の体験から培った考え方、生活習慣を踏まえて分かりやすく説明したものです。

 特に以下については共感しましたね。
・本気で仕事や課題に取り組み、絶えず自己を磨き続けること
・人のせいにするのではなく自ら動くこと
・正直であること
・卑怯な真似をしないこと
・読書が大切
・明るく前向きに考え成功を信じて努力すること
・本質を意識しつかむこと
・決断は先送りしない
・リーダーには「読み」「構想」「伝達」「実行」そして「成功」させることが大切
・誠実に生きること
・「闘魂」「力」「スピード」「戦略」「チームワーク」が重要
・事実をよく見て、情報の背後に潜む本質をつかむ
・あえて寝かせて潜在意識に考えさせることも大切
・日本はハイテクやオペレーション技術について高度に発展していて強み

 また、富士フイルムという会社自体も、写真フィルム中心の会社から脱却して、医療機器や医薬品、化粧品などのヘルスケアや液晶用フィルム等の高機能材料など6つの分野を中心とする多角化企業に生まれ変わったのは素晴らしいと思います。
というは、写真フィルムの世界で圧倒的ナンバー1だったコダックが潰れたことを考えると、かなりの努力があったと思われるからです。

「君は、どう生きるのか」という本は、より良い人生を送るためのヒントが随所にあり、そしてとても勇気づけられ、とてもオススメです!

以下はこの本のポイントです。

・人生は、自分を磨き続ける旅である。自分を高め、それを成果に結びつけて自己実現できた人こそが、人生の勝者なのである。世俗的に地位が高いか低いかは問題ではない。

・人生の成功、不成功は何をもって基準とするかで、それぞれ違ってくる。しかし仕事なら、どれだけ自分を燃焼し、やりがいを見つけ、成果を上げてきたかで、およその判断はつく。仕事、睡眠、プライベートと分ければ、社会人としての人生の時間の3分の1から2分の1は仕事なのだあだやおろそかに仕事をするわけにはいかない。数々の上司との衝突も辞さなかった私が社長になったのは、私がいつも会社のことを思って仕事をしていることを、みんなが認めてくれたからだと思う。もちろん社長になる、ならないが人生で重要なのではない。自分の思う通りの人生を生きたかどうか、自己実現できたかどうかこそが重要なのである。

・特に若いうちは、とにかくがむしゃらに働いてみることが大事だ。人は働く中から「なるほど、仕事はこういうものなのか」という手応えをつかむことができる。仕事に対する手応えをつかめないうちから、仕事とプライベートの力の配分などを考えていると、間違いなく中途半端な仕事しかできなくなる。そんな仕事のやり方を続けていると、いつまで経っても会社やお客様には貢献できない。自分も仕事への喜びを見いだせず、つまらない思いを持ちながら一生働かなくてはいけなくなる。だから半年でいいから、ドップリと仕事に浸かって、死ぬ気になって働いてみてほしいのだ。

・「三国志」に「咬竜の淵に潜むは天に昇らんがため」という言葉がある。こrは、中は滝にジーッと潜む時期があり、それはやがて天高く昇るために、力を溜めているという意味だ。覚悟が定まらず、自分を持て余していた時期はまさしくそういう時期だったと振り返って思う。

・使命感は責任感を持って前向きに仕事に取り組んでいる人は、成功からも失敗からも、自分を高める教訓を得ることができる。そういう人は、セレンディピティ-すなわり、いろいろな体験や物事から価値を発見したり、学習す能力が養われているから、起こった事象や出会った人から学ぶべきことが、自然と頭に入ってくるのだ。仮にどれだけ自分が優秀だったとしても、慢心せず、自分にまだ足りない部分を謙虚に見つめる。他人から良いところを学びとっていこうとする。何事からも学ぶべきことを得る。だからさらに優れた人物になっていく。成長のグッドスパイラルに入っていける。

・頭もいいし、やる気もあるのになぜか成長のスパイラルに入っていけない人もいる。そういう人は、ひとつには謙虚さや素直さといった学ぶ姿勢がないから、他人や仕事から学びを吸収できないで、いつまでもそのままなのだ。それと、「自分のため」ではなく、「会社のため」という意識で仕事をしている人は伸びる。いわゆるオーナーシップを持てるかどうかだ。自分は会社に貢献しているかどうか、常に自分に問いかけなければいけない。

・恵まれた素質や環境を天から授かっていることにあぐらをかかず、あるいは己の素質の足りなさに絶望せず、何事からも謙虚に学び、たゆまぬ努力を続けていく。そういう人間は常に成長し、少しずつでも実力を確実に身につけていくことになる。そこが大事なところなのである。

・オーナーシップを持って働いていると、仕事に対する愛着が生まれる。「今日は疲れたからもう切り上げようか」という誘惑が心をよぎっても、「ここが踏ん張りどころだからもう少し頑張ろう」という気持ちになれる。また、「こうしたほうが絶対にいいはずだ」と思ったことについては、上司や周囲の反対にあっても、粘り強く説得してやり遂げることができるようになる。失敗したときには、次の機会に活かすこともできる。オーナーシップを持って仕事に取り組んでいる人は、自然と成長していくことができるのである。

・製品が売れないときに「工場が悪い」「品質が悪い」と文句を言うのは簡単だ。しかし文句を言ったところで、状況はなにも変わらない。それなら状況を変えるべく、自ら動けばいいのだ。誰かが悪いのではなく、自分がそれを解決する努力をしないのが悪いのだ。

・父のことでよく覚えているのは、私が上級生とケンカして負けて帰ってきたときのことである。父は泣きじゃくる私をぶん殴り、「負けてどうするか。もう一度ケンカしてこい」と、家から追い出したのである。そのことだけではないが、私に戦う根性を植え付けてくれたのも父だった。また父や母は、いつも私に、「曲がったことはするな」「卑怯な真似はするな」「正直であれ」「嘘をつくな」「負けて泣くな」「弱い者いじめをするな」「人様に迷惑をかけるな」「姿勢を正しくせよ」と言ってくれた。

・家庭教育は「正直であれ」「卑怯な真似をするな」といった生きていくうえでの基本を、子供に教え込むことができれば、それで充分ではないかという気がする。この基本さえ身につけておけば、大人になってどんな社会で生きていくにしても、周りの人から信頼され、愛される人間になることができると思う。事実、あのころ父や母から教え込まれたことは、今私が生きていくうえでのベースになっている。私は卑怯なことがいちばん嫌いだ。それだけは自分がやりたくないし、人にもやってもらいたくない。ビジネスの場面においても、人を裏切ったり卑劣な真似をしたことは、これまで一度もない。誰からも文句を言われない正しいやり方でフェアに、正々堂々と戦うということを大事にしてきた。王道というか正道を歩みたいと思ってやってきた。だからこそ私は、これまでのビジネス人生で多くの方の信頼を得ることができた。これは明らかに父母の教えによるものだ。

・優しさとは、その人のことを思う気持ちである。部下に対してであれば、「育ってほしい」「いい仕事ができるようになってほしい」「やがては会社を支えるような人材になってほしい」と願うのが上司の本当の優しさである。「育ってほしい」という気持ちがあれば、上司は部下に対して、褒めるべきときには褒め、励ますべきときには励ましの言葉が自然と出てくるはずだ。そして叱るべきときにはしっかりと叱る。それが優しさである。甘い顔ばかりするのは、少しも優しさではないのだ。

・真の実力を養うのに読書にまさるものはない。読書から吸収したものが、私の力となり血となっていることは間違いない。一人の人間が経験できることには、時間や空間など限りがある。その中での経験だけではとても足りない。いい本を読むというのは、自分が触れてきた周りの世界以上のものに触れることだ。素晴らしい天才に触れることができる。自分では思いもつかないような考え方に触れることができる。偉大な業績を残したプロセスそのものに触れることができる。本は知恵の宝庫なのだ。

・「論語」に「学びて時に之を習う」という言葉があるように、学んだものを実践してこそ、初めて生きた学びになる。教養だけでなく経験が必要、経験だけでなく教養による補強が必要なのだ。このことが大事だ。そうすると、自分の世界が広がって、自分も磨かれていく。真の力が養われていき、大きなスパイラルで成長していけるのだ。

・マーフィーは、「肯定的な考え方や成功するイメージを持ちながら物事に取り組むことが、よい結果をもたらす」と説く。言われてやってみるとその通りだった。明るく前向きに考え、成功を信じて努力すると、イメージした通りに状況が変わっていったのだ。たとえ困難な状況にあっても、「これは自分を成長させるチャンスだ」と考えるようにする。するとポジティブ・スパイラルが回り出し、本当に成功と成長を手に入れることができることも実感した。自分の人生を幸せで実りのあるものにできるかどうかは、結局のところ、自分の考え方ひとつであることを学んだ。

・歴史書を通じて過去の偉人の生き方を知ることで、自分の生き方のモデルとすることもできる。ちなみに私が評価する歴史上の人物は、西郷隆盛と織田信長である。

・とにかく聞くこと。そうすれば相手の求めるポイントは必ず見えてくる。「本質」は何か。表面だけの問題でなく、本質的な問題は何かを常に意識することが大切だ。

・昨日まで有効だったやり方が、今日も有効とは限らない。あるお客様には効果のあったやり方が、別のお客様にも効果があるとは限らない。戦略を練るときにも、迂回策をとるか直進策をとるか、それとも強行突破を図るか、その都度最適な判断を下していく必要がある。そして迂回策をとるなら粘り強く、直進策なら果断に行動することが求められる。そのときに必要となるのが、「真の実力」である。経験から学び、人から学び、読書などを通じて学ぶ。学んだことを試して、さらに学ぶ。その繰り返しだ。そうしてどんな問題が立ちはだかってもびくともしない思考力、瞬時に正しいことを選び取る判断力、そして実際に行動に移す瞬発力・・・「基盤となる力」を高めながら一生、自分を磨いていかなければならない。そして答えがない問いに答えを見つけ出し、決めたことをやり通すことによって、結果を残していく。それが仕事というものなのである。そうしたら、ちゃんと人は評価してくれる。

・いちばんやってはならないことは、決断の先送りである。トップの判断の遅れは、重大な結果を招来することがあるからだ。決断力は、リーダーに絶対に欠かせない能力である。ただし決断力はそれ自体が単体で独立しているものではなく、情報収集力や分析力、思考力、責任感などをベースにして成り立っているものである。結局のところ求められるのは「五体」の力の総和なのである。ほかにも必要なものはいろいろある。教養も必要だ。歴史、哲学の勉強もしなければならない。それにより培われる大局観や歴史観が大きな決断のベースとなる。社会の動きや流れも知っていなければならない。つまり、生半可な人間はリーダーなんてやらないほうがいいのだ。

・決断には、勇気を持って何が起きているか事実を直視することが必要だ。まず第一に行うことは、置かれている状況を限られた時間、限られた情報から冷徹に把握する「読み」、そして将来を正確に予測していく「読み」だ。情報の表面を読むだけでなく、その背後にある本質をつかまなければならない。次に、やるべきことの優先順位を決め、これから何を行うのかの具体的プランを「構想する」。その際には必ず数字で考えないといけない。経営は数字なのである。数字でシミュレーションする。そして何を優先しなければいけないのか、プライオリティを決める。そしてそのアクションのテンポとスケールを決める。これは「読み」ができていれば自ずとはっきりする。その後にすべきことは、明確なメッセージとして部下に「伝える」ことだ。明確な状況認識と作戦とゴールが示され、一人ひとりが強い自覚を持つことで、組織はその方向に動き出す。メッセージの伝え方も効果的な方法を選ぶべきだ。そして、プランを定めたら確実に「実行する」のだ。決断したところで、実行につながらなければ何の意味もない。リーダーは陣頭指揮を執り、率先垂範することが重要だ。「誰もついてこないのではないか」と考えるようでは、その不安が伝播して周囲は戸惑ってしまう。それまでの「読む・構想する・伝える」のプロセスができていて、自分が率先して推し進めることで部下は自然とついてくる。この「実行」を確実に行うことがリーダーの要件だ。そして最後に、リーダーは組織を成功へと導く。「読む」「構想する」「伝える」「実行する」というすべてのプロセスは成功するためにあるのだ。成功させてこそ真のリーダーである。成功させなければリーダーではない。

・「心」を持っていかどうかは、リーダーとしての器を判断するときに絶対に欠かせない条件となる。心というのは誠実に生きるというきおと。それは社会や会社、社員に対する愛情や責任感、使命感といったものである。そしてさらに、会社に対しても、社員に対してもフェアでなくてはならないのである。心が欠けている人は絶対にリーダーになってはいけない。また、正しいことを、フェアなことをやらなければいけない。社会に対しても、あるいは競争相手に対してもフェアであることが大事だ。しかも賢くやらないといけない。そして、それを実行・完遂するには強さがいる。また、それに加え、優しさがないといけない。人に対する愛や会社に対する愛がないとダメだ。人間に対しての優しさや思いやりを持つこと、こういうことが心であり、人の気持ちが理解できるということだ。

・「闘魂」「力」「スピード」「戦略」「チームワーク」の5つの要素が重要であるのは、経営においてもまったく同じである。部長や課長が自分のチームをマネジメントしていくときにも、この5つの要素を押さえておくことが非常に重要になる。

・そもそも情報というのは、最初はみんな不完全なのが当たり前だ。チラッチラッと姿を見せてくる。垣間見えるだけ。あるいは断片しか見えない。その中でいち早くどういうことが起きつつあるか、その情報の背後に潜む本質をつかむ。そこから何をしなければいけないのかを誰よりも早く読む勝負でもある。ちなみにチャーチルは、「人間は事実をよく見なければいけない。なぜなら事実が人間をよく見ているからだ」という言葉を残している。事実とどう向き合うか、そしてそれにどう対応するかに、その人の人間力が反映される。実力を映し出す鏡のようなものなのだ。希望的観測に流されずにありのままに事実を見て、現実的に対処する。これはもちろん、ビジネスにも通じることだ。

・すべてのことは偶発的ではなく流れの中で起きていることを忘れてはいけない。現象だけでなく、流れの後ろにある本質を読むのだ。

・考えあぐねてしまってどうしても決断が下せないというときには、時間さえ許せば、あえて寝かせてみることも大事だ。今無理に「AかBか」を決めようとするのでなく、しばらくその問題について考えるのをやめてしまうのだ。ただし考えるのをやめていても、心の奥底ではずっとその問題のことが気になっているものである。顕在意識(表層意識)は休んでいても、潜在意識(無意識、自覚されない意識)は働き続けているのである。潜在意識には、普段自分が意識していないさまざまな過去の体験や記憶が蓄積されていると言われる。潜在意識の中でその問題を考えているうちに、過去の体験や記憶を参照しながら問題が次第に整理されていき、あるときふっと答えが出てくるときがあるのだ。風呂に浸かっているときは、布団に入ってぼんやりと考えごとをしているときに、よいアイデアが浮かぶことがあるが、これはおそらく潜在意識の働きによるものなのだろう。

・日本企業が進むべき道ははっきりしている。海外市場を主戦場に、商品開発力や技術力で勝負していくのだ。いくら中国や韓国の成長が著しいといっても、ハイテクの分野では日本企業がまだ大きくリードしている。また日本は、オペレーション技術についても高度な発展を遂げている。東京から新幹線のぞみに乗り関西方面に向かっていると、もうすぐ名古屋駅というあたりで「ただ今、三河安城駅を定刻通りに通過いたしました」というアナウンスが必ず流れる。時速300km近く出す新幹線を数分間隔でわずかな単位の狂いもなく運行できるシステムと技術は素晴らしいとしかいいようがない。コンビニエンスストアや宅急便にしてもそうである。きわめて完成度の高いあのオペレーション・システムを構築したのも、たとえば日本のセブンイレブンジャパンであり、ヤマト運輸である。こんな国が他のどこにあるだろうか。

・大義に対しての献身、団体に対する忠誠心、団結心、責任感、そして精神的・体力的なスタミナなど、日本人にはたくさんの長所がある。日本人は1ヶ月も2ヶ月も、それから1年も2年も、苦しい条件の中で必死に頑張って努力することができる。これは、企業活動においても、目標に向け努力し続けることで大きな成果につなげるという点で、大きな強みだ。社会の役に立ち、人を幸せにできる仕事をすることのほうが、高い給料を得ることよりもずっと大切だという思いを持って働いている人間は、若い人の中にもたくさんいる。あと必要となるのは、課題を見据えて直視できる勇気と、それを解決すべく挑戦し、ガチンコで戦う気持ちである。明治維新や敗戦のあの大変な困難を乗り越えていった先人たちのことを考えれば、私たちが今抱えている困難など、小さなものである。私はよく、日本人には「3つの向き」が大事だと話す。「前向き、外向き、上向き」の3つである。人も会社も国も、前向き、外向き、上向きに気持ちを変えるようマインドをリセットし、今一度奮起しなければならない。勇気を持って前進すれば、その先に必ず未来は拓けると私は信じている。


良かった本まとめ(2014年下半期)

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