いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

「まめ蔵(吉祥寺)」でカレーを堪能しました!

2013年02月27日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 JR吉祥寺駅北口から西の方にある中道通りを通って徒歩約5分のところにある「まめ蔵(まめぞう)」でカレーを堪能しました。

 この「まめ蔵」も「吉祥寺 横丁の逆襲」という本に掲載されていてぜひ行きたいと思っていたお店です。

 お店は1978年にオープンとのことですが、かなりきれいで清潔に改装されています。
 さすが吉祥寺という感じのお洒落なお店で、店内にはシックなジャズが静かに流れていていい感じです。
人気店のオーラが出ていますね!
 客層は20~30代の比較的若い女性やカップルでほぼ満席です。

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↑店構え

 店内にはカラフルできれいな絵画が飾られていますが、なんと絵本作家でもあるオーナーが描いた絵とのこと。
かなり上手くスゴい才能ですね。
最近は、良い絵画がある店が好きですね~。

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↑店内

 この「まめ蔵」は、1978年オープン当時は喫茶店でしたが、客のリクエストで誕生したカレーが大人気となり、カレー屋に変わったようです。
 そのカレーは、5時間かけてタマネギをじっくりと炒め、スパイスと赤ワインで3日間煮込むとのことです。
 3日間かけて作るというのはスゴいですね。
期待してしまいます。

 さっそくメニューを見ます。

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↑メニュー

 カレーの種類は以下の7種類です。

・やさいカレー850円
・ちきんカレー850円
・豆まめカレー(豆4種入り)900円
・きのこカレー900円
・ぽーくカレー900円
・びーふカレー950円
・スペシャル(お好みの肉+やさい+豆まめ+ゆで玉子)1100円

+150円で大盛りにできます。

 また11:00~17:00には+100円でランチセットにでき、珈琲or紅茶が頼めます。

 そして17:00~21:00には+550円で赤ワイン等のドリンク+ミニサラダ+ヨーグルト+珈琲or紅茶のディナーセットを頼めます。
 セットがかなりお得ですね。
ここはさほど迷わず、スペシャルのディナーセットにしました。
いろんな具を楽しみたいし、そんなに価格差がなくお得感があるためです。
 カレーの肉はビーフにし、ドリンクはぶどうジュース、食後の飲み物はレモンティにしました。
紅茶はレモンかミルクを選べます。


 すぐにぶどうジュースとミニサラダが運ばれます。
らっきょうと福神漬けも先に運ばれましたね。

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↑ぶどうジュースとミニサラダ

 もちろん「ぶどうジュース」は100%ジュースですし、ミニサラダもいろんな野菜が入っていて美味しく、嬉しいです!

 そしてしばらくして、スペシャルカレーが運ばれますが。立体感がありゴージャス!!
 盛られたライスの上に玉子が鎮座し、プチトマトの赤色も生えます!

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↑スペシャルカレー

 さっそくその3日間煮込んだというカレーを食べますが、さすが味に深みとコクがあり優しい味で美味しい!
 全然辛くありません!
これは食が進みます!
 またアツアツのナスやプチトマトにも美味しくて感動です!
プチトマトの皮がむかれて柔らかいのは嬉しいですね。
もちろんビーフもよく煮込まれていて柔らかく、そして4種の豆やゆで玉子も嬉しいです!
これは人気がでますね。
なお、卓上には、「辛味七味」や「香味七味」があるのも面白いですね。

 食後には、ブルーベリーのヨーグルトと紅茶が運ばれます。

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↑ヨーグルトと七味

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↑紅茶

 ブルーベリーは甘くヨーグルトは濃厚ですね。
紅茶も適度な味で器もgoodです。

「まめ蔵」はお洒落な店内で、3日間煮込んだ美味しいカレーをリーズナブルに堪能でき、とてもオススメです!!

まめ蔵
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関連ランキング:カレー | 吉祥寺駅井の頭公園駅



美味しかったものまとめ(2012年下半期)

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土方歳三資料館へ行って来ました!

2013年02月25日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 土方歳三とは江戸時代末期に京都を守る新撰組の副長を勤め、幕府方として甲州勝沼や下総流山、宇都宮、会津、仙台、函館五稜郭と転戦し、明治2年5月11日にその函館の松前街道一本木関門で馬上諸兵隊を指揮中に戦死した武将です。
享年は35歳という若さだったようです。

 実はその土方歳三の生家は京都近辺というわけではなく、東京都日野市にあったようです。

 11歳のときに江戸伊藤松坂屋に丁稚奉公に行くも合わなかったようで、夜を徹して甲州街道を逃げ帰ったようです。

 しかしながら剣を好み、天然理心流三代目の主近藤周助邦武の門に入り、そこで後に新撰組組長となる近藤勇と知り合い、兄弟以上のつながりとなったようです。

 現在ではその日野市の生家は建て替えられていますが、その一室を土方歳三資料館とし、また生家の大黒柱や長者柱は資料館正面の梁や柱に活かしているようです。

 その土方歳三資料館へ行ってみました。

最寄り駅は、多摩モノレール「万願寺駅」徒歩約2分で、京王線「高幡不動駅」から徒歩約15分の住宅街の中にあります。
 専用駐車場がないことから近くの有料駐車場を利用することとなりますのでご注意ください。

 また、個人でこの資料館を運営しているため、開館日が第一・三日曜日の12:00~16:00と限られることもご注意ください。


 土方歳三資料館前には、「土方歳三 生家跡」という看板が立てられていました。
 厳密には、この地より約300m東に生家はあったようですが、歳三が12歳のときに多摩川が氾濫してこの地に解体移築したようです。
またその土方歳三が使っていた刀は市指定有形文化財とのことです。

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↑「土方歳三 生家跡」の看板等


 土方歳三資料館は、一般の民家の一室にあるため、玄関などはまさに民家です。

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↑土方歳三資料館

 玄関横には白いテントが建てられ、土方歳三饅頭等を売っていました^_^;)
後で1300円で饅頭を買いますが、こしあんとクリームが意外と美味しかったですね!それぞれ10個入りだったかな。
饅頭の表は土方歳三の姿で、後ろには「歳三」という文字が彫られています^_^;)
その箱の中には土方歳三の写真付きのポストカード等が入っていて嬉しかったですね。

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↑土方歳三饅頭とポストカード

 また土方歳三のポスターも無料でもらえました。
さっそく部屋に飾っていますが、土方歳三は想像とは違って、かなり優男できれいな顔立ちです。
剣の達人と思えないのは私だけでしょうか・・・。
ちょんまげを切った後の写真なのでそう見えるのかもしれませんね。

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↑土方歳三のポスター

 玄関を入ると土方歳三の銅像が右側にありました。

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↑土方歳三の銅像

そして、土方歳三資料館に入ります。
大人500円、小中学生300円です。
残念ながら室内の写真撮影は禁止とのことでした。

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↑土方歳三資料館の入口

資料館には、以下のもの等がありました。

・歳三が家伝の石田散薬を得意先に卸す時に背負った薬箱
・土方家伝来十文字槍先など
・天然理心流 木刀
・新撰組袖章(「誠」の字)
・歳三着装の鎖帷子・籠手
・歳三愛刀の「和泉守兼定」(市指定有形文化財)
・歳三使用の鉢金
・歳三が京都より送った鉢金の添状

 特に、土方歳三着装の鎖帷子・籠手の鎖帷子の後ろの方には槍で突かれた跡があり、驚きましたね。戦いの一端を垣間見ます。

 また愛刀の「和泉守兼定」の刃を見ることができなかったのは残念でしたが、まあ保存のためには仕方ないですね。


資料館のパンフレットの一部は以下の写真の通りです。

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↑土方歳三資料館のパンフレットの一部

そのほか、土方歳三に関する図書などもたくさん売っていました。
六代目の土方愛(めぐみ)さんが書いた著書にはサイン入りで、いいと思いましたね。
ご本人が売場に立っていました。

 それから資料館を出ると、土方歳三が使用していた木刀のレプリカがあり、持つことができたのですが、さすが重いですねぇ。
これはかなり力がないと使えません。

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↑土方歳三が使用していた木刀等のレプリカ

また、土方歳三自らが植えたといわれる矢竹が生えていました。
土方歳三は、元々は武士ではなかったのですが、武を好み、武士になりたくてこの矢竹を幼少の頃に植えたようです。
 実は矢竹は、弓矢の「矢」として作られるものなので、武士の家では当時は必要だったようです。

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↑土方歳三が植えた矢竹

 特に新撰組など幕末の頃の歴史が好きな方には、この東京都日野市にある土方歳三資料館を訪れるのはオススメかと思います。
歴史の勉強にもとてもオススメです!

歴女の方も結構来られていました。
月に2度しか開館されませんので、ご注意ください!


<土方歳三資料館>

住所 :〒191-0021
    東京都日野市石田2-1-3
最寄駅:多摩モノレール「万願寺駅」徒歩約2分
    京王線「高幡不動駅」から徒歩約15分
開館日:第一・三日曜日の12:00~16:00
入館料:500円(小中学生300円)

お勧めなお話(2012年下半期)
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「東京は郊外から消えていく!(三浦展)」という本はとてもオススメ!

2013年02月22日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「東京は郊外から消えていく!(三浦展)」の購入はコチラ

「東京は郊外から消えていく!」という本は、東京郊外の地価が減少している現実やその理由、東京圏調査による発展している地域・人気の地域等、郊外をゴールドタウンにする方法等についてまとめたものです。

 これまでの東京圏の郊外は、団塊の世代がマイホームを求めて移り住んだことから発展し、現在は団塊ジュニアで比較的所得が高い者が23区内都心部や西南部に移り住んでいるようです。

 経済だけでなく住宅の大きな流れも、日本では団塊世代や団塊ジュニア世代が作っているということですね。

 それから、住んで良かった街は上位から横浜、吉祥寺、中野、町田、三鷹、荻窪、国立、府中、調布、阿佐ヶ谷だったとのことです。中央線沿線が多いんですね。

 また南武線には活気があるとは驚きました。

 これから東京で家やマンションを買って住むのにとても参考になる本だと思います。

 とてもオススメな本です!

 以下はこの本のポイント等です。

・郊外の地価は大体どこも、1992年から2011年にかけて5割から6割減である。千葉ニュータウンのある白井市にいたっては65%減である。バブル期に家を買った人は、家の値段が半分以下か3分の1になっているのだ。それに対して、世田谷の三軒茶屋だと27%減くらいで収まっている。東急田園都市線の青葉区あざみ野では35%減くらい。武蔵野市吉祥寺南町では4割減。これらと比べると、一般的な郊外住宅地の地価の下落率が高いことが明らかである。

・狭山台4丁目のように、土地が1平米12.2万円だと、先のマンションと同じ面積の52平米の土地を買うと634万円である。だから、52平米の中古マンションが390万円でもおかしくない。いや、むしろ高すぎるかもしれない。また、バブル時代に土地を買った人は、3000万円が1220万円になってしまったのだから、大損である。しかも、まだローンが残っている可能性が高い。30年前に2400万円で一戸建てを買って、25年ローンを払い終わった人がいたとすると、支払総額がたとえば4000万円くらい。その後も25年住むとして、合計50年、600ヶ月だから、1ヶ月あたり6.7万円払い続けたことになる。だったら賃貸のほうがずっとよかったのかなと思えなくもない数字である。ほかの物件はどうなのかとインターネットで調べてみると、埼玉県内に50平米前後で300万円台のマンションがたくさんあることがわかる。さすがに浦和、大宮、所沢、川越などの主要な駅の駅近くにはないが、そこからバスを使うとか、さらに何駅か離れると、300万円どころか、1976年築、54平米、3DKで280万円の物件も見つかる。先日、千葉ニュータウン内の白井市に行ったときも、URの築30年の団地が97平米、840万円で売られていた。

・都心まで電車で1時間かかるような物件には魅力がない。だとしたら、郊外には今後どんどん空き家が増え、住宅地がゴーストタウンになっていくことだって考えられるのだ。実際、すでに日本では全住宅のうち14%、約750万戸が空き家である。この空き家率が43%になるという予測すらある。

・どうして昔は郊外の駅から遠い不便な物件でも売れたのか?昔は夫婦のうち男性だけが働き、女性は専業主婦になることが一般的だったからである。その場合、長い通勤時間に耐えるのは男性だけでよかった。通勤定期代は会社持ちだから、通勤時間にさえ耐えれば、遠くの安い物件を買ってローン支払額を抑えるのが合理的だった。また、郊外のほうが都心よりも自然が豊かだったから、子育てには郊外がよいと思われた。お父さんたちはがんばって満員の通勤電車に乗り、仕事に出かけたのである。

・郊外の物件が値下がりする第2の理由は、そもそも日本の人口が減少し始めているということである。これがいちばんの理由であると言ってもよい。東京圏全体の人口はまだ減少していないばかりか、東京の人口は2012年もまだ増え続けている。しかし、埼玉県、千葉県、神奈川県では近い将来には人口が減り始めると2007年に推計されていた。事実すでに、千葉県の人口は減少し始めた。2011年の大震災による原発問題により、液状化や放射線の危険のある地域を含んでいる千葉県では、2011~12年で人口が減少してしまったのだ。

・東京に集まった若者は、その後結婚・出産し、マイホームを求め、埼玉・千葉・神奈川といった郊外に移り住んだ。2人の若い夫婦が移住してきて、そこでまた子どもを産んだのだから、人口が増えるのは当然である。こうして、埼玉、千葉、神奈川といった東京郊外の人口は1970年から90年の20年間だけでも、2倍近くにふくれあがったのである。ところが、今後は、もはや地方から東京圏に大量に人口が流入することはない。地方にはもう若い人口が減ってしまったし、地方にも商業、文化、施設などが充実したので、東京に行きたいと思われなくなったからである。他方、東京圏に住んでいる若者は、結婚をする者が減ったし、子どもを産む人も減った。結果、マイホームを買うために郊外にわざわざ引っ越す必要のある人が減ってしまった。こうして、郊外の埼玉、千葉、神奈川の人口は、近い将来次第に減少していくことになるのである。

・これまで見てきたことから、団塊ジュニア世代が東京圏のどこに住んでいるかについてまとめると、以下のようになる。
 ①未婚で、所得が比較的低い者は、郊外を中心とした親元の家に同居を続けている。
 ②未婚で、所得が比較的高い者、あるいは既婚で子どもがいない夫婦は、23区内の都心部から西南部にかけての、比較的ブランド性の高い地域に住む
 ③既婚で子どもがいる、所得が一般的な世帯は、東武スカイツリーライン沿線や千葉ニュータウン方面などの大衆的な郊外住宅地に住む。
 ④既婚で子どもがいる、比較的裕福な世帯は、23区内の西南部、またさらにその西南の東急田園都市線沿線にかけての、比較的ブランド性の高い地域に住む

・東京圏の住宅地の今後の問題は、ひとことで言えば団塊世代の老後の問題であり、死後の問題であり、その子ども世代(団塊ジュニア)のこれからの問題であると言うことができる。もちろん、団塊世代と団塊ジュニアだけが問題なのではないが、人口の多いこの2つの世代の動向が最も重要であることは間違いない。団塊世代が大量に東京圏に流入したからこそ、都内に大量の賃貸住宅が必要になったのであり、団塊世代が一度に子どもをつくり始めたからこそ、郊外に大量のマイホームが必要になったのである。そして、都心からどんなに遠くに住宅地が開発されても、売り手も借り手もついたのである。しかしその子どもたちは、先に見たように、団塊世代がある年齢で一度に結婚したり子どもをつくったりしたのとは違って、ある者は結婚し、ある者は子どもをつくり、ある者は未婚一人暮らしであり、またある者は未婚で親元に住み続けるという形で多様化している。そのため、新築住宅はあまり必要にならず、また、あとで見るような中古住宅を好む価値観の増加もあり、新築住宅がますます必要とされない状況が生まれている。子どもが独立せずに同居している世帯で、比較的所得/資産の多い団塊世代は、子どもの将来を見越してマイホームをリフォームしたり、二世帯住宅に立て替えたりするだろう。子どもが独立した夫婦のみの世帯で、比較的所得/資産の多い団塊世代は、老後に備えてマイホームをリフォームしたり、立て替えたり、あるいはもっと便利な駅の近くに引っ越したりするだろう。だが、所得や資産が少ない団塊世代は、リフォームや立て替えができず、住宅は老朽化の一途をたどる。子どもが独立した夫婦世帯は、いずれ一人暮らしとなり、最後には空き家になる可能性が高い。子どもが同居している世帯では、20年もすると、85歳の母親と60歳の子どもが同居するような世帯となり、最後には子どもだけが家に住むようになるが、子どもの所得や資産が少ない場合は、やはり住宅の老朽化が進むだろう。そもそも、相続できない場合もあるかもしれない。いずれにしろ、団塊世代のために建設された住宅ストックは次第に余っていき、空き家が増え続け、団塊世代の高齢化とともにニュータウンだった住宅地がオールドタウン化するだけでなく、空き家だらけのゴースッタウンになる危険性が増大するだろう。

・住んでよかった街
 1 横浜
 2 吉祥寺
 3 中野
 4 町田
 5 三鷹
 6 荻窪
 7 国立
 8 府中
 9 調布
10 阿佐ヶ谷
11 練馬
12 茅ヶ崎
13 高円寺
14 つくば
15 川越
16 船橋
17 鶴見
18 川崎
19 浦和
20 大船
21 大宮
22 橋本
23 武蔵小杉
24 川口
25 千歳烏山
26 上大岡
27 成増
28 葛西
29 相模大野
30 立川

・東京圏において働く場所、遊ぶ場所、住む場所として総合的に将来性があるのは、やはり都心、副都心であり、それに次いで「城南4区」、それから「中央線近郊」といったたりということになる。郊外についてはあまり将来性があるとは思えない。あえて郊外で将来性があるとすれば、「東急田園都市線沿線」と「さいたま市」であろう。次いで、「埼玉南部」「南武線」だろうか。

・居住地ブロック別に、自分が住んでいる地域のイメージを聞いてみた。まず「おしゃれ」は、「都心3区」に次いで「東急田園都市線沿線」が2位になった。3位は「中央線近郊」、4位は「城南4区」である。「城南4区」を抑えて「東急田園都市線沿線」がおしゃれイメージで勝ったというのは、すごいことである。「高級」については、「都心3区」「城南4区」「副都心など4区」に次いで、また「東急田園都市線沿線」が「中央線近郊」を抑えて4位にランクインした。5位以下は「横浜西部」「横浜東部・京急線」「中央線多摩」などが並んでおり、これらのブロックが「湘南」より高いのも驚きである。「きれい」なイメージでは「つくばエクスプレス沿線」「東急田園都市線沿線」がダントツ。「将来発展しそう」なイメージでは、「つくばエクスプレス沿線」がダントツであるが、「柏・松戸方面」「東急田園都市線沿線」も8%前後ある。いずれにしろ、「東急田園都市線沿線」のイメージの良さは傑出している。

・「活気がある」では、当然ながら「都心3区」「副都心など4区」が上位だが、「中央線近郊」を抑えて「南武線」が3位なのはちょっと驚きだ。武蔵小杉、溝の口などの駅周辺の近年の急速な発展がこうした結果を生みだしたのであろう。「つくばエクスプレス沿線」「千葉湾岸」「東急田園都市線沿線」も11%台でランクインしている。また「便利」では、都心部が上位に来るのは当然として、「東急田園都市線沿線」「南武線」「千葉湾岸」「さいたま市」「千葉市」なども4割前後の数字を示している。郊外も、主要な地域は都心部に次ぐ利便性が魅力になっているのである。

・「日常の買い物が便利」では「さいたま市」「湾岸2区」「中央線近郊」「千葉湾岸」「西武線」「柏・松戸方面」など、イメージでは高くなかった地域もかなり上位に来ており、地域に対してイメージのよさとはまた別の評価がされていることがわかる。また「都心からの距離が近い」については、「南武線」「千葉湾岸」、10位以下だが「埼玉南部」「さいたま市」があがっており、利便性が評価されている。このように、イメージのよさという意味では「東急田園都市線沿線」や横浜方面の2ブロックが勝るが、日常の便利さや通勤の便利さなどの実質では、埼玉、千葉の郊外が勝つという構図が見えてくる。

<目次>
東京圏調査 調査概要
首都圏主要鉄道網図
第1章 あなたの街がゴーストタウンになる!
 マンション300万円時代到来!
 地価は20年で6割減、30年前に戻った
 郊外住宅地がゴーストタウンになる
 郊外の物件が値下がりする理由① 女性の社会進出
 郊外の物件が値下がりする理由② 人口減少
 郊外の物件が値下がりする理由③ 高齢化
 郊外の物件が値下がりする理由④ 結婚しない団塊ジュニア
 団塊ジュニアが多い地域は?
 所得、未婚既婚などにより、団塊ジュニアの住む地域が分散
 未婚で親元暮らし(パラサイトシングル)の団塊ジュニアはどこに多い?
 団塊ジュニアの住む地域
 住宅地の将来は団塊世代の老後と死後の問題
第2章 発展する街・衰退する街はどこか?
 発展するのは東急田園都市線? 中央線? さいたま市?
 衰退するブロックの予測には震災の影響あり
 「横浜東部・京急線」「さいたま市」「下町4区」も発展の可能性
 若い女性ほど世田谷でhなく中央線でOK
 買い物は郊外でも十分間に合う
 団塊世代は湘南ブランド若者は下町好き
 若い世代はブランド性より文化的な場所を求める
 「郊外の都市化」が望まれている
第3章 団塊ジュニア以降の世代はどこに住むのか?
 住まいへの満足度
 郊外の住宅地でも住み替え希望は3割以上
 約半数が今住んでいる地域での住み替えを希望
 郊外に住む女性は地方に引っ越したい
 地域のイメージ
 南武線は活気がある
 住む人、働く人、遊ぶ人の奪い合い
 専業主婦のための東急田園都市線
 イメージの横浜に対して、実質の埼玉、千葉は団塊ジュニア向き
 郊外がゴーストタウンになる危険
第4章 団塊世代は親子二世帯同居をするか?
 団塊世代の子や孫が持続的に生活できる住宅地だけが生き延びる
 地域への愛着はあるのか?
 千葉、埼玉で多い地域での交流
 愛着と交流は別
 居酒屋か、お茶か
 都心部よりも郊外のほうが地域との関係が良い
 定年後の団塊世代
 二世帯同居希望が増える
 子どもの出戻りもある
 行政にとっても二世帯住宅はうれしい
 多様な人々が住む郊外
第5章 どういう郊外が生き延びるか?
 郊外で働く時代
 自治体が若い人を奪い合う時代
 ノマドワークの時代
 職住近接へのニーズは大きい
 さいたま市と東急田園都市線沿線の違い
 さいたま市は働きたい地域
 二子玉川の新しい動き
 「第四の消費」から見た都市
 第一から第三の消費社会における都市
 第四の消費社会における都市、地方、郊外
 地域間のサバイバル競争
 ブランド的地域と無印的地域
第6章 郊外をゴールドタウンにする方法
 都心は便利になったが、つまなくなった
 新しいビルにはもはや魅力はない
 リノベーションの時代
 空き家率が40%になり、東京圏に限界集落が増える!
 クズの山を宝の山に変えるには、住宅地マネジメントが必要
 オールドタウンをゴールドタウンへ
 空き家、空き地の活用方法
 市民の力
 市民、企業、行政の協力

面白かった本まとめ(2012年下半期)

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TONY’S PIZZA(トニーズピザ)でピザ等を楽しみました!

2013年02月20日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 「吉祥寺 横丁の逆襲」という本の中で紹介されていたお店が美味しそうだったので、さっそくその中の一つである老舗のピザ屋「TONY’S PIZZA」へ行ってみました!

 場所は、JR吉祥寺駅南口から井の頭通りを東の方に歩き、井の頭腺の下を通り過ぎて右側にあります。
 駅から徒歩3分ほどでしょうか。

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↑店構え

 店の入口左側では、店主がピザ生地?をこねたりしていました。
忙しそうです。 
女性の店員に優しく案内されて中に入ります。
かなり恭しくて恐れ入ります^_^;)
比較的広い各テーブルの上には、一輪のバラが飾られていて癒されますし、生花は嬉しいですね。

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↑店内

 店主は、なんとアメリカのケネディ大統領を追いかけてニューヨークへ行き、そこで政治学を志していたようです。
 そのためか、店内にはケネディ大統領の写真やニューヨークの写真ががくさん飾られていて、アメリカンな感じです^_^)

 ニューヨークでは、住んでいたアパートの1階にピザハウス・TONNY’Sがあり、当時はお金がなくて毎朝そこのピザを店主は食べていたようです。

 ところがケネディ大統領が暗殺されて政治学への興味が薄らぎ、代わりにこのTONNY’Sのオヤジさんの顔がふと浮かんで、当時まだ東京に少なかったピザハウスを作ろうと1年半かけてピザを学んだようです。

 そして、1968年に代々木でピザハウスを創業し、吉祥寺へ移転して現在に至っているようです。
 1968年当時の店の写真もあり、ピザ120円やコーラ60円という安さには驚きです^_^;)

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↑1968年当時のTONNY’S

 さっそくメニューを見ます。

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↑メニュー1

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↑メニュー2

 どうも納豆ピザが人気なようなので、納豆ピザ850円と、そして健康的に野菜サラダ580円を注文します。
 ピザがリーズナブルですが、1人前は直径32cmのピザを8等分した2切れ分です。
 そのほか、「手作りプリン」380円と「ビワミンジュース」420円には赤い★印が付いていてオススメなようです。
あぁぁ頼めば良かったかな?
 そのほかアメリカンなサンドイッチも気になりましたね。

 まず、野菜サラダの登場です。
わぉぉ!!

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↑野菜サラダ580円

 大きな赤い3切れのトマトを中心に、様々な野菜が彩りよく飾られていてサラダが美しいです!
 パプリカやきゅうりなどの野菜だけでなくナッツ類?もふんだんにあるのが嬉しいですね!
 この良心的なサラダには感動します。
もちろんサラダは美味しく、よくかみしめて野菜を堪能しました!

 そしてしばらくして、アツアツ納豆ピザの登場です!

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↑納豆ピザ850円

 納豆ピザの具は、約30gの納豆に刻んだタマネギとピーマンで、納豆はあらかじめ醤油と辛子が混ぜられているとのことです。
写真では大量のチーズに覆われてわかりづらいですが、納豆はかなりの量があります。
 そのチーズは、ドイツのモッツアレラをはじめ、オランダとデンマーク製の3種類を入れているとのことです。

できたてアツアツでチーズたっぷりが嬉しいです!
 たっぷりな具入りのピザをナイフで切って、フォークで食べます。
そういやナイフを使ってピザを食べるのは初めてですね!
こんなに具がたくさんのピザは初めてです!

 今度はぜひ、普通のコーンピザ等も堪能したいと思いましたね

なお、ピザなどテイクアウトもOKですし、なんと全国にも配送するそうです。 

N.Y.スタイルのピザやサンドイッチを楽しむには、老舗のTONY’S PIZZAがオススメです!

トニーズピザ
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関連ランキング:ピザ | 吉祥寺駅井の頭公園駅



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住まいサーフィンというサイトは不動産売買する際にオススメ!

2013年02月18日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
<月曜はお勧めなおはなし>

 不動産購入は、「一生に一度の高い買い物」とも言われるように、慣れていないだけでなく、取り返しのつき難いものです。
そうした特徴を持つ不動産売買においては、売主側の方が買主側より情報を格段に持っており、有利な立場にあります。

 そこで、そうした情報格差をなくし、透明度の高い公正な競争を促すために作られたサイトが、住まいサーフィンです。

 特に、この「住まいサーフィン」に無料入会すると、4000件以上のマンション評価を見ることができ、他検討者の素直な意見がわかります。

 会員数は15万人を超えていますね。

 そして地域別、沿線別、竣工年月別などで検索することができます。

また、「沖式中古成約価格」を見ることがでて、中古マンションの相場が分かるのはとても嬉しいですね。
いくつか検索してみると、立地によっては意外と安い物件もあることが分かりました。

それから値引き住戸の隠密裏での紹介もあるようです。
具体的には値引き住戸をオープンにせず、その物件を検討頂けそうな会員限定で、メールにて紹介していて、その物件をマイページにブックマークしたり希望条件が合致している方にこっそり教えているようです。
しかもその住戸を購入された方に3万円のキャッシュバックとのこと。

そのほか、メニューとして以下があります。
不動産(特に中古マンション)売買する際に住まいサーフィンは、オススメですね!

● 何はさておき、次々に更新される情報をメルマガで毎週まとめてチェックします。

● まずは物件検索(キーワード・地域・沿線)で物件を探します

検索結果からオフィシャルサイトなども参照しながら、
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「世界で一番美しい元素図鑑」という本はとてもオススメ!

2013年02月15日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「世界で一番美しい元素図鑑」の購入はコチラ

 「世界で一番美しい元素図鑑」という本は、元素収集家の著者が、その集めた各元素をカラー写真で紹介しながら、各元素の特徴や名前の由来などについて楽しく説明したものです。

 たとえば、アルカリ金属(周期表左端列)は水と反応して水素ガスを発生させ特にナトリウムは爆発するや、チタンが入っているか真贋を知る簡単な方法は回転する研削盤の砥石に当てて白色の火花が散るか、テルビウムには磁場の中に入ると形が変わるという特殊な性質があるなど、へ~と思うことがたくさん書かれていますね。

 また、元素番号の大きな元素は、アインスタイニウムやフェルミウム、メンデレビウム、ノーベリウムなど人名が由来なものもあるということが分かりました。

 著者は、2002年から2009年までに、所持可能なすべての元素を2300点近くも集めたようです。

所持可能というのは、所持が禁止されている放射性物質等があるため、それらはさすがに集めることができなかったようです。

 それにしても凄い収集マニアですね。

 この本は、楽しく元素の勉強ができ、中学生・高校生等の勉強にも良いと思います。

とてもオススメですね!

以下はこの本のポイント等です。

・恒星が光るのは、中心部で大量の水素が核融合してヘリウムになっているからです。太陽だけでも、毎秒6億トンの水素を消費して5億9600万トンのヘリウムを生産しています。考えてみてください。1秒に6億トン。それも昼夜分かたずに。使った水素とできたヘリウムの差の400万トン/秒はどこへ行ったのでしょう。答えは、エネルギーに変換されたのです。アインシュタインのあの有名なE=mc2の関係式に従って。400万トンのうち約1.6kg/秒分が地球にやってきて、夜明けの薄明かりや夏の午後の日差しやたそがれの空の色を生み出します。太陽が水素をむさぼり食うことで私たちはみな生きているわけですが、水素の大切さはもっと身近なところでもよく知られています。水素は酸素(8)と結合して水となり、雲や海、川、湖を作ります。炭素(6)や窒素(7)や酸素と結びつけば、生き物すべての血や身体のもとになります。

・ヘリウムの名前のもとは、ギリシャ語で太陽をあらわす「ヘリオス」です。人類がこの元素の存在に気づいた最初のきっかけが、日食のときに太陽光スペクトルで観測された輝線だったからです。その線は、当時知られてたどの元素でも説明がつかなかったため、未知の元素があると考えられたのです。他の元素と相互作用しないので、化学反応を利用した伝統的な分析法ではなかなか検出できません。今日私たちが使うヘリウムは、地下から湧き出す天然ガスから抽出されます。しかし、他のすべての安定元素と違って、ヘリウムは地球ができたときから地中にあったわけではありません。長い年月の間に、ウラン(92)とトリウム(90)の放射壊変によって生成したものです。ウランとトリウムはアルファ粒子を放出して崩壊しますが、物理学者が「アルファ粒子」と名付けたものは、実はヘリウム原子核でした。

・リチウムは非常に軟らかく軽い金属で、水に浮きます。水に浮く金属は他にはナトリウム(11)だけです。水面のリチウムは水と反応して、比較的穏やかに(爆発はせずに)水素ガスを発生させます(アルカリ金属のうち、水との反応が派手なのはナトリウム以降)。

・かわいそうなホウ素。さえない名前で、だれかに尊敬してもらえろうには見えません。ホウ素は洗濯に使われるホウ砂としてよく見かけると言ったところで、なんの足しになるでしょう。でも、ホウ素は実はあなたが考えるよりずっと有用で魅力的です。ホウ素(5)と窒素(7)と化合させると、両者の間に位置する炭素(6)に似た結晶ができます。炭素はダイヤモンドを作りますが、立方晶窒化ホウ素の結晶はダイヤに近い硬度を持ち、ずっと安価で、ダイヤより耐熱性があります。そのため、鋼鉄製品の研磨材として広く産業用に使われています。

・炭素は生命にとって最も重要な元素です。炭素以外にも生命に不可欠な元素は多数ありますが、DNAのらせん構造の骨格からステロイドやタンパク質の複雑な環やリボンのような形まで、どれも炭素にしかない特性のおかげでできています。「有機化合物」という言葉自体、炭素を含む化学物質だけを指します。今のところ最も硬い鉱物であるダイヤモンドも炭素でできています。

・現代文明が二酸化炭素を大気中に放出する一方で、私たち空気から窒素を取り出してそれを食べています。空気中に窒素分子の形で含まれているとき、窒素は不活性であまり役に立ってはいません。ところが、より反応性の高いアンモニア(NH3)などの形では、がぜん優れた肥料となります。

・炭素(6)が生命の土台だとすれば、酸素は生命の燃料といえるでしょう。あらゆる有機化合物と反応する酸素の性質こそが、生命のプロセスの推進力です。酸素を使う燃焼はあなたの車を走らせ、あなたのコンロで肉を焼き、もしあなたがNASAの職員ならあなたのロケットを飛ばします。地球上で最も豊富な元素は酸素だと聞いたら、あなたは驚くかもしれません。地殻質量の半分近くと海水質量の86%は酸素です。ただ、地殻も海も純粋な酸素ではなく酸素の化合物でできています。

・フッ素は最も反応性の高い元素のひとるです。フッ素ガスを吹き付ければ、ほとんどすべてのものが(通常は不燃性のガラスなども)炎上します。面白いことに、ある元素の反応性が高ければ高いほど、その化合物の安定性も高くなります。フッ素の反応性が高いというのは、フッ素が他の元素と化合する際に大量のエネルギーが放出されるという意味です。できた化合物が非常に安定しているのは、もしその化合物を分解しようと思ったら同じだけ大量のエネルギーを加えなければならないからです。それほどのエネルギーを与えるには、フッ素よりさらに反応性の高い物質を使う必要がありますが、そんな物質はきわめてまれです。一番有名なフッ素化合物はテフロンでしょう。テフロンはほぼ完全に近い化学物質耐性を持っており、同時に摩擦係数がとても小さいので、こびりつかないフライパンから酸を保存する容器まで多彩な形で使われています。

・ナトリウムはアルカリ金属(周期表左端列の元素)の中で最も爆発性が高く、また最も味わい深い元素です。まずは爆発性。ナトリウムを水中に投げ込むと急激に水素が発生し、数秒後には発火して大爆発が起こり、燃えるナトリウム片が四方八方に飛び散ります(他のアルカリ金属も水に入れると似たような反応を示しますが、最も派手に爆発して世界中のいたずら好きに好かれているのがナトリウムです)。味わい深いというのは、ナトリウムが塩素(17)と化合すると塩化ナトリウム、すなわち食塩になるからです。アルカリ金属の塩化物塩としては食塩が一番美味しいのは衆目の一致するところ。

・本書で最初に登場する、真にすばらしい実用的な堅さを持つ金属がマグネシウムです(ベリリウムは高価で毒性があるため「すばらしい」とまではいきません)。マグネシウムには手頃な価格、強さと軽さ、加工しやすさがそろっています。可燃性だけが欠点です。マグネシウムは非常に燃えやすく、マグネシウムリボンにはマッチ1本で火がつきます。微粉末には爆発性があります。

・元素としてのリンは嫌われものです。特に、1669年にハンブルクで発見された白リンという同素体は、1943年の空襲でまさにそのハンブルクを焦土と化すのにひと役買いました(マグネシウムの焼夷弾が建物を破壊し、逃げまどう人々は白リンが焼き殺したのです)。今も白リンは大砲や迫撃砲の砲弾に充填されて戦場で使われ、大きな被害を生んでいます。ところが、リン酸塩という形になると、リンは生命にとって必要な物質となります。人類の歴史のほとんどの期間、リンこそが食用作物の生育のカギでした。土壌中のリンが枯渇すると不作で大飢饉が起きるので、グアノ(天然の化石肥料)や骨粉などの肥料を入手してリンを補充できるかどうかが、いくつもの文明の運命を決めました。19世紀の中頃にリン鉱石から肥料を製造する方法が発見されると、ようやくリン不足は技術的に解決されました。世界の人口爆発の原因はリン酸塩肥料にあると言っても過言ではありません。

・ギリシャ語で「不活性」を意味する言葉が語源のアルゴン。名は体をあらわすの典型です。アルゴンの用途は、最も安価でまったく不活性な気体という性質を利用したものがほとんどです。小さな金属ボンベ入りのアルゴンガスが、ワイン酸化防止用に売られています。開栓したワインボトルにアルゴンを注入して鮮度を保持する目的で使われます。もっとも、私に言わせればワインが酸化する前に全部飲んでしまうのが一番ですね。

・工具鋼と高速度鋼。ともに、鉄(26)合金の中でもとくに優れた硬度、強靭性、耐摩耗性を誇る仲間ですが、この特性を生むのに貢献しているのが、数%添加されたバナジウム(炭化バナジウム)です。バナジウム鋼はチタン(22)よりはるかに硬いのです(ただ、チタンより重くなります)。

・鉄は錆びやすい-これは化学の神の最大の落ち度のひとつで、その対策に毎年莫大なコストがかかっています。しかし鉄そのものは低コストで、驚くほど多様な合金を作れるうえ、それらの合金の性質を超高硬度から特段の引っ張り強度、優れた振動減衰性まで自在に調節できるなど、山ほどの長所があります。溶解、鋳造、機械加工、鍛造、冷間加工、焼き入れ、焼き戻し、焼きなまし、延伸などがいずれも容易で、どんな形や性質にもできるという点で、鉄は他の追随を許しません。金属としての鉄があまりに活躍しているため、多くの生命体が鉄原子なしでは生きられないことの方はつい忘れられがちである。タンパク質の一種であるヘモグロビンに含まれる鉄原子は、血中で酸素を運ぶ大役を担っています。鉄は、体内の微量成分のうちの最重要元素のひとつなのです。多くの酵素の中には、金属イオンが含まれています。ヘモグロビンは鉄ですが、植物の葉緑素の場合はマグネシウム(12)で、イカやタコの青い血液では銅(29)です。そして、ビタミンB12の中心になっているのが次のコバルトです。

・銅はまったくたいした奴です。素晴らしいの一語に尽きます。他の多くの元素はどこかに弱点があります。万能だけれど毒性があったり、ほとんど完璧なのに水に触れると爆発したり。ところが銅には欠点がありません。どこをとっても優秀です。銅製品にずっと触れていても、めったに害はありません。それどころか銅には抗菌性があって、医療機関でドアノブなど感染を媒介しやすい場所に使われることもあります。銅は手で持って使う工具や小型電動工具で加工できるくらいに軟らかい一方、合金にするとさまざまな用途に適した硬さになります。とくにスズ(50)と混ぜた青銅(ブロンズ)や亜鉛(30)と混ぜた真鍮が有名です。

・室温で液体の金属元素は水銀(80)だけだとよく言われますが、これは気候学的には偏った見方です。熱帯やその近くでエアコンもない場所なら、ガリウムとセシウム(55)も室温で液体になります。融点はそれぞれ29.76℃と28.44℃ですから。

・ネオジムは希土類ランタノイド系列で最も知名度が高い元素で、それはひとえにネオジム磁石(実際はネオジム・鉄・ホウ素の合金)のおかげです。(日本では「ネオジウム磁石」とも呼ばれます)。ネオジム磁石は簡単に手に入る最強の永久磁石で、そこいらに置いておくと強すぎて危険です。

・金(79)、それこそは金属の金字塔です。ロジウム(45)の方が高価であっても、だれも目の色を変えてロジウムを追い求めたりはしません。金に匹敵する欲望の対象としてダイヤモンドの姿をした炭素(6)がありますが、ダイヤは永遠ではなく、高温で壊れます。大きな人造ダイヤができるようになれば、天然ダイヤの価値の下落は必至です。ダイヤは分不相応に珍重されているにすぎません。でも金は本物、愛と崇拝に値します。金は、本質的に貴重なのです地球上の金はごくわずかで、人類の歴史の中でこれまでに得られた金を全部集めても一辺が約18mの立方体に収まってしまいます。もし貨幣を金本位制に戻すべきだと主張するトンチキに出会ったら、こう言ってやりなさい。今ある金は市場価格でいうと数兆ドル分で、流通している通貨総額よりはるかに少ない。つまり圧倒的に金の量は足りないんだよ、と。金はすばらしく有用です。導電性が高く変質しないので最良の電気接点になります。



面白かった本まとめ(2012年下半期)

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スパ吉(吉祥寺)でのゆで上げ生パスタはとてもオススメ!

2013年02月13日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 「吉祥寺 横町の逆襲」という本を読むと、吉祥寺のハモニカ横丁にある「スパ吉」は生パスタでミートソースが美味しく、行列ができるほど人気と書いてあったので、さっそくいそいそと出かけました^_^;)

 場所はJR吉祥寺駅北口にあるハモニカ横丁の朝日通りにあります。

 平日の19:30頃に到着したのですが、入口では、若い男性の店員が、生麺を機械でムニュ~っと押し出し、切り取って、きれいに並べていましたね。

確かに生麺が美味しそ~です!

 店内は一人の女性客がイスに座ってウェイティングの状況でした。
その隣に座ります。待ちが少なくラッキーだったようです。
そのあとすぐに男性客が来て、外で待っていました。
ちなみに私が帰る20時頃には5~6人が外で行列を作っていましたね。
20時から混むとはさすが吉祥寺ですね。

 店内は、最近改装したようですが横丁とは違ってかなり明るく清潔です。ただ席の間隔は若干狭いです。
 そして若い男女の客が多いですが、女性の一人客もちらほらいますね。
 店員も若い方たちが元気に仕切っています。

1img_6214
↑ハモニカ横町のスパ吉

 待っている間にメニューを渡されました。
なお、メニューは撮影禁止とのことでした。

 メニューを見ると、パスタはミートソースの他にも「やまやの明太子パスタ」など種類がありましたが、ここは名物の「ミートソース」900円を選ぶしかありません。
ミートソースは30時間も煮込むようで、かなりこだわりがあるようです。

 また、トッピングがナス・納豆・温泉玉子とあり、その全部乗せは50円割引の200円なので、全部乗せを注文します。
大盛り(1.5倍)は+150円でしたが健康を考え控えます^_^;)

 また、サラダとして「タコと根菜のサラダ」350円が美味しそうなのでそれを注文しました。

 席は左奥のカウンター席を案内されました。

コートは席の後ろのハンガーにかけられ、カバンはテーブルの下の棚に置けます。
コートはいつの間にか後ろ向きにさりげなく掛け直してくれていて、嬉しかったですね。

 席の前には、「スパ吉ミートソースの絶対に旨い食べ方」が貼ってあり驚きます!
 面白く分かりやすく8つの絵で説明してあり、これはこのやり方を忠実に守らなきゃいけませんね^_^)
 トッピングを含めて最初にぐちゃぐちゃにミートソースと麺を混ぜ、そしてチーズとタバスコを適量かけるのがポイントのようです。

2img_6195
↑スパ吉ミートソースの絶対に旨い食べ方1

3img_6196
↑スパ吉ミートソースの絶対に旨い食べ方2


 そうこうするうちに「タコと根菜のサラダ」の登場です。
プリプリのタコに大振りのサツマイモや芋・トマトが、たくさん敷き詰められたキャベツの上にドレッシングと共に添えられ、美しく輝いています!
 どれも新鮮なせいか、美しいです!
照明が明るいのもいいですね!
そして、タコは弾力がありオイシいぃぃ!
さつまいもも程良く茹でられています!
ドレッシングの味付けも良く、さすが人気店の美味しさですね!
すっかりサラダを堪能してしまいました。

4img_6189
↑タコと根菜のサラダ

 そしてしばらくして、ミートソース全部乗せの登場です!
時間がかかっているところをみると、丁寧に作られているようです。

5img_6197
↑ミートソース全部乗せ

 さっそくマニュアル通りに、右手にフォーク、左手にスプーンを持って、パスタをかき混ぜます。
 アツアツの麺やミートソースで湯気が上がりますね。
麺は断面は丸くはなく、細く平たい麺です。
納豆は細かく切り刻んでいるようですね。
ナスは少し大きめに切られていてこれもアツアツでオイシそう!
温泉玉子もプリプリで、惜しげもなく切り込みを入れてかき混ぜます・・・
 そしてチーズをスプーンでかけ、タバスコを少し振りかけて、ついに完成です!!

6img_6200
↑かきまぜたミートソース全部乗せ

 アツアツのうちに食べますが、ミートソースがじっくり煮込まれているようで、濃厚な味わいです!旨い!
納豆の食感と匂いも意外と合いますね!
そして、さすが生麺は弾力のある歯触りで、コシがあって美味しい!
この生麺を味わうと、通常の乾麺では物足りなさを感じてしまいますね。

 それからナスも中が柔らかくアツアツでGoodです!
さすが、名物のミートソースですね!
ついガツガツと食べてしまいます!
美味しい!
そして普通にも関わらず結構ボリュームがあります。
大盛り150円を注文すると、かなりの量になりそうですね。

スパ吉での「ゆで上げ生パスタ」や「サラダ」は、美味しくてとてもオススメです!

スパ吉
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関連ランキング:パスタ | 吉祥寺駅井の頭公園駅





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第6回朝日杯将棋オープン戦2013年2月9日(土)準決勝・決勝戦観戦!

2013年02月11日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

 JR有楽町駅そばの有楽町マリオン11Fにある「有楽町朝日ホール」で開催された第6回朝日杯将棋オープン戦2013年2月9日(土)準決勝・決勝戦を観戦しました!!

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↑第6回朝日杯将棋オープン戦の案内

 この朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝戦は、他の棋戦とは違って、実際に対局している姿を間近でリアルに一般観戦者が観戦できるという特徴があります。

 その観戦のためには事前に応募が必要なのですが、みごと約4倍の倍率で当選でき、親子で楽しめて良かったです!

 その対局室は、テーブルの上に将棋盤が置かれ、対局者はイスに座って対局していました。

残念ながら写真撮影禁止だったのでその模様を写真でお伝えすることはできませんが、その対局者の周りを観戦者は3列ほどはイスに座り、その後ろでは立ち見で同じく3列ほどの観戦者で埋まっていました。
 もちろん、対局者を気遣い、し~んと静まり返っています。

準決勝は、以下の対戦でした。
・谷川浩司九段 対 菅井竜也五段
・渡辺明竜王 対 羽生善治三冠

 準決勝で「渡辺竜王vs羽生三冠」とは黄金カードの戦いですね。
これら準決勝の戦いは同じ部屋で行われたのですが、こちらの「渡辺竜王vs羽生三冠」の観戦者が約2倍いましたね。
みなさんこちらの方が注目のようです。
 しばらく息子と観戦していたのですが、突然羽生三冠が立ち上がって、息子の横を通って歩いたのには驚きました。
トイレに行きたかったようです^_^;)

 上の階の大ホールでは、藤井猛九段と上田初美女王による大盤解説がありました。

2img_6256
↑藤井猛九段と上田初美女王による大盤解説

お二人のジョークも踏まえた解説はとても楽しかったですね。
特に王様の囲いがバラバラになってしまう「バンザイ囲い」については控え室でも盛り上がったようです^_^)
会場はほぼ満席でしたね。

 準決勝では、先に渡辺竜王が勝ち、感想戦がホールで行われました。

3img_6258
↑羽生三冠と渡辺竜王による感想戦

羽生三冠にはミスがあったようで、大差で渡辺竜王が勝ったようです。

それから、ほどなくしてもうひとつの対局も終わり菅井五段が勝ちました!
こちらも感想戦が始まりました。

4img_6263
↑菅井五段と谷川九段による感想戦

それから、午後2時半からは、決勝戦の「渡辺明竜王 対 菅井竜也五段」が始まりました。
大盤解説には羽生三冠も加わり、解説に幅が広がります。

5img_6309
↑羽生三冠も加えた大盤解説

結局、菅井五段にミスがあったようで、渡辺竜王が2二歩などから攻めにでて大差がつきました。
渡辺竜王は最近は3連敗と調子がイマイチだったのですが、見事優勝とはさすがですね!
それからさっそく、感想戦が始まります。

6img_6313
↑決勝の感想戦

そして表彰式が始まり、表彰状と優勝カップが贈られます。
優勝賞金は1000万円とのことでした!

7img_6323
↑優勝カップを持つ渡辺竜王

それから渡辺竜王の謝辞がありました。
過去2度準決勝までは進んでいましたが、悔しい思いをしていたので、今回優勝できて嬉しかったようです。

8img_6328
↑渡辺竜王の謝辞

 最後に抽選会がありましたが、1番違いで残念でした!
朝日杯将棋オープン戦は、間近で準決勝・決勝戦を観戦でき、とてもオススメです!
来年もあるようなので、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

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「吉祥寺 横丁の逆襲(桑原才介)」という本はとてもオススメ!

2013年02月08日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「吉祥寺 横丁の逆襲」の購入はコチラ

 「吉祥寺 横丁の逆襲」という本は、外食産業のコンサルタントが吉祥寺の歴史やお店を紹介したものです。

 吉祥寺で青春を過ごした方にとっては、老若男女を問わず当時を懐かしく感じる記述がたくさんあることから、とても楽しめる本だと思います。

 吉祥寺は、1923年(大正12年)の関東大震災と東京の人口急増という二つの要因によって郊外住宅化が進んだ地域で、1922年(大正11年)には5200人だった武蔵野村(町)の人口が1932年(昭和7年)には2万人に増加したようです。

 そして、第二次世界大戦時にはゼロ戦を作っていた中島飛行機武蔵野製作所を中核とした軍需工場地帯化のため1941年(昭和16年)には、武蔵野町の人口は5万人を超えたようです。そして1958年(昭和33年)には武蔵野市は10.4万人、1964年(昭和39年)には13万人にもなったようです。

 そして、1970年代に入って吉祥寺中心市街地は行政、商店街が一体となって再開発が遂行され、百貨店を商店街周辺部に分散配置することによって、来街者の回遊性を造るというプランが大成功を収め、買い物しやすいおしゃれな街として人気を博したようです。

 確かに私も商店街をぐるりと1周して楽しんでしまいますね^_^;)

この本では、ハモニカ横町の戦後の歴史、各商店街・社交飲食業・近鉄裏・ジャズシティ・フォーク・ロック・シャンソン・映画館・喫茶店の歴史等に興味を持ち、楽しく読めましたね。

 また、その中で吉祥寺の有名店の紹介があり、私もこの本を参考に、吉祥寺のいろんな美味しいお店にぜひ行ってみたいと思います。

 この本を読んで特に以下のお店は気になりましたね。

・みんみん(ハモニカ横丁、名物の餃子とあさりチャーハン)
・小ざさ(ようかん)朝3時から並ぶ?
・さとう(メンチカツだけでなくステーキもお値打ち感)
・塚田水産食品(10個450円の揚げボール)
・スパ吉(ハモニカ横丁、生パスタ)
・レモンドロップ(チーズケーキ)
・金の猿(会席など)
・トニーズ(コーンピザ、納豆ピザ)
・カッパ(もつ焼き)
・ひょうたんなべ(居酒屋)
・汁べえ(炙り〆鯖、とろける角煮・福多玉(ブッタマ))
・まめ蔵(3日間煮込んだカレー)
・ダ・メオ・パタカ(南欧料理店)
・懐鮮食堂(フランス料理をお箸と和食器で)
・わらべ(自然派バイキング)
・ヴィレッジヴァンガードダイナー(本格ハンバーガー)
・そーす屋のケンズさんど(こだわりウスターソースのサンドイッチ)
・竹爐山房(中国料理)

「吉祥寺 横丁の逆襲」という本は、吉祥寺に興味がある方にとってはとてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。

・「みんみん」はいつ来ても満席状態が続く繁盛店だ。客のお目当ては名物の餃子とあさりチャーハン。1972(昭和47)年、吉祥寺周辺が再開発によって大きな変貌をとげた時、ハモニカ横丁に店を構えた。そこは1950年代には中華そば屋があった場所だ。地の利が良かったせいか、初めからよく繁盛した。この「みんみん」はスペインバルのようなこじゃれた感じからは縁遠いが、いかにも古くから愛されてきた”横丁の中華屋”という風情があって、人間くささを感じさせてくれる。また、よく店に行列ができていて、赤い大きなちょうちんとともにこの通りを活気づけている。餃子は大ぶりで中のあんもたっぷり。5個で400円だが、これだけでもかなりのボリュームだ。年輩の常連客などはビールを飲みながらこの餃子で腹を満たしていく。ザーサイが脇に乗せられて出てくるあさりチャーハンも、あさりの味がチャーハンにうまく馴染んでいて絶品だ。

・終戦直後、生きるために闇物質を求めて人々が殺到した時代には、種々雑多な業種業態のお店があったとはいえ、生鮮食料品や生活必需品が中心で、それに多数の飲み屋が加わった。小売業の中には「OSS」という名の輸入雑貨の店もいくつも見られた。いうまでもなく米軍兵士から流れた闇物資を扱った店であった。食料品店の中にはシジミ屋、ワサビ屋、豆腐などあまりにも特化しすぎたお店もあったが、実はこれらのお店では統制品だった闇米が密かに売られていたようだ。「中華マーケット」といわれていた(現在の朝日通り商店街)筋にはパチンコ屋が多く、中国人らが支配していた様子がうかがえる。1950年代となると、朝鮮戦争による軍需景気もあって生活物資も豊かに流通し始め、闇市はその雰囲気は残したが、本質は過去のものになった。しかし1950年代の路面図を見ると闇市の内部空間はそのまま残ったということができる。1960年代、日本は高度成長経済を迎え、ハモニカ横丁も景気が良かった。ハモニカのように小さく並んだ東端の飲み屋群は、どんどん統合が進んでいったようだ。飲み屋が激減している。ハモニカ横丁全体では生鮮食料品の景気が良かった。仕入れてきた品物が飛ぶように売れた時期である。既存商店街も元気を取り戻してきたのだが、生鮮食料品が集中したこの横丁の勢いはすごかったようだ。また玩具、釣り具、ボタンなどの小間物を商う店も多くあった。ということは、人々の生活に少しゆとりができてきた証と言えるだろう。この横丁の商売にかげりが見えはじめるのあ1980年頃から。周辺の市街地再開発が進み、大型小売店も導入されることになって常連客たちも徐々に減少していった。営業力のない所は店じまいし、テナントに営業権を渡すようになっていった。1990年、バブルが崩壊したあたりからそれまで業績が良かった食料品店にも影響が出始め、かなりの店が撤退していった。二代目たちが「このままではシャッター通りになってしまう」と危機感を持ちはじめるのはこの頃である。2000年に入って先に登場した手塚一郎氏が現れ、前後して二代目、三代目たちが新しい業態を提案しながら、このハモニカ横丁の新しい時代をつくり出していった。

・「小ざさ」の羊羹は吉祥寺を象徴する食品である。というよりも作り手の本物へのこだわりとそれを執念を持って買い求める客とが作り出す、食を通した吉祥寺文化そのものと言える。1本580円の羊羹は妥協のない手作りものなので、1日150本しか製造できない。一人5本まで、というお客側から提案された決まりごとが昔から続いていて、この羊羹を買えるのは1日30人が限度。だから行列ができる。昭和44年頃から始まった現象なのだ。先を競う客は店が開店する前に並ぶ。やがて30人を超えるようになると並んでいても買えない人が出てくる。そこで、羊羹引換券を出してもれなく渡せるようにしたが、並ぶ順番を競いあう客はどんどん時間を早めていった。深夜から並ぶようになると、開店まで待たせるわけにはいかないと考えた。店側も引換券を渡す時間を早めていかざるをえなくなった。今でもお客は深夜の3時頃には並んでいる。引換券を渡すのは8時半頃である。昼間この街にやって来た人にはこの光景は見えない。しかし、吉祥寺に来街する人の多くはその事実を知っている。だからたとえ羊羹を手にできなくても、しつこくないマイルドな甘さにこだわったもなか(1個54円)を”「小ざさ」の旨さ”としてお客は買っていく。あんは大納言小豆と白豆の2種類あるが、普通の日で1日1万個も売れる。もなかの豆は大きな釜で炊くのと、練りの工程も少し違うので、羊羹よりも大量に生産できる。

・精肉店「さとう」のメンチカツは、普通は挽き肉と玉ねぎによって作られたものを上下からたたき、平らにし、小判状に成形していくものだ。何を思ったのかこの叔父は、成形せずに丸いままフライヤーの中に落としていった。横着を決め込もうとしたのかもしれない。それをそのまま商品として出してしまったということが不思議なのだが、この叔父を周囲が信頼していたのか、逆に怖がっていたのかはわからない。この商品にはすぐにクレームが殺到した。中まで火が通っていない。味にムラがあるというものだった。しかしそのやり方をすぐ取りやめなかったことが、この店のおもしろいところだ。従業員達がそのボール状のメンチカツに興味を抱いて研究を重ねていった。どうしたら均一に火が通るか、味のムラをどうするか、日夜試行錯誤を重ね、それが今のメンチカツ誕生につながっているのである。こんな発想は”フーテンの寅さん”のような自由人からしか出てこない。従業員もそんな叔父の生き方を愛していたのかもしれない。

・精肉店「さとう」の路地を挟んだ隣にある「塚田水産食品」は、大きくダイヤ街に向かって掲げられた黄色の看板が目印。陳列台の中には練り物、おでん種などが35種類ほど山積みされている。揚げたてのものが目の前に山盛りおかれると、つい手を出したくなるのがお客の心理だろう。だから主婦達が陳列台の前に群がって品定めをしている。おでん種の需要が減る夏場の対策なのだろうか、浜名湖産のうなぎの蒲焼きまでも売られている。また、昔は置かれていなかった総菜も、お客のニーズに合わせて積極的に売るようになった。練り物の中で一番人気は10個450円の揚げボール。黒胡椒や細わかめを使ったりして工夫したもので、冬だと1日で3000個以上も売れるようだ。武蔵境に工場を持っているが、大体のものは店の奥で調理する。ガラス越しに作業している状況が見えるので、お客は安心してその作りたての商品を手にしていく。

・ハモニカ横丁の中に8年前に開業した生パスタの店「スパ吉」は、いつも若い女性客のウエイティングができていて活気がある。13坪という規模もハモニカ横丁の中では大きい。路地に面して生パスタを作っている状態が見える。湯気が立ち上がった丸いそば釜の中に、作りたての生麺がバサッと投げ入れられる。若い従業員達が威勢良くそれを繰り返している。エキサイティングな光景だ。料理もチェーン店にない手作り感のあるレベルの高いものばかりだ。その中でもミートソースが抜群に旨い。

・脱鑑賞店の流れは75年の「サムタイム」の開店で決定的になっていく。この店もサンロード商店街から伊勢丹に抜ける路地の一角に造られた。地下のこの店は現在でも燦然と輝いている伊織氏の代表作であり、吉祥寺が誇るジャズスポットである。ここは初のジャズ専門のライブハウス。30坪とやや大きめの空間に、ニューヨークやシカゴの裏通りにあるジャズスポットのイメージを持ち込もうとした。コンクリート打ちっ放しの空間、そこに鉄骨と本物のレンガを組み合わせる。そこから生まれる冷たさをアンティークな材料で中和させるという彼のデザインイメージは、実施設計の中で行き詰まり、内装業者が推す設計家、福井英晴氏を導入せざるをえなかった。この二人の組み合わせは思わぬ効果を生むことになった。自分のイメージを頑固なまでに押し進める依頼主と、それを全て受け入れるかのような態度をとりながらいつの間にか自分のイメージで修正を加えてくる設計家との出会いは、依頼主の期待以上の結果を生むことになった。グランドピアノを部屋の真ん中に配置したピアノホール「サムタイム」はそうやってでき上がっていった。飲んだり食べたりしながら会話を楽しみ、ライブを楽しむこの店は、35、6年を経た今でもその姿を変えていないし、人気も衰えない。

・「レモンドロップ」本店は、ハモニカ横町の西側、行政的には190号線、通称「武蔵通り」に移転して、お洒落な店を構えるようになったが、吉祥寺を訪れる女性達にとっては今や老舗のひとつとなっている。しつこくない甘さとまろやかな食感が売りのチーズケーキの人気がすごい。白とレモンイエローを基調としたこの店の外観や内装は明るく清潔。26席の客席で道行く人を眺めながらゆったりした時間を過ごす。そんな時空間を愛する女性ファンが多い。

・今でも超人気店となっている「金の猿」が97年にできている。井の頭公園の入口。以前旅館だった場所がビル化された折にその二階に入居した。公園を借景に採り入れた絶好のロケーションであった。この時初めて世界的に名の知れた杉本貴志氏を店舗デザイナーに使った。杉本貴志氏も野口氏に前から注目していて、指名された時は「やっと彼から指名されたか」と大変喜んだようだ。重厚な中に柔らかさを保ち、公園の四季が移り変わる様子を店内いっぱいに採りこんでいく内装は、お客に贅沢な時間を与えてくれる。料理も一品料理を7~800円でそろえ、酒と共に楽しめるメニューが用意されている。コース料理も昼には3500円のミニ会席が、夜には5000円と7000円の会席があって、この店の雰囲気からしたら驚くほお安い。だから予約をとるのも大変だ。

・「豊後」の井の頭通りを挟んだ斜め前方にジャパンレンタカーが見える。その横丁を井の頭線のガードに向かって曲がるとぽつんと「トニーズ」はある。ニューヨークピッツァとサンドイッチと書いてある。ニューヨークの所々にあるファーストフード風のピッツァの店かと想像して店の前に立つとそれは一見レストラン風。入口左手で店主がドウをこねたりピッツァを釜に入れたり忙しそうにしている。ハンサムだが険しい顔をした店主が神経を集中して仕事をしている。その姿を見ていると簡単には取材のドアは開けられない。ためらいながらも「豊後」の常連客たちに背中を押された私は、おそるおそる入店した。満席状態だったが、入口手前の席がちょうど空いていて案内された。「特にコーンピザと納豆ピザが旨い」と教わっていたので迷わずコーンピザ(850円)を注文。アメリカンピザを想像していた私にはその味は衝撃だった。ドウの味もいいがチーズが抜群に旨かった。しかもそのチーズはボリュームたっぷり。アメリカには絶対ない味だし、本場イタリアでもあったかどうか。

・マルイの斜め前にあるもつ焼きの「カッパ」は12坪のカウンターだけの店だが、いつ行っても満席でなかなか席が取れない店としても有名である。駅南口から井の頭通りに抜ける路地と井の頭通りの角にある店だが、この店は井の頭通りからでは意外に見落としがちだ。このもつ焼き屋の顔は、路地側にあって横丁の持つ風情で客を迎えるという感じである。店内はものすごい熱気だ。カウンターの向こうに山積みされたもつの串はどんどん焼き場のほうに移されていく。1本100円程度のやきとりは全て新鮮。塩味でその新鮮な味を楽しむ客が多いが、秘伝のタレを好む常連客も多く、昔から変わらぬ味を堪能していく。

・「いせや総本店」も「カッパ」同様、夕方のオープン直後に行かないとんかなか席がとれない。この店は、マルイの西横から井の頭公園に向かう七井橋通りの公園近くにも支店を構えているが、商品が変わらないのは無論だが、雰囲気も似ている。こちらも本店同様いつも超満員で活気に溢れている。この支店は間口二間ぐらいの小規模な店から始めたが、拡張を重ねて今では98坪350席の大型店。学生の団体などにもよく使われている。串1本が80円。ボリュームもあるので、そのお値打ち感に客は感激。もともと「いせや」は精肉店で卸と小売をやっていた。地元の肉屋にも卸していて随分世話になった人も多かったようだ。鶏も埼玉から仕入れてきて飲食店に卸していた。やきとり店にんったのは戦後かなり経ってから。

・「ひょうたんなべ」は南口を出てすぐ斜め前に本屋があり、その二階奥にある居酒屋である。今はなきシャンソニエ「ラ・ベル・エポック」があった店の奥で横丁的な雰囲気のたたずまい。しかし店内は広く85人収容。半個室の空間が多く、落ち着いた雰囲気だ。入口左側がオープンキッチンになっていて、店長の米内山勇氏が調理場の指揮を執っている。開業して20年だが、今ではすっかり吉祥寺の名店の一つになっている。料理は魚料理とおでんが中心。魚料理は7~800円台のメニューが多く、品質の割にお値打ち品ばかりである。酒の種類も豊富で、日本酒にもかなりこだわっている。6~700円の純米酒もかなりレベルの高い銘柄がそろっている。

・メニューには日常感覚から離れたものはおかない。家庭で食べられるもの、子どもの頃から食べてきたもの、さらには酔ったときに食べたくなる定番のものを彼は重視する。それを楽しくおいしく食べてもらうメニューに仕立て上げていく。それが「汁べえ」のコンセプトである。たとえば人気メニューのひとつ、炙り〆鯖。目の前でガスバーナーを使って炙るだけだがお客はなぜかそのパフォーマンスによって楽しくなってしまう。「とろける角煮・福多玉(ブッタマ)」、「プリプリエビマヨ」、「キムチと豚肉のサクサクチヂミ」など、どれをとっても馴染みやすい食材ばかりだが、この店らしい調理提案がなされていておもしろい。従業員の接客もフレンドリーで、お客を楽しませることに徹している。じつはここの従業員は独立意識が強い者ばかり。宇野氏が面接の時に「店長になって2年ぐらいで店を持つこと」を言い渡してあるからだ。貯金をさせて独立させる。もう宇野学校から巣立った生徒は200人ぐらいになる。夢を持てる会社だからと人づてに聞いて応募してくる。だから今まで募集広告は出したことがないという。

・中道通りを西に向かって4本目の横丁を右折すると、左側に「まめ蔵」が見えてくる。お洒落な喫茶店かレストランのような外観、絵本作家の原画がいくつも飾ってある落ち着いた室内空間。あまり自己主張を表に出さず、控えめな品の良さが店主のセンスと人柄を感じさせる。昼も夜も大盛況で、今では吉祥寺のグルメ名店のひとつに数えられている。創業の時から変えていないというカレーの味は3日間しっかり煮込んだ風味豊かな味で、ファンを増やし続けている。創業は78年10月。33年のキャリアを積んできた。

・井の頭通りを三鷹方面に向かい、「紀ノ国屋」を越えていくとやきとりの「月夜」など数点の飲食店が建ち並ぶ一角にぶつかる。南欧料理店「ダ・メオ・パタカ」はさらにその先を右折した横丁の一角にある。これがギリギリかといった感じのはずれである。オープンキッチンになっていて、オーナーシェフの北原洋平氏はお客の様子を見ながら調理に精を出している。「ル・ボン・ヴィボン」で5年間、高橋氏にがっちり鍛えられた。その成果もあって北原氏も高橋氏同様、お客との距離が近い。お客と対話しながらお客の欲するものをつかみ、提供する。だから常連が多い。23歳の時にこの店を開き27年間、こんなはずれた立地で盛況を続けられているのも、お客に接する視線がブレていないからだ。口コミと「ル・ボン・ヴィボン」の高橋氏の紹介などでお客を増やしてきたが、「文芸春秋」の「朝、昼、晩めし」のコラムで作家の宮本みち子さん(故人)にこの店を紹介してもらったことが大きかったと北原氏は振り返る。出版関係の人や病院関係の人が多いが、地元客6割で、わざわざ遠くから訪ねてくれる客が4割だという。おまかせ料理が3500円からで、ア・ラ・カルトも800円前後。客単価も5000円程度なのでリーズナブル。大人の隠れ家的な存在で、ここに大切なお客を連れて来て、つい自分のセンスの良さを自慢したくなってしまう店だ。

・「懐鮮食堂」だ。この店も中心部からかなりはずれのところに位置している。JR線北側線路沿いに西荻窪に向かい、水門通りとぶつかった角、セブンイレブンの二階にある。外部から二階を見上げるとそこは一見和食店の雰囲気だ。アール状に広くとられたガラス窓には障子が裏から張られていて、視線をやわらげてくれる。そこでは本格的フランス料理をお箸と和食器で提供してくれる。「懐鮮食堂」の懐は懐石の懐。鮮はいうまでもなく素材の鮮度の鮮だ。食堂はフランス料理を気軽に楽しんでもらおう、というメッセージ。場所が中心部からはずれ、しかも二階というハンディを背負っている。だからまず地元客に気軽に立ち寄ってもらうことが先決、と店主の関根和彦氏は考えた。お客との距離をいかに縮めるか、その課題を追って生み出された店名なのだろう。開業して15年。すっかり地元客に知れ渡るようになった。奥さんが昼に立ち寄ってこの店の価値を知り、夜にご主人を連れてくる例はざらにある。大人っぽい人達が記念日をここでやることも多い。今では口コミやインターネットでわざわざ遠くから訪れるお客も増えた。いったん来店した客を最大限喜ばす。それをモットーにやって来たので、他の経費を切り詰めながら原価率を40%近くかけて料理の満足度を高めている。先述したように二人のオーナーシェフの仲間と自ら築地に買い出しに行って、新鮮な魚介を仕入れている。年に2、3回は奥さんの実家まで行って芋類、ねぎ、ズッキーニなどを大量に仕入れたりもしている。お客はここのフレンチに出会ってびっくりしてしまう。ボリュームたっぷりで、しかも盛りつけが懐石風。繊細で美しい。値段もその割には安い。昼の客単価が3000円、夜が5500円から6000円。ワインも3200円位から揃えてあるので手が届く範囲。客層は30代後半から40代が中心。ご夫婦でやってくる大人のお客も多い。ここもコストパフォーマンスを重視する人達ばかりである。

・伊勢丹の後にできたコピスの地下にある自然派バイキング「わらべ」は、いつも女性客や家族連れで賑わっている。”自然派”をうたっているだけあって新鮮な野菜を使った料理が大皿に盛られて並べられてい。大皿もセンスある和食器が用いられていて、盛り付けにも品がある。汁ものもキノコのおから汁や豚バラと白菜の豆乳スープなど、健康重視のメニューが充実している。デザートもモロヘイヤ杏仁豆腐や黒胡麻プリンなどが用意してあって体重を気にする女性も安心して食べられる。ランチが1600円、ディナーが1680円という値段設定もリーズナブルで、リピーターが多いのも頷ける。

・中心部から離れたはずれにハンバーガーカフェが育ち始めていて元気がいい。井の頭通りを中央線のガードを越え、三鷹方面に向かうと右側に、ニューヨークのダイナースタイルレストラン(列車食堂をデザインテーマとしたハンバーガー中心の大衆食堂)のような賑やかなハンバーガーの店に出会う。「ヴィレッジヴァンガードダイナー」がそれである。周りは店らしい店が1、2軒あるだけの場所だ。しかしこの店は明るく輝きお客で混み合っている。従業員も元気いっぱいで楽しそうだ。店内はニューヨークの裏通りのダイナーのように、ごちゃごちゃした感じがするが、それがかえって手作りの旨いハンバーガーを食べさせてくれる店、という雰囲気を醸し出していて愉快になってくる。ハンバーガーは760円。チーズバーガーが900円。人気のあるアボガドを使ったペッパー&チューダーメルトバーガーになると1050円もする。世界のビールも売りのひとつで、ビールを飲みながらボリュームたっぷりのこれら手作りハンバーガーを食べている姿はアメリカそのもの。

・中道通りを西に歩いて行くと、「そーす屋のケンズさんど」の看板に一瞬目が奪われてしまう。マヨネーズやケチャップがすぐイメージされるサンドイッチだが、カツサンドやメンチカツサンドになったらやはりウスターソースだ。「私のこの店はソースにこだわっている」というメッセージがにくい。店内はイートインスペースがあって、できたてを食べることができるが、テイクアウトが多い。店の奥には「ボールスタア」の各種ソースが陳列されていて、それを目当てに来店する客も多い。サンドイッチはメンチカツサンドとヒレカツサンドの二種類。メンチカツはフルサイズが900円でハーフが500円、ヒレカツのほうはフルサイズが1200円でハーフが650円。ボリュームたっぷりなのでハーフのお客も多いようだ。「ポールスタア」のウスターソースは無添加で野菜や果物をたっぷり使い、10種類以上のスパイスで味に深みを作りだしているので、味にこだわる主婦にファンが多い。もともとこの”ソース屋”さんは1850年創業の歴史のある醤油醸造元だった。しかし大手のメーカーに押されて地場の小さな醤油メーカーはこれ以上発展しないと判断した4代目は、思い切って焼肉のタレとソースのメーカーに方向転換を図った。1977年のことだ。

・井の頭通りを三鷹方面に向かい、中央線のガードをくぐると、商店街の賑わいはなくなり、急に静かな住宅街になっていく。そんな住宅街の入口にさしかかるあたりで、舌の肥えた吉祥寺のグルメ達を夢中にさせている中国料理店がある。かつてNHKの料理番組に登場してその名を知られる山本豊氏が経営する「竹爐山房」がそれである。62席ある店内はカウンター席、テーブル席、個室がバランスよく配置されていて、一人客の場合でも、家族客や小団体客の場合でも受け入れやすいようになっている。木材を基調とした落ち着きのある、品位をもった店舗デザイン。客単価は昼が1000円から2000円、夜が6000円から8000円である。

<目次>

はじめに
吉祥寺略図と本書に登場する主な店
第1章 横丁への旅
 1 ハモニカ横丁に激震が走った~手塚一郎氏の挑戦
 2 ハモニカ横丁 二代目、三代目の挑戦
 3 そこは独特な闇市だった
 4 大通りと横丁の結び目で行列ができる
第2章 中心市街地は横丁をつくりだした
 1 それは吉祥寺の再開発から始まった
 2 街に湿り気をもたらす社交飲食業
 3 ”近鉄裏”で新しい居酒屋文化をつくる
第3章 吉祥寺文化が熱をおびていた
 1 ジャズシティ吉祥寺の時代
 2 フォークやロック、シャンソンも元気だった
 3 映画と写真の街
第4章 吉祥寺のいたるところに横丁はある
 1 南口界隈の横丁物語
 2 吉祥寺には喫茶店文化があった
 3 ”東急百貨店裏”でも横丁が元気だ
 4 中心街を少し離れて
第5章 吉祥寺”再活性化”はなるか
あとがき

面白かった本まとめ(2012年下半期)

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築地寿司清(新宿)でランチを堪能しました!

2013年02月06日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 新宿伊勢丹横の伊勢丹会館3Fにある築地寿司清でお寿司のランチを堪能しました!

築地寿司清は、魚市場がある東京の築地が本店で、創業明治22年の江戸前にぎり一筋のお店とのことです。

 ZAGATにも掲載されていて、そこには新鮮なネタの寿司がリーズナブルで明朗会計で、他店舗展開だが腕は一定以上だからどの店に行っても安心等と書かれていますね。
確かにその通りでした。

 場所は新宿伊勢丹の横で、かなり古そうなビルですが、店構えや店内は清潔感が保たれていました。
また、おじさんおばさんばかりの客層ですが、みなさん身なりが良いので、料理は美味しそうな予感です・・・^_^)

1img_6183
↑店構え

 そして店内に案内されますが左側のカウンターでした。
目の前で新鮮ないろんなネタが見れるのは嬉しいですね。
エビが巨大なのには驚きました。

店の入口でメニューを見て、冬季限定メニューの美雪1680円を注文しました。
お寿司だけでなく、茶碗蒸やみそ汁、デザートなど盛りだくさんなのが嬉しいです。

2img_6180
↑メニュー

まずアツアツの大きなお茶が運ばれ、そして小ぶりな茶碗蒸しが運ばれます。
茶碗蒸しは少し濃い目ですが、ぷりぷりのエビやギンナンが旨いです!

3img_6167
↑茶碗蒸し

そして寿司を置く白い皿が置かれ、その皿の右側にガリが盛られます。
最初に、平貝と中トロが置かれました。
ネタが新鮮で、しっかりと握られているせいか見た目が美しい~!!
特に平貝がしっとり柔らかく新鮮で、口の中でとろける~!
ネタが十分大きいのも嬉しいですね。
この美味しさには感動です!
また中トロもしっとり柔らかく感動です!

4img_6169
↑平貝と中トロ

それから、ブリと季節の光物が置かれますが、季節の光物はアジでしたね。
これも柔らかく脂も載っていて美味しいです。

5img_6170
↑ブリとアジ

そして、出汁の効いた味噌汁が運ばれます。
緑色のアオサも美味しい~!
寿司屋の味噌汁っていつも美味しいですよね。

6img_6172
↑味噌汁

そして、大きなエビが尻尾を上に飾られて運ばれます。
美しい~!!
エビが大きくて肉厚があるのが嬉しいです。
そして、隣の煮いかも甘いタレが美味しいです。

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↑エビと煮いか

そしてズワイガニの小鉢が運ばれます。
たっぷりのカニが旨い~

7img_6174
↑ズワイガニの小鉢

そして最後に赤身のマグロがこれもしっとり柔らかく美味しくて、お寿司を十分堪能できました!

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↑赤身

最後に、デザートがあるのも嬉しいですね。
寿司屋にデザートとは少し驚きです。
ティラミス風で甘く美味しかったですね。

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↑デザート

それから、左隣に座ったフランス人男二人と板前との日本語のやり取りには楽しかったし、右隣のおばあさんは歯に魚の骨が詰まったらしくてその板前とのやり取りも面白かったです^_^;)

築地寿司清は、新鮮なネタの寿司がリーズナブルなお値段で、美味しく頂け、とてもオススメです!

築地寿司清 伊勢丹会館店
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関連ランキング:寿司 | 新宿三丁目駅新宿駅新宿西口駅



美味しかったものまとめ(2012年下半期)

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東京国際空港(羽田空港)展望台で楽しみました!

2013年02月04日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

東京国際空港(羽田空港)
のANA側(第2ターミナル)へ行き、時間があったので、その展望台で飛行機や風景などを楽しみました!

 展望台の場所は5Fにあり、エレベーター等で上がって行きます。
もちろん無料です。レストランも併設されています。

1img_6126
↑展望台入口からの景色

 展望台はかなりの広さで、驚きましたね。
かなり走れます・・・^_^;)
海もよく見えます。
 この日は快晴で、遠くまでとても気持ちよく見渡せました。
風が強く寒いけど、あ~~気持ちいいぃぃ!!

 飛行機の離着陸をじっくり見ることができるのですが、飛行機の離陸はかなり急角度で上昇しているのが分かりますし、着陸時にはタイヤと地上との摩擦で白煙をあげていて、すごいなぁと思いましたね。

 また、遠くには東京スカイツリーをハッキリ見ることができましたね。
 おそらく地方の方だと思いますが、みなさん東京スカイツリーには歓声をあげていましたね^_^)

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↑東京スカイツリー

また、大きな風車や東京ゲートブリッジも見えます。

3img_6129
↑風車や東京ゲートブリッジ

 展望台には地図があり、この展望台からは左からAお台場やB東京スカイツリー、C葛西臨海公園、D東京ディズニーリゾート、E幕張副都心、F千葉港、G市原コンビナート群、H海ほたる、I風の塔が見えるようです。
 分かりやすい地図で嬉しいですね。
じっくり、東京湾の景色を堪能することができました。

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↑東京湾の地図

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↑ここから見える景色の地図

 そして、子供たちに大喜びだったのは、ポケモンジェット!
ちょうど間近に止まっていて、じっくりピカチュウなどの絵を見ることができました。ニャース等もいますね。
 エンジンには赤いモンスターボールが描かれていて、思わず笑ってしまいました^_^;)
 このポケモンジェットは、メインの黄色が目立つし嬉しいですね~!
子供たちがたくさん集まって、じっくり見ていました。

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↑ポケモンジェット

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↑ポケモンジェット反対側

 それから、遠くには、今問題となっている最新鋭のボーイング787旅客機も見ることができました。
早く問題解決して、世界中を飛び回って欲しいですね。
 なお、20%以上省エネ等を果たしているボーイング787等の詳細については、このブログで紹介した本「図解 ボーイング787vsエアバスA380(青木謙知)」をぜひご覧ください。
いろんな最新機能には驚きましたね。

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↑ボーイング787旅客機

 東京国際空港(羽田空港)第二ターミナル5F展望台からの眺めはとても良く、とてもオススメです!!

お勧めなお話(2012年下半期)
自動車保険を安く!

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「一流の男、二流の男(里中季生)」という本はとてもオススメ!

2013年02月01日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「一流の男、二流の男(里中季生)」の購入はコチラ

 この「一流の男、二流の男」という本は、哲学・仕事・才能・財力・恋愛・逆境という観点から、強く一流の男になるための考え方・行動について分かりやすく男性向けに本音をまとめたものです。

 かなり刺激的なことも書かれていて驚きましたが、とても勇気づけられる内容です。

 特に以下について書かれています。
・具体的な計画を立てること
・人柄にプラス、感性と知識が必要
・妬んだり嫉妬したりなれ合いの友達は不要
・悩み事を相談されたら熱心に聞くこと
・穀物中心で肉は食べず、季節の旬のものを食べる粗食が良い
・仕事は誰にも負けない気持ちでやらないとダメ
・一流の男はまっすぐ目を見る男を評価する
・ビジネスでは強引さも必要
・事業を成功させるためには金を使うことを惜しまない
・リーダーになるには個性を磨かないとダメ
・仕事は誰かが喜んでくれているもの
・天才は集中力がハンパではなく、独学でやり、相手を諦めさせてしまう、心に傷を持っている
・マンネリは克服すること
・サラリーマンではなく自立すること
・所得が少ない時期は自分を浄化させる最大のチャンス
・収入が少ないときには友人に金を借りない、宝くじは買わない
・家族とは厳格に接し、外界に目を向けること
・女性に財布の中身は見せない
・自分の給料から自分の小遣いを決め、残りを女房に渡すこと
・目の前の女に尊敬されたければ、謎作りから始めること
・人の最悪は「死」と「体が動かなくなること」。それ以外は大したことはない
・男は自由を奪われたら疲れるのである
・心身症の治療法はしゃべること
・孤独な時は、人の話を一生懸命聞くこと

「一流の男、二流の男」という本は、とてもオススメです!
以下はこの本のポイント等です。

・成功する人間、または仕事をきちんとこなす人間には、そうじゃない人間と明確な違いがある。それは、どこまで計画を立てているかの違いだ。毎日を怠惰に過ごして、将来どうするかも決めていない男は、どうあがいても出世しない。分かっていると思うが、年功序列の時代はすでに終焉している。今は、自分で自分がいつ何をするか決める時代だ。

・仕事、女、趣味。この3つは常にイメージしていることだ。そのエネルギーは、あなたの右脳を全開にし、豊かな想像力を生み出す。それに従って行動すれば、必ず好結果がついてくる。また、目標はどんどん口にすることだ。「俺は独立するぞ」と、仲間に吹いて回るのがいい。その口癖が独立するためのエネルギーになるのだ。私が30歳を過ぎても作家になるのを諦めなかったのは、親や親戚、友人たちに、「俺は作家になるぞ」と宣言してきたからだ。引っ込みがつかなくなったのだ。だが、それはそれはすごいエネルギーを生むもので、「嘘つき」と言われたくない一心で、私は頑張ってきた。

・人柄だけでは成功しない。あなたがどんなに善い人でも、世間知らずでは出世できない。人柄にプラス、感性と知識がないと駄目なのだ。感性も知識も、芸術やスポーツ、音楽、本から吸収することができる。

・夢を追う男を妬む友達や、成功した男を嫉妬する友達なんかいらないではないか。もし、あなたに友達がたくさんいるなら、ひょっとするとあなたは平凡なのかもしれない。世の中は、平凡な人間(「普通」と呼ばれる人たち)が圧倒的多数を占める。したがって、友達ができる確率が高いのも、平凡な人間なのだ。友達がたくさんいるあなたは、危機感を持ったほうがいい。戦争が始まったら、真っ先に戦地へ行かされる。”その他大勢”になってしまう。

・本物の親友がいるのはいいことだ。うらやましい。だが、馴れ合いの友達ならいないほうがいい。人生において、なんのプラスにもならない。だったら、男より女のほうがいい。女なら、男が成功したら喜ぶもので、嫉妬なんかしない。話も聞いてくれるし、男を尊敬している女なら理解力がある。私は友達がいない代わりに、戦友と女がいる。妻は、私の仕事をサポートしてくれるし、恋人は理解力を発揮する。仲のいいファンの女の子っちは、応援してくれて、励ましてくれる。だから、なんの役にも立たない友達なんかいらないのだ。友達を切り離すことは、一種の快楽である。一人は孤高なものだという美学を体験できる。あなたも邪魔な友達を捨ててみてはどうか。自分にとって本当に大切なものが見えてくるはずだ。

・人間は、誰かの喜怒哀楽を聞きながら成長するものだ。とくに、その人にとっての重大な失敗談や悩みごとは、あなたにとっても大切な経験になるだろう。だから、あなたは悩みごとを相談されたら、熱心に聞かないといけない。そして、あなたの悩みごとを聞かない男とは決して付き合わないことだ。

・”粗食”と呼ばれる食事は、日本人にもっとも適した食事である。穀物中心で、肉は食べない。おかずは、その季節の旬のものを食べる。そうすることで、日本人の体は、四季にとけ込んだ健康的な肉体となる。冬に、夏にとれた冷凍のものを食べてはいけない。穀物と魚を中心にしてこそ、日本人は力強く生きられる。日本人の内蔵は、穀物と魚を食べて、それを消化吸収しやすいように作られている。私は普段、絶対に穀物と野菜、魚しか食べない。接待の席などでメニューに穀物がない時は仕方ないが、肉は月に一度くらいしか食べない。その時は、安い肉ではなく、松坂牛など、生産地が分かる品質の良い国産肉を食べている。

・あの頃は、酒と穀物と野菜と魚だけだった。お金はまったくなかったが、マクドナルドなんかに入らなかった。それで心身が研ぎすまされていったのである。体を鍛えるためには「肉が必要」というのは嘘だ。日本人は腸が草食向きになっているのだ。別のタンパク質で筋肉を作ればいい。

・給料をもらっている以上は、その仕事のプロ。「誰にも負けない」くらいの気持ちでやらないと駄目だ。スポーツのプロ選手は実力がつき、お客を魅了するようになったら、どんどん年俸があがる。あなたもそうなればいい。逆に言うなら、実力、実績がある人間に高い給料を支払わない会社は辞めたほうがいい。

・一流の男は人を見る。頭を下げてくる男よりも、まっすぐ目を見る男を評価する。そして、自分の同胞にしようと思う。サドの同胞である。サドの男はマゾの女は好きだが、マゾの男を嫌う。心底嫌う。あなたは、まずサドを目指さなければいけない。

・ビジネスで”受動”では話にならない。成功させるためには、”強引さ”も必要なのだ。だから、今の時代はサドなのだ。サドだけが勝ち残るのだ。会社はいつでも合併か倒産の不安を抱えていて、自分から動かないと出世しないどころか、クビになってしまう。勝ち残るために、サドになってほしい。

・事業を成功させるためには、金を使うことを惜しまない。人を育てるためにも。労働に対して賃金が少なくても、それが将来につながるのなら我慢する。計画性を持って、それを”妄想”する。その妄想に向かって一直線に走る。妄想という言葉が出たので、最後に一筆書いておく。あなたは、自分が成功した時の形を”妄想”して生きないといけない。このイメージは、ものすごいエネルギーとアイデアを生む。私の本を年代順に読んでいる読者なら知っている。

・将来、リーダーになりたいと思うなら、まず、自分の個性を磨かないと駄目なのだ。隣の男と同じで、リーダーになれるわけがない。秀でた才能と周囲が目をむく個性がないとリーダーになれない。

・あなたがしている仕事は、誰かが喜んでくれている。今やっている仕事に、そして、あなたの人生にも「大義名分」を持つべきなのだ。間接的で分からなくても、無駄な仕事はそうそうあるものではない。頑張ってほしい。

・天才、あるいは優れた才能を持っている人は、次のような点で優れている。あなたには当てはまる項目があるか。
 1、集中力がハンパじゃない。
 2、独学でやってしまう。
 3、自己中心的(わがまま)に行動するが、相手を諦めさせてしまう力を持っている
 4、何かしら心に”傷”を持っている。
1、普通の人が一日かけてやる仕事を、1時間、2時間で集中してやってしまう。その間は、誰かに声をかけられても集中力を切らさない。もし、そういう力があれば、それを仕事に活用して能力を発揮してほしい。必ず開花する。
2、専門的な学校など行かずとも、その技術を覚え、自分の世界を創ってしまう。誰に習ったわけでもないのに、グラフィックデザインができるとか、文章が書けるとか、写真が得意だとか、そういう才能をほうっておいたら駄目だ。皆、必死に勉強しているのに、そうしなくても、あなたはできてしまうのだ。これはすごい才能だ。
3、自己中心的な行動をしても、妻や部下、親などが許してくれる。浮気しても喧嘩をしても気にしない。悪びれた様子もなく、なぜか堂々としている。そういう男は大物感を漂わせているもので、他人は文句が言えなくなる。才能同士がぶつかることはあるが(たとえば、妻や恋人も天才肌の人間だったら、衝突する)、一般の人は天才の行動には畏敬の念を抱いてしまうものだ。
4、強いトラウマをいくつも持っていたり、心身症などの持病がある。または、大きな病気をした経験がある。三島由紀夫のように生まれた時から天才という人間を除いては、才能は病によって開花する。大病を患ったり、持病の苦痛が長年続いたりした時に、人はこれまでにないほど頭を使うからだ。とくに心の病を持っている人は、健康な人の何十倍も考えている。あなたは健康な時は何も考えていないはずだ。体の調子がいいと、より楽しくなることへと進むからだ。一方、心の病のある人はどうか。体がろくに休まらない分、脳は常に働いてい。その間、様々なことを考え、マイナス思考となり、鬱へと突入する。しかし、そこからはいあがるために、強烈なアイデアを生み出すのだ。そのアイデアが、たとえば芸術的なものだったり、新しい仕事の形だったりする。病気をしても悲観してはいけない。その苦痛の中で、様々なことを考え、才能を開花させてほしい。

・「マンネリ克服法」についてのまとめはこうだ。
1、マンネリを克服することほど困難なものはない。
2、一発目が上手くいっても、有頂天になってはいけない。
3、自分に才能があるかないか、常に自問自答する。
4、最初に成功したアイデアにいつまでも頼らない。

・金持ちと呼ばれる中流以上の人間たちは、お金を使いながら、財産を得ている。彼らは、百万円あったら、80万円を使い、20万円を貯金や株などの軍資金に回す。しかし、一介のサラリーマンは30万円あったら、そのまま使ってしまう。使わざるを得ない生活なのだから仕方がない。だから、自立してほしいのである。先の見えない会社から、決まったわずかな給料だけをもらう生活ではなく、将来、大成功するかもしれない事業を起こし、”勝負”に出るのである。それに失敗したら、年金の世話になって、老後のゴルフは我慢するしかない。しかし、成功すれば、あなたは死ぬまで男の趣味を満喫できる。セミリタイアをし、一年の半分は海外で暮らすという生活だってできるのだ。

・所得が少ない時期は、自分を浄化させる最大のチャンスなのだ。あなたは食事で、よけいなカロリーを摂っていないか。ところで、あなたの趣味は、少し多すぎないか。あなたの恋人は、ワガママじゃないか。腹八分目、粗食をしていたら、金がかからないばかりか、体も浄化され、心身が健康になる。女がワガママだと話にならない。男に金もないのに、宝石をねだったりする。しかも最近は女のほうが煙草を吸う。同棲している女が煙草を吸う上に、ケーキを食べながらダイエット食品を買い漁っていたら破産である。そういうダメ女と付き合っていないか。質素な女性を恋人にしないと、お金は少しずつ消えていってしまう。趣味が多すぎるのもいけない。お金がないときは、趣味はやめないといけない。誤解しないでほしい。趣味はお金がかかるから、重要なのだ。「この趣味を楽しむために働こう」というモチベーションにつながるからだ。趣味の我慢は、とくに若いうちに大いにやってもらいたい。それは必ず、「俺はまた趣味を取り戻すんだ」というエネルギーにつながる。

・収入が少ない時に絶対してはいけないことを書いておこう。まず、友人に金を借りること。その友人に引け目を感じながら一生を送らないといけなくなる。一生、その友人の上に立てないのだ。たとえその友人より出世しても、あなたはその友人に勝てない。すぐに金を返さないと、友情にもヒビが入る。私も付き合いの長い友人が失業した時に頼まれて金を貸したことがあるが、その友人とはもう疎遠になってしまった。毎月のように無心をしてきて、働く気配を見せないから、こちらから縁を切った。金は戻ってこない。もうひとつは、宝くじを買うこと。安い買い物だと思って発売されるたびに買っていたら、けっこうな額になってしまう。しかも当たらないのだから、無駄遣いつぃか言えない。人間的にも後退してしまう。「宝くじが当たったらどうしようか」と、無駄な妄想ばかりしてしまい、働く気力をなくすのだ。そして、外れるたびに、無気力になってしまう。万が一当たったら?当たりません。仕事ができない奴にかぎって、宝くじを買い漁っているものだ。

・今からでも遅くない。家族とは厳格に接し、外界に目を向ける。絶対に、暴力的になってはいけない。大声を出してもいけない。男をバカにする言動に対しては、怜悧に対応する。「それはどういう意味だ?」と。こちらが知性的で厳格だったら、ヒステリックな女につけいる隙をあたえない。彼女や女房のあらゆるヒステリーがあなたのストレスになるのだ。フェミニズムもヒステリーの一種だ。渋谷の街が不良娘で溢れているのもフェミニズムが原因だ。それは、家庭の中で男を放棄してきた父親の責任でもある。皆、雨露をしのぐために家に帰っているだけではないか。これ以上、フェミニストを増やさないためにも、あなたは”本物”を目指さないといけない。

・すべての男性諸君に言いたい。「女に財布の中身を見せるな」と。女とはすべての女である。母親。女房。恋人。娘。女性社員。とにかく、女に自分の財力を見せてはいけない。大きな財力ならともかく、小さな財力なんか見せた日には、男の威厳が失墜してしまう。そんなことは当たり前なのだ。安い給料を女房や娘に見せれば、夫としても父親としても権威がなくなる。だが、日本の男たちは、当たり前のように女房に給料を見せびらかす。日本が滅びかけているのはそのためだ。女房と娘に緊張感がないのは、男に”謎”がないからである。「給料はいくらなんだろう」「外では何をしているんだろう」「何時に帰ってくるんだろう」「怒ると、どんなに怖いのだろう」昔の男には謎があった。では、軟弱な男はどうか。「給料は26万円です」「今、山田さんと飲んでいる」「十時までには必ず帰る」女房に給料をすべて渡し、そこから一握りの小遣いを受け取る。しかも、恐縮して受け取っている。「もうちょっと増やしてくれよ」と駄々をこね、頭を下げる。調子に乗ったバカ妻は、夫に暴言を吐いて、仲のいい近所の奥さんとワインなど飲んでいるのだ。そしてあなたは発泡酒を飲むのである。惨めを通り越してマゾだ。マゾでは、誰にも畏敬されず、革命的なことなど起こせない。娘は、そんな父親を尊敬せず、言うことなんか当然聞かない。女が男よりも強いと思いこみ、セックスも女のものだと勘違いしてしまう。極論ではなく、少女たちが売春など、不用意にセックスしているのは、父親が給料を女房に握られているからだ。男としての”謎”がないからである。

・結婚している男性諸君には、私からの頼みを聞いてほしい。たった、ひとつだ。”女房には給料を渡すな”あなたが、給料の中から自分の小遣いを決め、残りを女房に渡す。「文句があるなら、俺に対する言葉遣いを正せ」と、怒ってほしい。

・日本を救いたければ、いや、そんな大それた気持ちはなくてもいい。目の前の女に尊敬されたければ、まず、”謎作り”から始めることだ。謎を作るのは疲れる。それは、制度、習慣との闘いだからだ。だが、あなたが闘いに疲れた時に、それを救ってくれる女が必ず現れる。それは、あなたを見直した妻かもしれないし、新しい恋人かもしれない。いや、あなたの背中に父性を感じ取った最愛の娘かもしれない。とにかく、給料は女に見せないこと。それだけで日本は変わる。

・人の最悪は「死」と「体が動かなくなること」だ。それ以外は最悪でもなんでもなく、あなたが健康ならば、会社からリストラされても会社が倒産しても何も悲観することはない。むしろ、一からやり直せる快楽というのを知ってほしい。人生を一からやり直すチャンスはめったに来ない。きっかけが作れないのだ。皆、きっかけを作れないまま怠惰に時を過ごし、年老いていくのだ。もし、リストラというきっかけをもらったら、幸運だと思わないといけない。私の言っていることは無責任だろうか。

・男は自由を奪われたら疲れるのである。夜遊びを禁じられたり、小遣いを制限されたり、浮気は絶対に許さないと言われたり、そう、女に縛られたら疲れるのだ。あなたが子供の頃、義務教育に縛られて疲れていたのと一緒だ。あなたが疲れているのは、時代のせいではない。あなたの一番身近にいる人間が、あなたを追いつめているのである。それが妻か会社の上司か私には分からないが、男がしなければいけないことは”目の前の敵”をやっつけることだ。仕事の上で、女の笑顔なんか必要ない。女の乳房に甘える必要もない。目の前の敵をやっつければ、ストレスはなくなるのである。

・私は「泣き言」を言う男は軽蔑するが、「喋る」男は軽蔑しない。なぜなら、心身症の治療法は「喋ること」だからだ。胃に穴が開きそうなプレッシャーに襲われたら、それを誰かに言うのだ。「俺、胃に穴が開きそうだ。ちょっと病院に行きたい」と。子供が心身症にならないのは、いつも泣きわめいて苦しいことを喋っているからだ。だから、子供でも、内にこもりやすい無口な子は心身症になってしまうのだ。自分の中にため込んでいて、プレッシャーが100%のしかかってくると、心が破綻し、心身症の発作に見舞われる。だが、誰かに喋ると、それは何%か軽減されるのだ。

・孤独な時は、人の話を一生懸命聞くことだ。見返りを求めてはいけない。人の話は肥やしになる。そして、話をした相手はいつか、「あの時、あの人が話を聞いてくれた」と、あなたのことを思い出すだろう。人の記憶に残ったあなたは、決して孤独ではないのだ。

・最悪は死だ。それ以外、あなたは何をしてもいい。会社に辞表を叩きつけて、独立してもいい。それで失敗しても、そんなのは最悪ではない。死ぬ前に、「俺は夢が叶えられなかった」と悔やんで死ぬのが最悪なのだ。独立する度胸もなくて、間抜けな会社にしがみついているのは最悪ではなく、滑稽なのだ。分かるだろうか。

<目次>
まえがき なにが一流と二流を分けるのか?-その分岐点がここにある!
1章 一流と二流を決める分岐点-「哲学」
   ちょっと硬派な、群れない男の生き方
 どんな時代でも勝ち抜く「男の哲学」
 より具体的な計画を立てよ
 「遊び」を知らない男は二流で終わる
 「群れない男」の魅力とは
 こんな「話を聞けない男」にだけはなるな!
 たとえば「粗食」-男を磨く方法
2章 一流と二流を決める分岐点-「仕事」
   相手から「一目置かれる男」の共通点
 あなたには、この「プロ意識」があるか
 いい仕事をするための「4原則」
 ビジネスは”きれいごと”ではない!
 常に「一年先」を見て動く
 「人の上に立つ者」の条件とは
 仕事、人生に「大義名分」を持て
3章 一流と二流を決める分岐点-「才能」
   「自分の才能」をどこまで信じているか?
 才能の有無はどこで決まるのか
 こんな会社に忠誠など誓うな!
 自分が決めた仕事にプライドを持て!
 男にとって”マンネリ”は大敵である
4章 一流と二流を決める分岐点-「財力」
   男の器量はお金の使い方でわかる!
 「快楽」を求めずして成功なし
 金は使いながら貯めるものだ
 所得が少ない時はどう切り抜けるか
 大金を動かす緊張感は「男の器」を大きくする
 もし、あなたの前に金持ちが現れたら-
 金を守るばかりでは、一生大物になれない!
5章 一流と二流を決める分岐点-「恋愛」
 本物の男の強さとは、優しさとは?
 たったひとつでもいい、”謎”のある男になれ
 こんな女には絶対に近づくな!
 妻や恋人に尊敬される男の条件
 「男の威厳」がこの国を強くする!
6章 一流と二流を決める分岐点-「逆境」
   哲学のある男に敗北はやってこない!
 逆境は男を変える最大のチャンスである
 ストレスの原因は「自分の中」にある
 仕事のプレッシャーをいかに乗り越えるか
 孤独にもがいているのは自分だけじゃない!
 あなたは、何のために生まれてきたのか?
あとがき

面白かった本まとめ(2012年下半期)

<今日の独り言> 
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