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札幌市にある「時計台」や「大通公園」へ行ってきました!

2010年11月29日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

JR札幌駅南口か徒歩約10分の所にある「時計台」「大通公園」へ行ってきました!

札幌と言えば「時計台」が有名で、そして「さっぽろ雪まつり」で知られる「大通公園」も有名なので、行ってみることにしました。

JR札幌駅では観光案内所があり、そこで訊くと徒歩約10分とのこと。

また「さっぽろ観光マップ」を無料でもらい、それを見ながらまず時計台まで歩いて行きました。

場所はJR札幌駅南口からまっすぐ南下して、国道12号線を左に曲がってすぐ左側にあり、道に迷うことはありません。


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↑時計台


 時計台は、1878(明治11)年に札幌農学校の演武場として建設されたとのことです。

そもそも時計台として建設されたわけではないようです。

 札幌農学校は北海道大学の前身で、北海道開拓の指導者を養成する目的で開校され、演武場は農学校生徒の兵式訓練や心身を鍛える体育の授業に使う目的で建設されたとのことです。

なお、「少年よ、大志を抱け!」で有名なクラーク博士が札幌農学校初代教頭とのことです。

ちなみに時計台とは反対の札幌駅北側すぐの所に北海道大学があり、クラーク博士の胸像があるようです(もらった「さっぽろ観光マップ」に記述があります)。

また有名なクラーク博士の全身像は、さっぽろ「羊ヶ丘展望台」にあるようです。


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↑時計台の案内


この時計台は観覧料200円とかなり良心的なお値段です。

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↑観覧案内


館内展示は以下の通りとなっています。そんなに大きな展示ではありません。

<1F>
A.小展示室
 ・図書資料コーナー
 ・北海道、札幌の文化財
 ・時計台ミニ百科検索
B.大展示室
 ・農学校の歴史、演武場の建設とクラーク博士
 ・農学校遊戯会
 ・時計台の歌と文学
 ・建物の歴史、修理の様子
 ・札幌市民と時計台
<2F>
C.2階ホール
 ・塔時計の大型映像
 ・実物の兄弟時計
 ・建築構法の説明

 2階には、E.Howard社製 塔時計3867がありました。時計台の時計と兄弟のようです。

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↑E.Howard社製 塔時計3867の案内


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↑E.Howard社製 塔時計3867


 なお、時計台の大きな時計機械は、振り子時計で、動力にはおもりを使用し、原形のまま正確に作動している日本で最も古い塔時計で、平成21年に日本機械学会より「機械遺産」第32号に認定されたようです。

 おもりは、小石を木箱に詰めたもので、運針用が約50kg、打鐘用が約150kgで、おもりの巻き上げは人力により、週2回行っているようです。E.Howard社製で製造No.738とのことです。

 時計塔は玄関床から4本の太い独立柱で組まれ、高さ約19m、内部は5階建てになっています。

文字盤は5階の位置にあり、内側に重さ226kgの鐘が吊られています。

4階に時計機械本体が据え付けられ、その床を突き抜けて3階で振子が揺れています。

運針用のおもりは4階から2階まで、打鐘用のおもりは1階玄関床まで木の筒の中を上下しています。

 明治14年8月12日にこの時計機械は運転を開始し、鐘の音はかつては約4km四方に響き渡ったと言われ、明治21年には札幌の標準時計として告示されたこともあるようです。

以後、設置以来百数十年を経た現在も正確に時を知らせ続け、これは時計を据え付けている塔の構造に狂いやゆがみがないためのようです。

凄いですね。

11時に大きな音で鐘が鳴っていました。


それから、「町のすし家 四季 花まる 時計台店」でランチを楽しみ、南西の方向に徒歩約5分の所にある大通公園へ行ってきました。

大通公園は国際都市札幌のシンボルとして、『花』 ・ 『つどい』 ・ 『フロンティア』 ・ 『オアシス 』 ・ 『交流』の5つのテーマと5つのゾーンで構成され幅約105m、長さ約1.5kmとのことです。

 訪れた時は晴天で気持ちが良く、噴水がきれいでしたね。

東京と気温差が約10℃ほどありましたが、清清しい気分に浸れました。

札幌のような大都市にこんなに大きな公園があるのは良いと思います。


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↑噴水


また、さっぽろテレビ塔もきれいに見えていましたね。高さは147.2mで、1956年6月に着工し、1957年8月にオープンしたようです。


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↑さっぽろテレビ塔


それから聖恩碑(せいおんひ)がありました。

札幌市の水道事業完成記念の一貫として周囲の池と四隅の水飲台が整備されたのが始まりで、明治・大正・昭和の三大天皇の業績をたたえる碑として昭和14年に建立されたようです。

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↑聖恩碑


それから開拓紀念碑もありました。「紀」が「記」ではないんですね。

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↑開拓紀念碑


札幌市にある「時計台」や「大通公園」はオススメです!

<時計台>

所在地:札幌市中央区北1条西2丁目
電話:011-231-0838
休館日:第4月曜日(第4月曜日が祝日の場合は翌日)
     年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間:8:45~17:10(入館は17時まで)
観覧料:大人200円(中学生以下は無料)

大きな地図で見る


<大通公園>
面積:78,901㎡ (全長:約1.5km/テレビ塔を除く西1丁目から西12丁目)
都市公園告示:昭和55年6月6日

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「猿は猿、魚は魚、人は人 松下幸之助が私につぶやいた30の言葉(江口克彦)」という本はとてもオススメ

2010年11月26日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「猿は猿、魚は魚、人は人 松下幸之助が私につぶやいた30の言葉(江口克彦)」の購入はコチラ


 「猿は猿、魚は魚、人は人 松下幸之助が私につぶやいた30の言葉(江口克彦)」という本は、松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助の晩年23年間を最も身近で仕え、松下哲学の継承者・伝道者として知られる江口克彦さんが書いた本です。

 松下幸之助の経営の生きた手法を、折々に身近で聞いた珠玉の言葉とともに、できるだけ簡潔かつ具体的に書いたもので、二人きりのときに話してくれたものばかりとのことです。

 「なぜわが社の経営はうまくいかないのか」と悩み苦しんでいる経営者だけでなく、一般の社員や、家庭でも大いに役立つ知恵やヒントが盛りだくさんの本で、とてもオススメです!

 特に、人を大事にするというのはとても大切ということが分かりました。


以下はこの本のポイント等です。

とてもオススメです!

・経営が厳しいときに、社長が心がけなければならないことは、できるだけ社内を回り、社員一人一人に声をかけることである。「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれないが、実はこれが、経営危機を克服するための重要なポイントなのである。厳しい状況は社員も承知しているから、どうしても気持ちが沈み、元気なく仕事に取り組んでいる。そのようなとき、社長が自分の職場にやってきて、一人一人に声をかけてくれるとなれば、社員の沈んだ気持ちも瞬時に明るくなる。しかも、社長は笑顔でいなければならない。

・松下さんは、特に社員の話には非常に熱心に耳を傾けた。社長が社員の話に耳を傾けると、双方に二つずつのメリットが生まれる。社員にとっては、社長が一所懸命に話を聞いてくれれば、まず「やる気が出る」ようになる。また、社長が喜ぶような情報を持っていこうと「勉強する」ようになる。社長にとってもメリットの一つ目は「社員から尊敬される」ようになることだ。社員の話をないがしろにしたり、途中でさえぎったりする社長に、絶対に社員はついてこない。社員に素直にものを尋ね、意見を求める社長こそが、尊敬され、信頼されるのである。二つ目は、何よりも自然に「情報が集まってくる」ようになるメリットだ。松下幸之助さんのところには、日々ひっきりなしにいろいろな人が訪れる。そういう人たちの話を聞くとき、松下さんは「その話は前に聞いた」とか「それは私の考えていることと同じだ」という応対を、ただの一度もしたことはなかった。いつもいつも「君はいいことを言うな」「君はなかなか賢いな」というふうに感心しながら聞く。椅子から身を乗り出し、相手の眼をじっと見ながら真剣に聞くのである。これにはみんな感激する。「あの松下幸之助さんが私の話を真剣に聞いてくれた。そして話の内容に感心してくれた。」と思うのである。すると人間とは不思議なもので、何か面白い情報が入るたびに、「よし、これを松下幸之助さんのところに持っていこう」「この話は松下の大将の耳に入れておこう」という気になってくる。結果として、自然と厖大な情報が入ってくることになる。

・不思議なもので、同じ部署にいるときは二人のウマが合わず、ともによい結果を出せなかったのに、別の部署になったら急に力を出し、それぞれが優れた仕事をするという場合がよくある。したがって、「どうしても部下のA君とテンポが合わないんです」と管理職が言ってきた場合、私はその意見を尊重し、組み合わせの変更を考える。しかし管理職が、「A君は仕事ができない。もっと能力のある部下をくれませんか」と言ってきたら、私はその管理職を絶対に許さない。仕事ができるとかできないとか、そんなことは簡単に言うべきではないのだ。もし、その部下に能力がないと本気で言っているのであれば、その部下の能力を見つけることができない上司が悪いのである。「私には部下を育てる能力がありません」と言っているのと同じことである。そんな人間に大切な社員を任せるわけにはいかない。私なら逆に、即刻その上司の処遇を考え直すかもしれない。

・だから私も、「会社では小声で話をしない、ひそひそ話をしない」ということを、PHPグループのトップになってからも心がけた。もちろん、人事や給与、プライバシーといったことについては、必ず相手と一対一で別室で話したが、それ以外は、近くに誰がいようと、新入社員がいようと、大きい声で話すことにしていた。小さな声で報告に来る社員がいると、松下さんのようにわざと大きい声で応じたり、「君、もっと大きい声で話してよ」とはっきり指示することにしていた。それが多くの社員の中に、無用な猜疑心や不信感を生み出さないことにつながった。その結果、彼らは私の話を信用して聞いてくれ、おかげで34年間、安定して経営を進めることができたのであろう。

・厳しく叱責するのは、場合によってはやむを得ない。優しく叱っても効果がない場合もある。しかし、激怒する場合でも、あくまでも冷静に考えて激怒すべきである。妙な言い方だが、「冷静に考えて叱り、感情をいっぱいに込めて誉める」のが、社員育成のコツだ。その逆は社員のやる気を失わせ、結局は、組織や部署の衰退をもたらす。叱った後の後味の悪さを残さないためには、叱りながら、あるいは叱った後で、社員の心に傷が残らぬようにフォローしてやることが大切だ。1時間も2時間も立たされ、叱られているときに、ふと「君の力があれば、できたはずやないか」と言われる。「君はもう充分にわしの考え方を理解しとるはずや。理解しているくせに、こういうことをやったらアカンやないか」こんな言葉をかけられると、厳しい叱責の中でも救われたような気持ちになっていく。「そうか、この日とは私に期待しているからこそ叱っているんだ。決して私を否定しているわけではないんだ」と思うことができる。

・また、松下幸之助さんは叱るのをスパッとやめる達人でもあった。私が松下さんの意に沿わないことをしたり、ミスを犯したりして厳しく叱られる。「しまった、ひどいミスをしてしまった・・・・・」とションボリしながら帰宅する。すると、家に帰ったのを見計らったように電話がかかってくる。まだ怒られるのだなと思った私は、落ち込んだまま、「先ほどは申し訳ございませんでした。今後は気をつけます」と口早に言う。すると松下幸之助さんは、こんなふうに応じる。「いや、あれはあれで、わかってくれたからかまへんのや。ところで君な、今、わしは新しくこういうことを考えてるんや。・・・・・早くやりたいんやけど、君、すぐに取りかかってくれへんか」先ほど叱った内容と、まったく別の仕事の話を持ち出してくるのだ。この鮮やかな切り替えに、私は何度も救われる思いがした。叱られるということは、要するに上司から「否定」されることだ。ところが、新しい仕事を与えられるというのは、一転して「肯定」されていることになる。先ほどまで否定されてションボリしていたのが、肯定されることによって逆に何倍もの元気が湧いてくる。「よし、頑張ろう」という気持ちになる。

・信頼されるトップになるためには、叱り方のコツだけでなく、社員に詫びる用意もなければならない。自分が間違ったときには、どんな若い社員に対してもきっぱりと潔く頭を下げる。それによって社員は、やるべきこととやってはいけないことの判断が身につくのである。

・社員は何を考えたらいいのか。どうしたらいいのか。「そんなことはあくまで社員が自分で考えるべきだ」と言う社長もいるかもしれないが、大間違いである。社員に「考えるヒント」「考える糸口」を示してやる方が、社員としても、自分の考えや企画を出しやすくなる。「ああ、社長のアイデアをヒントにすると、こういうやり方も考えられるな」「こういう企画も可能になるな」と、次々に社員自らが発想するようになる。

・方針とは「基本理念+具体的目標+最終目標」である。トップがこの三要素を打ち出さなければ、社員たちは、不平ばかりを言って、やる気を起こさずろくに結果を出すこともできない。大切なのはこの三要素のすべてを社員に伝えて初めて意味がある、ということだ。基本理念だけを伝えて具体的目標を示さないとか、逆に、具体的な数値目標だけは強調されるが、何のためにこの仕事をするのかの理念がアナウンスされないというのでは、結果に結びつかない。

・「畳の上の水練」という言葉がある。水泳は、いくら教室で理論を習い、畳の上で型の練習を重ねても、泳げるようにはならない。実際に水の中に入り、指導を受けつつ、ときには不覚にも水を飲み、足をばたつかせながら覚えていくものである。仕事や商売も同じことで、体験を重ねて初めて、さまざまなやり方が自分の身につく。企業の経営者や責任者は、このことをよく認識しなければならない。つまり、人材を育成するには、必ず「仕事の実践」を伴わなければならないのである。

・松下電器では、年初の経営方針発表会が、ときに1万人近くの幹部社員を集めて開催されるのが恒例だった。細かい数字の話は少なく、むしろ松下幸之助さんがしてくれる感動的な話が常に印象に残った。1年間の売上げ目標や利益目標などが事前に発表されていたということもあるが、松下さんはそれ以上に、「自分がどのような思い、どのような考えを持っているか」「社員にどれほどの期待をかけているか」「どのような思いで仕事に取り組んでほしいか」などについて、全身を使って烈々たる話をするのが常であった。その内容と迫力に感動を覚えない社員は、おそらく一人もいなかったと言っていい。目標を理解し、さらに心まで揺さぶられた社員の中には、涙を流す者も多かった。松下電器が60周年を迎えた年初の方針発表会は、特にドラマティックであった。松下幸之助さんはこのとき83歳。大いに話を盛り上げ、結びの際に、さらにこんなことがあった。「今日まで、このように松下電器が大を成すことができたこと、また、自分がやって来られたことは、これひとえに皆さんのおかげ。心から感謝申し上げたい」松下さんはこう言うと、壇上を降りて、1万人の幹部社員に向かって3度のお辞儀をしたのである。その光景に、会場には異様な興奮の渦が湧き起こった。とりわけベテラン社員たちは人目も憚らず泣き続け、涙を拭おうとせず、いつまでも拍手を続けていた。こうした大いなる感動が、松下電器の社員を奮い立たせ、とてもつもない成果に結びついたのである。感動なきところ、経営効果なし。自分で考え抜き、練り上げた「魂の言葉」で社員に語りかけなければ、経営を成功させることはできない。

・「昔話で「桃太郎」というのがあるやろ。桃太郎には3匹の家来がおる。猿とキジと犬。みんあ、性格も得意なことも違うわね。違うから、それぞれの役割が生まれ、力を合わせて鬼退治ができたわけや」多様な人材が必要なのは、社長の側近だけではない。会社そのものに、さまざまな個性や特徴を持った人が集まっていることが理想だ。個性豊かな社員たちをどう活用していくか、これが経営者の腕の見せ所である。

・上はハイレベルな経営判断から、下は現場の作業まで、社内のあらゆるスピードを上げること。重要なことなので繰り返すが、これこそが経営を成功させる最大の要因の一つである。そして、それを実現するには、社長が強力なリーダーシップを発揮するしかないのである。

・松下さんの基本的な考えは、以下のようにシンプルで骨太なものだった。
 (1)まず「売上げ」の状況を見れば、会社が成長しているかどうかがわかる・
 (2)「利益」を見れば、経営が成り立っているか、健全かどうかがわかる。
 (3)「資金」を見れば、会社がいざというときの対応が可能かどうか、安定度がわかる。
 (4)「在庫」を見れば、余分な負担を背負っていないかどうかがわかる。
 (5)そして「借入金」があれば、これからの運転のやり方を考えていかなければならないことがわかる。

・「社員が立ち往生するような問題を最終的に処理するのが社長の役割だ」ということを、私は松下幸之助さんから、言葉と行動で繰り返し教えられた。社員が社長についてくるか、それとも遠ざかっていくか。社長を信頼するか、それとも不信感を持つか・・・・・。それは、社員を悩ませるさまざまなトラブルや問題について、「オレに任せておけ!」といえるかどうかにかかっている。それが言えれば、社員は安心し、さらに力を発揮する。社内はまとまり、成果は必ず上がる。ただ、それだけのことである。経営は、だから、騒ぐほどに難しいものではないのである。

・厳しい環境においては、社長は社員以上に動き、汗をかき、脳みそを絞って、マネジメントに取り組まなければならない。仕事において、工夫において、示唆において、効率において、成果において、社員の誰にも負けない働きをし、知恵を出さなければならない。社員以上に仕事をし、休日も心も休めることなく、頭を休めることなく、経営を考える。それが、責任を持って組織を率いる真のリーダーというものである。

・社長が矢玉を浴び傷を負う覚悟で先頭に立てば、会社は必ず危機から脱し、成長を遂げることができる。これが、私が体験から確信を持って言えることである。

・松下電器も1929年の恐慌で販売が半分以下に急減し、同年12月には、倉庫が満杯で製品の置き場所もなくなるという、創業以来の深刻な事態に直面した。松下幸之助さんはこのとき病気療養中だったが、幹部から、「危機を乗り切るためには、従業員を半減する以外に対策はありません」という提案を受けると、すぐに首を横に振り、次のような指示を出している。「これからますます発展しなければならないのに、せっかく採用した従業員を解雇するのは、自分の経営理念に反する。それゆえ、工場は半日勤務として生産はただちに半減させるが、従業員は一人も解雇してはならない。給料も全額を支給する。その代わり、全員で休日を返上して、在庫品の販売に全力を挙げよ」松下さんの指示を聞いた社員たちは歓喜の声を上げ、中には涙を流す者もいたという。それから全社員は無休で、山積みになった製品の販売に努めた。その結果、二ヶ月で在庫を一掃し、工場は半日操業をやめてフル生産に戻るという活況を呈することになる。

・社長というのは、本来、何のために存在しているのか。極論を言えば、不況に苦しんでいるときや、苦境に陥ったときのためである。厳しい状況の中、会社のため、社員のためになるべく犠牲を少なくし、むしろ苦境をチャンスと捉え、発展策や打開策を考えて指示を出す。そのために社長は存在しているのだ。

・松下さんはおそらく自分の人生すべてを受け入れていたのだと思う。自分に起こるすべてのこと、自分にふりかかってきたすべてのことを「運が強いからそうなった」と解釈した。父親が身代を潰してしまったこと、身体が弱いこと、学歴がないことなど、周りの状況をすべて受け入れ、自らの運の強さの現れと捉えた上で、努力を傾注すべきポイントを考えたのである。自分で自分を肯定しなければ、誰も自分を肯定してくれない。自分で自分の力を信じなければ、誰も認めてくれない。まずは自分の人生と、人生で起こる出来事を肯定する。いかなる事態が起こっても、「自分にとっては実に運がよかった」と受け止める。それがすべての出発点であり、事実、松下さんは生涯その姿勢を貫いた。

・松下幸之助さんは、なぜ経営者として大きな成功を収め、苦境、不況をいくつも乗り越えてくることができたのか。それは、何と言っても社員を大事にしたことに尽きる。社員を大事にし、成長させることによって、お客様が評価してくださる良質の製品をつくった。

・松下幸之助さんの経営は、常に「人間大事」を中心に進められ、決して「数字大事」で進められたことがない。たとえば松下さんは1969年、ある経営懇談会で講演し、自らの考える松下電器の発展の要因について以下の9つを挙げている。
 (1)電気に関する仕事が時代に合っていたこと
 (2)人材に恵まれたこと
 (3)理念を掲げたこと
 (4)企業を公のものと考えたこと
 (5)ガラス張りの経営を行ったこと
 (6)全員経営を心がけたこと
 (7)社内に派閥をつくらなかったこと
 (8)方針が明確であったこと
 (9)自分(社長)が凡人であったこと

<目次>
はじめに
第1章 声をかけよ
第2章 耳を傾けよ
第3章 雑談をせよ
第4章 区別をしても、差別はするな
第5章 小声で話をするな
第6章 秘密を作るな
第7章 仕事を任せきれ
第8章 叱った後は、必ずフォローをせよ
第9章 必ず具体案を示しつつ、指示を出せ
第10章 大きな方針を全員に示せ
第11章 10年後と20年後を読んで対策を立てよ
第12章 仕事と身体で実践しなければ、知恵は本物にならない
第13章 部下と「横の関係」を作れ
第14章 リストラは無能社長の証明である
第15章 理屈と感性で「なぜ」を説明せよ
第16章 「見える要因」より「見えない要因」に取り組め
第17章 笑われてもいい、夢を語れ
第18章 ビジョンある経営者の会社に、寿命はない
第19章 「1000%の情熱」と「魂の言葉」を社員にぶつけよ
第20章 報告者たちを同時に社長室に招き入れよ
第21章 「秘書役」と「参謀役」と「補佐役」の3本柱を持て
第22章 社長の決断が遅い会社は、一瞬でつぶれる
第23章 BSもPLも読むな
第24章 ライバルは他社ではない、「昨年の自社」だ
第25章 外部とのトラブルを必ず引き受けよ
第26章 矢玉を浴び血を流して、率先垂範せよ
第27章 真剣に考えても、深刻に考えるな
第28章 人を育てない経営者に、成功なし
第29章 どんな出来事も、幸運の証である
第30章 9つの要因が企業を発展させる
松下幸之助 年表


面白かった本まとめ(2010年上半期)


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バーンキラオ(東京都国立市)でタイ料理を楽しみました!

2010年11月24日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 JR国立駅南口から徒歩5分ほどの旭通り右側のビル2Fにあるバーンキラオ国立店でタイ料理を楽しんで来ました!

 このビルの4Fには、ハーバーライトというジャズBARのお店があります。

 店内はちょっと狭く、雑多な感は否めませんが、東南アジアっぽくて良いと思います。


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↑店内

 以前紹介したZAGAT Tokyo  Restaurants 2010に記載があったので、いつかは行きたいと思っていたお店です。

 ランチは食べ放題ビュッフェスタイルで大人1000円、小中学生500円、小学生未満無料で、大人気なようですね。
今回は家族3人でディナーを楽しみました。

まずは、前菜ということで、生春巻き(ポーピァソッ630円)を注文しました。新鮮な野菜とエビが包んであり、goodです。子供も食べられます!さっぱりしていいです。


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↑生春巻き(ポーピァソッ630円)


次に、子供が食べられる辛くないものでということで、エビチャーハン(カオパットクン730円)を注文しました。

これが、バツグンの火加減・油加減で旨い!

あまりの美味しさに驚きました!息子もパクついてアッという間に平らげます。いや本当に美味しかった!


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↑エビチャーハン(カオパットクン730円)


そして、鶏肉のココナッツスープ(トムカーガイS630円)です。L930円にするか迷いましたが、Sサイズでも十分なサイズで量があります。

これはさすがに子供は食べれない辛さがありますが、香辛料が効いているのか、これも美味い!

但し、唐辛子(鷹のつめ?)には注意!辛い!!


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↑鶏肉のココナッツスープ(トムカーガイS630円)


そして、鶏肉のグリーンカレー(ゲーンキョワーン(ライス付)830円)です。これも唐辛子注意の辛さのあるカレーですが、これも香辛料が効いているのか美味い!

タイ米?に合います!

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↑鶏肉のグリーンカレー(ゲーンキョワーン(ライス付)830円)


そして、今月おすすめの鶏肉かけご飯(カオ カパオ ガイ カイダーオ830円)で、鶏肉のバジル炒め・目玉焼き付きの辛口です。鶏肉ばかりの注文でちょいと失敗^_^;)ですが、目玉焼きがマイルドな味で辛さを引き立てます。

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↑鶏肉かけご飯(カオ カパオ ガイ カイダーオ830円)


そして、最後にココナッツプリン(カノムモーケン380円)の登場です!


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↑ココナッツプリン(カノムモーケン380円)


予想に反してかなり温かく、甘く、そして重厚感があります!

最高!

これは旨い!あぁぁ思い出してよだれが出てしまう!

とくにエビチャーハンとこのココナッツプリンは特に美味しいと思いましたね!

とてもオススメです。


親子3人これでお腹一杯になりました。

それぞれボリュームもあって大満足です。

バーン・キラオはとてもオススメです!

国立市のオススメ食事・レストランまとめ


<バーン・キラオ 国立店>

TEL:042-571-6373
住所:東京都国立市東1-6-2 Y’s VISION 2F
営業時間:[月~金]11:30~14:00、17:00~23:00
       [土・日・祝]12:00~23:00(ランチタイムは16:00まで)
定休日:月曜日
大きな地図で見る



美味しかったものまとめ(2010年上半期)


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「東京都水の科学館」で楽しんで来ました!

2010年11月22日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

東京のりんかい線「国際展示場駅」から徒歩約8分のところにある「東京都水の科学館」で、6歳の息子と楽しんで来ました!


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↑東京都水の科学館


何といっても、この「東京都水の科学館」は無料なのがいいですね!

また、以前このブログで紹介した「東京おさぼりマップ」に「東京都水の科学館」の記述があったので、思い切って行って来ました。

「東京都水の科学館」は、水の不思議と大切さを科学の視点で紹介し、水と水道への興味を深める体感型ミュージアムです。

「東京都水の科学館」は、1F、2F、3Fがあります。

入口で、まず3Fの「アクア・トリップ 水のたびシアター」整理券を渡してくれますので、3Fから順に下がって見学するのがオススメかと思います。


順路は以下のようになっています。

順路1 3F アクア・トリップ 水のたびシアター
順路2 3F アクア・フォレスト 森を体験!水のふるさと
順路3 2F アクア・ラボラトリー ふしぎ体験!水の実験室
順路4 2F アクア・タウン みんなで発見!くらしの水
順路5 1F アクア・パーク
     1F アクア・ショーケース

まず、3F 「アクア・トリップ 水のたびシアター」を鑑賞します。

上映時間は以下の写真の通りです。

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↑水のたびシアター上映時間


この「水のたびシアター」は、ソファーで寝転がって見れるのが最高です^_^)

また、前方・左右・天井の4面に映像が映し出されて大迫力です。内容は水の大循環の旅ですね。

15分ほど楽しめます。

さわやかな気持ちになれますね。


次に、同じ3Fの「アクア・フォレスト 森を探検!水のふるさと」で遊びます。

 奥多摩の水源林をモデルとしたゾーンで、映像を見たり、クイズを楽しみながら森、自然の大切さを学べます。

のぞき穴をのぞくと、以下のようなかわいい野ネズミもいました^_^;)

他にヘビもいるのでご注意^_^;)


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↑野ネズミ


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↑アクア・フォレスト 森を探検!水のふるさと


 次に、2Fに降りて「アクア・ラボラトリー ふしぎ体験!水の実験室」へ行きます。

霧の空気砲は面白かったですね。

筒の後ろを叩くと、穴から霧のリングが飛び出すので、なかなか面白いです。

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↑霧の空気砲


それからペットボトルを使った実験や大きなシャボンを作る装置などもあり楽しみました。

それから同じ2Fには「アクア・タウン みんなで発見!くらしの水」があり、クイズ等を楽しめます。

そして1Fに降りると「アクア・パーク」があり、水鉄砲で的に当てたり、水遊び用の玩具があって、息子はずっとここで遊んでいました。

意外と楽しかったようで、鉄道博物館の次に面白かったようです^_^;)

それから、今気づいたのですが、地下にある本物の水道施設「有明給水所」をアテンダントと一緒に探検するガイドツアーもあるようです。

今度はぜひこのガイドツアーに参加したいと思います!

東京都水の科学館は、無料で子どもと遊べ、とてもオススメです!!


<東京都水の科学館>

所在地:〒135-0063江東区有明3-1-8
TEL:03-3528-2366
FAX:03-3528-2380
開館時間:午前9時30分~午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし、休日に当たる場合はその翌日)
     年末年始(12月28日から1月4日まで)
入館料:無料

大きな地図で見る

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「粗食のすすめ(幕内秀夫)」という本はオススメ!

2010年11月19日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「粗食のすすめ(幕内秀夫)」の購入はコチラ


 「粗食のすすめ(幕内秀夫)」という本は、貧しい食生活という意味ではなく、日本という自然の豊かな風土の中から生まれてきたすばらしい食生活である「素食」を見直した方が、健康に長生きできるということ等について書かれた本です。

著者は、複数の医療機関で患者さんの食事相談をしていて、その経験から本を書いているようです。


また特に、以下のことについて書かれています。

・アメリカでは、病気の原因は食生活に無関心であるということが判明
・ガンや糖尿病、心臓病のみならず精神病やノイローゼ、登校拒否、自閉症といった精神的な問題も誤った食生活が原因
・日本の長生き村と短命村の原因は食生活だった
・万能の食べ物はない
・日本人にはご飯が大切
・FOODは風土が決める
・味噌汁や漬物、納豆などの発酵食品は毎日食べた方がよい
・便秘は万病のもと


この本は、健康で長生きすることについて、とても参考になる良書だと思います。

文庫本はとても安いですし、一家に一冊オススメです!


以下はこの本のポイント等です。

・最初に日本の土を踏んだキリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルが、カトリック教会の本部宛に出した手紙には、「日本人は自分たちが飼う家畜を殺すこともせず、またこれを食べない。彼らはときどき魚を食膳に供し、ほとんど米麦飯のみを食べるが、これも意外に少量である。ただし彼らが食べる野草(野菜)は豊富にあり、またわずかではあるが果物もある。それでいて日本人は不思議なほど達者であり、稀な高齢に達する者も多い。したがって、たとえ口腹が満足しなくても、人間の体質は僅少な食物によって、十分な健康を保てるものであることは、日本の場合によっても明らかである」と書いている。日本人もまた、肉を食べずに、それでいて元気に過ごしてきた民族なのだ。世界には長寿者のたkすあんいる村がいくつか残っているが、その中でも肉を多食しているところはない。

・「医療は進歩している」といわれながら、現実には病気は増える一方だ。なぜ病気は増え続けるのだろうか-。アメリカ議会(上院栄養問題特別委員会)は、2年間の歳月と莫大な予算を投じ、原因の解明に乗り出した。そのレポートは5000頁を超えるものだったが、原因はたった一つ、「毎日の食生活に無関心だったため」と述べている。レポートの中では「先進諸国の食事は、我々が気付かないうちに非常にアンバランスで内容の悪い不健康な食事になってきてしまった。食事の悪さが病気多発の最も大きな原因だ」と締めくくっている。その上、このレポートの中では、ガンや糖尿病、心臓病のみならず、精神病やノイローゼ、登校拒否、自閉症といった精神的な問題さえも、その背景には誤った食生活があると指摘している。

・東北大学の故近藤正二博士は36年間にわたって、北海道の北の端から沖縄の八重山群島まで990の町村へ自ら足を運び、「長生きの人がたくさんいるところ」と、反対に「長生きの人が非常に少ないところ」を探し、「なぜこの土地は長生きの人が多いのか」、また「短命な人が多いのか」、その原因を研究した。そして、近藤博士は、「長生き村になったのも、短命村になったのも、一番の決め手になった原因は、若い頃から、長い間、何十年という間続けてきた食生活にある」という結論を出している。まさに、「食源病」をズバリと指摘しているといえよう。考えてみれば、私たちが生まれてきたときの体重は、わずか3kg前後だったはずである。それが、大人になると50kgも60kgにもなっている。その増えた分は食物以外の何物でもないのである。毎日何気なく食べている食物、その積み重ねが今のからだを作っている。その積み重ねに間違いがあれば、どこかに異常が出ても不思議ではないのだ。

・多少手間はかかっても、もう少し真剣に食生活改善に取り組みたいという人は、次の10箇条を実行してみていただきたい。

(1)ご飯はきちんと食べる。主食はパンではなくご飯がよい。
(2)穀類は未精製のものに。ご飯は胚芽米、分搗き米、玄米、雑穀など、未精製のものにしよう。特に胚芽米が一般的だ。
(3)副食は野菜中心にする。季節の野菜、海草、芋類、キノコ類を中心とする。冬場の生野菜などは好ましくない。必ず動物性食品より野菜を多く食べるようにしよう。
(4)発酵食品を食べる。味噌汁、漬物、納豆などの発酵食品は毎日食べるようにしよう。ただ塩分は控えめに。
(5)肉類を減らす。肉、食肉加工品(ソーセージ、ハム、ベーコン、コンビーフなど)はなるべく減らし、動物性食品は魚介類や卵くらいにする。
(6)揚げ物は控えめに。天ぷら、フライ類はできるだけ控えよう。油脂類は、炒め物やドレッシングからとるくらいにしよう。
(7)白砂糖の入った食品は避ける。白砂糖の入った菓子類(クッキー、ケーキなど)、飲料水(乳酸菌飲料、清涼飲料、炭酸飲料など)はとらないようにしよう
(8)砂糖や塩は未精製の物を使う。甘味は黒砂糖、三温糖、ハチミツ(1歳以下の子どもは避ける)などのほか、みりん、日本酒などでつけるようにする。塩も未精製でニガリが含まれているものを使うようにする。
(9)できるかぎり安全な食品を選ぶ。あまり神経質になる必要はないが、できるかぎり安全な食品を使うようにしよう。せめて、しょうゆ、みそ、塩、砂糖、みりんといった基本的な調味料くらいはよく吟味して、質のよいものを使いたいものだ。
(10)食事はゆっくりよく噛んで。噛むことは、単に食物を細かくするだけにとどまらず、歯ぐきを丈夫にしたり、脳の血流をよくするなど、さまざまな有効作用があるのだ。

・なかでも最も困ってしまうのが、「エントツがつまった状態」、つまり「便秘」である。この便秘が大病の原因であることは知られている。慢性化している人は、あまり気に止めていないかもしれないが、便秘が原因で引き起こされるさまざまな症状がある。例えば、横隔膜の上に胃が飛び出す裂孔ヘルニア。静脈が変形してふくらむ静脈瘤も、強い腹圧がかかるのが原因といわれている。たとえ便秘をしていなくても食物繊維が不足すると、糖尿病や胆石、大腸ガンなどのリスクも高くなると指摘されている。

・食物を摂取すると、だれでも血液中のブドウ糖の量が上昇する。正常な人の場合はすい臓から分泌されるインシュリンというホルモンによって調整され、ほぼ一定の量に落ち着く。そのときインシュリンが不足して血糖値が下がらない病気が糖尿病だ。ところが精白食品(白米、白いパンなど)を常食していたり、まんじゅう、ケーキ、チョコレート、清涼飲料水などを頻繁にとっていたりすると、血糖値が大幅に上がってしまい、それらを調整するためにすい臓はインシュリンを大量に分泌しなければならなくなってしまうわけである。このようなことが年中行われていると、すい臓も疲れ、インシュリンが大量に分泌されるクセがついてしまうらしい。つまりインシュリンの過剰分泌状態になるのである。そのため、食事と食事の間などのように食物が入って来ない時には、血液中のブドウ糖が正常な量よりも減少してしまうことになる。ブドウ糖は血液中にあって、全身をめぐっているのだから、それがスムーズにいかなくなれば、ありとあらゆる症状が起こってくる。脳も例外ではない。私たちの脳細胞は十分なブドウ糖の供給があってはじめて正常な機能を果たすのである。それがスムーズにいかなくなるため、心が空白になる、頭がボーッとする、イライラするなど精神的に問題があるかのような症状がみられるのである。私は現在、登校拒否、家庭内暴力、ノイローゼ、精神病など、精神的健康に関して問題のある人たちに食生活のアドバイスもしている。その際、今までどのような食生活をしていたか、必ず聞いているのだが、ほとんどの人がケーキ、チョコレート、まんじゅう、清涼飲料水など白砂糖の固まりともいうべき食品を食べている。

・大豆は消化があまりよくない。炒り大豆や煮豆などは消化吸収率が60%しかない。それで不都合があるわけではないが、効率がいいとはいい難い。そこで考えられたのが、大豆を醗酵させるという知恵である。みそ、納豆、醤油などの大豆の醗酵食品だ。ちなみに、みその消化吸収率は80%である。日本が世界で一番上手に大豆を利用する国だといわれるゆえんである。

・国立がんセンター研究所の平山雄博士は、16年間にわたり日本人の40歳以上の男女26万人を対象に「みそ汁と胃ガンの関係」を調査し、発表している。それによると、胃ガンで死亡する率は、「毎日飲む」人が一番低く、「ときどき飲む」から「あまり飲まない」「ほとんど飲まない」人となるほど高くなり、「みそ汁ゼロ」の人の胃ガン死亡率は「毎日」の人より50%も高いと発表している。さらにこの調査では、みそ汁が胃潰瘍、虚血性心臓病、肝硬変などの死亡率も下げていることを明らかにしている。ただ、私はみそ汁に抗ガン作用があるという考え方には賛成できない。むしろ、みそ汁を全く飲まないという人が、一体どのような食生活をしているのか、食生活全体に関心がある。そのような人は、ほとんど家庭で食事をせず外食ばかりしているとか、日本人の食事とは思えないほど欧米化した食生活をしているのではないかと思う。そうだとしたら、胃ガンに限らず病気になる率が高いとしても不思議はない。また、逆にみそ汁を毎日飲む人は、当然、主食はご飯だろうし、副食は肉よりも魚が多いだろうと想像できる。あくまでも食生活全体の問題だと思う。

・漬物の種類は無数にあるといってよい。その中で是非見直したいのが糠漬けだ。糠には、ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素が豊富に含まれている。それが野菜の中に移行する。そして、もっとも大切なことは、わずか2g程度の糠に2億以上もの乳酸菌が生きているということだ。私たちの腸内には約100種類、100兆以上もの最近が住みついているといわれる。それらの最近を働きの面で大きく分類すると、乳酸菌と腐敗菌、病原菌と非病原菌、ビタミン生成菌と消費菌とに分けられる。腐敗菌が増えると、腸の内容物は腐敗し、インドール、スカトール、アンモニアなどの有害物質が増えることになる。肉食ばかりしている人のオナラや便が臭いのも、これらの物質が悪臭を出すからである。また、これらの物質が腸で吸収されることによって、ガンをはじめとしたさまざまな病気の原因になっていると考えられている。しかし、乳酸菌をしっかりとっていると、腸内の酸性度が高まるため、酸に弱い腐敗菌は抑制される。そのため、昔からお腹を壊したときなど、糠床の糠をお湯に溶いて飲む習慣があった。すばらしい知恵である。一見「粗食」に見える食生活でも日本人が元気に働いてきたのは、小さな小さな微生物の助けがあったからである。それらの微生物と共存し、多くの醗酵食品を利用してきた祖先の知恵の深さには驚くばかりである。

・ヨーロッパに主食が存在しない理由は、夏が短く、温度も湿度も低いという気候の影響なのだ。つまり、温度や湿度が低いために稲の栽培に適さず、そのため麦を作ってきたのである。しかも、麦の場合は稲作と違って畑作のため、同じ作物を続けて栽培するといろいろな連作障害が出てくるという欠点があり、そのために、麦を作った次の年にはクローバー、カブ、ナタネ、エンドウ、ジャガイモ、トウモロコシ、テンサイなどを栽培し、それを終えてから再び麦を作るというやり方をしてきたのである。温暖で雨の多い日本では、米を主食にすることができても、ヨーロッパにおいてはパンを主食にするほど麦は穫れなかったのだ。逆に、温度や湿度が低いヨーロッパでは、自然の草類が日本のように大きく育たないために、草類はやわらかいところで生長がストップする。このような草類は牛・羊などの草食動物には絶好のエサになったのだ。ヨーロッパの人たちが、肉や乳製品、野菜に少量のパンという食生活をしてきたのは、パンを腹いっぱい食べることができないために、与えられた風土の中で、やはり「より生きるため」の知恵だったのである。このような事情のヨーロッパの食生活が豊かで、米ばかり食べる日本人の食生活が貧しいなどという理由も、根拠もまったくないのである。単なる「欧米崇拝思想」以外のなにものでもない。逆に、主食不在、米、雑穀軽視の食生活が、食生活の最も大きな誤りだということができるだろう。

・私は、本当に豊かな食生活として、「玄米中心」の食生活をすすめている。ただ、絶対的に玄米がいいといっているのではない。玄米は、夏に臭いがつくようなこともあって、嫌いだという人も多い。家族全員で食べるには、難しい面もある。それより大事なのは、できれば「白米でないご飯」をたくさんとるということだ。副食は野菜中心にし、動物性のものをとるのなら魚介類と卵を少々にする、といった程度のことだ。

・サラダなどの生野菜ばかり食べている人に注意したいことは、本人はたくさん野菜を食べているつもりでも、実際には野菜不足になっている人が多いということだ。例えばサラダボール一杯の生野菜を火に通してみると分かるのだが、水分が抜けてしまうと意外なほど少ないものである。それに比べ、お浸しなどは見た目よりもたくさん食べることができる。もう少し季節感を考えて、生野菜ばかりでなく、煮たり、ゆでたり、炒めたり、いろいろな調理をした方がいいだろう。特に、冬場に生野菜ばかりというのは感心できない。

・子どもの食生活改善10箇条

(1)ご飯をしっかり食べる。
(2)飲み物で満腹にしてはいけない。とくに、清涼飲料、炭酸飲料、乳酸菌飲料、牛乳などはよくない。飲ませるなら、水や麦茶、番茶、ほうじ茶、野草茶など食事に影響を与えないものにしよう。100%果汁、豆乳などもほどほどに。
(3)パンの常食はやめる。パンはよほど注意して選ばないと、砂糖、油脂類、添加物だらけだ。
(4)おやつは主食に近いものを優先する。穀類や芋類などがベスト。おにぎり、もち、じゃがいも、焼芋、とうもろこし、そば、うどん。そして、せんべい、くるみ、甘栗、果物、ドライフルーツ。甘い菓子類は極力避けるべきだろう。
(5)未精製の穀類にする。ご飯はできれば胚芽米、分搗き米(三分、五分、七分)などにしよう。特に胚芽米が一般的。
(6)副食は季節の野菜を中心にする。副食は季節の野菜、海藻、芋類、きのこ類を中心とする。必ず、動物性食品よりも多くとるように心がけよう。冬場の生野菜(トマト、レタス、キュウリなど)は好ましくない
(7)醗酵食品をきちんと食べる。みそ汁、漬物、納豆などの醗酵食品は常食するように心がけよう。できれば、きちんと醗酵した質のいいものを使いたい。ただし、塩分は濃すぎないように注意しよう。
(8)肉類よりも魚介類にしよう。動物性食品は魚介類や卵などにしよう。
(9)揚げ物は控え目にする。天ぷら、フライ類は控え目にしよう。油脂類は、炒めもの、ドレッシングくらいにおさえる。スナック菓子、どー名となどは避けるようにする。
(10)食事はゆっくりとよく噛んで食べる習慣をつけよう。噛むことは、食物を細かくするだけではなく、歯ぐきを丈夫にしたり、脳の血流をよくしたりといったさまざまな有効な働きをするのだ。

・戦後の栄養教育は風土を忘れ、伝統食を崩壊させ、欧米の食生活が理想であるという前提で推し進められてきた。その象徴が「牛乳」であり「牛乳を飲めば骨が丈夫になる」という迷信である。しかし、もうそろそろこのような迷信から脱却しなければならない。結論から言えば、牛乳を飲んで骨が丈夫になることはないし、また牛乳を飲まなければ骨がもろくなるということもない。むしろ、乳糖不耐症のことを考えると、逆なのではないかと考えられる。私たち日本人や中国人、韓国人のように、昔から牛乳を飲む習慣のない民族は、牛乳の主成分である乳糖を消化するための酵素・ラクターゼの活性が低い。上手く消化できず便がゆるくなったり、下痢をしてしまうのだ。そのため、他の食物からカルシウムを摂取しても、一緒に排泄されてしまう危険性があるのである。

<目次>
前章 粗食の原点は「素食」にあった
第1章 食生活の「55年体制」崩壊へ
 「粗食」に秘められた健康の秘訣
 現代の食生活が抱える3つの問題
 食生活の「55年体制」を打ち破れ
第2章 「栄養素信仰」の大罪
 「栄養素」なんて忘れなさい
 「栄養のバランス」の本当の意味
 栄養素理論と実際の問題点
 肉はスタミナ源、牛乳は完全栄養食品という迷信
第3章 食源時代の食事法
 口から入る「食源病」が急増
 「カタカナ食品」から「ひらがな食品」へ転換
第4章 現代型栄養失調の改善策
 1億総”現代型栄養失調”の時代
 精製食品が起こす恐い現代型栄養失調
第5章 FOODは風土が決める
 日本の伝統食-粗食こそ最高のFOOD
 「粗食」には欠かせないこの伝統食
第6章 食生活改善の主役はご飯
 米こそ「粗食」を支える原動力
 副食は「旬の野菜」で粗食は完璧
第7章 今、子どもと若い女性の「食生活」が危ない!
 子どもの「食生活」が危ない
 若い女性の「食生活」が危ない
第8章 間違いだらけの食事常識
 「○○を食べて健康になる」は本当か
 間違いだらけの食事法、食生活常識
 ■粗食度テスト①「食生活の自己診断」
 ■粗食度テスト②「微量栄養素常識度テスト」
 ■粗食度テスト③「食源病度テスト」
 ■粗食度テスト④「食生活常識度テスト」
 ■粗食度テスト⑤「伝統食度テスト」
 ■粗食度テスト⑥「ご飯の常識度テスト」
 ■粗食度テスト⑦「子どものおやつテスト」
 ■粗食度テスト⑧「危険な食生活度テスト」
◆後章Ⅰ 私はこの「食事法」で健康を取り戻した
◆後章Ⅱ 「食生活」を大切にする施設ガイド
◆後章Ⅲ 新しい「食」を考える本・特選20冊

面白かった本まとめ(2010年上半期)


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さか田(日比谷)でお値打ちうどんランチを楽しみました!

2010年11月17日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 以前紹介したZAGAT Tokyo  Restaurants 2010で、お値打ちレストラン第17位にランキングされている「さか田」でランチを楽しんで来ました!

 場所は、東京の日比谷にあり、ちょっと分かりづらく、以下の写真の第二日比谷ビルの3Fにあります。

階段を使って3階まで上って行きました。

1img_2871
↑「さか田」のあるビル


店内は、ちょっと暗めですが、シックで清潔感があります。

また店員さんは威勢が良くて元気をもらえます^_^)

2img_2863
↑店内


メニューは以下の写真の通りで、日替わりランチメニューが500円という安さには驚きです!

水曜日だったので、鮭親子丼定食を注文しました。

冷やしうどんは100円増しですが、ここは初めてなのでノーマルに温かいたぬきうどんを頼みました。


3img_2862
↑ランチメニュー

4img_2865
↑メニュー


すぐに、日替わりランチが到着です。


5img_2869
↑日替わりランチ500円


 うどんは、さすが讃岐うどんのため、コシがあり美味しいですね!

コシのあるうどんはうれしいです!

また、鮭とイクラの親子丼はイクラがあるのがうれしく、モツ大根煮込みも味がしみ込んでいて旨いです!

大満足です!!

それにしても、日比谷で税込500円でランチを楽しめるのはうれしいですね。

さすが、ZAGATで、お値打ちレストラン第17位にランキングされるだけはあります!

さか田はとてもオススメです!!

<さか田>
TEL:03-3591-3577
住所:東京都千代田区有楽町1-6-1 第2日比谷ビル 3F
営業時間:[月~金]11:30~15:00、17:00~22:00
       [土]11:30~15:00
定休日:日曜

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美味しかったものまとめ(2010年上半期)


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レンボープロムナード&お台場はオススメ!

2010年11月15日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

東京の「新交通ゆりかもめ」でレインボーブリッジの中を通る時には、いつもその横の歩道で、気持ち良さそうに歩いている人がいて、いつかはその歩道を歩いてみたいと思っていました!

 その歩道は、レンボープロムナードというようで、以前このブログで紹介した「東京おさぼりマップ」にその詳しい記述があったので、それに基づいて息子と行って来ました。

 レインボープロムナードへ行くには、芝浦口と台場口があります。

「芝浦口」はゆりかもめ芝浦ふ頭駅から徒歩約5分もしくはJR田町駅より徒歩約15分で、「台場口」はゆりかもめお台場海浜公園駅から徒歩約15分です。

 我々は、節約のためにもJR田町駅の芝浦口(東口)から歩きました。

途中で左へカーブしますが、1本道なので道に迷うことはありません。

あと300mの所で以下の写真のような案内もあります。


1img_3051
↑あと300mの案内


それから以下の写真のような玄関から入ります。

2img_3055
↑プロムナードの玄関


 その玄関に入って左に行くと「Southルート」でお台場方面を眺めがら歩くことになります。

右に行くと「Northルート」で都内東京タワーを眺めながら歩くことになります。


「東京おさぼりマップ」
によると「Southルート」がオススメとあるので、我々は「Southルート」のお台場方面を眺めながら歩くことにして、左の方向にあるエレベーターに乗りました。

エレベーターでは待っている人がいました。

3img_3059
↑Southルートのエレベーター


歩道は以下の写真の感じで、国道の隣を歩くことになります。ちなみに歩道等の上の階は高速道路となっています。


4img_3061
↑レインボーブリッジの歩道


しばらく歩くと展望スポットが何箇所かあります。

この日は天気が良くて、お台場方面がきれいに見えました!

海にはゆっくりと船が通っています。

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↑お台場方面


それから国道の横のレインボーブリッジの中心には「新交通ゆりかもめ」が走っています。

車は結構スピードを出しているのでうるさく、逆に「新交通ゆりかもめ」が静かです^_^;)


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↑ゆりかもめが走る


 レインボーブリッジ歩道の中心には、以下の案内もありました。

橋全体としては、台場側がかなり長いようです。

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↑レインボーブリッジの中心


お台場側には、昔の砲台跡、つまり台場の島も見えます。

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↑お台場側の写真


しばらく歩くと、お台場海浜公園につながっている「第三台場」がきれいに見えてきました。

後で、その「第三台場」へ行ってみることにします。


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↑第三台場


レインボープロムナードは、約1500mほどで意外とそんなに長くは感じませんでしたね。

また、落ちるようなことはまったくなく、恐怖はぜんぜん感じません。

天気が良い日は歩いてみることをとてもオススメします!


レインボーブリッジを降りると、すぐにお台場海浜公園とつながっていて、「第三台場」の方へ行ってみました。

その第三台場の木の下で、自分で握った「おにぎり」を息子と美味しく食べました^_^)

周りもみんなお弁当を食べています。

また、そこでフジテレビ方面の海を見ていると、魚がけっこう飛び跳ねていて驚きました。

息子が「クシュン」とくしゃみをすると、それに合わせて魚が飛び跳ねているようで、何度もくしゃみをして遊びました^_^;)

その「第三台場」からのレインボーブリッジの雄姿は以下の写真の通りです。

かっこいい橋ですね。


10img_3084
↑レインボーブリッジ


また、「第三台場」の案内は以下の写真の通りです。

11img_3091
↑都立台場公園のあらまし


12img_3092
↑第三台場の案内


そのあと、我々は水の科学館まで歩いてそこで楽しみました。

レインボープロムナードと第三台場はとてもオススメです!!


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お勧めなお話(2010年上半期)
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「となりの中国人 ~迷宮のヒトビト~(祐木亜子)」という本はオススメ!

2010年11月12日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「となりの中国人 ~迷宮のヒトビト~(祐木亜子)」の購入はコチラ


「となりの中国人 ~迷宮のヒトビト~(祐木亜子)」という本は、2007年に出版されたもので、2002年から2005年まで中国で過ごした筆者がその実体験から知りえた中国人観を綴ったものです。

漫画を交えながら、中国人の考え方等を分かりやすく説明してあります。

今後中国の方と仲良くするためにも、中国の文化や慣習、社会制度や国民性を理解するには良い本だと思います。

中国4000年の歴史を感じました。

とてもオススメです!


以下はこの本のポイントなどです。

・中国人の「食」への執着はすさまじかった。たとえ期限が差し迫った仕事があろうが、それを理由に食事を抜きはしない。また、彼らの机の引き出しには書類やファイルと一緒に、ひまわりの種やサトウキビなどのオヤツがわんさか入っている。そして小腹がすけば、おもむろに引き出しを開け、それらをボリボリ食べ始めるのだ。もちろん勤務時間中に!しかし、だからといって、「マナーを知らない」と目くじらをたてるのは逆効果。注意したところで、逆に反感を持たれるだけ。ではどうすればいいのか?一緒にボリボリ、バリバリやりながら仕事の話をしたり情報交換をしたりすればいいのだ。中国人は、自分が好きな中国のお菓子を喜んで食べてくれる外国人に不思議なほど親しみを抱く。怒鳴るよりもそのほうが、職場内の人間関係はずっとうまくいく。人間関係がよければ仕事もスームズに運ぶというもの。中国人と一緒に仕事をするからには、まずは「食」への認識の違いを理解することが大切だろう。

・飲食店で注文した料理がなかなか出てこなくても、日本人のように目くじらをたてて怒ることはない。店員に「早く持ってきてよ」とひと声かけるが、それはのんびり構えたものだ。また友人が待ち合わせ時間に30分程度遅れてきたくらいで中国人は怒ったりしない。遅れてくるにはわけがある、仕事がスケジュールどおりに進まないのには理由がある。焦ってイライラしたって解決しないのだから、どっしり構えていようじゃないか。こう考えるのが中国人なのだ。「慢慢来(まんまんらい)」これは「焦らずゆっくりやりましょう」の意味だが、せっかちで短気な私を諭すために、中国人の友人がよく言っていた言葉だ。中国ではあまりにスケジュール至上主義を貫いていると、交渉相手との関係が悪くなってしまったり、逆に不必要な出費を強いられることになったりする。

・大切なのは、転んでもタダでは起きないこと。「中国人だから仕方ない」と諦めたら負け。彼らと納得いくまで”喧嘩”をすることだ。ここでいう”喧嘩”とは取っ組み合いのそれではなく、己の主張するところをきっちり相手に伝え、ねばっこく交渉することを指す。中国には、「喧嘩をしなければいい友達にはなれない」「不打不成交」という言葉があるが、それはビジネスでも同じだ。中国人は、中国ビジネスの世界では百戦錬磨。彼らとビジネス上のよき戦友になるには、まず、喧嘩をしながら彼らの複雑な思考回路を学び、同じ土俵で戦う土台をつくることが大切だ。こお積み重ねにより、初めて中国人相手のビジネス戦略を立てることが可能になるのである。

・中国人は、残業をする人は、勤務中に仕事を終わらせられない無能な人間であり、死ぬほど働いて体調を崩すなど自慢話どころか自己管理すらできない愚かな人間だと思っている。就業時間中は一生懸命働き、定時になるとさっさと仕事を切り上げ帰宅し家族団らんを楽しむ。これが中国人のビジネススタイルだ。働いた時間の長さや努力なんて関係ない。仕事は結果がすべてだと中国人は考えている。

・中国人の場合、人の第一印象の判断基準は意外にはっきりしている。上海で仕事をしていたとき、一緒に人事面接を担当していた中国人の同僚たちが見ていたのは「笑顔」と「眼」だった。まず彼らは、つくり笑顔かそうでないかをチェックする。つくり笑顔の人間は、何かを隠そうとしていたり、他人の親切心がわからない人間が多いと彼らは言う。また、顔は笑っているのに眼が笑わない人は、人間的に問題がある場合が多いので要注意らしい。その次が眼だ。彼らは、「眼には人間性が出る」と考えている。いくら外見や容姿が良くても、眼が落ち着きなく動く人間は自信がない証拠だ。また、眼に輝きがない人間は、積極性や向上心に欠ける人間が多いから、採用してはならないと主張していた。「中国人の人間観察力を侮ってはいけませんよ。私たちは、初対面の人間dも3分も話をすれば、その人の人間性が8割がたわかります」とは中国人の友人談である。まったく恐れ入る。彼らは幼少のころから中国独特の複雑な人間関係の中でもまれながら育つからだろう。人を見る眼は並みの日本人の比ではない。彼らのこの能力を活用しない手はない。中国人の採用には信頼のおける中国人を使って面接させる。これは意外とオススメだ。

・中国では女性が働くことは常識であり、夫が家事や子育てをするのはごく当然のことと考えられている。だから中国人女性にとって、結婚や出産は仕事を続けていくうえでまったく障害にならないのだ。

・中国人は謝罪を非常に重く捉えているのだ。ある中国人の友人に言わせると、中国人が謝罪するのは本当に自分が人として許されざる罪を犯したと感じたときのみであり、仕事上でミスをした、会社に遅刻した程度のことでいちいち謝罪などしないそうだ。両国のこうした違いを認識していれば、無駄な争いも避けられるだろう。

・入口から1番遠い円卓の真ん中にホストのトップ、その右隣にゲストのトップ、左隣にゲストの2番手が座る。ホストの2番手はホストのトップの対面に座る。あとは、ホストとゲストが隣同士になるよう席次を組めばいい。次は宴会の席でのマナーだが、ホストは食事の前に、ゲストのトップから順にお酒をついでまわり、お越しいただいたことへの感謝の気持ちを伝える。そして料理が運ばれてくれば、「乾杯」の音頭を取ってゲストに酒や料理を勧めることを忘れてはならない。料理が出揃えば、ホストのトップはゲストへお礼をこめた挨拶をする。その後、また同じようにゲストへ酒をついでまわる。そして最後は皆で「乾杯」をし、ようやく場がお開きとなるのだ。でもまだ気は抜けない。最後のお見送りが残っている。ホストは店の出口でゲストへ感謝の言葉をかけながら握手をし見送る。人数が少ない場合は、タクシーで送る気遣いも必要だろう。

・中国では「人造美女コンテスト」なる整形美女大会が開かれるほど、整形への社会的理解がある。また、中国人は、術後の顔がモトの顔より変わっていると大喜びし、あまり変化がないと、医者に文句を言う人が多いのだが、整形の事実をオープンにすることに、少しも羞恥心がない。これは、術後、顔がガラリと変わってしまうような、あからさまな整形を嫌がる日本人が多いのとは対照的だ。「老い」を恐れ、飽くなきまでに「美」を追求する中国の女性たち。そんな話を聞けば、中国で「美容」が、不動産、乗用車、電子機器、観光に次ぐ第5の消費産業と言われるのにも納得がいく。

・縁起のいい数字といえば、「8」や「6」がそうだ。「8」は「発財(財を成す)」、「6」は「順利(順調)」と発音が類似しているから。車のナンバーで「8888」などには、数万元の値がつくほど大人気だ。そして、日本人が嫌がる「4」だが、中国では扱いが少し複雑だ。たとえば「死」に通じるため、車のナンバーに使うのは嫌がられるが、一般的には縁起のいい数字と考えられている。おもしろいのは、日本では嫌われる「9」が、中国では長寿を意味する「長久」の「久」と発音が同じであるため、縁起がいいとされること。さらに彼らの縁起かつぎは数字だけに留まらない。それは色や食べ物、動物など幅広いものに及ぶ。たとえば、赤色は喜びを、黄色や金色は富を象徴する縁起のいい色と考えるのもそうだ。また、結婚式に「梨子(梨)」を贈るのは、「離(別れ)」に通じるのでタブーとされている。一方で、「魚」は「余(余裕)」に通じ、裕福な生活の象徴とされるため、宴会や結婚式のメニューに魚料理は欠かせない。

・中国ではペットボトルの緑茶や烏龍茶にまで砂糖が入っているのだ。日本では、お茶は「砂糖なし」が当たり前だが、中国では、「有糖」または「低糖」と「無糖」があり、上海っ子は迷わず「有糖」「低糖」を選ぶ。理由を聞くと、甘いほうがおいしいし、お得感があるからだという。

・中国では飲み終わっていないのに酒をつぎ足すのはマナー違反。また、中国には「茶七、飯八、酒十分」という言葉があるそうだが、酒はコップ一杯並々と注ぐのが礼儀らしい。

・「公安局や政府機関に「身内」同然の親友がいたら、この件は、十中八九発生しなかったこととして処理されるはずだろう」と。驚くことなかれ。実際そのとおりなのだ。中国では、権限を有する人脈をいかに多く有するかが事の命運を分ける。中国社会でうまく世渡りするためには、この「身内づくり」は絶対欠かせないことなのだ。

・中国人の家庭はかなり違う。友人や同僚を招き、一緒に食事をしたりマージャンをしたりして遊ぶなどしょっちゅう。ときにはアポなしでやってくる友人もいるのだが、そんなときも、にこやかに迎え入れ、料理やお酒、茶菓子や果物を勧める。また話の内容もスゴイ。ビジネスの相談から子どもの教育や夫婦間の問題など、相当きわどい話題やプライベートなことまでごく普通に相談し合う。聞けば、こうした突撃訪問は中国ではごく当たり前のことらしい。友人が自分を訪ねてきてくれているのに、料理の一皿、酒の一杯も振舞わずに帰すなど無粋なことはできないし、それは失礼にあたるという。どうやら中国人にとって「家」とはプライベートな空間であると同時に、友人や知人などの他人との関係を深める社交の場でもあるようだ。

<目次>
プロローグ
ビジネス編
 1 「職」より「食」
 2 どんでん返しは当たり前
 3 外ヅラは美しく飾るもの
 4 「メンツ」は何よりも大事
 5 弁才ある人こそ男前
 6 「真面目で誠実」もウリいはならない
 7 急いては事を仕損じる
 8 酒の席で人品判断
 9 笑顔と眼力で人物判断
10 結婚や出産では仕事を辞められない
11 そんなことでは謝りません
12 仕事はスッピン勝負
13 残業するなんておバカさんよね~
 コラム ホストの心得
お国柄・慣習比較編
 1 公開夫婦喧嘩は当たり前
 2 目指すは高学歴&高収入
 3 「カネ」は「幸福感」の絶対尺度
 4 タダじゃ、サービスしないわ
 5 死よりも怖い「老い」
 6 海外でルンルン買おう
 7 縁起かつぎが大好き
 8 超ド級のお国自慢
 9 60歳からハッピーライフ
10 カワイイのは我が子と人妻
11 夢は一国一城の主
12 上海人は「甘い」ものが好き?
13 盗人ちゃいますぜ!
 コラム 「およばれ」のマナー
人づき合い編
 1 役にたってこそ「友人」
 2 お礼や遠慮は水臭い
 3 「身内づくり」がモノをいう
 4 家は社交の場
 5 挨拶やお礼は形式より気持ちが大切
 6 公平&公正が原則
 7 男はツライよ
 8 以言伝心
 9 友達もネットでゲット
10 亭主元気で留守がいい
 コラム 正装はご法度
番外編
 1 日本のファッション大好き娘
 2 食事で10歳若返る!?
 3 マンション買ってウハウハ生活
 4 子どもは国の宝
エピローグ

面白かった本まとめ(2010年上半期)

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らーめん さんさん(国立市)の支那蕎麦が旨い!

2010年11月10日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

東京のJR国立駅北口から線路沿いに東の方に歩いてすぐのところにある「らーめん さんさん」で支那蕎麦を堪能しました!

「立川・国立食べある記vol.2(2010~2011年版)」という本のp35に掲載されていて、ぜひ行ってみたいと思っていたからです。

1img_2872
↑店内の雰囲気


店名は「らーめん~」ですが、麺は「そば粉入り麺」と「玉子中華麺」があり、最初にどちらか選択します。

どうやら「そば粉入り」が人気なようなので、そちらを選びます。

また、今回は初めてなので、無難に「立川・国立食べある記vol.2」で紹介されている支那蕎麦600円と味付け半熟玉子100円を注文しました。

しかしながらカレー蕎麦800円が、かなり気になりました・・・^_^;)


2img_2873
↑メニュー


 しばらくして、支那蕎麦+味付け半熟玉子の登場です!

3img_2874
↑支那蕎麦+味付け半熟玉子


旨そ~!!

スープは和風でさっぱりしています。

麺の蕎麦が細くて、固めなのがうれし~!!

こりゃ旨い!!思わずずるずると食が進みます!

やっぱ、細麺が好きですな~!!

そして半熟玉子も柔らかくて、濃厚で旨いです!

やっぱりスープが旨い!

最後の一滴まで完食してしまいましたよ!!

「らーめんさんさん」はとてもオススメです!!

-----------------
後日、「玉子中華麺」も堪能しました!
これも旨かったです!


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↑「玉子中華麺」

国立市のオススメ食事・レストランまとめ


<らーめん さんさん>
住所:東京都国立市北1-6-8
営業時間:11:45~13:30
       18:00~翌1:00
定休日:土曜・日曜・祝日
大きな地図で見る

美味しかったものまとめ(2010年上半期)


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Xジャイロ(X-zylo)は子供と広場で遊ぶのにオススメ!

2010年11月08日 01時00分00秒 | 良い物・サービス
<月曜はお勧めなおはなし>

日本科学未来館Xジャイロを買いました!1260円です。


↑Xジャイロ

 「Xジャイロ」とは、回転軸運動と空気力学に基づく最先端テクノロジーから生まれた新しいタイプの飛行遊具で、手首のスナップを利かせて回転させれば180m以上も彼方へフライングするというものです。

シンプルな構造ながら、ニ重翼飛行機の不変エアホイルと同じ方法で驚くほどの上昇力を生み出します。

 アメリカ・ベイラー大学の学生が発明し、航空宇宙産業界で改良されてNASAの検査も受けたようです。


さっそく、昭和記念公園へ行って、6歳の息子と遊んでみました。
一応事前に、Youtubeで、投げ方を学習して挑みました!
(なお、ラングスジャパンのホームページの動画は画像が粗くてよく分かりません。)


遠くへ飛ばすポイントは、Xジャイロの硬い部分に親指と人差し指でしっかり挟むことです。

そのとき、右手で投げる場合は、波打っている部分が左側になります。
(逆だとまったく飛びません。)

中指と薬指も人差し指の横でしっかり挟んだほうが良いようです。

そして、まずは横投げで投げるとうまくいきます。

堅い部分が回転しながら先に進むことになります。

ラグビーボールがドリルのように回転しながら進むイメージです。

手首のスナップをきかせて素早くスピンをかけたほうが良いようです。

意外と息子の方が先にコツをつかみました^_^;)


上手くいくと100mほど飛ぶのには驚きましたね。(180mはちと無理か・・・)

風上から風下に向かって投げるとよく飛びますね。

いや本当にこんなものが遠くまで飛ぶとは本当に驚きです!


我々はすっかりハマッてしまって、しばらく遊びました。

息子はまた遊びたいようですね。


なお、地面が芝生のように柔らかい場所が良いようです。

硬いコンクリートだと壊れる可能性があります。

材質はPPとのことです。

広場でXジャイロで遊ぶのはとてもオススメです!!

お勧めなお話(2010年上半期)
引越し成功法!
ホテル安く利用体験談!
格安国内航空券体験談!


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「心の野球(桑田真澄)」という本はオススメ!

2010年11月05日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「心の野球(桑田真澄)」の購入はコチラ


この「心の野球(桑田真澄)」という本は、高校野球やプロ野球の巨人でピッチャーとして活躍した桑田真澄さんの自伝やその思いについて以下のようなことを書かれたものです。

・努力を重ねている人は、突然気付けたり、ボーンと突き抜けたりする。
・人生は常にイヤなことの連続なのだから耐え忍ぶことが大事。
・人生は死ぬまで勉強だ。節制と勉強は一生続けていきたい。
・野球選手で言うならば次の3つの勉強はできるはずなんだ。①読書②語学③トレーニング法などのスポーツ医科学。
・効率的、合理的な練習メニューを考え、短時間集中型の練習をして、残りの時間を「勉強」や「遊び」に充てるべきだ。
・成長過程での「勉強」と「遊び」は、人間形成上とても大切な要素。
・大自然をイメージするようになり、影響をうけるようになった
・ワイン、英語、ピアノ、映画は好き
・野球の道具は大事にして掃除が必要。
・謙虚さが必要。
・球種は2年一度覚えた。ストレートとカーブの他は、スライダー、シュート、フォークなどで7シーズンかかるが、あえて早く覚えなかった。
・現在は清原とは仲がいい


 想像以上に真面目に、そして人生に対して真摯に受け止めた内容です。

やっぱり、人生を苦労し、そしてその苦労を前向きに生かしているのが良いのだと思います。

また、早稲田大学大学院を首席で卒業し、修士論文は賞を受賞しているのは凄いと思いました。

とてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。


・皆さんのなかには、僕ががむしゃらに努力していたような印象があるかもしれない。でも、真実は違う。PL学園時代、朝も夜も練習に時間をとられる。どう考えても自分が満足できるような勉強時間は捻出できなかった。それでも勉強を頑張り、よい成績を取ることができた。どうしていたのか、といえば、毎日30分だけ机に向かったのだ。それから、授業の間の休憩時間の10分間は宿題や復習の時間にあてた。たったそれだけを黙々と実行し続けたのだ。プロ野球選手となったあとも、無茶な努力はしなかった。怪我をしてしまったら、元も子もないからだ。巷でよくいわれるような1000本ノックを受けたり、1000回素振りをしたり、300球を3日連続投げるとか、そんな無茶な練習は決してしなかった。その代わり23年間、毎日毎日、1日10分とか15分、小さな努力を続けてきたのだ。

・僕は、野球は人間性を磨くのにとても適したスポーツだと思う。人より早く、怪我することなく上達するためには、スポーツ医科学を勉強することで効率的、合理的な練習方法を考える必要がある。孤独やプレッシャーに耐えながら、勝負所で実力を発揮するためのメンタルタフネスを養うことができる。相手チームや審判、チームメイトや自分自身をリスペクトする態度も身につけることができる。

・小学生時代は4月1日の早生まれということもあり、先生の言うことが理解できない、勉強もできない落ちこぼれだった。野球ではおちこぼれというわけではなかったけれど、3年生のときから6年生のいるチームに入って野球の試合に出ていたから、いじめられた経験もある。できることと言えば、喧嘩だけ。それが、中学生になって努力する楽しみを覚えた。そうすると、それが野球にも活かされてくる。努力する姿勢を野球に持ち込んで、僕はどんどん上達したと思う。この中学時代の経験が、僕に「努力する楽しさ」を教えてくれた。やればやっただけ成果が出る。努力を重ねた部分だけ、結果が出るのだ。努力は楽しまなければならない。中学で努力の楽しさに気づけたことが、最終的には僕の野球人生にはとても大きな意味をもつことになった。僕は身体が小さい。それに、僕にはとてつもなく速いスピードボールがあったわけでも、絶対的な決め球があったわけでもない。引退して改めて振り返ってみると、僕にはひとつだけ「才能」があった。それは努力を重ねるという才能だ。自分の素質、才能などたいしたことはないと思っていたから、試行錯誤を重ねて、努力、努力、努力と、努力をコツコツと積み重ねてきた。そしてその努力の特徴が合理的・効率的な短時間集中型ということだ。プロ野球選手となったあとも、無茶な努力はしなかった。怪我をしたら意味がないからだ。無茶な練習の代わりに、23年間、毎日毎日「50回のシャドウピッチング」を必ず続けた。時間にしてみたら、1日10分とか15分。もちろん、きつい練習もしてきた。けれども、練習は決して量ではないのだ。

・練習が終わり、家に帰ったら母にスパイクの磨き方、父にグローブの磨き方を教えてもらった。その日以来、僕はスパイクとグローブをいつも自分で磨いた。それはプロに入ってからも変わらなかった。道具を粗末に扱う選手はプロフェッショナルじゃないと思う。試合中に悔しさでグローブを投げつける、バットを叩きつける。そういう姿はテレビで放映されて、子どもたちも観ている。プロの選手は、プレーだけでなく、マナーも手本になるようにしてもらいたいものだ。

・右肘にメスをいれたのが、27歳の秋。そして、右足首にメスを入れたのが39歳の秋。思えば、高校1年で夏の甲子園を制してから12年で1つ目の勲章を、さらにその手術から12年後にまた手術を受けることになって、二つ目の勲章を得たということになる。怪我をしてみてはじめて、その痛みや苦しみ、手術の怖さ、リハビリの大変さなどを理解することができた。手術は本当に大変で、そのときは苦しくて怖くて仕方なかったし、リハビリのときの精神的な苦しさは二度と味わいたくない。いま振り返れば怪我をしてよかったなと思える。今後、僕が指導者として若い世代と向き合っていくとき、彼らの苦しみや痛みを理解し、アドバイスをおくることができるからだ。怪我をしたときはとてもショックだったが、今ははっきりと言える。怪我は僕にとって、かけがえのない財産であり勲章だ。

・ドラフトは、日本中を巻き込んだ騒動になってしまった。不動産問題や登板日漏洩などのスキャンダルにも巻き込まれた。一軍復帰が難しい右肘の手術を受けた。メジャー昇格間近のオープン戦で審判と激突してしまい、歩けないほどの怪我を負った。改めて、書き並べてみると「試練」だらけの野球人生だった。ただ、これらの出来事は、僕の人生においてすべて必然だった。本当にそう思っている。僕は何にでも「ありがとうございました」と思って生活している。その背景にあるのは、「目の前に起こったことはすべてパーフェクトだ」という考えだ。手術しないと手術した人の痛みや苦しみはわからない。マスコミに叩かれたからこそ、同じ境遇の人の気持ちがわかる。金銭でだまされたからこそ、同じ被害に遭った人の気持ちが理解できる。人生は自分の目で見て、触れて、体験し、自分なりに咀嚼すること。これに尽きる。

・哲さんの苦悩や努力に比べれば、僕の苦境やがんばりなんて足元にも及ばない。僕はいつもそう考えている。どんなに練習がつらくても、どんなに成果があがらなくても、それを乗り越えてこられたのは哲さんのおかげでもある。野球以外でも、裁判や謹慎処分も経験したし、大きな借金もできた。それによって、マスコミにも叩かれたし、球場では散々野次られた。でも、哲さんの苦しみに比べたら、僕の苦しみは微々たるものだ。いつも僕の頭の中には哲さんがいた。哲さんが背負ったものの重みは僕にはわからない。でも、それだけの困難を乗り越えようとがんばっている哲さんを思うと、僕も、もっともっとがんばらなきゃいけない、がんばらなきゃ哲さんにがっかりされると励まされたものだ。

・野球も人生もつらいものだ、うまくいかないのが当たり前、という発想から入っていれば、つらいことが起きてもダメージは最小限で食い止められる。そもそも、人生は常にイヤなことの連続なのだから、耐え忍ぶことが大事。僕が自分のことを「忍者」と表現するのは、人間はつまり耐え忍ぶ者でなくてはいけないと思っているから。+(プラス)という文字を書いてもらいたい。この+には、横に棒がある。-。そう、マイナス。プラスのなかにはマイナスが含まれているのだ。マイナスなことを乗り越えてこそ、プラスになる。プラスになれば、なぜか感謝の気持ちが生まれ、その気持ちがつながっていき、やがて心のなかが感謝で満たされていくのだ。

・ストレートを何球か投げたあと、僕はカーブを試そうと振りかぶった。投球動作に入ろうと右腕をおろしたとき、ボールを握っている右手が右ももに当たってしまった。そのせいでボールの握りが少しずれてしまった。「しまった」と思ったが、もう遅い。仕方なく、ずれたままの握りでキャッチャー目がけてカーブを投げ込んだ。ところがどうだろう。自分の予想に反して、カーブがストーンと曲がったのだ。投げた自分がびっくりするほどの切れ味だった。カーブが投げられるようになり、ピッチングが楽になった。バックネット裏を見たら清水さんが腕組みをして僕のことをじっと見つめていた。その姿を見ているうちに、清水さんがいつも口を酸っぱくして「こういうストレッチを毎日しとけ」と言っていたのを思い出した。あのアドバイスが、大一番に活きたのだ。それストレッチというのは、肘を強化するためのものだった。努力が実を結んだ瞬間だった。この経験は大きかった。地道に努力を続けていけば、ある日突然伸びるときがある。僕はこれに気づけたことが本当にうれしかった。この「気づく」というのには能力が必要。

・この「気づく」というのは準備をしっかりしていれば身に付く。その準備で一番大事なのは努力。努力していない人には、誰も力を貸してくれない。でも、努力、努力、努力を重ねている人は、突然気づけたり、ポーンと突き抜けたりする。ある日突然、うまくなる。ある日突然、成果が見える。もうだめだ!もうつらい!と思っても、怠けたいという気持ちを抑え込む「努力」があればこそ、成長する。これが「成長の法則」なのだ。

・グランドキャニオンの大渓谷。見渡す限り巨大な絶壁が広がっていて、そのふもとのほうにはコロラド河がかすんで見えた。この大自然に素直に感動した。自然と涙が出てきて、鬱々とした気分が本当に一気に吹っ飛んだ。「なんて、自分は小さいんだろう。この大自然の雄大さに近づきたい」「もっともっと大きな気持ちだ。このグランド・キャニオンのような大きな気持ちに、なぜなれなかったのだろう」そう己を反省し、その場で目標を立て直した。「今年は2勝だった。来年8つ勝てばトータルで10勝だ。まず、10勝達成を目指そう」大自然を前に僕は誓ったのだ。15勝6敗。防御率2.17.投球回数は207回と2/3.これが2年目に記録した数字だ。僕はグランド・キャニオンでの誓いを達成したのだ。そこから僕は大自然をイメージするようになった。自然に影響を受けるようになったのだ。われわれ人間は、この地球で生きているのではない。生かされているのだ。その認識がとても大切。どんなに科学技術が発展したとしても、権力があっても、お金があっても、台風や地震といった天災は防げない。自然に敬意を払い、自然を労わり、自然に感謝する、自然とともに生きているという心構えがあると、自然さえも見方につけられる気がする。

・「あたしだって食べたいよ。でもそんなお金の余裕はないんだから」と言われて、子ども心にも本当に驚いた。そのことは今でも忘れられない。高校のときも僕と弟は、肉なら焼肉でもステーキでも、それこそ二人で1キロはペロリと食べていた。最近、聞いた姉の話によると、1キロではなく、3キロだったということだが、どちらにせよ母と姉は自分たちが食べる余裕はなかったからずっと我慢していたのだ。だから僕は、母親と姉に対しては、一生かかってもこの恩は返せないな、と思っている。また、小学生時代には家族みんなで内職をしていたことも記憶に残っている。そんな貧しいなかで、お腹いっぱい食べさせてもらっていたし、小学生のときから野球をやらせてもらったことを、僕はとても感謝している。野球クラブの月謝は高いし、お金持ちの子も周りにいたから、母親は大変だったと思う。

・正式に結婚を申し込んだのは、自宅や不動産を処分して、莫大な借金の返済計画を立てている頃だった。本人は結婚を了承してくれたものの、彼女の両親がどう受け止めるか、それが心配だった。「仮に君が順風満帆に来ていれば、大変な財産を作っていただろうとも考えられる。そういう財産があるところに、うちの娘をやるよりも、こういうつらいときにやるほうがかえっていいと思う。そりゃ、心配ではあるけれど、何かあれば私も力になるから、二人で力を合わせてがんばりなさい」真紀のお父さんの言葉だ。

・人生は死ぬまで勉強だ。節制と勉強は一生続けていきたい。野球選手で言うならば、次の3つの勉強はできるはず。①読書②語学③トレーニング法などのスポーツ医科学。実は野球選手には、思いのほか時間がある。練習や試合以外の時間の過ごし方が、野球でのパフォーマンスにも大きく影響してくると僕は考えている。遠征が3日間あったら1日は美術館に行ったり、博物館や図書館に出かけて芸術や文化に触れてみるとよいだろう。また、チーム内には外国人選手がいるのだから英語やスペイン語、韓国語などで話しかけてみたり、単語の一つも覚えたりすることがチームプレー、チームワークにつながっていくと思う。新幹線のなかでも文学に触れてみることが大事。僕は、野球選手はもっと本を読むべきだと思う。

・僕のなかには、「スポーツ」「音楽」「言語」の3つは、世界平和の実現のためにとても大事なものだという考えがある。野球ができれば、キューバ人だろうが、イタリア人だろうが、アメリカ人だろうが、韓国人だろうが、人種に関係なく、彼らとコミュニケーションをとることができる。ピアノが弾けたら、ドイツ人だろうが、フランス人だろうが、ピアノにまつわる音楽についての会話をかわすことができる。そして、たとえばスペイン語を話せるのであれば、スペイン人やメキシコ人などと、コミュニケーションをとることができる。そうしてお互いに理解し合うことが、世界平和につながるはずなのだ。

・自分の思い描く理想の党首に近づくためなら、どんな人にでも臆することなく話を聞きに行った。金田正一さん、藤田元司さん、平松政次さん、東尾修さん、江川卓さんら、右投げ、左投げ関係なく、聞きに行った。家まで押しかけたことがあるくらいだ。変に臆してもしょうがない。行動を起こさなければ何も変わらないし、短い野球人生のなかで、行動を起こさずに悔いを残したくはなかった。ほかにも、日本やメジャーのピッチャーの投球フォームをビデオで録画して研究していた。

・ドラフトで右と左に分かれてしまったあと、すっかり遠ざかってしまった僕たちの距離は、清原君が巨人に来たときに半分くらいに縮まった。それまでは、笑っていても、どこかで距離を置いたり作り笑いだった気がする。でもその後彼が巨人を出て、僕も巨人を出て、距離はそのまた半分まで縮まり、僕が引退したことで、さらにまた縮まった。あと少し、もう少ししたら完全に昔に戻れると思っていたが、清原君がユニフォームを脱いで、僕と彼の距離は23年ぶりに、高校時代の距離に戻った。今では、僕たちはお互いの顔を見て、心から笑えるようになったのだ。

・僕自身が経済のことを知っておかねばならないだろうし、法律にもある程度精通しなくてはならない。現場のことは、もう誰よりもわかっている僕だから、経済・法律の大枠を身につけられればより広い視点で野球界を見ることができる。そう考えて僕は不惑を超えてからの大学院進学を決意したのだ。2009年4月からの1年、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に通った。授業では法律、経済学、経営学、行動科学(心理学)、財務会計、MBA、経営管理を勉強した。あとは体育とスポーツというカテゴリーもあった。人間が健康になるためには、当然、適度な運動が必要で、その運動するための身近な設備をこれからの日本はどのようにして整備していかなければならないのか。そういうことも頭に入れながら、授業を受けていた。

・2010年3月25日。僕は大学院の卒業式を迎えた。成績は首席だったため、卒業生総代を務めさせていただいた。提出した修士論文は「最優秀論文」と「濱野賞(日本スポーツ産業学会からの表彰)」を受賞するなど、大学院生活は充実した1年だった。僕の実績と、早稲田で学んだことを活かして、いかに野球界に還元していけばいいのか。頭の中でいろいろなアイデアが浮かんでいる。第二の野球人生がいよいよ始まるのだとワクワクしている。

<目次>
序章
第1章 努力
第2章 野球エリート
第3章 怪我は勲章
第4章 試練
第5章 超マイナス思考
第6章 無常観
第7章 指導者とは
第8章 仁
第9章 成長の法則
第10章 万里一空
第11章 感謝
第12章 桑田流プロフェッショナルの定義
第13章 因果応報
第14章 情
第15章 プロセス
第16章 調和
第17章 挑戦
第18章 心の野球
終章 ”わしぇら”で学ぶ
あとがきにかえて
全記録-桑田真澄の軌跡-
プロフィール

面白かった本まとめ(2010年上半期)


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「博多 華味鳥」で水炊きを楽しみました!

2010年11月04日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

 JR博多駅の博多口から徒歩約3分のところにある「博多 華味鳥(はなみどり)」で、博多名物の水炊きをランチで堪能してきました!

 食べログで、博多駅近くのランチで4位と評判が良かったことと、博多名物水炊きを一度もお店で堪能したかったためです。

 店構えは、以下の写真の通りで、かなりきれいで清潔感が漂います。

料亭と書いてあり、敷居の高さにちょっとびびりますが、ランチは700円からあり一般庶民でも大丈夫です^_^;)

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↑店構え


 博多にはなかなか行く機会がないので、今回は思い切って豪勢にランチの中でも一番値段の高い、「お昼の水たきコース」を注文しました。

小鉢/替り鉢/博多珍味/華味鳥水たき(ぶつ切り、つくね、切身、肝・野菜盛り)/卵雑炊/香物/デザートです。

なお、以下のメニューの通り1700円の水たきコースや、そのほか700円や800円の親子丼や唐揚定食、1200円での水たきランチもありました。

2img_2875
↑お昼の水たきコースメニュー


 テーブルでは、和服を着た女性が注文を受け付けてくれました。

どうやらその方がこのテーブルの担当のようで、料理の説明や水炊きの料理もしてくれます。

今日はめずらしく、水炊きコースのお客様が多いとのこと・・・。

また、提供している鶏は、佐賀県の唐津で独自に育てていて、料理には卵を産む前の若鶏を使用しているとのことでした。

そしてその鶏の餌は海産物とか・・・かなり素材にはこだわっているようです。

さっそく、小鉢、替り鉢、博多珍味等の登場です。


3img_2876
↑小鉢


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↑替り鉢、博多珍味


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↑替り鉢?


小鉢や替り鉢はさすが、料亭ということもあり上品な味で、博多珍味は、なんと明太子でした!旨い!


そして、いよいよ水炊きの登場です!

まず、大鍋のスープを小皿に入れ、塩や子ネギで味や風味を調え堪能します。

スープが旨い!!スープは自由に飲めますが、あまりに美味しくてついつい飲んでしまいます。

次に、鍋に投入されている鶏肉のぶつ切りを堪能します。

ゆずこしょうを加えて食べますが、これが柔らかい肉とマッチして旨い!

思わず感動してしまいました!

いや本当に旨い!

ゆずこしょうは大分名産とのことでした。

帰京する際には福岡空港でこの「ゆずこしょう」を買っちゃいましたよ・・・。

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↑スープと水炊き(ぶつ切り)


 それから、つくね・切身・肝・野菜を大鍋に入れて堪能します。

つくねは、お店の方が丸めて鍋に投入してくれます。

鍋の中でコロコロつくねが回っていました・・・^_^;)

それから湯葉もあったのには驚きましたね。旨い!

そして肝も、他の肉と違ってアクセントがあり美味しい!!

なお写真は二人前です。


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↑大鍋


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↑野菜等

そして、お店の方が卵雑炊を作ってくれます。

ご飯は、白米か八穀米を選べますので、健康を気遣い八穀米でお願いしました^_^;)

鍋に残っていた材料を取ってスープの量を減らし、八穀米や卵を投入しますが、その手際が上手い!速い!

うーむさすが料亭ですね!


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↑卵雑炊と香物


塩や一味を入れて味を調えますが、さすが卵雑炊が旨い!

かなりもうお腹いっぱいなのですが、美味しくてついつい食べてしまいます!

完食です!


そして、最後にデザートのマンゴーアイスを堪能しました。

マンゴーは宮崎名産だと思います。

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↑マンゴーアイス


昼間から、水たき等を堪能してしまいました!

また、人気なお店のようで、客席は満席となっていましたね。女性客も多かったです。

水たきを楽しむなら、華味鳥はとてもオススメですね!

なお東京の銀座にもお店がありますので、ぜひ東京の方は銀座で堪能してください。

銀座店の鶏肉は博多と同じで、唐津から空輸しているとのことでした。


<博多 華味鳥 博多駅前店>
TEL:092-432-1801
住所:福岡市博多区博多駅前3-23-17 ONビル1F
交通手段:JR博多駅 博多口 徒歩3分
営業時間:[月~金]11:30~14:00(土日祝ランチなし)17:00~24:00
       [日・祝]17:00~22:00
定休日:年末年始

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美味しかったものまとめ(2010年上半期)

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一欄で釜だれとんこつラーメンを堪能ました!

2010年11月03日 01時00分00秒 | 外食
<水曜は食べ物のおはなし>

福岡市の西鉄福岡駅から徒歩約5分の西通りにある一欄で、釜だれとんこつラーメンを堪能してきました!


1img_2629
↑一欄 天神西通り店


一欄といえば、目の前と隣席を仕切り、1席1席が半個室になっていることで有名ですが、もちろんこの店もそうなっています。

周りが一切気にならないため、味覚が研ぎ澄まされラーメンの美味しさをより深く味わえるようです^_^;)

2img_2627
↑それぞれが半個室


店の入口の自動販売機で券を購入します。

ラーメンは一種類で、釜だれとんこつラーメン(790円)のみです。

あとは、替玉や玉子などトッピングを注文することができます。

そして、空いている席に座ると、紙に麺の固さやネギの種類(白ネギ、青ネギ)など、好みを記入します。

水を自分でついだり、目の前の説明を読んで待っていると、釜だれとんこつラーメンの登場です。


3img_2628_2
↑釜だれの説明


4img_2625
↑釜だれとんこつラーメンの登場


 重箱のような器にふた付きで登場するのには驚きました!

この器にもこだわりがあり、佐賀県有田町の専属の窯元でひとつひとつ丁寧に作っているようです。

そして、そのふたを開けると・・・


5img_2626
↑釜だれとんこつラーメン


細麺の博多ラーメンでした!

旨い!!味は濃いですが、美味しさが濃縮されています!

うむむ、さすがです!

これは替玉も欲しくなります!

一欄の釜だれとんこつラーメンはオススメです!!


<一蘭 天神西通り店>

TEL:092-713-6631
住所:福岡県福岡市中央区大名2-1-57
交通手段:西鉄福岡(天神)駅から徒歩5分
営業時間:10:00~翌7:00
定休日:無休

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船の科学館に行って来ました!

2010年11月01日 01時00分00秒 | イベント・外出
<月曜はお勧めなおはなし>

新交通ゆりかもめの「船の科学館駅」から歩いてすぐのところにある「船の科学館」へ6歳の息子と行って来ました!

船の科学館は想像以上に広く、また施設が充実していて驚きましたね。

船の歴史や仕組み等の説明が十分なだけでなく、昔使用されていた本物の南極船「宗谷」や青函連絡船「羊蹄丸」、高さ70mの展望台もあり十分楽しめます。

午後から訪れたのですが、じっくり楽しむのならば午前中から行くことをオススメしますね。

1img_2858
↑船の科学館


「船の科学館」本館は、大きな船の形をした建物です。

1974年(昭和49年)に建設されたとのことです。

かなり昔からあるんですね。

そんな昔からあるとは驚きました。

「船の科学館」は大きな敷地の中に、本館やプール、南極船「宗谷」、青函連絡船「羊蹄丸」などがあります。

ちなみに近くにはこのブログでも紹介した日本科学未来館もあります。


2img_2834
↑船の科学館の敷地案内


本館の周りには、世界初の超電導電磁推進船「ヤマト1」の推進装置もありました。

すごい!液体ヘリウムを入れるヘリウム容器もありました。

3img_2838
↑超電導電磁推進船「ヤマト1」の案内


4img_2839
↑超電導電磁推進船「ヤマト1」の推進装置


それから、本館に入ります。

入場料は大人700円、子ども400円ですが、日本科学未来館の会員証を見せたり、ホームページから優待券を印刷して持参すると、それぞれ100円引きとなりますので、ぜひご利用をオススメします。


それから1FやB1Fから展示物を見ます。

あまり写真を撮っていなくて申し訳ありませんが我々は以下のものを見学しました。

・海をひらく:しんかい2000の模型やアクアビジョンというトラックボールで地球をぐるぐる回すのは面白かったです。太古の地球や木星に代えることもできます。

・船のしくみ:船首の形で水の抵抗が違うというのを実験しているのは面白かったです。

・船をうごかす:巨大なディーゼル機関には驚きました。また可変ピッチのスクリュープロペラの装置は、回転の向きを変えずに前進・停止・後進ができて、なるほど!と思いました。

・船をつくる:船の建造の工程を見せる造船所のパノラマ模型があります。確か巨大タンカーを造る工程があり大変さがよく分かりました。

・船のあゆみ:丸木船から帆船、汽船、超電導電磁推進船まで、船の発達が分かります。

・船が運ぶ:確かコンテナは便利というのが分かりやすかったです。

・海に親しむ:マリンレジャーボートなど色々あって面白いです。

・海をまもる:海上自衛隊の艦艇の紹介やビデオがあり勉強になります。また潜水艦コーナーでは潜望鏡をのぞいたり、ちょっとしたゲームができたりして子供も楽しめました。

・船と魚:捕鯨用の銛(もり)の巨大さには驚きました。

・ラジコン船コーナー:3Fにあり、1回100円で船を操作できるものです。客船、貨物船、潜水艦などありましたが、ここはやはり?航空母艦を選択しました。子供がかなり集まって楽しんでいましたね。とある狭いポイントを通過すると、旗が上がります^_^)

・海をわたる:6Fにあり、テレビ画面で操船シミュレーションができ、また模擬ブリッジは本物のようです。なかなか良いですね。

・展望室:高さ70mの展望室までエレベーターで上がります。東京港内を行き来する船や臨海副都心、東京の街並みを見渡すことができます。天気が良くて、最高でした!



以上の中で、特に目を惹いてしまったのは、戦艦「大和」の1/50の模型です。かなりデカイです!!

その迫力には圧倒されました。


5img_2843
↑戦艦「大和」の説明


6img_2844
↑戦艦「大和」


それから航空母艦「瑞鶴(ずいかく)」は1/100の模型でありました。

7img_2849
↑航空母艦「瑞鶴(ずいかく)」


 それから、南極観測船「宗谷」に乗船しました。

この「宗谷」は実は、1938年に旧ソ連向けの耐氷型貨物船として進水したようですが事情により貨物船として使用されていたようです。

その後、特務艦として第二次世界大戦に参加しますが奇跡的に生き延び、戦後は引き揚げ船、灯台補給船という任務を果たし、1956年に砕氷船に大改造し、南極観測船として6回往復航行したとのことです。

その後、北海道で巡視船として活躍し1978年に引退したようです。

船内は、通路は狭いですが、想像以上に大きな船で、色んな部屋がありましたね。

当時の様子を表した蝋人形もたくさんありました^_^;)

息子も喜んでいました。


8img_2850
↑南極観測船「宗谷」


それから、その隣にある青函連絡船「羊蹄丸」にも乗船しました。

「宗谷」の3倍くらいの大きさです。

 「羊蹄丸」は、1965年に青森と函館を結ぶ鉄道連絡船として建造され、船名も北海道の「羊蹄山」にちなんで名づけられたようです。

1988年3月に青函トンネルの開通に伴って引退するまでの22年7ヶ月間に1178万人も運んだようです。


中に入って驚いたのは、昭和30年代の青森駅前を再現した「青函ワールド」があったことですね。

思わず大笑いしました。息子も大喜びです。

おばちゃんが「りんご」を売っていました。

こういうのは大好きですね~~^_^)


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↑「りんご」売りなど


10img_2857
↑青森駅


船の科学館はとてもオススメです!!


<船の科学館>

開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12/28~1/1)
入館料:大人700円、18歳以下400円(6歳以下の未就学児は引率者1名につき2名まで無料)など→各種割引あります。
TEL:03-5500-1111
E-mail: webmaster@funenokagakukan.or.jp
FAX:03-5500-1336
住所:〒135-8587 東京都品川区東八潮3番1号


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