トニママ ジャーナル

カリフォルニアより自閉症と音楽と私の日々

グランパ

2007-09-10 | Weblog
陶芸家のグランパ(夫の父)の作陶展に行ってきました。

グランパは退職してから陶芸をはじめた人で、ホームページも開設し、生き生きと老後を過ごしている
見本のような人です。

トニーの障害がわかったときは、「トニーは私達に真のやさしさを教えるために我が家に生まれてきてくれた と言いました。

自閉症とは?と勉強したわけでもないのに、今では自閉症のエキスパートと言える人です。

先日、グランパの作陶展に高校生ぐらいのかわいい女の子がお母さんと来て、その子はギャラリーへ入るなり大きな声で質問をしてきたそうです。

大きな器の作品を手にとり、”これをこうやってかぶると何に見える?”とか、壷を手にして逆さまにして”こうやると何になる?”とか、、、、、

永遠に続くその子の質問攻めとその内容や口調からグランパは、もしかして?!と思ったそうです。
「作品をさわっちゃだめよ」とハラハラしているその子のお母さんをよそに、グランパは「作品は見るだけでなくて感じなくちゃね」とその子に言ってあげたそうです。

するとお母さんが「娘は自閉症なんです」とおっしゃったそう。

グランパに言わせると、最近は作陶展や教えている大学のクラスでも自閉症との出会いが多いそうです。

理論攻めの親や専門家の多い中、グランパのように自然に障害を受け止めてくれる理解者が身近にいることはとてもラッキーだと思います。


グランパのホームページ:
http://www.harrynakamoto.com/