今日は今年の葵祭の打ち合わせ会で御所に出かけた。あまりに良い天気だったので少し早い目に仕事場を離れて御所に向かった。
御苑南西の「間の町」入り口から入ったところに閑宮院邸跡がある。閑宮院は江戸時代の世襲の四親王家のひとつで、119代光格天皇はこの閑宮院家から皇統をついだという。
邸宅は今は無料開放で時間があったので少し中に入ってしばらく庭で休憩・・・
江戸時代の京都御苑の絵図を見ていると、禁裏(京都御所)・大宮御所・仙洞御所を取り巻くように、この閑院宮をはじめ、九条殿・鷹司殿・有栖川宮・一条殿・近衛殿等々皇族家の邸宅がずらりと並んでいる。まさに皇族タウン?だった。
今は御苑として開放され、市民・国民の広場になっている。砂利道をさら北へ歩むと、満開の枝垂れ桜に出会った。街中の桜は今まさにこれからという時に、御苑の枝垂れはすでに満開で、やってきた市民たちの恰好の映写スポットになっていた。
しばし桜を堪能して、さらに北へ・・・砂利道で足が少し疲れてきたので、林の中へ。落ち葉の被った地道が疲れた足をやさしく迎えてくれる。そのまま京都御所の近くまでやってきたところに、梅の林に桃の林があった。桃が枝垂れ桜に負けじと見事に咲き誇っていた。小さい子を連れたお母さんたちがそこかしこで腰をおろして鑑賞されている。東日本の方々の事を思うと、こんなに贅沢な時間の使い方はない。
そんな事を思いながら、御所に入って葵祭の打ち合わせ会に・・・今年は東日本大震災を受けて実施の有無を熟慮されたようだが、実施することになったようだ。
5月15日の本祭に向けて、いよいよ本格的な準備が始まった。