新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

隅田川㉖ 花々が咲きほころぶ滝廉太郎の「花」碑、池波正太郎の生誕地

2018-03-27 | 東京探訪・隅田川の橋

 言問橋の西岸を川岸に沿って歩く。

 ちょっとした公園になっていていろいろな花々が咲いていた。

 本当にほっこりとした気持ちにさせる優しい散歩道だ。

 ほどなく、一つの碑が見つかった。「花」の碑。タイトルだけだとピンとこなかったが、歌詞を見るとすぐにメロディが浮かんできた。

 
「春のうららの隅田川 上り下りの舟人が・・・」

 そう滝廉太郎作曲のあの歌。早逝の歌人だったが、1900年彼が21歳の時の作品だ。

 歌碑の字は作詞者武島羽衣の自筆だという。まさにこの季節の隅田川を歌ったもの。

 うららかな陽の差す午後のひと時、心まで温かい気分になった。

 そこから1つ道を横切ると、待乳山聖天という神社がある。

 この神社では巾着と大根があちこちで見つかった。

 巾着は商売繁盛、大根は夫婦和合のシンボルとされる。

 また、なかなかハンサムなお稲荷様もいらっしゃった。

 神社の西端に「池波正太郎生誕の地」の碑が立っていた。

 ご存知鬼平犯科帳や剣客商売などの作家として著名な方だ。

 生家は、旧東京市浅草区聖天町61番地(現浅草7丁目3番地付近)で、この神社の南隣あたり。
 エッセイでは「大川(隅田川)の水と待乳山聖天宮は、私の心の故郷のようなものだ」と書いている。

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