今回からはイタリアに戻って 「トリエステ」を訪ねます
ヴェネツィアから電車に乗って トリエステに到着した
ここは スロベニアやクロアチアと接した国境の街
11月の末という季節なのに珍しく気候に恵まれ コートを脱いで駅舎から通りに歩き出した
駅前のリベルタ広場で最初に出会ったのは 多くの従者に囲まれて立つ女性の像だった
正面に廻ってみると何と彼女はエリザベート オーストリア・ハプスブルク帝国の王女だった
そこで思い出した ここトリエステがイタリアに復帰したのは第一次世界大戦の後の20世紀
従ってオーストリアの文化風習が 未だに色濃く残っているのかもしれない
そんな目で見てみると イタリアにしてはちょっと異質な面が浮かび上がる
街歩きの準備のため最初に入ったカフェは アールヌーヴォー風な内装が施され
コーヒーもカプチーノだけではなく ちゃんとウインナーコーヒーがあった
さらにコーヒーと一緒に水が提供された イタリアではほとんどなかったことだ
角の土産物店には何と モーツアルトチョコが店頭に飾られ
バスターミナルからはスロベニアやクロアチアを結ぶ定期バスが何本も走っている
カフェの店員に聴くと 「スロベニアから通勤している人もたくさんいますよ」
と当然のように答えてくれた
前年にイタリア南部を旅した時には 自らの住んでいる町村を強烈に愛するイタリア人に
何度もびっくりさせられていただけに そんなナショナリズムとはまた一味違った北の街の佇まいに
新たな思いを感じさせられる トリエステ初日となった
コメント有難うございます。
イタリアは何度も行き来していますし、20州全部に(通過も含めて)行きましたので、多少は知識も蓄積しました。
それに加えて、旅行後には必ず図書館などで確認作業はします。それがまた旅の楽しみの1つかなと思っています。