お台場にある日本未来科学館は、科学技術の理解を深めるための拠点として2001年にオープンした施設だ。
玄関ホールに入って最初に驚くのが、広い空間の上に大きな地球(ジオ・コスモス)が浮いていること。
その表面には人工衛星が映し出す宇宙の雲の模様が、くっきりと投影されている。
最初からワクワクさせる驚きに出会うという仕組みだ。
階段は直線で上階に繋がる。すぐ横に並行してエスカレーターが設置されているが、階段マニアとしてはやはり階段を上って行こう。
格段毎にブルーのカラーが付けられていて、入口で見上げると、その青いライトが上へ上へ奥へ奥へとどこまでも続き、ひょっとしてこの階段は建物を突き抜けて空へと昇って行くんじゃないかと錯覚を起こさせる雰囲気を持っている。
それは宇宙科学の粋を集めたビルだから、という思い込みのせいかもしれない。
また、ここの初代館長は米スペースシャトルに搭乗した日本初の宇宙飛行士・毛利衛さん。毛利さんとは仕事を通じて何度もお会いしたことがあり、中学生の頃に皆既日食の観察に出かけて、宇宙に関心を持ったことが宇宙飛行士を志すきっかけになったーといった少年時代の想い出を熱く語っていたことを、今でも鮮烈に覚えている。
そんな様々な環境が、この階段を見つめているうちに新たな連想を付加してくれたのかもしれない。
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