新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・西日本 神戸編  マリンパーク駅の階段は、硬質ですっきりと白い螺旋階段

2024-03-30 | 階段紀行・西日本 

 

 神戸市の六甲ライナーで埋め立て地の終点マリンパーク駅に着いた。駅は高架の上にあるので、階段で街に降りることになるが、その階段が見事に大きな螺旋を描いたものになっていた。

 駅の先はもう海。さわやかな海風を感じながら階段を降りる。螺旋状になっているので、自然と街をぐるりと眺めながらの歩行となる。

 その螺旋も単純な円ではなく楕円状になっており、ゆっくりと周囲を見回す時間が与えられるという感じだ。

 白い側面、手すりの鉄とハードな色使いで構成されている。空の青と絶妙なコントラストを見せていた。

 この駅は神戸国際大や高校もあって、学生たちの姿が目立つ若者の街といった場所。それだけにこんな硬質な階段も違和感なく存在しているように見える。

 帰りがけ、ちょうど大学の授業終了時間とぶつかってしまい、学生がどっと駅に押し寄せ超満員となった。それで、電車を1つ見送って次の便を待つというアクシデントにも見舞われた。

 

 

 

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階段紀行・西日本 神戸編  階段を「滞在する場所」に変えてしまったファッションストア

2024-03-26 | 階段紀行・西日本 

 正面入り口が大階段になっているという画期的な構成でびっくり。

 ここは神戸市の中心部・旧居留地にある子供向けファッションストア「ファミリア神戸本店」。

 ゆったりとした階段では、子熊(?)のようなファミちゃんがお出迎え。それも、よく見ると壇の上になるほど少しずつ成長した姿になっているのに気づく。

 また、あちこちにファッショナブルな子供服が樹木に生えているように吊り下げられている。

 階段の色は淡いベージュ、柱や脇の手すり白で統一されているだけに、服のカラフルさが際立つ。買い物客たちはこの階段を上がりながら洋服を選んだり、またちょっと腰を掛けて一休みする母子もいるようだ。

 階段というものを、移動する場所ではなく「滞在する場所」に変えてしまったアイデアに感心した。

 

 

 

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東京探訪 都庁舎のプロジェクションマッピングに感じた物足りなさ。

2024-03-23 | 東京探訪

都庁舎のプロジェクションマッピングは、4月末までは午後7時から30分ごとに5回、午後9時まで行われている。

各回の上映時間は15分程度で、次回の開始まで15分の休止時間が設けられている。

 確かに色彩的には華やかで、スクリーンの大きさが桁違いなので迫力も感じられる。

 ただ、個人的な感想は「・・・・」。

 映像に何の一貫性も、全体を貫くテーマというものも感じられなかった。

 私はフランスでいくつもの大聖堂をスクリーンにしたプロジェクションマッピングを見てきたが、それらにはしっかりしたテーマがあった。

 象徴的なものはルーアン大聖堂のプロジェクションマッピング。この地は、印象派の巨匠モネが住み、睡蓮の大作を残したジベルニーの近くにあり、大聖堂そのものも何作も作品に残している。そんな背景を生かして、映像はモネの作品をテーマに制作していた。

 また、あの中世のヒロイン・ジャンヌダルクが火刑された場所でもあり、ジャンヌの生涯を象徴した作品が上映されていた。

 常設の上映ならばなおのこと、こうした地域と歴史が融合された内容を盛り込んだものこそ、インバウンド需要も含めて各界の注目を集めるものになるのではないのか、と感じる時間だった。

 

 

 

 

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東京探訪 ギネス記録に認定された都庁舎のプロジェクションマッピングに行ってきた

2024-03-19 | 東京探訪

東京都庁舎の壁面を使ってのプロジェクションマッピングが2月末から始まり、見に行ってきた。その様子を紹介しよう。

 都庁舎は48階建て、高さ240mという超高層ビルだが、その壁面のうち4階から32階部分をスクリーンにして映像を映す試みだ。それも毎夜欠かさずに上映するため、いつでも観覧可能になっている。

 縦127m、横110mで、その面積は14000㎡。「最大の建築物へのプロジェクションマッピング常設展示」としてギネス世界記録に登録された。

さすがにその大きさは格段で、迫力は十分。

 小池都知事は「新たな観光施設としての存在感を発揮するようになった。ナイトタイム観光の充実に向けた道筋をしっかり作り上げていく」とコメントしている。

 ただ、新年度費用は9億5千万円とのこと。「かけ過ぎ」との批判もあるようだ。

前回まで神戸の壁アートを特集してきたが、このプロジェクションマッピングも一種の「壁アート」と言ってもいいのではないかなあ。

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神戸旅⑮ 大正筋商店街では、通りの活性化にシャッターアートが一役買っている

2024-03-16 | 神戸旅

 神戸市長田区大正筋商店街を歩いていると、こんな愛らしい少女の絵を見つけた。

 この商店街は、1995年1月阪神淡路大震災の地震と火事で、店舗の90%が焼失してしまうという、壊滅的な被害に見舞われた場所だ。その後の再開発事業で復興の形は見えたが、近年の新型コロナ等によって撤収する店も出ているという。

 そんな中で商店街では、店舗の前面に絵を描くことによって賑わいを取り戻そうという試みを始めている。そうしたアート通りを歩いた。

 冒頭の女の子の絵には、足元のアップも添えられていた。

 ゾウと男の子とワニによるメルヘンチックな作品。地元ゆかりのアーティストの作品という。

 この通りの作品は、壁アートというよりは「シャッターアート」。キノコのお祭りかな。

 大胆なスケッチで仕上げたようなすっきりとした作品。

 これこそ満開の花びらが思い切り万歳をしてているようだ。

 四角、ピラミッド型、台形。いろいろな形が何かのはずみで動き出しそうに見える。

 シャッターアートは2021年にスタートしたそうだ。これからも広がっていくことを期待したい。

 

 

 

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