表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

Cream Sunshine Of Your Love ジンジャー・ベイカーさん

2019-10-07 14:18:24 | Rock
やはりこういう”冠”を付けなきゃいけないのでしょうね。
クリームの天才(奇才?鬼才?)ドラマーのジンジャー・ベイカーさんが鬼籍に入られました。

残念ながら”生”ジンジャーさんとはお会い(ステージは未見)したことはありませんが、エリック・クラプトンの経歴を辿っていけば誰しもが必ずクリームに行きつきますよね。

でも僕はエリック・クラプトンの長い歴史の中では、ドミノスがダントツだと思っているので、(テーマが明確だから)分かり易いドミノスのアルバムと比べ、複雑怪奇なクリームは難解です。
もちろんどちらも後追いだけど、バンドの成り立ち・生い立ちなんかを本で読んでしまうと、敷居が高すぎてなかなかクリームというバンドには馴染めませんでした。

いざそのクリームのアルバムを聴いてみれば、三人で奏でているとは思えないブ厚い音、サイケディリックなのかハードロックなのかブルースなのか...やっぱり複雑怪奇。スゴい!といのはシロウトにも一発で判るけど、んじゃ何がどうスゴいのか?未だに分かっていません(笑)


特に『ライヴ・クリームVOL.2』B面2曲目(2曲しか入ってないけど)13分半にも及ぶ「ステッピン・アウト」の緊張感漲る3人の掛け合い(闘い?)は、何回聴いてもゾクゾクします。一瞬たりとも気が抜けません。
オープニングではグイグイ出てくるジャックさんのベースが、いつのまにかエリック・クラプトンのギターがドーンと前面に押し出てきて曲を支配されちゃいます。狙いだったのかな?いや違う。圧倒されたんだと思います。頑張れ!ジャックさん!そして終始この曲では控えめなのに、存在感がハンパないジンジャーさんのドラム。まるで「寄れば斬る」というピリピリした雰囲気の演奏は、仲間内のジャムセッションぽいのに完璧。バンドなんて三人いれば成り立つという見本みたいなもんですね。

んじゃクリームを聴くのにふさわしい時間帯はいつでしょう?

朝?違う。先週のような抜けるような青空の秋晴れの下?違う。雨の日?一段と憂鬱になりそう。だから違う。夕方でもないし宵の口も違うような気がする。ドライブにも合わなそうだし、やはり夜更けにお酒を飲みながら...と言うのが一番ピッタリかな?
でもクリームのアルバム(曲単体だとそう思わないのに)って、どこかチクチクするんですよね。変な意味じゃなくなんか神経を逆なでするっていうか、落ち着かないっていうか。
僕だけでしょうか?不思議なバンドです。


僕が生まれる前の年に結成されて、生まれた翌年には解散していたクリーム。当時スーパー・グループを作ってはすぐに壊していたエリック・クラプトンとは罪な人ですよ。ブラインド・フェイスにしてもドミノスにしても、せめてあと1枚アルバム作って欲しかったと思いませんか?
あとはクリームも含めた当時の音源の発掘(オマケいらないから安く)して世に出すのが、ジンジャーさんへのせめてものはなむけですよ。ね、エリック!

※ここまで脈絡もなく書き綴ってみましたが、全て僕の感想・独り言です。



ジンジャーさん、安らかに...



Cream Sunshine Of Your Love ( Ginger Baker At His Best)


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