江戸時代の落語には底なしの粗忽者がよく出てきて、長屋をてんやわんやの騒動を起こし
ます。いつの時代も粗忽者はいるものです。
現代のここにもいました。
まあ、聞いてください、読んでください、あまりにもお粗末千万、おバカなドタバタ一人劇。
恥を忍んで公開します、お代はいりません。笑ってやってください。
大事なクレジットカードをなくし、数日間、家じゅう必死になって探し回った。
誰かに拾われて不正に使われ、なけなしの銀行口座が空になったらたらどうしよう、と小心者
の私は青くなり、心臓がバクバク。
いくら探しても出てこなかったので最後の手段、カード会社に連絡しとりあえず「紛失した」
カードを無効にしてもらい、新規発行の手続きをとった。
数日後に新しいカードが届き「これで不正使用されるの心配がない」と、ほっと一安心。
新カードの番号が変わったので、アマゾンプライムなど各種料金のカード支払い手続きも更新し
なけばならない(これが結構面倒)。
他にもいくつか手続きするものがあるけど急ぐことはない、向こうから言ってくるまで放ってお
こう。
ところで・・・ん⁉待てよ
♪…探すのをやめた時
見つかる事もよくある話で…♪ (井上陽水の「探しものは何ですか」)
・・・という、歌があったなあ、
で、改めて身の回りを探し回り、念のためもう一度サイフの中も調べたら・・・なんと調べた
はずのカード入れから、件(くだん)のカードが他のに混じって出てきたではないか。
自分のお粗末さを棚に上げて…「お前、どこにいたんや」と、口走ってしまった。
大きくもないサイフをひねくり回し探したのに見つからなかったとは、
何という杜撰さ!
どこを探していた!
どこに目がついていた!
ひょっとしたら魔法使いがこっそり戻したんか、と身を震わせて考え込む。
狐にでも騙されたような、不思議な気味悪さを味わったことは確か。
いまだに、ひょっこり戻ってきたわけが分からない・・・
皆さんも気ぃつけましょう・・・
「気ぃ付けんならんのは、粗忽者のオメエだ」思わず自分にツッコんでいる。
自戒を込めて、あえて自虐ネタ(日記)を公開しました。
<早春の散り椿>
「散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの」
(葉室麟「散り椿」より)