福島原発事故メディア・ウォッチ

福島原発事故のメディアによる報道を検証します。

玄海原発4号機の『居直り再稼働』をゆるすな!目には目を、歯には歯を、再稼働には最高度の抗議を!

2011-11-03 00:23:43 | 新聞
福島原発2号機では恐れられていた再臨界が確認された。ちょうどその時、『人為ミスによる自動停止のため、・・・運転を再開しないまま12月に定期検査入りすることが確実になった』毎日)はずだった玄海原発4号機が、突然、再稼働した。『安全性が問われている原発の運転には地元の理解が欠かせないため、九電幹部』ですら、『「人為ミスで停止した原子炉が運転再開するのは難しい」と語っ』(毎日)ていたのに。いったいこの不合理なごり押し再稼働を放置していていいのか。いいや、原発マフィアの正面からの挑戦ともいえる傲慢不遜な居直りを黙って見過ごしていいわけがない。ゼンインアホの保安院や、どうやらそのアホをどうすることもできない経産大臣や、その大臣と責任のなすりつけあいをしているわがブログの大スター、リカバリ・ヤスシこと古川知事や、もうあとがないから、どうせ自分もくたばるならニッポン人は『総員玉砕せよ』(水木しげる氏)と尻をまくってしまった九電会長・社長コンビなどの原発マフィアの顔役たちに、再度、最高度の怒りと抗議の声を殺到させよう!

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定期点検までほんの1か月弱。その後は、結局はまやかし装置に過ぎないとはいえ、一定の時間をかけてストレステストをしなくてはならない。福島の事態は依然深刻だ。やらせ問題で、枝野経産大臣から『理解不能』といわれたレポート出してしまった、おちこぼれ原発マフィアの九電会長・社長の居直りコンビは、お仲間の古川知事を守りきれず、結局は、知事の辞任問題にまで発展していた。普通の発想なら、ここは恭順な姿勢を保って、嵐が通り過ぎるのを待ってやり過ごし、強引な再稼働などに出ない方が得策に見える。ところが九電のボスたちは追い詰められているだけ血迷っている。
何せ『福島原発事故や「やらせメール」問題などを受け、県民の間で「電力会社と国、県の原子力行政に対する不信が高まっている」』毎日)し、枝野大臣も『再稼働には立地自治体や住民との協議が必要との認識を示し』毎日)ていたから、

『地元住民からは安全性を疑問視する声がさらに強まっており、「理解を得るのは難しいかもしれない」(九電幹部)との悲観論』毎日)が内部からも当然あった。

それを、11月1日昼には『自社判断』と称して、『福島第1原発事故や「やらせメール問題」などで原発と同社への不信が高まる中、地元の反発があれば無視できない状況にある』毎日)なかを、例によって、最初は『「原因究明と万全な対策を求める。エネルギーの需給よりも安全性を重視する」と語った』ものの、数日後には『「国の責任で安全管理をやってもらうという話なので、それを全く否定することではない」と述べ』て、根深く高まっていた住民の不信を全く否定して、むずかしかったはずの住民の理解をかすめ取った古川ダマシ九電御用知事の二枚舌の助けを借りてちゃっかり住民合意を得たことにしてしまい、虚を突かれた枝野大臣が言い訳がましく『枝野幸男経産相は「最終的な稼働は、地元と協議した事業者が決めること」と述べたが』毎日の指摘する通り、ダマシ知事などの『地元首長はいずれも「安全管理は国の責任」とかみ合っていない』ということになってしまった。

ところで、この九電の『自社判断』を支えたものが、ゼンインアホの原子力安全・保安院。これが、九電の報告を『おおむね妥当』とし、

『原子力安全・保安院は「今回は手順書の誤りで、設備の故障ではない。定検のような大がかりな検査は必要でなく、安全評価(ストレステスト)の1次評価は必要ないと判断した」と再稼働を容認した。』


つまりゼンインアホの保安院は、玄海原発の運転自体が数々の積み上げられたやらせと情報操作に依存していること、九電のジジイ・ボスが『理解不能』の報告書で露骨にやらせ自体を隠ぺいしようとしたこと、そして玄海4号機の定期点検がわずか1か月後に控えていることを知りつつ、その当のボスたちに対して、自分たちの上司の大臣が顔をつぶすような『容認』を提供していたことになる。これはもちろん作為だろう。天下り利権の提供者である電力会社様のご意向をないがしろにする輩は、たとえ大臣だろうとただではおかないぞ、と、『理解不能』などといわれてすっかりふてくされた九電ボスと以心伝心の経産官僚たちが、忘れるなよ、まえの鉢呂だって、おれたちがつぶしたんだぞ、と大臣の向こうずねをひと蹴りした、というところか。保安院も『総員玉砕』の覚悟で、なりふり構わない利権維持に走り出したということか。(お返しに、枝野大臣は、キセノン検出の報告遅れの件でアホたちの保安院を注意している)。

要するに、こんどの玄海4号、強引再稼働には、まともな理由も、議論も、利益もない。『冬場に向けて電力需給は逼迫(ひっぱく)するため、九電は約1カ月の短期間でも需給面で貢献できるとみている』毎日)なんて、あり得ない。一番寒いときには、定期点検で4号機は止まっている。電気はとっておけません。

『定期検査に入る12月中旬まで約1カ月半の稼働で、火力発電に使う燃料費を約135億~180億円、石油換算で約30万キロリットル節約できるという』朝日

金額やその他の「換算」に「やらせ」がないという保証はないが、それにしてもこうした数値は、4号機の再稼働にかかるコストと『12月中旬まで約1カ月半の稼働』の運転コストをまったく勘定に入れていないではないか。こうした電力会社側の言い分を無批判に「自動的・習慣的」に書いてしまう毎日・朝日などの大新聞の高偏差値記者様方は、保安院と同様にゼンインアホなのか、それとも保安院と同様に原発マフィアにこびて何かいいことでもあるのか。

とにかく、こんなバカげた話を放っておいてはいけない。どこでもいい、何でもいい、とにかくどんどん抗議を送ろう。抗議署名は以下のURLから、そこに、送り先のFAXなどの情報もある。

【緊急署名】玄海原発4号の運転再開停止を!

ところでこの抗議署名のサイトでも、私と同じように、抗議メールやファックスの送付をすすめている。さて、そこで、「暴言のたぐいよりも、丁寧な理論的なファックスの方が効果があります」とご指導があるのだが、私は、何でも言いたいことを言えばいいと思う。それがもしも「暴言」になってしまっても仕方ないではないか。それに誰が「暴言」だと判断するのだ、それが「効果的」でないとご指摘になったのは、もしかしてどこかの官僚様ではないのか。「暴言」であろうと、「丁寧」であろうと、「理論的」であろうと、感情的であろうと、規制をかける必要はない。それに、第1弾、第2弾等々で、調子を変えてもいいではないか。

で、今日のわたくしは、親愛なるリカバリ知事、古川ダマシ氏に断固抗議します。
『古川知事様、
知事は玄海原発再稼働に関する説明会において、九電の情報操作・やらせ工作の張本人であったことが、お友達の郷原氏を委員長とする調査委員会で明らかにされました。しかし、あなたは知事を辞任するどころか、こんどの4号機抜け駆け居直り再稼働にやっぱり手を貸しました。手法は前と同じです。最初あなたは、安全が大切とか心にもないことを言って住民を煙に巻き、時間を稼いだ。ついで、いつものように、九電のやらせ工作を受けて、国が安全の責任を持つのだから構わない、と豹変した。「国の判断を確認したい」などという思わせぶりの踊り場でひとまわりしながら。
あなたは、何を言っても、何をしても、どうせ選挙となれが県議会の70%を占める自民党の支持(と住民への圧力)で必ず当選するとたかをくくっている。だが、こんどばかりは、辺境の民をあなどった罰に、権力の座を追われるのはあなただ。その日は近い。その日は必ずやってくる。』

続いて、大臣様には、「丁寧な理論的なファックス」になるように、精いっぱい努力してみます。
『経済産業大臣 枝野幸男様

 九州電力玄海原子力発電所4号機の運転再開容認に強く抗議いたします。

 福島第一原子力発電所で部分的再臨界の恐れがあると報道されました。福島県民はじめ東日本から西日本まで、日本中の国民に重大な影響を及ぼしているこの事故がいまだ収束どころか、依然として核分裂が続いている状態で、事故の原因究明も、事故処理や除染も、補償や賠償も何もかも未解決であり、定期検査中の原発は福島の事故の収束、究明の後、ストレステスト、安全確認を経て稼動されることになっている今、なぜ、原子炉の運転再開が強行されるのでしょうか。

 4号機は誤った手順書にしたがって操作を行ったために自動停止したと報道で読みました。福島第一原子力発電所の事故で、事故時の操作マニュアルが不備だったことが、黒塗りマニュアルの再提出の結果ようやく明らかになりましたが、保安院は原子力発電所の操作マニュアルがきちんと機能するものであるか、事故以前にまったく把握できていなかったわけです。そのような保安院に、今回の玄海4号機の停止について、原因究明や対策が妥当であるかどうか、判断する能力があるとは到底思えません。福島第一原子力発電所の過酷事故で規制機関としての不備を露呈し、すでに解体・再編が決まっているような機関が、原子炉の運転再開の可否を判断することはまったく理にかなわず、私たち国民の不信感を強めるばかりです。

 九州電力はやらせ問題で、第三者委員会の調査結果を無視する報告書を提出し、大臣に見直しを求められたにもかかわらず、小手先の変更のみで済ませようとしており、報告書の再提出をいまだに行っておりません。そのようなコーポレートガバナンスに問題のある企業が、あたかも福島第一原子力発電所の重大な事故などなかったかのように、強引で拙速な原子力発電所運営を続けることを、監督官庁・大臣として容認なさっているということにはまったく納得がいきません。運転再開は、電力会社と地元の合意のみで決められる事柄ではないはずであり、保安院が妥当と認めたと報道されている以上、経産省・経産大臣の責任で運転再開を容認されたと考えざるを得ず、強く抗議いたします。
 
 どうか国民の立場に立って今からでもこうした電力会社の強引なやり方に歯止めをかけてくださるよう強くお願いいたします。』

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