ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

7人目

2009年02月15日 | スポーツ関連
先日、山内一弘氏の訃報に接した。現役時代の彼をリアル・タイムで見た事の無い自分にとって、「山内一弘」と言えば「オリオンズドラゴンズの監督」、そして「名打撃コーチ」の印象しか無い。コーチには様々なタイプが在り、「あれこれと教えたがるタイプ。」が居る一方で、「普段は黙って見守っているだけだが、いざ選手が困り果てた際、すっとアドヴァイスするタイプ。」も居る。「教え出したら止められない止まらない。」という意味で「かっぱえびせん」という渾名の在った彼は、典型的な前者。唯、あれこれと教えたがるタイプのコーチには得てして、「私はこれだけ教えてるんですよ。」といった“上”へのアピールを感じさせる者が少なくないのだが、山内氏の場合は心底「教えるのが好き。」という雰囲気が漂っていた様に思う。野球界に多大な功績を残した一人。合掌

山内氏は名球会の一員でも在った。「昭和以降に生まれた選手で、投手ならば通算200勝以上、又は通算250セーブ以上、打者ならば通算2,000安打以上を記録した者が入会出来る。」という名球会。山内氏の逝去により名球会会員の物故者は大杉勝男氏、村山実氏、皆川睦雄氏、梶本隆夫氏、稲尾和久氏、そして江藤愼一氏に次いで7人目となる。この中で現役時代の姿を“明確に”覚えているのは、大杉氏と江藤氏だけ。村山氏が投げている姿は薄らと記憶に在るものの、明確に覚えているのは監督としての彼の姿だ。

現在、名球会には合計で47人の会員が所属している。その内訳は元投手が14人、元打者は33人。(榎本喜八氏や江夏豊氏、落合博満氏の様に自らの意思で入会を辞退[拒否]、乃至は退会[休会?]した者、又、野茂英雄氏の様に入会を保留している者も居る。)「生命体は必ず死を迎える。」という哀しい節理が在る以上、名球会会員達のみならず、自分が現役時代を知っている多くのプロ野球OB達の訃報に接する機会が増えて行く事になるのだろう・・・。

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3 コメント

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かっぱえびせん (ハムぞー)
2009-02-15 17:20:26
しかしかつて四番打者をはり
監督まで勤めた人に
「かっぱえびせん」とは
よくいったもので

しかしムッシュ率いるフランスチームに
臨時コーチに行ったときも
身振り手振りで一所懸命教えていたというのだから
「国際的銘菓、えびせん」
の面目躍如ですよね。

しかし「かっぱえびせん」
そのこころが
「やめられない、とまらない」って、
若い人はついてこれるのでしょうかねえ・・
かっぱえびせん (梅吉)
2009-02-17 03:16:13
教えられたら徹底的に指導するところから
かっぱえびせんと、いう
アダ名がついたみらいですね。
高橋慶彦氏も影響を受けたひとり
みたいですが。

オールスター男、お祭り男、賞金泥棒
と、いう異名ももつ
山内氏。
ご冥福をお祈りします。 
>梅吉様 (giants-55)
2009-02-17 08:17:14
書き込み有難う御座いました。

嘗てのプロ野球選手には豪放磊落といったイメージの方が多かったけれど、山内氏を古くから知る野球関係者の記事を拝見すると、山内氏は酒も煙草も嗜まない方だった様で、その雰囲気との違いに驚かされたものです。

上でハムぞー様も書いておられる様に、海外に行った際にも指導が止まらなかった。「心底野球が好き。」というのが、見ている側に伝わって来る方でした。

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