防災ブログ Let's Design with Nature

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道路と擁壁の排水

2008年10月15日 | 維持管理の時代
独立行政法人土木研究所に、維持管理の時代の記事を書くのにピッタリな研究課題が挙げられていました

道路路路面雨水の地下浸透技術の実用化に関する研究
http://www.pwri.go.jp/team/sekou/kenkyu.html#doro
 道路近くに雨が降ると、降った雨は側溝に流れたり道路下の地盤に浸透します。しかし降雨量が側溝や地盤への浸透による雨水処理能力を上回る場合、雨水の処理が追いつかず都市内が冠水する都市水害が問題となっています。
 そのため「特定都市河川浸水被害対策法」では、特定都市河川の指定流域で一定規模以上の開発行為を行う際,必要に応じて雨水を貯留・浸透する施設の設置が求められています。
 この対策としては、雨水を一時的に貯留または浸透させることによりピーク流量をカットする方法が考えられます。
 施工技術チームでは、舗装チームと共同で都市型水害に対応した車道透水性舗装、雨水貯留浸透施設の技術開発を行なっています。

掘割構造の設計の体系化に関する研究
 平成14年の公共工事コスト構造改革プログラムに基づき、従来矢板による土留めとU型擁壁やボックスによる地下構造についても、工期・コストの縮減が望まれています。
 施工技術チームでは、従来は仮設として用いていた土留を本体構造として利用するための手法の一つとして、高強度のアンカー技術の開発等を行っています。
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土構造物の排水性能向上技術の開発
http://www.pwri.go.jp/team/sekou/kenkyu.html#haisui
土構造物の災害の多くは、降雨や浸透水の排水不良によるものが多く、排水施設の重要性が指摘されています。
 しかしながら、盛土の排水施設については設計法が確立されておらず、経験的手法あるいは土質や降雨量によらない画一的な排水施設が設置されているのが現状です。また、既設の排水施設の調査・点検手法および機能回復技術が確立されておらず、排水能力の低下、地震による破損等の問題もあります。
 施工技術チームでは、土質、降雨量、構造条件等に応じた、新設ののり面や擁壁の裏込め排水工の設計手法の提案、および既設のり面等における調査・点検手法、簡易で効果的な機能回復方法の開発を行っています。

今年マスコミが「ゲリラ豪雨」とあおったからでしょうか。やっとという感じもします。