道路路路面雨水の地下浸透技術の実用化に関する研究
http://www.pwri.go.jp/team/sekou/kenkyu.html#doro
道路近くに雨が降ると、降った雨は側溝に流れたり道路下の地盤に浸透します。しかし降雨量が側溝や地盤への浸透による雨水処理能力を上回る場合、雨水の処理が追いつかず都市内が冠水する都市水害が問題となっています。
そのため「特定都市河川浸水被害対策法」では、特定都市河川の指定流域で一定規模以上の開発行為を行う際,必要に応じて雨水を貯留・浸透する施設の設置が求められています。
この対策としては、雨水を一時的に貯留または浸透させることによりピーク流量をカットする方法が考えられます。
施工技術チームでは、舗装チームと共同で都市型水害に対応した車道透水性舗装、雨水貯留浸透施設の技術開発を行なっています。
掘割構造の設計の体系化に関する研究
平成14年の公共工事コスト構造改革プログラムに基づき、従来矢板による土留めとU型擁壁やボックスによる地下構造についても、工期・コストの縮減が望まれています。
施工技術チームでは、従来は仮設として用いていた土留を本体構造として利用するための手法の一つとして、高強度のアンカー技術の開発等を行っています。
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土構造物の排水性能向上技術の開発
http://www.pwri.go.jp/team/sekou/kenkyu.html#haisui
土構造物の災害の多くは、降雨や浸透水の排水不良によるものが多く、排水施設の重要性が指摘されています。
しかしながら、盛土の排水施設については設計法が確立されておらず、経験的手法あるいは土質や降雨量によらない画一的な排水施設が設置されているのが現状です。また、既設の排水施設の調査・点検手法および機能回復技術が確立されておらず、排水能力の低下、地震による破損等の問題もあります。
施工技術チームでは、土質、降雨量、構造条件等に応じた、新設ののり面や擁壁の裏込め排水工の設計手法の提案、および既設のり面等における調査・点検手法、簡易で効果的な機能回復方法の開発を行っています。
今年マスコミが「ゲリラ豪雨」とあおったからでしょうか。やっとという感じもします。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081010-OYT1T00311.htm?from=main2
ノーベル物理学賞の受賞が決まった京都産業大教授の益川敏英さんと日本学術振興会理事の小林誠さんが10日午前、2人そろって塩谷文部科学相と野田科学技術相を訪問した。
益川さんは塩谷文科相に、大学受験などで、難しい問題は深く考えず易しい問題だけを選んで解くよう指導している学校の現状を指摘。「これでは、考えない人間を作る『教育汚染』だ。親も、じつは教育熱心じゃなくて『教育結果熱心』だ」と教育のあり方を手厳しく批判。
小林さんも「検定教科書には必要最低限のことが書いてあるだけ。もっとストーリーが必要」と、読む気を失わせる教科書の現状に苦言を呈した。
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大臣にいってもねえ。官僚を動かさないと。でもこんな言い方かもあったのですね、
後からネットでみたら、ジュンク堂書店池袋店に一冊ヒットしたのみでした。出版元の山海堂はもうありませんので、最後の一冊かも知れません。
斜面の維持管理に当たって役立つはずの本なのですが、本当にもったないと思うと同時に、大事に使いたいと思います。
地すべり防止工事士の面接試験に向けて、社長が模擬面接をしてくださいました。20分の時間でしたが、とても長く感じました。地すべり工事にあたって苦労した話をすると、経験豊富な社長はあの手この手で揚げ足をとって(面接官とはそういうものなんだそうで。。)たじたじたじ。。でもとても勉強になりました。
が、今年は妙な肌寒さを感じます。たいした火山噴火があったわけでもないのに、地球寒冷化を思わせる寒さです。人類史は間氷河期に咲いたあだ花だとかバブルだとかいうことが言われていますが、温暖化にしても寒冷化にしても、どうも話ネガティブな方向にいきがちです。
これを明るくするためには、芸術とものづくりだと思いますが、景気対策よりも教育改革だと思うのは私だけでしょうか。
そしたら、この4月まで家賃を収めていた会社が破綻、新井組が破綻、ネットカキコミのなかに
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建築工事会社でもマンション専門会社でも、本当にプロ化していない会社は今後も倒産するでしょうね。技術者のモチベーションが下がるような企業では破たんは時間の問題。何もしないバブル体験の上司が多い企業は危ないですね。そうならないうちに若手の改革、世代交代が必要に感じます。経営者が変わらない倒産対策では、何も変わらない一時的な対策で終わる。
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この方はクールなポストバブル世代でしょうか。すごい正論です。
※そのとき造成されまくった盛土が心配です。
今日の神奈川新聞に載った益川先生のコメントがとても興味深いものでした。
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科学にロマンを持つ事が非常に重要。あこがれを持っていれば勉強しやすい。
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まったくそのとおりと思います。
私がなぜこの仕事を志したかといえば、地球の歴史の一部を綺麗に表現し、かつ実用的な『地質図』や『地形分類図』にあこがれたからです。
そういえば、ノーベルはダイナマイトの発明者なので、土木地質にも関わるのかもしれませんが、ノーベル地質学賞ってないんですね。日本人ノーベル賞第1号湯川秀樹先生のお父さんは地質学者なんですけどね。
昨日の画像で掲げたのは、国土交通省砂防部の資料です。グレーの棒グラフ『火砕流』が突出しています。これは雲仙普賢岳の噴火にともなう被害によるものです。
火砕流の発生頻度とがけ崩れや土石流をもたらす集中豪雨の発生頻度は桁が違います。火砕流災害を忘れないと言う意味ではインパクトがありますが、統計としてとても違和感を感じることと、他の災害形態が目立たなくなっていることは、再考を要します。火砕流は火山がそばになければ関係のないことです。
谷埋め盛土の防災を中心に、そんなことを語ろうと思っています。
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20081003ddlk28040339000c.html
気になるのは、登録を求めるチラシを、市内の幼稚園や小中学校、高校などに約13万枚配布する
チラシをハザードマップにできないのものかと思います。
比叡平3丁目自主防災会の久保田さんが、ブログを更新しておられました。
http://blog.livedoor.jp/shagal/
実際に住民の方と都市計画図をベースにしたハザードマップを取り囲み、土石流危険渓流や急傾斜地崩壊危険個所がどこにあるか、また、ガス施設が盛土の上下にあり、地震時の危険性について指摘されていました。
先日大阪のビデオ店で悲惨な事件が起こりましたが、設備面も含め有事のイメージトレーニング、コミュニケーションの在り方など、ありとあらゆる面で対称的です。
久保田さんのようなリーダーがおられ、地域全体で情報とイメージを共有しあうことが、災害の記憶と想像力、すなわち防災に直結します。