防災ブログ Let's Design with Nature

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人に優しくない「高分解能な災害情報」

2010年05月02日 | 技術動向
牛山先生のブログから http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-b484.html

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災害情報に関するニーズとして,「より正確に,より詳しく」といった声をよく聞く.しかし,「より詳しい災害情報」は,本当に「被害軽減に結びつく災害情報」になるのだろうか (途中略)

県などから市町村に届くFAXに含まれる情報は,現在よりむしろ簡略化される.従来なら警報発表地域名と,具体的に予想される現象などを記した「文章情報」がFAXの中に記載されたが,情報量が増えすぎて警報発表地域名の列挙が中心になると聞いている.情報端末の使い方に習熟しなければ,むしろ今までより得られる情報が少なくなる可能性すらある.

 市町村警報によるメリットが多々あることは間違いない.メリットを生かすためには,誰が,どう使うのかを,より真剣に議論していく必要があるだろう.
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このあたりは、専門家が陥りやすい罠の典型だと思います。わかりやすいというのは「詳しい」ということではなくて「イメージを共有しやすい」ということです。その意味では、ポイントを絞ったメリハリのある情報提供が必要です。例えば曲の楽譜をいくら詳しく解説しても、それがメロディーとして人々の印象に残るとは限らないというのと同じことと思います。