防災ブログ Let's Design with Nature

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政治が液状化

2009年06月26日 | 雑感
今日報道ステーションをみていたら、寺島さんが「政治の液状化」という言葉を使いました。私たちが使う地形・地質に関わる用語で政治を語ることばは、選挙における「地すべり的大勝利」以外あまり知りません。

地盤は、砂を多く含む砂質土や砂地盤は砂の粒子同士のせんだん応力による摩擦によって安定を保っているのです。そこに強烈な地震動が加わったとき、間隙水圧が過剰になることによって地盤が液状になるのです。このたとえの場合、震源は宮崎、余震が大阪、横浜で発生したということなんでしょうか。

軟弱地盤の液状化対策として一般的な工法は、深層混合処理工法(セメントなどの安定材を軟弱土と攪拌・混合し固化体を作る工法)、サンドコンパクションパイル工法(地盤に締め固め砂杭を造り、砂杭の強度により安定性を増加させる)、バイブロフローテーション工法(ゆるい砂質土地盤に棒状の振動機を水を噴出させながら貫入し、振動と注水で地盤を締め固める。)、グラベルドレーン工法(地盤中に砕石の柱を造成し、地震時に発生する過剰間隙水圧の上昇を抑制する)などがあります。

でも、政治の動きを見ていると、地盤丸ごと変えてしまおうという勢いですね。