防災ブログ Let's Design with Nature

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理系バカと文系バカ

2009年06月19日 | 雑感

あまり上品なタイトルではないし雑な文章も多い本なのですが、興味深い指摘もありました。いくつか紹介してみます。

理系バカと文系バカ
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-70643-6

◇何でも平均値で判断してしまう - 文系バカ
  統計には平均値と中央値がある。他人の情報を鵜呑みにして、その場の空気に流されやすい。

  平均値はともかくとして、数字の裏を読めないのも文系に多い。役所なんかとくにそうですね。今のCO2やエコポイントも、実に怪しい数字ですね。

◇失敗の意味
  文系社会で100回のうち99回失敗したら排除される。理系はその失敗を次の成功へのデータとして前向きに捉える。文系から見たら、成果を出すということは長くて数年の短期であるが、理系は目標を10年、20年後といった長期にすえている事が多い。

 地震や豪雨時に土砂が動くことは、地形学・地質学を学ぶと、別に?って感じなのですが、文系の役所からみると失敗なのでしょうか。資産価値が下がるだの何十年も前から同じ答えで、対策をしても同じ工法で、なかなか新しい挑戦が見られません。

◇理系の世界に比喩はない
  これは以外でした。私は、千木良先生の書籍や太田さんのブログ、B.W.ピプキン、DDトレド『シリーズ 環境と地質』によく目を通すので、比喩的表現は普通だと思っていました。

◇物理の履修者は6%
  ええまじですか。地学は壊滅しているので、化学と生物で90%近いということでしょうか。エコの時代なんでしょうが、文系は暗記系の生物、理系も基礎理論が多く「成果」が出るのに時間がかかる物理はやらない、これは知求慣例化→マニュアル主義→想定外の頻発というスパイラルに陥ります。