防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

七五三掛地すべり

2009年06月10日 | 災害の記憶と想像力
おくりびとの舞台となった七五三掛地すべりの被害状況が、連日報道されています。一日10cm程度というハイスピードで動いているのですから、当地の方々は大変だろうと思います。

七五三掛地すべり地には1000年以上の歴史を持つお寺があって、そこに地変の記録は一切のこっていないのだそうです。このことが正しいとすると、明治時代に活動した庄内平野東縁断層系による地震時にも動かなかったということになります。では、なぜいま。。。

少し考えているのは、2004年新潟県中越地震、2007年新潟県中越沖地震、2008年岩手・宮城内陸地震、地質年代のスパンで言えば3連発といってもいい直下型地震で、岩盤(といってもかなり土砂化しているのですが)がかなり劣化していた、そこに豪雨があったということだろうということです。

それにしても新旧の地すべりが幾重にも重なっています。地すべりと田園風景は表裏一体であることを、改めて認識させられます。