忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

近藤マッチーの原体験

2010年03月27日 | 原体験をめぐって
昨晩テレビでマッチーこと近藤真彦さんの特集をやっていました。
彼がレコード大賞を獲得したときのことです。
ステージで受賞の歌を歌っていたとき
なくなった母親が見えたという体験です。

彼の母親は42才という若さで、交通事故で突然なくなりました。
さらに悲劇は、その遺骨が盗まれてしまって、
「受賞辞退しろ」と恐喝されていたことです。
悩みに悩んで、それを押しての苦しい受賞でした。

その母親が、2階席の光の中に現れたのです。
それは錯覚かもしれない、といいながらも、
おかげで苦しい心境を乗り越えることができたようです。

近藤さんの慰めにもなればと思いますが、親の死は不思議なことが起こるようです。
私の母親は76才でなくなりました。
脳梗塞で、駆けつけたときは意識はなく、4日後に息を引き取りました。
1週間か2週間か前、久しぶりに長電話した後でした。
何年も顔をを見せていなく、
「死んでからではなく死ぬ前に帰ってこい」というお小言でした。

葬儀も終わり、帰宅して毎日冥福を祈っていました。
電話の言葉が悔やまれたのです。

49日の日だと思います。神棚に向かっていたときでした。
急に上からふわりと何かが降りてきました。
私はすぐお袋だなと分かりました。
お袋はそのまま私の体にダブるように一緒になってしまいました。
ちょうどピンボケて、ぶれた写真の立体版のようです。

お袋は私と一緒に生きるつもりだな、とつぶやきました。
私はそう思っています。

それ以来、私の悔やみはどこかへ行ってしまったようです。
寂しさもほとんど薄らぎました。