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現代ビジネスOPEN!! どりこの探偵局


人名 立石泰則
よみがな

たていし やすのり

プロフィール 1950年生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者、週刊誌記者を経てノンフィクション作家に。 93年、『覇者の誤算』(日本経済新聞社)で講談社ノンフィクション賞受賞
作品

復讐する神話―松下幸之助の昭和史
文藝春秋、1988年12月
復讐する神話―松下幸之助の昭和史
(文春文庫、1992年3月)
漂流する経営―堤清二とセゾングループ
文藝春秋、1990年6月
堤清二とセゾングループ
(増訂、講談社文庫、1995年2月)
地方の王国
プレジデント社、1991年12月
ふたつの轍―ワコール・塚本幸一を支えた男たち
日本実業出版社、1991年2月
女性を創造する―ワコール物語
(増訂、講談社文庫、1996年2月)
覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年〈上〉
覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年〈下〉
日本経済新聞社上下巻、1993年6月
覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年
(講談社文庫、1997年2月)
三和銀行香港支店
講談社、1997年5月
ふたつの西武―揺らぐ兄弟の王国
日本経済新聞社、1997年8月
井深大とソニースピリッツ
日本経済新聞社、1998年3月
ソニーの「出井」革命―リ・ジェネレーションへの挑戦
講談社、1998年7月
ソニーの「出井」革命
(講談社+α文庫、2003年2月)
魔術師―三原脩と西鉄ライオンズ
文藝春秋、1999年4月
魔術師 決定版―三原脩と西鉄ライオンズ
(決定版、小学館、2002年11月)
魔術師〈上〉―三原脩と西鉄ライオンズ
魔術師〈下〉―三原脩と西鉄ライオンズ
(小学館文庫上下巻、2005年5月)
ソニーと松下―二十一世紀を生き残るのはどちらだ!
講談社、2001年1月
ソニー革命―ブロードバンド戦略を築く男たち
プレジデント社、2002年8月
異端の勇気―ソニー革命の起爆剤
中央公論新社、2003年2月
ソニーと松下〈上〉企業カルチャーの創造
講談社+α文庫、2003年7月
ソニーと松下〈下〉
講談社+α文庫、2003年7月
淋しきカリスマ堤義明
講談社、2005年1月
チャイナリスク ある邦銀の挑戦
小学館文庫、2006年1月
働くこと、生きること
草思社、2006年1月
ソニー インサイド ストーリー
講談社、2006年9月
ソニー 厚木スピリット
小学館、2007年6月
ヤマダ電機の品格―No.1企業の激安哲学
講談社、2008年1月
ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所
講談社文庫、2008年5月
企業栄えて、我ら疲弊す―会社は誰のためにあるのか
草思社、2008年11月


共著、(  )内は共著者。
土地の魔術―地価高騰の舞台裏を検証する
(佐瀬稔、入江吉正、向谷進)、文藝春秋、1990年12月
「経営の神様」最後の弟子が語る 松下幸之助から教わった「経営理念を売りなさい」
(佐久間昇二)、講談社、2009年3月

HP

備考
更新日

09/07/23

 




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保阪正康のノンフィクション100選:和書その2
※コメントは選者ご本人によるものです

■『人間魚雷回天』
神津直次
図書出版社/1989年
回天搭乗員だった学徒兵の体験は何とも痛々しい

びんぼう自慢 (ちくま文庫)
古今亭志ん生
ちくま文庫/2005年
これほど貧しくとも精神の自由は失わない。終戦時のエピソードが秀逸

太平洋戦争 (上) (中公文庫)
太平洋戦争 (下) (中公文庫)(上下)
児島襄
中公文庫/1974年
ジャーナリストが客観的にまとめた太平洋戦争の入門書

逸翁自叙伝―青春そして阪急を語る
小林一三
阪急電鉄総合開発事業本部コミュニケーション事業部/2000年
若き経済人の洒脱さと先見の明が窺える。文人的経済人の書である

考へるヒント
小林秀雄
文藝春秋新社/1964年
青年期に読んで人生を変え、自らの存在を考えることを学ぶ

御前会議 (文春文庫 (115‐11))
五味川純平
文春文庫/1984年
開戦前、御前会議で何が話し合われたかを徹底的に暴く

■『自治民範』
権藤成卿
平凡社/1927年
日本の共同体における社稷の考え方を確認していくことができる

回顧七十年 (中公文庫)
斎藤隆夫
中公文庫/2007年
反骨代議士のその闘いの中から何を学ぶべきかを教えてくれる

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)
坂口安吾
岩波文庫/2008年
戦後の思想に新しい視点をもちこんだ内容だが、わかりやすいところがいい

復讐するは我にあり
佐木隆三
弦書房/2007年
殺人犯のその破滅的な行動の核に何があったのか。その問いは重い

重光葵―外交回想録 (人間の記録 (7))(人間の記録7)
重光葵
日本図書センター/1997年
戦時下の外相として昭和の外交の実態を正直に語る

私の昭和史 (1974年)
末松太平
みすず書房/1974年
青年将校のシンパが体験した2・26事件の外側の光景

マッカーサーの二千日 (中公文庫)(改版)
袖井林二郎
中公文庫/2004年
マッカーサーという日本占領の最高責任者の素顔が初めて描かれた

戦死―インパール牽制作戦 (文春文庫 (151‐3))
高木俊朗
文春文庫/1984年
軍人(高級指揮官)の性格によってどれだけの悲劇が生まれるかを明かす

二・二六事件―「昭和維新」の思想と行動 (中公新書)
高橋正衛
中公新書/1994年
二・二六事件の全体図を説いた入門書

敗戦日記 (中公文庫BIBLIO)
高見順
中公文庫BIBLIO20世紀/2005年
作家の冷静な筆調が日本の敗戦時の様子を描きだす

日本とアジア (ちくま学芸文庫)
竹内好
ちくま学芸文庫/1993年
日本はアジアに対して過ちを犯したか。ナショナリズム再考の書である

政治家の文章 (岩波新書)武田泰淳
岩波新書/1960年
何人かの政治家の文章をもとにその政治家の人間性を見ていく

■『日本愛国革新本義』
橘孝三郎
建設社/1932年
農本主義者はいかにしてナショナリズムの視点に立ったかがわかる

機密日露戦史
谷壽夫
原書房/2004年
日露戦争で真に語り継ぐべきは何だったのか。それが歪められたのはなぜか。それが本書でわかる

日本海軍の戦略発想
千早正隆
プレジデント社/2008年
若い海軍士官が敗戦直後にまとめた日本海軍の誤り

伝説の時代―愛と革命の二十年 (1980年)
寺尾とし
未來社/1980年
共産主義思想に賭けていく女性たちのその時代を見る

「甘え」の周辺
土居健郎
弘文堂/1987年
「甘え」とは何か。それはあらゆる人間関係にどうあらわれるかを見る

時代の一面―東郷茂徳外交手記
東郷茂徳
原書房/2005年
開戦と敗戦それぞれに外相だった著者の残した歴史的回想記

徳富蘇峰―蘇峰自伝 (人間の記録 (22))(人間の記録22)
徳富蘇峰
日本図書センター/1997年
近代日本を生き抜いた蘇峰がある年代までの自己を見つめる


「和書その3」に続く


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7月22日 大阪府大会 3回戦 (舞洲球場)
関大北陽 3-1 大阪

レポート 氏原英明

 きょうは、奈良大会・準々決勝第1試合を5回まで観戦したのち、大阪大会へ移動。ことし、「大型チーム」として評判の高い関大北陽を見にいった。

 奈良大会の会場がある橿原球場から目当ての関大北陽が登場する舞洲球場まではおよそ、1時間半。
 その車中では緊張の時が続いた。
 というのも、きょうは大阪大会の別会場で大阪桐蔭が登場。苦戦を強いられていたのだ。8回表の時点で、大阪桐蔭は8-10のビハインド。番狂わせの匂いがした。
 また、遠く長崎大会では、センバツ覇者・清峰が長崎日大の前に、1-3でリードされているという情報も入った。昨夏と今春のチャンピオンが同時に敗退するのか、やきもきしたものだ。
 
 清峰は敗れたものの、大阪桐蔭は勝ち、同時の敗退は免れたが、夏の戦いの怖さを改めて痛感した。
 長崎日大と戦った清峰はともかく、大阪桐蔭の対戦相手は公立校の春日丘だった。

 そんな思いを巡らせながら、舞洲球場についてみると、センバツ出場校の金光大阪が苦戦していた。
 6回終了時点で0-2の2点ビハインド。大阪学院の変則派右腕・佐藤に手こずっていた。
 9回裏に追いつき、延長15回でも決着がつかず再試合となったが、この試合もまた、夏の怖さを感じた。

 前評判など、何の力もくれない、ということだ。

 さて、お目当ての関大北陽である。
 このチームが大型といわれるのは、4人の安定した投手陣と大型捕手・加納、切れ目のない打線の存在がそう言われるゆえんだ。
 特に僕が注目したのはバッテリーで、その能力の高さには驚かされた。

 先発に立った2年生右腕・畑瀬は135キロ台中盤ほどのストレートとカーブ、スライダーが特徴の本格派。
 球速はさほどないが、肘がしなっているからスピード以上のキレを感じる。 投球フォームも見た目に、バランスがとれていて、見栄えは抜群だ。

 しかし、きょうは、制球が定まっていなかった。前の試合が長引いた影響があってもおかしくはない。彼らは高校生だから。
 そこに、拍車をかけるように新納監督の怒声が響く。指揮官の思惑は「待たされた分の切れた緊張の糸を戻すため」だったそうだが、2年生右腕は余計に力んでしまっていた。
 2回途中で降板。まだ失点していたわけではなかったので、この時点での降板は少し残念。彼の評価はまた次の機会においておこうと思う。

 代わりに登板した3年生右腕・中村は後続をきっちりと抑え、流れを作った。タイプとしては畑瀬とそう変わらないが、畑瀬ほどのストレートのキレはないながらに、内・外の使い分けが上手い。
 こういう投手が背番号「12」をつけているんだから、ことしの関大北陽投手陣は相当分厚い。
 中村は7回までを1失点で抑え役割を果たした。
 
 最後に登板したのがエースナンバーをつけた笛吹。
 畑瀬が怪腕なら、笛吹は剛腕。重みのあるストレートとスライダー、チェンジアップで勝負する。ストッパータイプに合いそうだ。
 3年生だし、最後の意地に掛けて、締めてくれそうなタイプだ。昨年冬に手術をしたと聞くが、あれだけ腕を振れたら問題ないだろう。実に豪華な陣容といえる。

  次に注目したのが捕手・加納。183㌢83㌔の体型は、立ち姿を見ただけでも大型選手の印象。雰囲気もある。
 だが、なにより目を引いたのが捕手として声を掛けまくる姿勢が良い。しかも、その掛け方は優しくない。厳しい言葉でチームを引き締める司令塔である。そうでないと、4人いる投手のリーダーシップを取れないのだろう。
 昨今のキャッチャーを見ていると、二塁へのスローイングばかりに目を奪われ、こうした「仕切り」ができないキャッチャーが多い。
 そういう点では加納の捕手としての声掛けには目を引くものがあった。
 もちろん、スローイングも大切。きょうの加納はタイムを測られるのを避けたいのか、ボールを捕ってからは素早くしながらも、投げに行く時には手を抜いていた。

 一方、試合展開はというと苦戦だった。
 練習試合で大勝していたという大阪高に対し、油断もあっただろうし、新納監督の叱咤激励が空回りした部分もあっただろう。観客席に元阪神監督で同校OBの岡田彰布氏が観戦に来ていたことも作用しただろうか。得点を奪えず、いいリズムで試合ができていなかった。
 8回表の時点で1-1。試合の行方は分からない展開であった。

 これを打破したのが5番・中山。8回裏、先頭の川西が左翼前安打で出塁、犠打で二進、3番・山崎中堅飛球、4番・西村四球で回ってきた。 中山は初球を打って、右中間を破る適時三塁打。重たい空気を吹き払った。こうした終盤の精神戦で力を発揮できる選手は強い。
 新納監督も
「もっとやれる、能力のある選手なのに、結果が出ていなかった。これで、今後が楽しみ」
 と、目を細めていた。

 「大型チーム」という評判を聞いてその強さを確かめたかった関大北陽。
 畑瀬の途中降板など、まだ推し量れない部分はあったが、確かに力はあるなと感じるチームだった。
 PL学園、大阪桐蔭の2強の評判ばかりが先行することしの大阪。関大北陽はどこまで迫ることができるだろうか。


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