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現代ビジネスOPEN!! どりこの探偵局


二宮清純のノンフィクション100選:翻訳書その1
※コメントは選者ご本人によるものです

翻訳書
メジャーリーグの数理科学〈上〉 (シュプリンガー数学リーディングス)
メジャーリーグの数理科学〈下〉 (シュプリンガー数学リーディングス)
J・アルバート、J・ベネット/加藤貴昭訳/後藤寿彦監修
シュプリンガーフェアラーク東京/2004年
野球とは数字のスポーツでもある。もっと言えば数字の"行間"を読むスポーツである

ザ・ハウス・オブ・ノムラ (新潮文庫)
アル・アレツハウザー/佐高信監訳
新潮文庫/1994年
日本の金融・証券市場に君臨した王の正体。経済危機の今だからこそ再読したい

ブッシュの戦争
ボブ・ウッドワード/伏見威蕃訳
日本経済新聞社/2003年
イラク戦争は過ちだった。では過ちのプロセスはどのように仕組まれ、練り上げられたのか

オン・ボクシング
ジョイス・キャロル・オーツ/北代美和子訳
中央公論社/1988年
女性がボクシングを描くとどうなるのか。そうか、そういう視点があったのかと驚く

冷血 (新潮文庫)
トルーマン・カポーティ/佐々田雅子訳
新潮文庫/2006年
ノンフィクションとは何なのだろう。それを考えること自体が虚しいことだと教えてくれる

ドジャースの戦法 (1957年)
アル・カンパニス/内村祐之訳
ベースボール・マガジン社/1957年
近年、日米で流行している「スモールベースボール」の原点がここにある

コミッショナーは戦う
ボウイ・キューン/武田薫訳
ベースボール・マガジン社/1990年
日本プロ野球には未だにコミッショナーがいるかどうかわからない。もちろん戦ってもいない

戦争論〈上〉 (1968年) (岩波文庫)
戦争論〈中〉 (1968年) (岩波文庫)
戦争論〈下〉 (1968年) (岩波文庫)
カール・フォン・クラウゼヴィッツ/篠田英雄訳
岩波文庫/1968年
戦争は不幸ではあるが、問題解決の最終手段であると考えれば、本書から学ぶことはたくさんある

チーズバーガーズ―The Best of Bob Greene
チーズバーガーズ―The Best of Bob Greene〈2〉
■チーズバーガーズ―The Best of(全4巻)
ボブ・グリーン/井上一馬訳
文藝春秋/1986年
「1」は93年に文春文庫刊
スポーツコラムのお手本。視点がおもしろくなければ、どう書いても退屈しのぎにはならない

アマチュアリズムとスポーツ
E・A・グレーダー/四国スポーツ研究会訳
不昧堂出版/1986年
五輪憲章から「アマチュア」の字句が消えて随分経つ。今一度、スポーツの原点に立ち返りたい

ゴルバチョフ回想録〈上巻〉
ゴルバチョフ回想録〈下巻〉ミハイル・ゴルバチョフ
新潮社/1996年
最後の帝国を解体した男の理想と挫折。現在の国際情勢を知る上で、この本を避けて通ることはできない

トップ・プレーヤーの目―スポーツ・ビジョン・トレーニング入門
アーサー・サイダーマン、スティーブン・シュナイダー/前田啓子訳
大修館書店/1991年
どんなに筋肉を鍛えても動体視力が悪ければボールはバットに当たらない。スポーツに必要なのは「迷信」ではなく「科学」だ

黒い輪―権力・金・クスリ オリンピックの内幕
ヴィヴ・シムソン、アンドリュー・ジェニングズ/広瀬隆監訳
光文社/1992年
行き過ぎた商業五輪を痛烈に告発する。五輪マフィアへの切り込みは他の追随を許さない

モハメド・アリ―フォーク・ヒーロー (1975年)
バッド・シュルバーグ/宮川毅訳
ベースボール・マガジン社/1975年
ノーマン・メイラーほど有名ではないが、ボクシングを書かせたら、その知識と気骨ゆえに彼が一番ではないか

スターリン―ボルシェヴィキ党概史〈上〉 (World Books)
スターリン―ボルシェヴィキ党概史〈下〉 (World Books)
ボリス・スヴァーリン
江原順訳/1989年
人を信じず、自分すら信じない。独裁者の素顔は知れば知るほど寒々しい

市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈上〉 (日経ビジネス人文庫)
市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈下〉 (日経ビジネス人文庫)
ジョゼフ・スタニスロー、ダニエル・ヤーギン/山岡洋一訳
日経ビジネス文庫/2001年
国家から市場へ、そして今また市場から国家へ。対立から融合への道筋は描けるのか

今はなき友へ―ベスト・コラム (シリーズ・ザ・スポーツノンフィクション)
レッド・スミス/東理夫訳
東京書籍/1990年
ひとつひとつの作品が玉手箱に入った宝石のような輝きを放つ

グローバル資本主義の危機―「開かれた社会」を求めて
ジョージ・ソロス/大原進訳
日本経済新聞社/1999年
グローバリズムとは何か。キャピタリズムとは何か。彼ほどにその本質を知っている人間はいない

ヒトラーへの聖火―ベルリン・オリンピック (シリーズ・ザ・スポーツノンフィクション)
ダフ・ハート・デイヴィス/岸本完司訳
東京書籍/1988年
北京五輪でも話題になった聖火。実は聖火を最初に国威発揚に利用したのはヒトラーだった

ヤンキースの華―ジョー・ディマジオ自伝
ジョー・ディマジオ/内村祐之訳
ベースボール・マガジン社/1978年
ディマジオには一度会ったことがある。物静かな紳士だった。イタリア系移民の栄光と悲哀


「翻訳書その2」に続く


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『コーポレート コンプライアンス』 季刊第18号
特集 政治とカネと検察捜査 「小沢秘書逮捕」は何を物語るか

郷原信郎監修
  好評発売中  講談社 1575円(税別)

上の画像をクリックしてください



郷原信郎(ごうはら のぶお)
1955年生まれ。東京大学理学部卒。1983年検事任官。東京地検特捜部ではゼネコン汚職捜査に携わる。長崎地検次席検事時代には、自民党長崎県連の違法献金事件を立件。2006年検事退官、弁護士登録。同年、株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ設立。2009年より名城大学教授。 『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(新潮新書) 『思考停止社会』(講談社現代新書)など著書多数 

 




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ランキング表の見方(まえがき) 

油揚げはこちら

 

大豆食品などTofu etc.納豆

(株)金沢大地Kanazawa Daichi Co.
井村さんの有機大豆
石川県産有機大豆(アヤコガネ)

総合評価★★★

農薬使用 未使用          
食品添加物 未使用         
環境影響度 Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



(株)登喜和食品Tokiwa Foods
本作り納豆(小粒)
茨城県産。納豆小粒大豆

総合評価★★★

農薬使用 未使用          
食品添加物 未使用         
環境影響度 Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



(有)上村食品Uemura Foods Co.
新潟産大粒納豆ミニ
新潟県産大豆

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用         
環境影響度 Neutral   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



(有)上村食品Uemura Foods Co.
黒豆納豆ミニ
北海道産。大粒黒豆

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用         
環境影響度 Neutral   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



(株)ミツカンMizkan Co.
金のつぶほね元気有機栽培大豆
カナダ、アメリカ、中国産大豆

総合評価★★★

農薬使用 未使用          
食品添加物 未使用         
環境影響度 Positive  
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ High  
遺伝子組み換え食品 未使用



太子食品工業(株)Taishi Foods
有機生粋極小粒
カナダ産有機栽培大豆(遺伝子組み換えでない)

総合評価

農薬使用 未使用          
食品添加物 使用         
環境影響度 Positive  
地球温暖化影響度 Medium
フードマイレージ Medium/High  
遺伝子組み換え食品 未使用



太子食品工業(株)Taishi Foods
経木納豆
国産大豆(遺伝子組み換えでない)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 使用         
環境影響度 Neutral 
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low  
遺伝子組み換え食品 未使用



(株)ミツカンMizkan Co.
金のつぶほね元気国産大粒
国産大豆(遺伝子組み換えでない)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 使用         
環境影響度 Neutral 
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low  
遺伝子組み換え食品 未使用



タカノフーズ(株)Takano Foods Co.
旨味ミニ
カナダ、アメリカ産丸大豆(遺伝子組み換えでない)、米粉、納豆菌

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 使用         
環境影響度 Neutral 
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ High 
遺伝子組み換え食品 未使用



太子食品工業(株)Taishi Foods
太子納豆極小粒
カナダ、アメリカ、中国産大豆(遺伝子組み換えでない)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 使用         
環境影響度 Neutral 
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ Medium/High
遺伝子組み換え食品 未使用

納豆
  
納豆は素晴らしい伝統的な発酵食品で、たくさんの健康的利益があります。高品質の大豆を使い、自然に発酵されたものであれば、味もより深くなりおいしいです

ビールはこちら


詳細は『2009-2010年版 ニッポン食の安全ランキング555』 (マーティン・フリッド著)をご覧下さい  

 




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ランキング表の見方(まえがき) 

こんにゃくはこちら

 

 『2009-2010年版 ニッポン食の安全ランキング555』 の著者 マーティン・フリッド
氏のインタビュー記事が 『ニッポン 消費者新聞』(6月15日付)に掲載されました。記事はこちら


大豆食品などTofu etc.油揚げ

(有)岡村
Okamura Co.
城番揚げ(油揚げ/大)
国産丸大豆、菜種油、塩化マグネシウム含有物(にがり)

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物          
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



太子食品工業(株)Taishi Foods
日光上人あげ
国産丸大豆(遺伝子組み換えでない)、食用米油(国産)、豆腐用凝固剤(塩化マグネシウム〔にがり〕)、消泡剤(レシチン、炭酸マグネシウム)

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物          
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用

 

(有)大黒屋食品Tofuyasan Co.
寿司揚げ
岐阜県産大豆使用

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物          
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用

  

旭松食品(株)Asahimatsu Foods Co.
あげいち
油あげ〔丸大豆(遺伝子組み換えでない)、植物油脂、豆腐用凝固剤、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル、レシチン)〕、砂糖、しょうゆ(大豆、小麦を含む)、みりん風調味料、食塩、煮干しエキス、酵母エキス、発酵調味料、調味料(アミノ酸等)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物          
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用

  

太子食品工業(株)Taishi Foods
十和田油あげ
丸大豆(遺伝子組み換えでない)、食用植物油、豆腐用凝固剤(塩化マグネシウム〔にがり〕)、消泡剤(レシチン、炭酸マグネシウム)

総合評価★★

使用
  
農薬使用 使用          
食品添加物          
環境影響度       
地球温暖化影響度   
フードマイレージ       
遺伝子組み換え食品 未使用

 

納豆はこちら


 




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佐藤優「深層レポート」「封印された橋洋一証言」(※『現代プレミア』より)
>>>第1回から読む

誰が中川失脚を仕掛けたか
 橋氏の窃盗事件に関しても、情報の流れについて注意深く観察すれば、官僚の作為が浮き彫りになる。事件について、報じられている事実経過は冒頭で触れたとおりだ。当初、表に出ていなかった情報が、なぜ犯行から6日後に外部に出たのか。
 筆者が信頼する社会部記者から聞いたところでは、3月30日に検察から一斉にリークがなされた。もちろん橋氏の信用失墜につながるこの情報を財務省も歓迎した。窃盗事件の事実関係と別に、情報の流れだけに注目していると作為が見えてくる。橋氏は、窃盗の現行犯もしくは準現行犯として、任意で警察官に同行したようである。そして、容疑を認めることと引き替えに、本件を警察がマスメディアに公表しないという約束を取り付けたのだと筆者は推定している。警察はその約束を守った。しかし、書類送検された瞬間にその情報を検察が流したのだと推定される。インテリジェンスのプロの目から見て、情報の流れが尋常ではないということは断言できる。何らかの意思が働いていることが推察される。
 そこで思い至るのが、対話の中で橋氏が語っていた、中川昭一前財務大臣の朦朧{もうろう}会見による失脚劇である。橋氏は、財務省による「仕掛け」だったとの見立てをしていた。あの会見について意見を求められた私が、「外務省が・不作為・によって大臣を陥れたんでしょう。あんな状態の大臣を普通なら会見には出さない。羽交い締めにしてでも出席させないですよ」と言ったのに対し、橋氏はかなり強い調子で次のように語った。
「でもアテンドで中川さんについていたのは全員が財務省の役人だったんですよ。一緒にいた玉木林太郎国際局長は中川さんと麻布中学・高校の同級生。普通はG7(先進7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議)に国際局長は絶対行かない。異例の同行です。しかも彼は中川さんと一緒にずっと酒を飲んでいた。あまりにも不自然ですよ」
 一般には知られていないが、当時、大型補正予算の財源を巡って財務省と麻生官邸が水面下でバトルを繰り広げていた。財務省の思惑に反する政府紙幣の発行に傾いた麻生首相に対する警告として、首相側近だった中川財務相に失態を演じさせた、というのが橋氏の見立てであると筆者は受けとめた。
 しかも財務省は、自分たちと一心同体の与謝野馨経済財政政策担当相を、ポスト麻生の本命として財務大臣に据えることにも成功した。「いかにも財務省がやりそうなこと」と橋氏が知人に語っていたとも聞いている。恐らく、財務官僚も外務官僚と同じくらい恐ろしいことをやる人たちなのだ。さらに橋氏はこんな疑問も口にした。

***

橋 もうひとつ不自然なのが(ローマに行くにあたって中川氏が用いた)チャーター機。会議の時間に絶対に間に合わないという特別な事情もないのに、定期便が飛んでいる時間帯にわざわざチャーター機を出している。
佐藤 チャーター機は値段があってないようなものです。だから、外務省がチャーター機を使うのはカネを抜くとき。あるいは禁制品を運ぶときです。
橋 どうして4100万円もかけてローマまでチャーター機を飛ばしたのか、謎ですね。


***

 筆者が鈴木宗男衆議院議員から直接聞いた話であるが、「飛行機のチャーター代はあってなきものだ。政府専用機ができる前にチャーター便の運航で、外務省は相当、裏金をつくっていたはずだ」ということだ。
 ちなみに、外務省の・不作為・について、筆者なりの見方を示しておこう。人間関係から見ると、外務省のなかで中川氏と非常に親しいのは官房長の河相周夫氏だ。だが私が見るところ、この河相官房長は、ずる賢いので敵が多い。河相官房長とイタリア大使の安藤裕康氏との関係も決してよいとはいえない。バチカン見学にはイタリア大使館の職員がついて行ったのに、中川氏は非常ベルを鳴らすような問題行動を起こしたという。イタリア大使館が、中川氏にとって、悪いほうへ、悪いほうへと転がるように、不作為を繰り返したように筆者には思えてならない。
 また、対中強硬派である中川氏が失脚すると得をする外務官僚がいることも確かだ。そして官僚というのは、にわかには信じられないかもしれないが、自分たちの利益のためにならないと考えれば、大臣の失脚を謀{はか}ることなど平気だ。外務官僚が国会議員をはめるからくりについて筆者はフィクションの形をあえてとって『外務省ハレンチ物語』(徳間書店)で明らかにしておいたので、関心をもたれる読者は是非目を通していただきたい。日本国家のためには、政治家よりも優秀な自分たちこそが生き残るべきだと考え、自分たちの行動のほうが正しいとひとりよがりの信仰をもっている官僚はかなり多い。


「第4回」に続く


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二宮清純のノンフィクション100選:和書その2
※コメントは選者ご本人によるものです

ザ・ビートルズレポート (白夜叢書)
竹中労編著
白夜叢書/1982年
ルポライターと名乗った第1号が編著者であった。ビートルズ来日の陰で何が起きていたのか

鞍馬天狗のおじさんは (ちくま文庫)
竹中労
ちくま文庫/1992年
名調子で綴る日本映画の裏面史。まるで講談を聞いているようだ

琉球共和国―汝、花を武器とせよ! (ちくま文庫)
竹中労
ちくま文庫/2002年
沖縄を描いた本は数多くあるが、これを上回るものはない

完本 美空ひばり (ちくま文庫)
竹中労
ちくま文庫/2005年
著者は歌手ではなく歌を書いている。ここが竹中ルポルタージュの決定的に優れている点だ

田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)
田中角栄研究―全記録 (下) (講談社文庫)
立花隆
講談社文庫/1982年
権力者を追い詰める作業はこれほどスキがなく、かつダイナミックなものなのか

日本共産党の研究 (1) (講談社文庫)
日本共産党の研究 (2) (講談社文庫)
日本共産党の研究 (3) (講談社文庫)
立花隆
講談社文庫/1983年
共産党という謎に包まれた組織の一端を若い日に知ることができたのは幸運だった

サル学の現在 (上) (文春文庫)
サル学の現在 (下) (文春文庫)
立花隆
文春文庫/1996年
学者は平易なことを難しく書くが、著者は難しいことを平易に書く。その後の「サル学」も読みたい

ドキュメント昭和天皇 第1巻 (1)
ドキュメント昭和天皇 第2巻 (2)
ドキュメント昭和天皇 第3巻 (3)
ドキュメント昭和天皇 第4巻 (4)
ドキュメント昭和天皇 第5巻 (5)
ドキュメント昭和天皇 第6巻 (6)
ドキュメント昭和天皇 第7巻 (7)
象徴 (ドキュメント 昭和天皇)
田中伸尚
緑風出版/1984年
全8巻からなる大作。貴重な昭和天皇研究

ベースボールの社会史―ジミー堀尾と日米野球
永田陽一
東方出版/1994年
世はメジャーリーグブームだが、1920年代、大リーガーの夢を追った日系青年がいた

メンバーチェンジの思想―ルールはなぜ変わるか (平凡社ライブラリー)
中村敏雄
平凡社ライブラリー/1994年
スポーツのルールは知っていても、ルールの成り立ちを知る者は少ない。スポーツライター志望者必読の書

野村ノート
野村克也
小学館/2005年
著者は私に言わせれば「配球学者」である。野球をアカデミズムの領域にまで高めた一冊

海の果ての祖国―南の島に「楽園」を求めた日本人 (講談社文庫)
野村進
講談社文庫/1991年
戦争とは何か。人間とは何か。"上から目線"ではなく同伴者として難解な問題の"解"を求め歩く

フィリピン新人民軍従軍記―ナショナリズムとテロリズム (講談社プラスアルファ文庫)
野村進
講談社+α文庫/2003年
これを25歳で書いた著者はスゴイ。海外を対象にしたルポとしては最高傑作のひとつ

ノモンハンの夏 (文春文庫)
半藤一利
文春文庫/2001年
無責任で無能で厚顔無恥な指導者がいかに国民を、そして国家を不幸にしてきたことか

謎とき本能寺の変 (講談社現代新書)
藤田達生
講談社現代新書/2003年
目からウロコの一冊。無能だと思っていた室町幕府15代将軍・足利義昭はかくも油断ならざる人物だったとは……

原発ジプシー (講談社文庫)
堀江邦夫
講談社文庫/1984年
原子力発電所で何が起きていたか。潜入型ルポルタージュの傑作

愛蔵版 第66期 将棋名人戦 七番勝負
毎日新聞社編
毎日新聞社/2008年
羽生善治挑戦者が森内俊之名人を破った死闘の記録。全知全能を賭けた総力戦の棋譜は上質のドキュメント

日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)
日本の黒い霧〈下〉 (文春文庫)
松本清張
文春文庫/2004年
推理も含まれるが、単なる陰謀史観ではない。昭和の闇が解き明かされる

昭和史発掘〈1〉 (文春文庫)
昭和史発掘〈2〉 (文春文庫)
昭和史発掘〈3〉 (文春文庫)
昭和史発掘 (4) [新装版] (文春文庫)
昭和史発掘 (5) [新装版] (文春文庫)
昭和史発掘 <新装版> 6 (文春文庫)
昭和史発掘 (7) [新装版] (文春文庫)
昭和史発掘 <新装版> 8 (文春文庫)
昭和史発掘 <新装版> 9 (文春文庫)
松本清張
文春文庫/2005年
戦前と戦後に分かれる昭和ほど複雑な時代はない。埋もれかけた事件に光を当てる

風雲の軌跡―わが野球人生の実記 (野球殿堂シリーズ)
三原脩
ベースボール・マガジン社/1983年
球界きっての名将と言えば三原脩だ。最強の軍団・西鉄ライオンズはいかにして作られたか

力士漂泊 (ちくま学芸文庫)
宮本徳蔵
ちくま学芸文庫/1994年
人がいれば戦いが始まり、ルールが生まれる。相撲の発生と発展を宗教、文化の面から論じる

不可触民と現代インド (光文社新書)
山際素男
光文社新書/2003年
知っているようで知らないのがカースト制度だ。そしてガンジーとはいかなる人物だったのか

下下戦記 (文春文庫)
吉田司
文春文庫/1991年
水俣病裁判で語られなかったもの、新聞やテレビが報道しなかったものを赤裸々に描く


「翻訳書その1」に続く


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『日本国の正体』
~政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か~

長谷川幸洋著
講談社 1300円(税別)


 「私はかつて官僚のポチだった」
政府税調委員も務めるエリート記者が本音で綴った懺悔録 


上の画像をクリックしてください


評者・佐藤優(作家・起訴休職外務事務官)

 長谷川幸洋氏は、中日新聞(東京新聞)のやり手経済記者だ。政官の内幕を書いた本は、それこそ本屋に山ほど並んでいるが、本書には類書と異なる深さ、鋭さがある。
【官僚は表の姿と裏の姿を使い分ける。表では、あらゆる行動が法に照らしてつじつまが合うようにふるまう。政権をお支えするかのように行動する。だが、ひとたび舞台裏に回れば、なにより自分たちの既得権益が侵されないように全力を挙げる。】(40頁)
 この実態を、長谷川氏は、異能の財務官僚で、安倍晋三政権下で内閣参事官として活躍し、その後、東洋大学教授に転出した橋洋一氏と親しくすることを通じ、内側から観察している。橋氏は財布と高級時計を盗んだということで、社会的発言権を抹殺された。長谷川氏には、橋窃盗事件、中川昭一財務大臣のもうろう会見による失脚、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が逮捕された事件が「一つの糸」でつながっていると読み解く。それは霞ヶ関官僚の自己保身と利権保全だ。
 近未来に行われる総選挙をにらんで官僚は生き残りに必死になっている。この官僚という不気味な生物の生態を知るために、本書は最良の参考書だ。一人でも多くの人の目に本書が触れることを望む。(2009年6月22日記)

 


■お詫びと訂正
長谷川幸洋氏の著書『日本国の正体』について

一部のネット書店に、同書の内容が誤って紹介されていました。ネット書店に掲載された内容は、原稿執筆以前の企画段階における担当編集者の草稿であり、著者の意図とは異なっている箇所も少なからず含まれています。読者の方々ならびに著者の長谷川様にお詫び致します。
なお、正しい情報は下記の通りです。


内容紹介
日本を本当に動かしているのは誰か、真の権力者は誰なのか――

「三権分立」「国会 は国権の最高機関」などのタテマエとはおさらば。本当のリアルな姿を知りたい人のために、官僚組織と政権の裏側、そしてそこにビルトインされているマスメディアの実態を、実際に体験した具体例を元に描き出す。
二言目には「財政再建」を唱える財務官僚が不況を大歓迎し、一歩裏に回ると赤字ばらまきのために奔走する理由、経産省の役人らが天下り先を作り出す「専務理事政策」、大手マスコミの「できる記者」ほど役所の「ポチ」に陥りやすい構造などなど、新聞やテレビでは絶対にわからない、教科書には絶対に書かれない「権力の実体」が浮かび上がる。

【目次】
第1章 官僚とメディアの本当の関係
・新聞は何を報じているか
・不可解な事件
・霞が関の補完勢力になった新聞
・転向の理由
・政権を内側からみるということ

第2章 権力の実体
・政治家と官僚
・「増税」をめぐるバトル
・財務官僚の変わり身
・福田首相の本心
・事務次官等会議

第3章 政策の裏に企みあり
・「政策通」の現実
・カネは国が使うべきか、国民が使うべきか
・定額給付金は「ばらまき」か
・「官僚焼け太り予算」を点検する
・政策立案の手法
・「専務理事政策」とはなにか

第4章 記者の構造問題
・記者はなぜ官僚のポチになるのか
・真実を報じる必要はない?
・「特ダネ」の落とし穴
・記者は道具にすぎない
・官僚にとっての記者クラブ

第5章 メディア操作を打破するために
・霞が関幻想
・先入観としての「三権分立」
・「政府紙幣発行問題」の顛末
・記者が陥る「囚人のジレンマ」
・報道の力を取り戻すために

 

 



長谷川幸洋(はせがわ ゆきひろ)
1953年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。中日新聞社入社。ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士。東京本社(東京新聞)経済部、外報部、ブリュッセル支局長などを経て、99年から東京本社論説委員。05年~08年まで財政制度等審議会臨時委員(財務相の諮問機関)、06年から政府税制調査会委員、07年から道州制ビジョン懇談会委員を務めるなど政府の委員会を内側からウォッチし続けてきた。また、安倍晋三政権誕生前後から政権の政策運営に関わり、「ブレーン」のひとりとして権力闘争の現場を同時進行で体験。その体験を元にした『官僚との死闘七〇〇日』(08年講談社刊)は永田町・霞が関を震撼させた。ほかに謎とき日本経済50の真相』、『経済危機の読み方』(いずれも講談社現代新書) 、『百年に一度の危機から日本経済を救う会議』(PHP研究所・橋洋一氏との共著)などがある
 




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ランキング表の見方(まえがき) 

とうふはこちら

 

 『2009-2010年版 ニッポン食の安全ランキング555』 の著者 マーティン・フリッド
氏のインタビュー記事が 『ニッポン 消費者新聞』(6月15日付)に掲載されました。記事はこちら


大豆食品などTofu etc.こんにゃく

(株)創健社
Sokensha Co.
有機生芋こんにゃく
群馬県赤城高原の有機栽培生芋を100%使用し、有機JAS認定の製造工場で製造した有機生芋こんにゃく。有機こんにゃく芋(群馬県産)、水酸化カルシウム(ホタテ貝の貝殻から作られた凝固剤)

総合評価★★★

農薬使用 未使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



太子食品工業(株)Taishi Foods
生芋こんにゃく
群馬県産の「あかぎおおだま種」の生芋を100%使用。こんにゃく芋(群馬県産)、水酸化カルシウム(こんにゃく用凝固剤)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



太子食品工業(株)Taishi Foods
奥入瀬角こんにゃく
国産こんにゃく芋を原料とした、こんにゃく粉を100%使用。水は八甲田山系伏流水のみ使用。こんにゃく粉(国産)、水酸化カルシウム(こんにゃく用凝固剤)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



(株)創健社Sokensha Co.
吉田屋食品さしみ用こんにゃく青
群馬県下仁田産こんにゃく粉使用。青のり入りの手作り風こんにゃく。アク抜き不要。こんにゃく粉(群馬県産)、青のり、クロレラ、卵殻焼成カルシウム(こんにゃく用凝固剤)

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用



(株)マーマ食品Ma-Ma Foods Inc.
おからこんにゃく(ベジタリアンミート)
国産

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用

 

油揚げはこちら

 詳細は『2009-2010年版 ニッポン食の安全ランキング555』 (マーティン・フリッド著)をご覧下さい

 




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二宮清純のノンフィクション100選:和書その1
※コメントは選者ご本人によるものです

犯罪風土記
朝倉喬司
秀英書房/1982年
犯行現場から見えてくるもの、それは社会のひずみであり、人間の矛盾である

苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)(新装版)
石牟礼道子
講談社文庫/2004年
人間の尊厳とは何か。名もなき民の声が、それを教えてくれる

たった一度のポールポジション (講談社文庫)
一志治夫
講談社文庫/1992年
ライターには必然的な出会いがある。青春期の一瞬の輝きとは切なく、美しいものだ

あさってのジョー
猪瀬直樹
新潮社/1985年
インタビュー・ノンフィクションの傑作。タイトルも"技あり"だ

年金の悲劇―老後の安心はなぜ消えたか
岩瀬達哉
講談社/2004年
思えば杜撰な年金問題の告発は、この本がきっかけではなかったか

力道山物語―深層海流の男 (徳間文庫)
牛島秀彦
徳間文庫/1983年
戦後最大のスターは力道山である。誇張も虚飾もない人物ノンフィクション

「オウム真理教」追跡2200日
江川紹子
文藝春秋/1995年
著者がいなければオウム真理教の全貌は明らかにならなかった

レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)
レイテ戦記 (中巻) (中公文庫)
レイテ戦記 下  中公文庫 A 33-4
大岡昇平
中公文庫/1974年
硬直化した組織はいかに無責任で無慈悲かということを教えてくれる

闘争の倫理―スポーツの本源を問う
大西鉄之祐
中央公論新社/1999年
ルールの前に人がいる。スポーツは気高く尊いものだ

人物現代史〈1〉ヒトラー (1978年)
人物現代史〈2〉ムッソリーニ (1978年)
人物現代史〈3〉スターリン (1978年)
人物現代史〈4〉チャーチル (1978年)
人物現代史〈5〉ルーズベルト (1978年)
人物現代史〈6〉ケネディ (1978年)
人物現代史〈7〉ド・ゴール (1978年)
人物現代史〈8〉ホー・チ・ミン (1979年)
人物現代史〈9〉毛沢東 (1979年)
人物現代史〈10〉ファイサル (1979年)
人物現代史〈11〉ネール (1979年)
人物現代史〈12〉カストロ (1979年)
人物現代史〈13〉現代史のルーツ (1980年)
大森実
講談社/1978年
ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン。独裁者はなぜ生まれ、力を持つに至ったか

戦後秘史〈1〉日本崩壊 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈2〉天皇と原子爆弾 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈3〉祖国革命工作 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈4〉赤旗とGHQ (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈5〉マッカーサーの憲法 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈6〉禁じられた政治 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈7〉謀略と冷戦の十字路 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史〈8〉朝鮮の戦火 (1981年) (講談社文庫)
戦後秘史 (9) (講談社文庫)
戦後秘史 (10) (講談社文庫)
大森実
講談社文庫/1981年
戦争のメカニズムとは何か。国家を隠れみのにした人間の悪徳を描き出す

イタリア現代思想への招待 (講談社選書メチエ)
岡田温司
講談社選書メチエ/2008年
「否定」や「弱さ」を特質とする現代イタリア思想がなぜ今、注目されるのか。本書を読んで納得した

何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)
小田実
講談社文庫/1979年
留学生時代の著者が見たままの世界を素直に丁寧に描いた紀行ノンフィクション

日本資本主義の哲学―ニッポン・スタンダード
木村剛
PHP研究所/2002年
実は日本に健全な資本主義はない。あるのは既得権益に固執する官僚制社会主義の行き詰った姿だ

「会計戦略」の発想法
木村剛
日本実業出版社/2003年
会計を知らずして会社は理解できず、会社の何たるかを知らずして資本主義は語れない

幕末の将軍 (講談社選書メチエ)
久住真也
講談社選書メチエ/2009年
幕末の将軍といえば徳川15代・慶喜である。だが著者は14代・家茂にスポットライトを当てる。異色の歴史ノンフィクション

大山倍達正伝
小島一志、塚本佳子
新潮社/2006年
力道山と並ぶ戦後格闘技界の巨人。謎に包まれていた一生を渾身の取材で明らかにする

残された山靴―佐瀬稔遺稿集
佐瀬稔
山と溪谷社/1999年
志半ばで逝った8人の登山家たち。美文家の面目躍如といった一冊

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
佐藤優
新潮文庫/2007年
「国策捜査」なる検察用語をはじめて世に知らしめたのは著者だった

遠い「山びこ」―無着成恭と教え子たちの四十年 (新潮文庫)
佐野眞一
新潮文庫/2005年
「山びこ学校」の子供たちの40年を追った民主主義教育の成果と現実

一瞬の夏
沢木耕太郎
新潮社/1994年
書きたくないことは書きたいことの倍はある。著者は情に溺れず、絶妙な立ち位置を維持し続ける

テロルの決算 (文春文庫)(新装版)
沢木耕太郎
文春文庫/2008年
膨大なデータと綿密な取材、そして揺るぎなき主観。ノンフィクションのフロンティアを切り開いた

妻たちの二・二六事件 (中公文庫)
澤地久枝
中公文庫/1975年
二・二六事件から約30年、首謀者の妻たちはどう生きてきたのか。歴史は男だけのものではない

価格破壊 (角川文庫)
城山三郎
角川文庫/1975年
これをノンフィクションと呼んでいいか迷った。流通経済の一級の解説書でもある

火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)
高山文彦
角川文庫/2003年
当代きっての人物ノンフィクションの書き手による作家論。壮絶な生涯の背景に何があったのか

完全解読 ヘーゲル『精神現象学』 (講談社選書メチエ)
竹田青嗣、西研
講談社選書メチエ/2007年
「精神現象学」は恐ろしく難しい。それを解読するからには相当な使命感を必要としたはずだ


「和書その2」に続く


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ランキング表の見方(まえがき) 

魚肉ソーセージはこちら

 

大豆食品などTofu etc.とうふ


(株)金沢大地Kanazawa Daichi Co.
もめん田舎豆腐
石川県産有機大豆(アヤコガネ、エンレイ、フクユタカ、サチユタカ)、天然にがり(奥能登にがり)使用

総合評価★★★

農薬使用 未使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用    




太子食品工業(株)Taishi Foods
国産北の大豆シリーズ
北海道産丸大豆を100%使用。大豆と水(日光連山伏流水)、にがり(天然の「にがり塊」を国内で精製したもの)のみ使用

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用  




男前豆腐店(株)Otokomae Co.
男前豆腐
北海道産丸大豆使用

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用  




男前豆腐店(株)Otokomae Co.
風に吹かれて豆腐屋ジョニー
北海道産丸大豆使用

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用  




マルキン食品(株)Marukin Foods Co.
九州仕立て国産
九州産大豆「フクユタカ」使用。消泡剤不使用

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用  




(有)大黒屋食品Tofuyasan Co.
十万石豆富(木綿)
岐阜県産大豆『フクユタカ』使用

総合評価★★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品 未使用  




太子食品工業(株)Taishi Foods
有機一丁寄せもめん
八甲田山系及び日光連山伏流水と、3年以上化学的な農薬・肥料を使用していない畑で育てた「有機栽培大豆」を100%使用

総合評価★★★

農薬使用 未使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Positive   
地球温暖化影響度 High
フードマイレージ High
遺伝子組み換え食品 未使用  




太子食品工業(株)Taishi Foods
一丁寄せきぬ
「材料は水と大豆とにがり」のみ。消泡剤、品質保持剤不使用。遺伝子組み換えでない大豆と伏流水を100%使用。カナダ産大豆を100%使用

総合評価★★★

薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 High
フードマイレージ High
遺伝子組み換え食品 未使用  




朝日食品工業(株)Asahico Co.
信州安曇野おぼろ豆腐
丸大豆(長野県産、遺伝子組み換えでない)、凝固剤(にがり)、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)

総合評価

薬使用 使用          
食品添加物 使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low
遺伝子組み換え食品 未使用  




タカノフーズ(株)Takano Foods Co.
国産豆腐
国産大豆を100%使用。
丸大豆(遺伝子組み換えでない)、凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム)、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン、炭酸マグネシウム

総合評価

薬使用 使用          
食品添加物 使用       
環境影響度 Neutral/Positive   
地球温暖化影響度 Low
フードマイレージ Low
遺伝子組み換え食品 未使用  

豆腐
  
豆腐はわたしの好きな食べもののひとつです。ヘルシーでセーフ(健康的で安心)な食べものです

 

こんにゃくはこちら




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ランキング表の見方(まえがき) 

ちくわ/はんぺんはこちら

 

加工魚肉類Processed fish meat魚肉ソーセージ

健康フーズ(株)Kenko Foods
新鮮おさかなソーセージ
保存料、化学調味料一切不使用。
魚肉(タラ、エソ、チダイ、その他)、ばれいしょでん粉、菜種油、ビートグラニュー糖、魚肉エキス、天然塩、ごま油、香辛料、紅麹色素

総合評価★★

(データ得られず)

  
  

ムソー(株)Muso Co.
おさかなくいしん棒フィッシュソーセージ
合成着色料、合成保存料、化学調味料不使用。魚肉(たら)、結着材料(でんぷん、植物性たんぱく)、ひまわり油、 食塩、 チキンオイル、砂糖、香辛料、ハーブ漬け、にんにく、酵母エキス、かつおエキス、紅麹色素

総合評価★★

(データ得られず)




日本水産(株)Nissui Co.
おさかなのソーセージ
白身魚と植物性素材が主原料。保存料、発色剤不使用

総合評価★

(データ得られず)




(株)マルハニチロ食品Maruha Nichiro Co.
ポケットモンスターダイヤモンド・パールソーセージ
白身魚と植物性素材が主原料。保存料、発色剤不使用

総合評価★

(データ得られず)

とうふはこちら

 




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ランキング表の見方(まえがき) 

鶏肉はこちら

 

加工魚肉類Processed fish meatちくわ/はんぺん

(有)駿河屋賀兵衛SurugayaKahei Co.
黒はんぺん
静岡県産

総合評価★

(データ得られず)

 


日本水産(株)Nissui Co.
活ちくわ
保存料不使用

総合評価★

(データ得られず)

  
  

(株)マルハニチロ食品Maruha Nichiro Co.
マルハのちくわ
保存料不使用

総合評価★

(データ得られず)

 


日本水産(株)Nissui Co.
北海道のお魚100%煮込みちくわ
北海道水揚げ品。保存料不使用

総合評価★

(データ得られず)

 


(株)紀文食品Kibun Foods Co.
シャキッと玉ねぎちくわ
  
総合評価★

(データ得られず)

 

 

魚肉ソーセージはこちら




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ランキング表の見方(まえがき) 

ベーコンはこちら

 

 『2009-2010年版 ニッポン食の安全ランキング555』 の著者 マーティン・フリッド
氏のインタビュー記事が 『ニッポン 消費者新聞』(6月15日付)に掲載されました。記事はこちら
 

加工肉類Processed meat鶏肉

(株)ジャパンファームJapan Farm
桜島どりゴールド
九州産鶏肉

総合評価★★★
 
農薬使用           
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral    
地球温暖化影響度 Medium
フードマイレージ Low /Medium(飼料)  
遺伝子組み換え食品        


  
ワタミ(株)Watami
鶏肉
自社養鶏場にて平飼いで飼育。飼料には有機おからなどを使用

総合評価
  
農薬使用           
食品添加物 使用       
環境影響度 Neutral    
地球温暖化影響度 Medium
フードマイレージ Low /Medium  
遺伝子組み換え食品        




(株)須田本店Suigo no Toriya-san
水郷のとりやさん水郷どり・親鳥(鶏肉)
平飼いで飼育。飼育期間はブロイラーよりも約2週間延長。木酢・海藻・ヨモギなどで補強した飼料使用

総合評価

農薬使用           
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral    
地球温暖化影響度 Medium
フードマイレージ Low   
遺伝子組み換え食品        



日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)KFC
オリジナルチキン
国産ハーブ鶏

総合評価
  

農薬使用           
食品添加物 使用       
環境影響度 Neutral/Negative    
地球温暖化影響度 Medium
フードマイレージ Low/Medium(飼料)   
遺伝子組み換え食品       




日本マクドナルド(株)McDonald's
チキンマックナゲット
中国、タイ産

総合評価★

農薬使用           
食品添加物 使用       
環境影響度 Neutral/Negative    
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ Medium/High
遺伝子組み換え食品       

 

鶏肉
  
もしあなたが肉を食べるのであれば、国産鶏肉は赤肉の代わりとして適当でしょう。気候変動への影響は赤肉より低いといえます。放し飼いで育てられ、抗生物質や害のあるホルモン剤などが使われてなく、えさは遺伝子組み換えでないものを与えられた鶏を選ぶべきです

ちくわ/はんぺんはこちら


詳細は『2009-2010年版 ニッポン食の安全ランキング555』 (マーティン・フリッド著)をご覧下さい
 
  




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ランキング表の見方(まえがき) 

ハムはこちら

 

加工肉類Processed meatベーコン

(株)平田牧場Hirata Farm Co.
[無]三元豚ハーフーコン
豚バラ肉(国産)、乳たんぱく、食塩、砂糖、ポークエキス、カツオエキス、水あめ、香辛料。無添加

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral    
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ Low /Medium  
遺伝子組み換え食品     



信州ハム(株)Shinshu Ham Co.
グリーンマーク国産ベーコン
スライス
化学合成添加物不使用。豚バラ肉(国産)、糖類(粉末水あめ、砂糖)、乳たん白、卵たん白、食塩、たん白加水分解物、ラード、香辛料、酵母エキス

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Negative   
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ Low /Medium  
遺伝子組み換え食品     



(株)よしやYoshiya Original
加工肉シリーズ,手造りベーコンスライス
茨城県産豚肉使用。添加物を極力おさえ、結着剤、着色料、保存料も一切不使用

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Negative   
地球温暖化影響度 Medium/High
フードマイレージ Low /Medium  
遺伝子組み換え食品     



信州ハム(株)Shinshu Ham Co.
グリーンマークベーコンスライス
豚バラ肉(デンマーク、カナダ産)、乳たん白、糖類(麦芽糖、砂糖)、食塩、酵母エキス、香辛料

総合評価★★

農薬使用 使用          
食品添加物 未使用       
環境影響度 Neutral/Negative   
地球温暖化影響度 High
フードマイレージ High  
遺伝子組み換え食品     

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二宮清純

ノンフィクション100冊選考にあたり
スポーツとは「必然の帰結」である

 ベスト10に挙げたが、近年、読んだスポーツノンフィクションの中で最もおもしろく、かつ、ためになったのはマイケル・ルイスが著した『マネー・ボール』だ。物語の主役であるビリー・ビーンGMがいかにして弱小球団のアスレチックスをポストシーズンゲームに出場できる強豪チームに育て上げたか。その哲学と手法を明らかにしている。
 これは『月刊現代』の最終号でも述べたことだが、スポーツはどこまでいっても科学の世界である。運や偶然が支配する余地はほとんどない。運や偶然の産物に見えたことでも、後でじっくり調べると実は必然の帰結だったことが理解できる。
 ならば私たちは真犯人を追い詰める刑事のようにひとつたりとも事実の断片をおろそかにしてはならない。それを鬼の首でもとったかのように誇張してもならない。安易に「スポーツはドラマだ」とか「人間はおもしろい」などと吹聴するのは、もっとよろしくない。そうした行為は思考を放棄することに他ならない。その時点で真実への登頂は不可能となるのだ。
 そうした観点に立てば、『メジャーリーグの数理科学 上・下』『メンバーチェンジの思想』『オフサイドはなぜ反則か』『トップ・プレーヤーの目』などはもっと評価されてもいい著作かもしれない。
 100冊の中の45冊をスポーツの読み物が占めたのは、スポーツノンフィクションの発展を願ってのことであり他意はない。近年の傾向として『自動車絶望工場』『原発ジプシー』のような、いわゆる体験型ノンフィクションが少なくなってきたのは少々、残念である。
 別に紙にこだわる必要はない。今後はネットからでもいい作品が生まれてくる可能性は多分にある。それを狙って10年前に『SPORTS COMMUNICATIONS』というサイトを開設した。ライターを育てるのに時間はかかるが、紙媒体の減少を嘆いていても始まらない。

二宮清純のノンフィクション100選:ベスト10
※コメントは選者ご本人によるものです

プロ野球記録大鑑〈昭和11年‐平成4年〉
宇佐美徹也
講談社/1993年
記録とは単なる数字の羅列ではない。すぐれた分析者にかかれば、「物語」となる。日本における最高のスポーツライターは誰か。3人あげれば、この本の著者と佐瀬稔と寺内大吉か。副題『昭和11年→平成4年』

自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)
鎌田慧
講談社文庫/1983年
『蟹工船』がブームだという。ならば、今、この本が再び脚光を浴びない方がおかしい。80年代のルポルタージュの最高傑作のひとつと言っていいだろう。副題は『ある季節工の日記』

リングサイドでうたを聞いた―感情的ボクシング論 (1977年)
佐瀬稔
ベースボール・マガジン社/1977年
著者は自らのことを「見物人」と名乗っていた。ボクシング・ノンフィクションの第一人者として知られるが、これが一番だろう。美しき偏愛の証が本書であると考える

敗れざる者たち (文春文庫)
沢木耕太郎
文春文庫/1979年
書き手の立ち位置が難しいノンフィクションにあって、ひとつの答えを示したのが本書だろう。どの取材対象者も口にする言葉が魅力的なのは聞き手の技量ゆえか

中核VS革マル (上) (講談社文庫)
中核VS革マル (下) (講談社文庫)
立花隆
講談社文庫/1983年
20代前半でこの本に出会っていなかったら、私はきっと違った道を歩いていただろう。ゲバルトの思想的貧困と、それを陰で操るものの正体。目からウロコだった

シャコタン・ブギ―暴走族女リーダーの青春 (1982年) (角川文庫)
戸井十月
角川文庫/1982年
「青春」を描いた作品として強く思い出に残っている。人には運命的と思われる出会いがある。伴走者の視点で暴走族の女リーダーを追いながら、反骨の筆致で時代を描き出す。副題『暴走族女リーダーの青春』

オフサイドはなぜ反則か (平凡社ライブラリー)
中村敏雄
平凡社ライブラリー/2001年
ルールがあってはじめてスポーツは成立する。にもかかわらず、私たちはルールセッティングの舞台裏についてはあまりにも無関心だ。この本を読まずしてスポーツは語れない。85年三省堂刊の増補版

誘拐 (ちくま文庫)
本田靖春
ちくま文庫/2005年
ノンフィクション史に輝く古典的名作。事件を通して社会を撃つ。脈絡のない通り魔事件や闇サイト殺人が相次ぐ今日、この手の名作はもう生まれないのかもしれない。初版は77年文藝春秋刊

ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれて (朝日文庫)
ベスト&ブライテスト〈中〉ベトナムに沈む星条旗 (朝日文庫)
ベスト&ブライテスト〈下〉アメリカが目覚めた日 (朝日文庫)
D・ハルバースタム/浅野輔訳
朝日文庫/1999年
ベトナム戦争に関するノンフィクションは数え切れないほどあるが、これがベストだろう。「聡明」と自他ともに認める者に限って間違いを犯す。失敗のメカニズムが学べる

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)
マイケル・ルイス/中山宥訳
ランダムハウス講談社文庫/2006年
先の『プロ野球記録大鑑』、あるいは『野村ノート』とあわせて読めば1週間は楽しい時間を過ごすことができる。弱者が強者に勝つには何が必要か。答えを見つけるまでの主人公の葛藤は読み応え十分


二宮清純

○スポーツライター
Profile
にのみや せいじゅん
1960年生まれ。2000年、(株)スポーツコミュニケーションズ設立。オリンピックは88年ソウル大会から、サッカーW杯は90年イタリア大会から取材。『月刊現代』では19年間 にわたりノンフィクション・評論を連載。『歩を「と金」に変える人材 活用術』(日本経済新聞出版社、羽生善治氏との共著)、『プロ野球の一流たち』(講談社現代新書)など著書多数

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(いずれも本人の運営だが、自ら多彩な執筆陣のコラムを楽しんでいる)


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