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中央アルプスの北端、経ガ岳(標高2296m)に登ってきました。登山口からの往復6時間25分、標高差約1390mの長丁場登山となり、「くたくた」という表現がぴたっとくる『心地よい』疲れを体験できました。

黄金色のカラマツ林を行く
中央アルプス主稜線が、木曽駒ガ岳から北へ権兵衛峠まで標高を落とし、再び標高を上げたピークが経ガ岳。山容は端正で、独立峰のように大きい。古くから信仰の山として登られ、現在は日本二百名山にも選定されている。秋に山麓の田園地帯から望むと、山体がカラマツ林の黄金色に染まり美しい。(名古屋周辺の山200・山と渓谷社より)
4時30分に新城を出発。今回も友人のS氏に運転はお任せ。いつもありがとうございます。飯田から中央高速に入り、伊那インターで降りて、そこから登山口の仲仙寺前、羽広公民館までは4.5キロ。道路地図をよく見ていかないと直前の「みはらしの湯」近辺で道を間違えやすいので注意が必要です。
羽広公民館に車を止め、歩き出したのがちょうど7時30分でした。仲仙寺を左に見ながら、道標に従い登山道に入ります。しばらくの間は杉檜、赤松の樹林帯を登ることになるのですが、ここは「松茸」が採れるということで、この日も2人、キノコ狩りをする地元の方を見かけました。ビニール袋いっぱいにキノコを採って、しかも熊除けの鈴を鳴らしています。「熊が出るのか・・・」と緊張が走り、藪で物音がすると身構えてしまいました。結局、熊は出ませんでしたが、1時間ほど登った辺りでリスと遭遇。檜の幼木の幹を螺旋に登り、枝を走って隣の木に移り、今度はその幹を頭から下り、更に隣の木に移って藪に消えるまでの一部始終を、3mほどの至近距離で観察できました。
8時20分に四合目に着き、10分ほど休憩を取った後、行動開始。この辺りからはっきりした尾根道となり、木々の間から伊那谷がチラチラと見えるはずなのですが、生憎この日はガスがかかっていて展望は利きませんでした。また登山道には、笹が覆い被さっていているところが多く、ストックを突くにも苦労します。ガイドブック(『名古屋周辺の山』)には「登山道は整備され、道標も設置されている」とありますが、トラバース箇所で道幅30センチほどしか無いような所もあり、決して歩きやすく安全な登山道という印象はありませんでした。暗い樹林帯の中にある五合目を過ぎ、息の切れる急坂途中にある六合目を越し、何とか七合目に着いたのが9時30分でした。ここから少し下り、急坂を登り返すと八合目(10時15分着)。

八合目
ここは笹原を切り開いた広場になっており、「望郷」と刻んだ石碑が建っていました。晴れていれば、かなり景色がよさそうですが、生憎ガスがかかって展望は利きません。その代わり、周囲のカラマツはちょうど黄葉のピークを迎えており、近辺の、黄金色に染まった山姿は見事でした。10分ほど休んだ後、最後の登りにチャレンジ開始。深く茂ったクマザサを分けて登る道が続きます。山慣れない人なら踏み間違えること必定です。九合目を過ぎたところで、老体の男性登山客とすれ違いました。我々は二人ともストック頼りなのに、その方は杖なし、背筋もしゃんと伸びて颯爽と下って行かれました。彼我の差に気落ちしたのか、両足大腿部が吊ってしまい、杖を頼りにヨタヨタと進み、山頂着は11時6分でした。山頂には観音像やら石塔やらが並び、この山が信仰の山であることを実感させられます。残念ながら、周りは木が茂り展望は利きません。記念撮影をして昼食を取り、11時半に下山開始。我々が山頂を出る少し前に男性の登山者が登って見えました。下り八合目前でもう一人登ってくる登山者があり、この日会った登山客は計3人 。秋の紅葉シーズン中でありながら、何とも静かな山旅です。まあ、天気もよくなかったし、展望の利く山でもないので、人気がないのでしょうね。13時55分に駐車場に着いたときには両足とも「ガクガク」状態でした。
車で、すぐそばにある『みはらしの湯』に移動し、汗を流しました。入湯料500円也。露天風呂、打たせ湯、サウナなんかもあり、温泉気分を楽しめました。