今日の初代は『電光石火作戦』でした。小型ヘリコプターでウランを吊るして、それをガボラの鼻先にもって行くという大作戦が決行されました。しかも、そのヘリにはフジ隊員とホシノ君がこっそり乗り込んでいたというお話。君たちはなんでそんな無茶をするんだー!「だって、遭難した少年団の二少年を助ける設定になっているからよ。」万事がこんな具合で、無茶苦茶。
お話の方は「ありがちな怪獣退治話」ですが、登場するガボラは面白いですね。こいつが「バラゴン→ネロンガ→マグラ→ガボラ」と使い回しされたスーツだというのは有名な話ですが、ヒレをつけた分、他の怪獣にない個性が出ています。地中を進むときは、ヒレを閉じて流体力学にそった形状になっているというのが、何となく「科学的」でいいですね。あくまでも、何となくですが。
続いてマックスの方は、実相寺昭雄監督の第2作目『狙われない街』でした。前作『胡蝶の夢』に続き、今回も実相寺監督らしい演出で、オールドファンを楽しませてくれます。
40年前にウルトラセブンによって倒されたはずのメトロン星人が、実は円谷怪獣倉庫に潜み地球侵略の次なる機会を窺っていた。ところが・・・(以下「夢玩具ふぁいる」より引用)
+++++++++++++++
潜伏したまま中々次なる機会を見つけられず、いたずらに時が流れてしまう。地球人の方が変質してしまったからである。煙草を吸う族は少なくなり、環境はどんどんと汚染され、町の情緒は消え失せ、人間の道具は進化を遂げ、中でも携帯電話のようなものは、人間の前頭葉を変質させてしまった。宇宙人にとって、侵略対象としての地球の魅力が著しく低下したから、メトロンの矛先が徐々に鈍ってしまったのである。メトロン星人は、そんな人類の楯となっているウルトラマンマックスに疑問を投げかけ、迎えの宇宙船で故郷へもどって行く。
「狙われた街」だった北川町は「狙われない街」になっていた皮肉が、四十年後の結論であった。
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今回は、監督のかわいい息子(!)メトロン星人が監督の代弁者となって大活躍しており、ウルトラマンマックスは完全に脇役扱いです。一応、巨大化したメトロンとの対立シーンはありますが、結局対決はせず、最後はバイバイして立ち去るメトロンを見送るだけ。これを見たチビッ子諸君はどう思ったのでしょうか。マックスと宇宙人の決闘を楽しみにしていただろうに。彼らがネットなどのメディアに意見を発信する何年後かに、彼らの評価が明らかになるでしょう。置いてけぼりとなった彼らの意見がどんなものなのか、非常に楽しみです。
この話って、完全な実相寺ワールドの物語であり、他のマックスの世界とは切り離して見るべきなんでしょうね。その辺りは小林雄次氏のブログ『小林勇次の星座』でも言及されています。繰り返しますが、その分、オールドファンには堪らなく楽しい作品に仕上がっていると思います。
第一、ゲストが六平直政・堀内正美・寺田農って、「屋根裏の散歩者」の同窓会ですか?
そして、そうして、途中立ち寄るアパートの前の空き地には土管が置いてあり、お約束の「ガヴァドンA」が描かれていました。ありがとう!実相寺せんせい・・・もう十分です・・・十分堪能させていただきました・・・
あの名場面を、もう一度どうぞ!
ウルトラマン コレクターズBOX
DVD ウルトラセブン Vol.2
ウルトラマンマックス 1
お話の方は「ありがちな怪獣退治話」ですが、登場するガボラは面白いですね。こいつが「バラゴン→ネロンガ→マグラ→ガボラ」と使い回しされたスーツだというのは有名な話ですが、ヒレをつけた分、他の怪獣にない個性が出ています。地中を進むときは、ヒレを閉じて流体力学にそった形状になっているというのが、何となく「科学的」でいいですね。あくまでも、何となくですが。
続いてマックスの方は、実相寺昭雄監督の第2作目『狙われない街』でした。前作『胡蝶の夢』に続き、今回も実相寺監督らしい演出で、オールドファンを楽しませてくれます。
40年前にウルトラセブンによって倒されたはずのメトロン星人が、実は円谷怪獣倉庫に潜み地球侵略の次なる機会を窺っていた。ところが・・・(以下「夢玩具ふぁいる」より引用)
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潜伏したまま中々次なる機会を見つけられず、いたずらに時が流れてしまう。地球人の方が変質してしまったからである。煙草を吸う族は少なくなり、環境はどんどんと汚染され、町の情緒は消え失せ、人間の道具は進化を遂げ、中でも携帯電話のようなものは、人間の前頭葉を変質させてしまった。宇宙人にとって、侵略対象としての地球の魅力が著しく低下したから、メトロンの矛先が徐々に鈍ってしまったのである。メトロン星人は、そんな人類の楯となっているウルトラマンマックスに疑問を投げかけ、迎えの宇宙船で故郷へもどって行く。
「狙われた街」だった北川町は「狙われない街」になっていた皮肉が、四十年後の結論であった。
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今回は、監督のかわいい息子(!)メトロン星人が監督の代弁者となって大活躍しており、ウルトラマンマックスは完全に脇役扱いです。一応、巨大化したメトロンとの対立シーンはありますが、結局対決はせず、最後はバイバイして立ち去るメトロンを見送るだけ。これを見たチビッ子諸君はどう思ったのでしょうか。マックスと宇宙人の決闘を楽しみにしていただろうに。彼らがネットなどのメディアに意見を発信する何年後かに、彼らの評価が明らかになるでしょう。置いてけぼりとなった彼らの意見がどんなものなのか、非常に楽しみです。
この話って、完全な実相寺ワールドの物語であり、他のマックスの世界とは切り離して見るべきなんでしょうね。その辺りは小林雄次氏のブログ『小林勇次の星座』でも言及されています。繰り返しますが、その分、オールドファンには堪らなく楽しい作品に仕上がっていると思います。
第一、ゲストが六平直政・堀内正美・寺田農って、「屋根裏の散歩者」の同窓会ですか?
そして、そうして、途中立ち寄るアパートの前の空き地には土管が置いてあり、お約束の「ガヴァドンA」が描かれていました。ありがとう!実相寺せんせい・・・もう十分です・・・十分堪能させていただきました・・・
あの名場面を、もう一度どうぞ!
ウルトラマン コレクターズBOX
DVD ウルトラセブン Vol.2
ウルトラマンマックス 1