
近所に伝わる昔話を思い出しました。
昔々、ある人(近所の方のご先祖さん)が、山を開墾し、畑(田んぼ)を作ったそうです。
その後、その方は戦に行くことになり、そして戦死されたそうです。
そして遺族の方・後世の方が、その畑の傍に塚を築き、その方をお祀りしたそうです。
時は流れ、後世の方が「近くに墓地があるから、そこに塚を移動してまとめてはどうか」ということになり、
塚の石を墓地に移したそうです。
すると、その後、作業した方が高熱などでうなされ大変だったとのこと。
「やはり、塚はあの場所から動かしてはならない」と、元に戻しました。
聞くところによると、その後もう一回移動したが、やはり体調不良など良くない事が起こり、
元に戻したとのこと。
苦労して築き上げた土地への思いは、並大抵の物ではないのだろう。
というお話。
実際に塚は存在します。
作物を作り生きていくため、家族・子孫のため…
重機も無い時代、人力で木を切り 山を削り 石垣を積み 平地を作るのは大変だったと思います。
山間の段々畑を見る度にそんな事を考えてしまいます。
そして、その土地を代々受け継いで来た方が、もし災害でその土地を離れなければならなくなったとしたら…
ほんの一時避難ならまだしも、放射能汚染で数十年は農地として使えないとなると…
僕には言い表せません、その当事者でないと分からない気持ちがあると思います。。。