ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

今頃知った「ピル」のこと

2018-10-31 07:30:14 | 女性
タイトルで書いた「ピル」というのは「低用量ピル」のことですね。
まあ正確に言うと今の今知ったわけではないのですが、もうちょっと言えば今でもよく判らないでもいます。

まずは宋美玄さんの記事を読んで欲しいです。

開業してわかった 日本でピルが普及しない理由

ここにも書かれているとおり、私たちの世代では「ピル」というとなんだか胡散臭い、セックス好きの女がちょっと“進んだ”感覚で服用してるみたいな、でも副作用があって怖いんだよね、的なイメージが強いのではないかと思います。
私は幸運にも生理痛がきつくなかったのもあって、生理痛の苦しみをわかっていません。なのでこうした薬を必要としなかったのも勉強不足になってしまったのだと思います。ましてや男性においてをや、こういう知識を持ってないはずですよね。

それにしても宋さんの表現はすごく解りやすいと思います。

「避妊希望の人が生理痛だと偽って健康保険でピルをもらいにくると困る」という理由、でピルの値段が破格に引き上げられてしまったらしいのですが、避妊を希望するのがなぜいけないのか?意味が解りません。
さらにそのために激しい生理痛で悩んでいる人が多数存在するのに「買いにくくする」という処置がとられてしまう日本って。本当にこの国の政策の不可解さは数えきれないほどあります。そしてそれが女性に関する場合が多いように思えるのは単なる勘違いなのでしょうか。

「女性が主体的にバースコントロールをすることはとても大事なことなのに、ピルを飲むのに「私は避妊じゃなくて生理痛の治療ために飲んでいるから(あばずれではない)」と言い訳が必要な日本の文化もおかしいです。」

溜息しか出ません。さらに

「これまで産婦人科は「妊娠したらかかる科」というイメージを持たれていた方が多いと思います。

しかし、思春期からかかりつけ産婦人科医をもち、思春期、性成熟機、更年期、そして妊娠を望む望まないなどそれぞれのライフステージに適したケア(婦人科検診やホルモン療法含む)を受けるのが健康で主体的な人生を送るために必要であることが広まってきています」

本当にそのとおりですね。
日本でも女子は小学生になったらかかりつけの婦人科を選ぶ、というのが当たり前になったらいいと思います。
勿論、男子小学生も同じように男性科(?)というのがあって同じように性に関する問題を勉強できる期間があればいいのではないでしょうか。

萩尾望都さんの「スター・レッド」で火星の女の子が小さい頃から婦人科に行く話があったのですが地球育ちのヒロインは「火星人はませてるわね」みたいなことを言う場面があって、この時代になっても日本は行ってないのかよ、と不安です。

なにはともあれ、特に生理痛に悩んでいる女の子たち、婦人科へ行ってみましょう。
恥ずかしいとかないんですよ。
変なこと言うヤツは無視しましょう。

自分の体が大切です。

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