ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

探し物

2019-01-24 20:59:42 | 日記
ネックレスをつけようとして、あるべき場所にないことに気づいた。
日常アクセサリーをまったくつけないのでかなり以前からそこになかったのだろう。
自分がそういうものをしまう場所は限られているので思いつくままに探したけど見つからない。

困った。

それは譲られたもので値段も知らないものだけどいわば形見と言ってよいものなので失くしたとしたら申し訳ない。
人に貸すようなこともないし、自分がどこかで落としたとか、置き忘れたとかいうことは考えられるけど、やはり家の中のどこかにしまい込んでしまってる気がする。
しかもそんな場所はいくつかしかない。
同じ場所を何度ものぞき込むけどない。

探し物は最初ここだと思ったところにある、というのを自分の定義としているのだけどその引き出しは何度も見ていていくら何でももう見逃すはずもない。

南無三宝。

幾日か、同じようなことを繰り返し続けた。

そして今日、何度ものぞき込んだ引き出し(最初に思った引き出しではないのだけど)の箱の中にごちゃ混ぜに突っ込んだ安物のアクセサリーの中に紛れ込んでいた。

よ、よかった。
でもやはり当たり前の場所においてたのだ。
ちょっと雑な仕舞い方だったけども。

それでも半分諦めかけていた探し物が見つかってよかった。

どういうものか、凄く得した気分になるのが不思議。

MAGI -天正遣欧少年使節 最終回10話まで

2019-01-24 07:15:49 | ドラマ


アマゾンプライム独占配信~MAGI -天正遣欧少年使節 ~見終えました。
なかなかの力作であったのではないかと思います。私としてはかなり満足の出来栄えでした。

以下ネタバレ含みます。






一作品の映画であればかなり軽い仕上がりであるでしょうが、連続テレビ小説的なドラマとして思えばなかなか訴えてくる内容になっていたのではと思います。
とにかく自分としては天正遣欧少年使節というドラマチックな物語がなぜ今までドラマ・映画化されていないのかが謎なのですが、小説・漫画化すらあまりないわけでやっとここにたどり着けたのか、という思いがあります。
異端とされていたキリスト教が題材であることが問題だったのでしょうか。やはり鎖国気質が強いからでありましょうか。異国へ行った日本人という題材があまりにも乏しいですね。

アマゾンプライム配信第10話でドラマは完結しています。
タイトル通り「少年使節」のドラマでありました。帰国した四少年を迎えたのは秀吉が行った過酷なバテレン追放の政策であり、彼らそれぞれの運命を待ち受けている、というラストシーンでした。

私自身は不勉強でウィキで確かめる程度しかできないのですが、それによると彼らは帰国後秀吉に招かれ西洋の楽器での演奏をして大いに気にいられ士官を進められるが全員断っている、ということで直ちに迫害されたわけではないのですね。
更にその後、このドラマでも常に疑念を持っていた千々石ミゲルは棄教し領地を治めますが近年彼の墓からロザリオがみつかり棄教してはいなかったとされています。しかも本作で語られる「彼らのその後」ではミゲルの息子があの天草四郎ではないかということで、これは全く知らなかったので驚きでした。
原マルティノは西洋の知識を広めようと著作しますが、結局追放されマカオで最期を迎えます。
主人公伊東マンショはマカオで神学を学び、再び帰国して北九州でハンセン病の支援をするなどの活躍をしていましたが次第に迫害を受けて病死、とあります。
四少年の中で最も苛烈な人生を歩むのは本ドラマで最も信仰に熱いけれど頼りなげでいつも母上を慕っていた中浦ジュリアンです。
追放令の中でも彼は日本にとどまり20数年地下活動を続け信者たちを見守ります。そしてそのために捕縛、怖ろしい拷問による死刑によって殉教しました。
四少年がまるで脚本に書いたかのようにそれぞれ全く違う道を歩んでいくのは不思議のようにも思えます。
その中でも中浦ジュリアンが信者のそばに居続け殉教したということに身が震える思いがします。

配信は11話以降も続いていて、天正遣欧少年使節にまつわるエピソードがあるようです。