「強い姿勢で北との交渉に臨んで」拉致家族ら訴え(14/09/27)
強い姿勢で交渉に臨んでもらいたいということは、単に拉致者を帰してもらいたくて、卑屈に北朝鮮の言いなりなると、結果として拉致被害者が不利益を蒙る恐れがある。
交渉ごとでは、決して卑屈で弱みを見せず、毅然と拉致被害者と取り返す気概を持って、交渉して欲しいと言うのが、拉致被害者家族会のお願いだ。
そうした拉致被害者家族会の思いで、次の記事を読んでみると・・
>「再調査は『平壌に来て、聞いてほしい』と説明があった」 安倍首相発言詳報
【日朝協議】2014.9.30 22:51 産経ニュース
安倍晋三首相は30日、伊原純一・外務省アジア大洋州局長から拉致再調査をめぐる日朝外務省局長級協議の報告を受けた。その後、官邸で記者団の取材に応じた。やりとりは以下の通り。
--伊原局長からどのような報告があったか。今後政府はどう対応していくか
「先ほど伊原局長から、(29日の中国・)瀋陽での日朝の協議の報告がありました。宋日昊(ソン・イルホ)大使からはですね、科学的かつ客観的な調査に着実に取り組んでいる。ただ、初期段階であり、具体的な調査結果を報告できる段階にはないと説明がありました」
「また、先方より伊原局長に対しまして、調査の詳細の現状については平壌に来て、特別調査委員会のメンバーに直接会って、話を聞いてほしいと説明がありました」
http://www.sankei.com/politics/news/140930/plt1409300046-n1.html
北朝鮮は7月には「夏の終わりから秋の初め」に最初の調査結果報告を出すと約束した。
なのに9月になっても北朝鮮側からは何の音沙汰もなし。
痺れを切らした日本が、どうなっていると問い合わせると、返ってきた北側の答えがこれ。
「調査は全体で1年程度を目標としており、現在はまだ初期段階にある。」
「現時点で、この段階を超えた説明を行うことはできない」
3ヶ月前に調査結果報告すると約束しておきながら、こんな言い草は無いでしょう。
わざわざ中国瀋陽まで出かけて行ったその挙句、今度は「平壌にきてほしい」
伊原局長だって子供の使いじゃあるまし「そうですか、じゃ平壌行きましょう」などと、言えるはずもない。
そこで安倍首相に報告した。
報告受けた安倍首相
「また、先方より伊原局長に対しまして、調査の詳細の現状については平壌に来て、特別調査委員会のメンバーに直接会って、話を聞いてほしいと説明がありました」
ということで、日本側はどうも平壌にのこのこ出かけていく気のようです。
もう、すっかり北朝鮮のペースに嵌っちゃってます。
安倍首相まで、どうしてこうも簡単に騙されてしまんでしょうね。
結果から言えば、平壌などへ行くことはないのです。
最初に、北朝鮮が約束したことをちゃんと履行することが先決です。
その調査報告に不備や瑕疵があるんだったら、再交渉に平壌へ行くのもわかりますが、瀋陽までいって空手形貰って、今度は平壌へどうぞと言われ、ホイホイ行くような状況ではないでしょう。
情けない交渉はやめてもらいたい!
とりあえず、今回の拉致交渉は一旦打ち切りにするべきです。