食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

注射器のような100本の針を射ち込んで作る成形肉の霜降り肉/食品のカラクリ・食肉1

2014年02月28日 | 食肉・揚げ物・玉子
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 成形肉を使った霜降り肉/食肉
注射器のような100本の針を射ち込んで作る成形肉の霜降り肉
激安霜降り肉は堅い廃肉に牛脂や添加物を混ぜたインチキ肉

R1017644885 写真は本物肉

■成形肉は廃牛肉にインジェクションでドロドロの牛脂を射ち込んで作る
とろけるほどのサシが入ったステーキ肉などの牛は、さぞかし大草原の自然の草を思う存分食べて育ったと思っていませんか?でも高級霜降り肉などは多くの店で偽装されており、実際の肉は聞き慣れない「成形肉」(せいけいにく)なのです。4回に渡り、如何わしさをお伝えします。

成形肉は、普通では考えられない手っ取り早い荒技によって人工的に作られた加工肉です。2つの作り方があり、インジェクションによる牛脂注入によるもの、2つめが食品添加物など結着剤(けっちゃくざい)加工です。最初は、インジェクションと呼ばれる工業機械による成形加工を説明します。バラ肉・モモ肉、酷いものは豪州産のタダ同然の搾乳後(廃牛)の硬い肉を、ブロックに切断します。そこに別牛(国産牛)の牛脂、つなぎとして成分不明な食品添加物を加え牛乳のようにした溶液を、マシンで大量に射ち込みます。

注射針といっても医療用のものではなく、錐(きり)を100本束ねたような形をしており、先端が注射針のように穴が付いています。プレス機のようなマシンが、何十回となく100本の針で牛脂を射ち込みます。そうすると、高級そうな霜降り肉に変身するのです。以前、TVで紹介していましたが、実のところ、ちょっと気持ち悪かったですね。

■結着剤加工など成形肉の存在や作り方を知らずに食べると危険
もう1つの作り方が結着剤による加工で、同じく廃牛肉や古く硬くなった質の悪いモモやスネ肉を、一旦、数cm角に切り、あるいは端肉をいくつもに並べます。そこに牛脂やカゼインナトリウム(乳化剤・安定剤)・pH調整剤・でんぷん・グルタミン酸ナトリウム(調味料)など、結着剤と呼ばれる食品添加物を大量に肉に混ぜ合わせ、冷蔵庫で一晩ねかせると肉同士が固まって成形肉のでき上がりです。

成形肉は、問題が山積です。JAS法で認められていても偽装に使われることが多い。言わばハンバーグのようなものなので、しっかり火を通さないと食中毒の恐れがある。不必要な食品添加物が多く、また知らずに食べると乳・小麦・大豆などのアレルギーを起こしかねない。このように、極めて不衛生・不健全な肉なのです。残念なことに成形肉は、年間数万トンも出荷されています。お値打ち牛肉セール、激安焼肉・ステーキチェーン店のステーキ・サイコロ肉・焼肉としても出されます。

今や当たり前のように、有名外食店・弁当チェーン店・コンビニ・スーパー向けに出荷されていきます。店では成形肉と表示しない、表示されていても、多くの消費者は成形肉の存在やこんな作り方をしていることを知らないことです。消費者を騙す、酷い有り様です。

【成形肉表示】 メディア・Web上は、成型肉の表現が多く見られます。しかしJASの表示基準は[成形肉]のため、マイブログはそれに従いました。

インジェクション(インジェクター)がご覧になれます。
株式会社タカミ http://www.takami-co.net/
トップページ → 製品紹介動画 → ページ中段・「畜用鶏肉用インジェクター」 

Sankoua
次号/ドロドロ牛脂で作る成形肉のニセモノ・ステーキ肉と焼肉の危険性
成形肉は原価が安く調理手間が要らないので店は二重儲けができる
成形肉は大腸菌の温床、食中毒を起こして当然の危険な食肉

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