食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

定額制のフレンチ・ステーキ・ラーメン店はお得そうだがあなたは通いますか?/食品のカラクリ・食肉15

2018年12月25日 | 食肉・揚げ物・玉子
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 定額制外食店/食肉
定額制のフレンチ・ステーキ・ラーメン店はお得そうだがあなたは通いますか?
客は月半分以上同じ物を食べなくてはならず果たして定額店は発展するのか

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当該店のステーキではありません/フリー素材

■月額3万円のステーキ店・月14回以上行けば元が取れるというが・・・
「定額制」と言えばスマホやネット関連などが相場だったのですが、昨今はグルメ店・外食業にも広がっています。その店の同じメニューなら、月に何回通って食べても“同じ料金”です。コーヒーショップならまだしも、今やフレンチレストラン、ステーキハウス、ラーメン店、ケーキ店が食べ放題なのは、どうかなと考えてしまいます。TV番組でやっていましたが、探せばさらに他の食品もあるのでしょう。誰しも思うのが、そんなことで店が儲かるの? あるいは同じ店に毎日のように行って飽きないの?という疑問です。人は様々と言いますが、投稿者は行きたいと思いません。大きなお世話ですが、問題点を指摘します。

TV番組の内容を、簡単に紹介しましょう。「ザ・ステーキ六本木」店では、1ポンドステーキ(約450g)メニューの月額・定額料金が、64,800円(税抜き)。1/2ポンドステーキが、29,800円(同)。後者は単独の価格が2,200円なので、月に14枚以上食べれば元が取れる計算です。取材に応じた若者は、ある月に29回(ほぼ毎日)来た猛者で、毎月、得していると言っていました。別途、ラーメン店・コーヒー店・ケーキ店でも、月に半分程度行けば、得する状態です。もちろん各店では多数の単品メニューが用意されており、一部の人気メニューが定額制になっているのです。中でも予約オンリーのフレンチ店はワイン・ドリンク飲み放題で、月額15,000円、4人コースは3万円でした。1回でも元が取れるそうですが、予約が取れず詐欺だと怒る客も。

■様々な料理を食べる楽しみを否定することになり人生もったいない
店側は、長期に渡って客の囲い込みができる、安定した売り上げが見込めるとしています。そうだとしても定額制が浸透すれば、調理人や店長はだらけてしまって、味や食材への追及が疎かになると思われます。一般店は日々の来客変動に伴って、厳しく味の改善が求められます。そうしたことから、店の味は客に育てられると言います。厳しい試練を受け、努力した結果、段々、料理が美味しくなっていくのです。しかし定額制にしてしまったら、客の変動も苦情も出なくなってしまいます。また客も毎日同じものを食べていたら飽きも来るだろうし、逆に味の変化(例えば質の低下)が敏感に感じるようになってきます。店側は、却って首を絞めることになるのではないでしょうか。

一方、客側も問題があり、フレンチやステーキと言っても、毎日、同じ食事を求めるのは、グルメではありません。様々な味を交代交代に食べることによって、美味しさを楽しめる訳です。そもそも毎日同じものを食べていては、栄養のバランスが崩れ、健康に悪いことこの上ないでしょう。人間の味覚は大したもので、こってりした物を食べた翌日は、さっぱりした物が食べたくなるようにできているのです。そうした身体本来の機能によって、無意識のうちに栄養バランスを図っています。定額制は物珍しさやお得感から急展開していますが、本当に根付くのでしょうか? 多少の人はいても、「人間の生理」として、同じ物を食べ続けることは困難と考えます。また多様性がある食文化なのに、食べる楽しみを否定することになり、人生、もったいないと思いますね。食べ放題ではなく、“言いたい放題”でした。

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