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魚のQ◇秋刀魚の不漁・高騰が毎年続いているけど養殖はできないの?/魚を大事にしない日本人R5-23

2019年10月14日 | 魚を食べる時の疑問
Fishfftp

魚を大事にしない日本人シリーズ R5-23
ROUND5 魚を食べる時に思った疑問
秋刀魚の不漁・高騰が毎年続いているけど養殖はできないの?
養殖はお金が掛かり儲けも見込まれないことから研究が進んでいない

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ここ数年、秋刀魚(さんま)の不漁・高騰が続いており、丸々と太った秋刀魚が食卓に出てきません(我が家の場合・苦)。海水温の上昇、あるいは中国・台湾などの漁船団が北太平洋の公海で獲ってしまうので、日本近海まで魚群がやってこないなどの理由が考えられます。これほど獲れないなら、鮪(まぐろ)や鮃(ひらめ)のように秋刀魚や鰯(いわし)も養殖したらと思うのは当然です。

養殖するには、想像以上に設備や管理にお金や手間が掛かり、餌代もばかになりません。ある程度、値の張る魚であれば、儲けが出た上で投資した金額は早期に回収ができます。しかし秋刀魚や鰯は“大衆魚”と言われ、安い魚の代表でした。過去には日本近海でいくらでも獲れ、また需要が縮小するなど魚離れの傾向から、過剰気味だったのです。そのため儲けが見込まれず、養殖は考える必要がありませんでした。

一方、日本は肉や魚介類の冷凍・解凍技術は最高で、豊漁の年は冷凍保存してきました。1年前の秋刀魚でも味に遜色がないことから、秋刀魚が旬を迎える時期にスーパーや回転寿司店で“保存秋刀魚”が出回ります。こうした経緯から、そもそも秋刀魚の生態や養殖の研究が進んでいないのです。しかし昨今は毎年獲れず「高級魚」のランクに位置することから、状況によっては養殖研究が進むと思われます。

Sankoua サンマ漁船が根室の600km沖で転覆8人不明・中国乱獲の影響か

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