魚を大事にしない日本人シリーズ R5-17
ROUND5 魚を食べる時に思った疑問
かつお削り節は高温と湿度が大敵なので冷蔵庫・冷凍庫に保存を
出汁殻は捨てずに調味料を加えて自家製佃煮やふりかけに
「鰹節のパワー」の4回目です。パックに入った鰹の削り節は、どこに置いていますか ?削り節は、高温と湿度が大敵です。酸化が早く香りが失われやすいので、大袋入りを買った場合は、できれば個別に分けて容器や袋に入れて密閉します。さらには、冷蔵庫・冷凍庫、冷暗場所に保存しましょう。さて落語の与太郎話では、出汁取りの段階でせっかくの出汁を全部捨ててしまい、出汁殻だけを大切に残したため大家さんに大目玉を食らうストーリーです。我が家でも出汁殻は捨てずに、醤油・みりんを加えて加熱させ、簡単な佃煮を作ります。さらに水分を飛ばしてゴマを掛ければ、ふりかけにも変身します。食品添加物だらけの市販の佃煮・ふりかけより、遥かに美味しく健康にもよいでしょう。1度お試しを!
「削り節」は、用途によって選びましょう。厚削りは、濃い出汁が取れます。糸がきかつおは糸状に削ったもので、お浸しに掛けます。粉かつおは粉状なので、出汁が出やすくお買い得です。また鰹以外にも、削り節が存在します。「まぐろ節」(キハダマグロ)/淡泊で色も薄いため、主に高級料理店で使われます。「そうだ節」(ヒラソウダガツオ)、「さば節」(ゴマサバ)。「むろ節」(ムロアジ)、「いわし節」(カタクチイワシ・ウルメイワシ)/これらは蕎麦・うどん、煮物、味噌汁などの出汁に使われます。鰹を筆頭とした、日本食(和食)の味を引き立てます。これこそ、『♪かつお節だよ、人生は!』(オヤジギャグ)
子供の頃は、どこの家庭と同じように私が鰹節削りの役目でした。時々は、カンナのような木片の縁を金槌でたたいて刃の調整をしたものです。悲しい?(美味しい)思い出は、役得として削っている途中で鰹節を口に入れます。子供ながらに、美味しさを感じたのでしょう。つまみ食いどころか全部食してしまい、母親から叱られたことを今でも覚えています。今時の子供達は、こんな美味な体験をしたことがないのでしょうね。昔ながらの削り器を使っているご家庭は、稀だと思います。現在は、かき氷のおもちゃセットのようなハンドルをグルグル回す削り器が売られています。鰹節の例ではありませんが、子供は小さな頃から天然の味を覚えさせることです。親は忙しくても、グルタミン酸Na(味の素)で味付けされた加工食品・冷凍食品をできるだけ少なくして下さい。
食品のカラクリシリーズ(詳しい内容)
ふりかけは子供に人気があっても塩分と食品添加物の塊なのでやめよう