ラジオのチューニングのように、耳の奥に
「ざざざざざ…」という音がしばらく続いた。
…そして、静かになった。
体のあちこちが痛い。
普段力を入れたことのない部分にも力が入っていたんだろうと思う。
とにかく、首が痛かった。
目の前に眼球の白目が見えるほど近かった
まりちゃんが見えた時、これ以上沈まない…というくらいに枕に頭を押し付けていたんだと思う。
現象はおさまって、まりちゃんもいないはず…。
だけど、すぐには目を開けられなかった。
指先から動くのを確認しながら、腕、足…と、力が抜けて、動けるのを確認した。
…しかし、まだ目は開けられない。
『目を開けてみると、朝だった。カーテンの隙間から朝の日差しが差し込んでいた』
…と、なりたいところだが、おそらくまだ、朝ではない。まだ、深夜、丑三つ時だろう…。
このまま寝てしまおう…と、思っても、あのまりちゃんの目を思い出すと、とてもこのまま寝てしまうことはできない。