ストーカー45

2022-11-30 09:13:27 | 日記
話しをややこしくするようなキャラクター、ルカが現れた。

「とにかく、ハルキにしつこくしないで!」

「……」

ストーカーであることは認めるけど、しつこくしているつもりはない。

ルカは、ぐいぐいとビールを飲むと、酔って饒舌に語る。

「だいたい、ストーカーなんて、この世にあるべきじゃないのよ!」

「……」

「あなたのような人間がいるから、迷惑を被って、生きにくくなるのよ!」

「おい、言い過ぎだぞ!」

カズが、慌てて割って入った。

「私…、ストーカーであることは認めますけど、ハルキ君に迷惑掛けないように生きてます。」

「迷惑なのよ!迷惑!!存在そのものが迷惑なの!」

「もう、いい加減にしろ!彼女に失礼だよ」

「ストーカーだもの、何を言ってもいいのよ!失礼なのは、彼女の存在そのものだもの!」

「おい!もう、帰れ!お前を交えて飲むつもりはないから!

ストーカーであることを肴に、ルカは酔って侮辱しまくる。

マイさんは、滑稽なルカの姿に、途中から可笑しくなってきたが、笑わないようにこらえるのがやっとだった。





ストーカー44

2022-11-28 11:51:55 | 日記
「あなたね、ストーカーなの!」

ハルキ君の幼馴染みのルカという女性が現れた。

「ストーカー行為、やめてあげて!ハルキが迷惑してるから」

迷惑…?

極力迷惑掛けないようにストーカーをしている。

彼が本当に迷惑だと思っていたら、飲み会にも呼ばないはず。

たぶん、迷惑だと思っているのは、このルカの気持ちだろう。

「ルカとぼくとハルキと、幼稚園からの幼馴染みなんだ。特にルカは、ハルキのおかあさんに気に入られていて、いずれハルキと結婚すると思い込んでるんだ

「思い込んでるって、何よ!本当のことでしょ?!」

「え?いつ、そんな約束したの?」

「中学生の頃かな?」

「そんな昔じゃ、ハルキは忘れてるよ」

「覚えているよ。何年か前に確認したことあるもの。」

「覚えてるって?」

「うん!」

面倒なキャラクターが現れた。


ストーカー43

2022-11-26 09:20:02 | 日記
ハルキ君の友人、飲み仲間はカズくんと言う。

「今日、どうしてもマイちゃんに会いたいと言う人がいて…」

「え?誰?

暫くしてやってきたのは、女性だった。

「オレとハルキの幼馴染みの、ルカ」

「はじめまして、ルカです」

「こんにちは!」

ハルキ君の周囲の人たちと仲良くするのはうれしい。

「あなたでしょ、ストーカーなの」

「え?」

いくらもお酒を飲まないうちに、ストレートな質問にお酒を吹き出しそうになった。

「えぇ、まぁ、ストーカーみたいな存在です」

否定しなかった。まぁ、確かに、その通りだ。

「おいおい、そんな言い方やめろよ」

カズくんが、慌ててフォローした。

ストーカー42

2022-11-24 10:03:31 | 日記
ハルキ君の喉の腫れを心配して、いろいろと画策したマイさん。

彼のお姉さんにまで直談判した。

やれることはやった…。



「友達がまた会いたいらしいんだ」

「例の飲み会?」

「そうそう」

「ハルキ君も来るなら」

また、3人での飲み会だ。

友達には悪いが、とにかく、ハルキ君が来るなら、OKだ。

特におしゃれせずに出かけるように心がけていたけど、久しぶりに念入りにメイクして出掛けた。

いつもの居酒屋に着くと、友人が来ていた。

「ハルキが、都合が悪くなって、今日は来れないんだ」

「…え?…あ、そうなんだ」

残念…。こんな番狂わせなこともある。







ストーカー41

2022-11-22 07:43:25 | 日記
ハルキ君の首の腫れが気になって仕方ないのに、

「診て貰って!」

と言っても動じない。

ただの心配のし過ぎなら、それでいい。

それで嫌われるなら、それでもいい。



思いあまったマイさんは、ハルキ君のお姉さんと会った。

「本当に、余計なお世話なら、申し訳ないのですが…」

と、前置きして、医学生の友人に聞いたことも、少し大袈裟に伝えた。

さすがのお姉さんも、少し不安になったらしく、「…そうだね。診て貰うように言ってみる」

…と、帰って行った。