『パチン、パチン』
『パチン、パチン』
しばらく、そんな家鳴りが続いたある日の明け方、無視しきれないことが起きた。
その日も、深夜から強めの音で
『パチン、パチン』が続いたため、眠りが浅かった。
うつらうつらと、夢と現実を行き来する明け方…、
『パチン、パチン』が静まった。
枝美ちゃんは、夢うつつの中、
『あ、静かになった…』
と、思った。
…すると、
寝ている右側の壁が『ドンドン』と鳴った。
『え?何の音?!』
はじめて聞いた音に固まった…。
…というより、金縛りだ。
『ドン…』不規則に叩かれる壁。
明らかに、拳で叩いているような音だったと言う。
そして、首さえも動かせない。
今までに無い展開に、はじめてと言ってもいいくらいに怖かったらしい。