二人はまた、廃学校へ向かうことに。
キャンプ場から続く道なき道を下山する。
まだ、日も高く、辺りは明るい。
明るいせいもあって、今まで不気味な雰囲気だった廃学校は、あまり怖さを感じなかった。
二人はまっすぐ例の鏡のある階段に向かった。
「え?」
かつては、荒れていた階段途中の踊場はきれいに掃除され、例の鏡は無かった。
鏡には封印されたかのような扉や鍵まで付いていたのに、取り外されたのか、形跡すら無かった。
「誰か、鏡を外したんだね…」
「うん…。だけどさ、この鏡以外は荒れ放題でそのままなのに、なんで鏡だけ…?」
「…そうだよな…。」