明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「クリスマスケーキ」は古いか?

2008-02-03 | 社会
>倖田來未さん「35歳超は羊水腐る」 謝罪し活動自粛
http://www.asahi.com/culture/news_entertainment/TKY200802020207.html

この発言自体は決して適切だったとは言わない。

だけど、気持ちが悪いのは、例えば暴言の対象が、
社会保険庁だったり、官僚だったり、ちょっと前の
不二家だったりしたら、あることないことボロクソに
言っても全然、許されている中で、この発言が
ここまで叩かれるバランスの悪さだ。

同じ人間でも、暴言をぶつけていいカテゴリーと
ぶつけてはいけないカテゴリーがあるということが、
ここまで露骨に示されてしまうと暗澹とした気分になる。

まあ、それほど強力なタブーだということなのだろうが。

多分「羊水が腐る」というのは一つの例えであって、
彼女の発言は高齢出産のリスクが高いことを
言っているのだろう。

実際、例えばダウン症の発生率は20~24歳vs35~39歳では
5倍、さらに20~24歳vs40~44歳では15倍も違う。

昔はよくクリスマスケーキ理論と言って
「女性とクリスマスケーキは24を過ぎると(以下略)」と
いうことが言われた。

これも今、言ったら袋叩きに合いそうだが、
実際は健康な子供が得られるようにという
経験から来た知恵のような面もあったのだと思う。

そういう諸々の話が、現実のタブーのために
多くの若い人達に伝わらず、その結果、
いたずらに結婚や出産を遅らせている人達が
多いとしたら問題は大きいと思う。

よく似た話にフリーターに関する評価の話がある。

一時、フリーターは何にも束縛されない
自由でカッコイイ新しい時代の生き方であると
いうような考え方が吹聴され、
それに乗せられてフリーターを選んだ人達がいた。

しかし、実際はそれでは職業的なスキルが身につかず
生涯賃金が正社員になった人達にはるかに及ばないことが
多いというデータが示されるようになると、
「こんなはずではなかった」ということになった。

「『クリスマスケーキ』なんて古い、今の時代は…」などと
いう人達を見ると、何かそういうフリーターの人達と
共通するものを感じてしまうのだ。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2008-02-04 17:25:40
そんな大層な理由で言ってるとは思えなかったけど別に批判しまくる気も起きないですね。
たとえ早くに結婚してもなかなか妊娠できない人もいますし、どちらにしてもデリケートな問題に腐るという軽率な言い回しをしたことが大変な反響になってしまったんでしょうね。
返信する

コメントを投稿