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さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「日銀の独立性」雑感

2008-02-29 | 政治
最近、また日銀の独立性がうにゃうにゃとか言う人が
あっちこっちにいるんだけど。

ただ、何のために何に対して独立すべきなのかという
議論が、すごく混乱しているようだ。

よくいるのが、やたら財政省に対する独立ばかりを
強調する人。

確かに、日銀がすごく弱くて直接どんどん国債を
買わされちゃったら、まあ今みたいにデフレの時はいいけど、
普通だったらやっぱりマズイわなってのは解る。

だけど、財政と金融ってのはマクロ経済運営の
両輪なんだから、そりゃ協調してやってくのは当然だろう。

日本であれだけ国債の発行残高が積みあがったのは、
ひとえに日銀が強すぎて、かつ独善的だから、
そのしわ寄せが全部、財政に来てしまったという話。

今の国債残高を見ても、まだ「財務省に対する
日銀の独立性が…」などと言っている人は
ちょっと頭悪すぎ。

一方で、金融政策は政治から独立してなきゃいけない
ってのはすごく大事。

普通の国なら、景気をクールダウンする利上げってのは
必要でも政治的に嫌われるし、一方で日本のように
「利上げってのは預金者に商品券を配ることだ」ぐらいの
認識しかない政治家が選挙で通っちゃう国では
逆に利下げが政治的に嫌われたりする。

だから民主主義だからって言って、
選挙で金利を決めてたら大変なことになる。

まさに今問題なのは、そのくらいのレベルの政治家が
次期総裁を決めるキャスティングボードを持ってしまって
いることだ。

本当はそういう連中からの独立こそが
最も大事なはずなんだけどね。

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