コイを食べたのは、いつのことだったでしょうか。おそらくもらったコイだったのでしょう。刺身(あらい?)に、鯉こくにして食べたのだと思います。鯉こくという料理を初めて知ったことでしょうか。
小学3年生くらいでしょうか。町上の遊泳場で泳いでいると、高校生くらいのお兄さんが、ヤスをもって、川にはいっていきます。狙いはコイです。当時、町上遊泳場から、大橋までは、両岸ともずっとヤナギでした。そのヤナギの下にコイが隠れているのです。獲ったコイを見せてもらったことがあります。
小学年6年生のころ、町上大橋の下流の淵で、コイが釣れるのを教えてもらいました。それから、私のコイ釣りは始まったのです。
当時、グラスロッドの竿でしたが、コイを釣り上げるのは、大変難しかったです。またそれが釣り上げた時の喜びにもなります。竿は折れそうになるし、何より、潜って、ヤナギの下で絡まってしまいます。無理やりあげると糸がきれるでしょう。というわけで、すぽっと釣り上げるのではなく、もぐられて、川につかりながら、丁寧に、糸をヤナギからはずしていくことになります。6年生のころ、30cm弱を5匹は釣ったでしょうか。
その後、中学3年生まで、何度か、コイを釣って、家で食べました。
中学3年生の時、担任の先生が、お前は、勉強せずに、川へ釣りにいってばかりいる。それで、今度、飯南町の木島湖へ釣りに釣れていってやろう。高校入試が終わるまで、釣りはやめにしときなさい。ということで、担任の先生、町上k君、横谷のF君ともう一人いたかも、で、木島湖へ釣りに行きました。そこで、初めて、コイの団子釣りを教えてもらったのです。それまでは、ミミズをつけて1本針で釣っていたのですが、吸い込み針というたくさん針のついた、コイ専門の釣り方でした。
結局、コイは釣れなかったのですが、いい思い出になりました。
横谷のF君は、19歳の時、白血病で亡くなりました。明日が命日です。