だ・こーじの「いま、思い、考えること」

「目に見え心に思ふこと」をホンネのごとくフィクションとして綴ります。

高校入試日……2/10(日)

2013年02月10日 | 日記
東京を数日離れ、今日10日は都内近郊では高校入試が始まる。

大学入試も真っ只中だが、いつもこの時期に思い出すのは今から遡ること30年前の私の大学入試当日、会場のトイレでの出来事だ。

場所は現役当時の第一志望校、関西の国立K大学。
数学が好きだった私は数学で二次試験の受験できるこの大学を選び、受けに行った。
当日はやはり緊張していたのであろう、構内のトイレの個室に向かうと、列がなされていた。
ただ、私の前には1人だけ。学ラン姿の受験生だった。この1人が終われば私の番が回ってくる。
緊張感というより、切迫感というべきか、すでに時間との勝負は始まっていた。
そして、私の前の「学ランくん」の番になって、個室に入りかけた時、突然こちらを振り向いて一言、「学ランくん」は言い放った。
「すぐに、出ますから……」

何という余裕だろうか。
緊張感さらに緊迫感で自分のことしか考えていなかった私は、この一言にやられた。
こんな時まで、人のことを考えられる度量とは何たることか!?
私の受験は、試験以前のこのトイレで決していたと、今でも思うのだ。

心に、体に、余裕のある人にならねば世の中、お呼びでないのだ。

受験生よ、焦りは禁物、周りを見回す余裕くらいもっていようぜ!