だ・こーじの「いま、思い、考えること」

「目に見え心に思ふこと」をホンネのごとくフィクションとして綴ります。

学びの場……10/26(日)

2014年10月26日 | 日記
この週末は地方に出張ということがないため、空き時間や自宅に居ることができた。そのおかげで「断捨離」を結構。 主に衣類であったが、たいちゃんと実行すると気持ちもサッパリした。

とはいえ、アタマの中は原稿のことで占められており、他のことに気が回らぬまま、母校へ。
恩師、上野理門下の「久喜の会」として研究会として始動して数年、今は地道に『伊勢物語』を読み続けている。それぞれが時代や分野がわずかながら異なるため、既存の論から広がっていく時間は有意義であり、と同時に緊張感のある空間のため、顔なじみとはいえ身が引き締まる。「読書の秋」とはよく聞くが、学びの秋、学びの週末が続く。
地味に目標をもって時間を作れる者が実力をつけていけると信じて進むしかない。人の評価などどうでもよいといえばどうでもよい。自分がどこまで真摯に進めるか、であると信じたい。

日本橋・丸善・慶應・・・・・・10/25(土)

2014年10月25日 | 日記

先週に続き、気持ちのよい週末。
午前中、渡米中の次男から「荷物が届いたよぉ!!!」との一報が入る。
この2か月、あっという間に過ぎたのか、一日一日が長く感じられているのか、そればかりは本人にしかわからないが、
現地には慣れてきているようでなにより。そんなところにたいちゃんがせっせとほぼ定期便のように荷物を送っている。
それがオヤゴゴロというやつかな。

午後には日本橋丸善へ。慶應義塾大学斯道文庫の佐々木孝浩先生のもと、源氏物語関連を軸にした古典籍の展示が開催され、赴く。
入口に佐々木先生がおいでになり、細かな解説の書かれた図録を頂戴した上、書誌学ご専門の先生からご丁寧にお話しをうかがう。
展示はまさに眼福。内容を知って見直すと魅力倍増。ことばによる解説と自分で書物から得た知識とでは、身に染みる度合いが違う。
生の声の力強き心の揺さぶりを時間にしてわずかであったのかもしれないが、感じいった。

母校の先輩、M氏ご夫妻と後輩のWくんにも遭遇。
動けば収穫はあるものですね。

その後たいちゃんとあんずとともに、福島のアンテナショップを経由して、青山のフォーマーズマーケットに2週連続で行く。
思った以上に広範囲にさまざまな物産があり、楽しいところ。 

夕食は長男も揃い、鍋を囲む。残るは原稿ばかりなり。


学びの秋……10/18-19(土日)

2014年10月19日 | 日記

この週末は秋晴れの爽やかなものとなった。
そんななかで「自己研鑽」の場ともなるW文学会のために東京で1,2を競うオシャレなイメージの青学に出向く。
一歩中に入ると並木道となり、ツリーにもってこいのモミの木もある。

初日は母校の先輩でもありこの4月から奈良大学へ移られたI先生と和歌界の重鎮、失礼ながら、「元祖・クボジュン」と勝手に思っているK先生の公開講演会。それぞれお人柄を感じる内容であった。
懇親会も盛会。K師匠もおいでになり、久しぶりにお目にかかれ、前よりお元気そうで安心安心。
また、いつもFBでお付き合いいただくS先生、さらにこの春から新潟に赴任したNさんともお話ができた。さらに枕草子の研究でも刺激を受けるFさんとのやりとりは私の著作の意図をくみ取ってくださっていることが伝わっていることがこちらにもわかり、有意義この上なかった。
やはり、自分を刺激してくれる場所には避けることなく進んで行かねばならない。

本郷のT大学W先生ともお話ができ、自己紹介をしたところ、「存じてますよ」と言われ、素直に嬉しく思った次第。

2日目も7本の研究発表があり、さまざまな研究発表の中に「???」と感じるものもあれば、「!」と思わせられたものもあり、得るものもあった。
人文学の風当たりが強いことをここにいるみなが知っている。されど、この人文学がなければ人は育たないと思われる。国の下す評価は実に慎重であってほしいと思った。

終了後、急ぎ戻り、勤務先に提出の書類を書きあげる。
明日からのエネルギーは満タンである。


父、80年・・・・・・10/13(月)

2014年10月14日 | 日記

体育の日はいまだに10月10日である(べき?)という意識がアタマの隅っこをよぎる、13日。
何はともあれ、父の誕生日である。
「80年生きれば人生の勝ち組」などと過日知人がコトバにしていたが、難病を抱え、要介護となった今は、
生家のある飛騨におり、90歳となる兄や姉、妹、甥や姪たちと迎えたこの日。

私事だが、家では机に向かっている姿しかない。朝起きたら机に向かっていたし、寝る時も机に向かっていた。
もちろん食事や風呂にも入っていたが、ボーッとテレビを見ていたなどというイメージはない。

鬼気迫る、気迫ある背中をまだまだ見せ続けてほしい。

夜は35年来の親友、いや兄代わりといってもいい、H氏のもとで情報交換。
先週の日曜日の影響からか、表情は明るいが、あきらかに「減量しすぎ」。
体が資本、お互い気をつけなければ、だ。 


刺激……10/11-12(土日)

2014年10月13日 | 日記
秋の京都は台風19号が先週に続き列島を直撃しそうだというのに、多くの観光客を受け入れている。

こちらは枕草子でも有名な東山の峰の中腹にあるK女子大。ここにてC文学会。
初日は「源氏物語の典拠と准拠の再検討」というテーマでシンポジウム。
パネラーの1人は台湾から帰国したOさん。母校の先輩でもある信州大学のW先生がフロアから「そもそも」の「典拠をどう受け止めているのか」という定義は?との問いを出されたものだから、そして多くがそこにこそ問題意識を感じていたものだから、各々の「報告」はそれなりに聴くところがあったものの、やはり噛み合わないのは仕方ないところか。

懇親会では著名な先生方のご挨拶があったが、「実益重視、人文学は青色吐息」とのコメントに、やはり笑うに笑えず。

文化の礎なくして、どうやって国を発展させるというのか、頼みます、立法府、行政府の方々。それでも久々にT大学に勤務するYさんと枕草子談義ができ、この会は有益でよかった。

バタンキューからしっかり朝食を摂り、2日目の研究発表に。
午前と午後に母校の大学院に出講したときの院生が2人発表をする。
特にタイからきた留学生は源氏物語の古注釈について実によく勉強をしており、嬉しい限り。他にも冷泉家の書写活動や太上天皇の装置を論じた発表は刺激的。Y女子大学のF瀬さんを始め、抜き刷りをいただき、感謝。展観もわかりやすく一般の方々でも興味のわくように古典籍が並び、まずまず。

終了後、ダッシュで駅へ向かい551を手に入れ、少し早めの新幹線に乗り込む。明日は父の誕生日、80歳だ。めでたい!