だ・こーじの「いま、思い、考えること」

「目に見え心に思ふこと」をホンネのごとくフィクションとして綴ります。

上州、からっ風……11/15-16

2014年11月17日 | 日記
週末土曜日、先週の土日は大学は学祭・コスモス祭だったが、はや1週間が経ったかぁ。

この週末は群馬大学での日本文学風土学会秋季大会。初日は役員会と研究発表、さらに講演会のため、一路前橋に向かう。ここ前橋は母方の叔父が一時赴任していたところ。自由が丘に本家があったことから子どものころは「前橋自由が丘」などと呼んで、幾度か遊びにいった幼少時の思い出がよみがえる。何年ぶりで「両毛線」に乗っただろう。懐かしい響きのある路線。

群馬大学は前橋と渋川の間。バスに揺られ定刻前には到着。
発表は川端康成の『古都』にあらわれる「北山杉」にかかわるものと、『雲玉和歌抄』にかんするもの。京都S大学のK先生もおいでになっており、ご挨拶。
さらに講演は『枕草子』の研究でも著名なF本先生による「越境の装い」というタイトル。S典社の『清少納言』にはモノクロの筆者近影(?)の写真が掲載されていながら、なかなかご本人にお目にかかる機会がなく、今回は「ご尊顔を拝し」嬉しい限り。
講演はごじしんが狩衣姿となり、以前は烏帽子を被るためにわざわざ長髪にされたこともあるとおっしゃる。また話し口調もとてもソフト。これは学生にも人気があるお方とお見掛けした。
夜は宴。

さて、この日の昼14時にスタートしたのがボーイスカウトの中でも大学生年代であるローバースカウトによる100kmオーバーナイトハイク。日が明けて午前7時半の段階でイクラ1号こと長男は快走?中。一緒に歩き始めた後輩2人のうち1人は残念ながらリタイアとの報告。
現地に参加できないこともあって余計気になり、酔いも冷めてしまうのであった。
明けて正午過ぎ「完走した」と一言の報告。3年目のリベンジ。100km走破でまた成長してくれたことだろう、おつかれ、息子よ。

学祭から学会へ・・・11/8.9

2014年11月09日 | 日記

勤務先はこの週末、いわゆる学祭「コスモス祭」である。
1、2年生は研修をしてきた内容をポスターにして展示をし、3、4年生は所属するゼミの内容を紹介する意味を兼ねて「ゼミ展」を行う。
また、ゼミやクラスごとに任意で出店ができる。
私のかかわるゼミは初代から8代続く「あげ饅頭」。1年生の担任クラスは「じゃがバター」を出店した。

まぁ、何も出さないゼミやクラスもあるが、イベントはやるなら参加!!!が基本姿勢のワタシの教え、というほどではないが、みな両日天候が危ぶまれるなか、完売。
ひとつの達成感を味わってくれたハズ。そして、そこにさまざまな普段では見えない人間性・本性らしきものが見えたりするのがこれまて魅力である。

準備から運営も「コス祭委員」たちがこれまた代々伝わるノウハウを改善しつつやり通してくれる。
「野外は最高の教場」というのはボーイスカウトの基本精神なのだが、まさに気づきや教えがここにある。

この日はゼミを卒業して現職の教員をやっているOB、OGも顔を出してくれた。また近々結婚するというめでたい報告もあった。

そんな学祭の一方で翌日9日に控えていたのがNK学会
会員数は決して多くはないが、50周年を昨年迎えた歴史のある大事な学会であり、その事務局が6月からワタシのアジトに回ってきた。
当日の会場校となるS先生とも連日連絡を取り、学会前の役員会の流れを確認しながら、この7月の役員会までこの学会の会長をされていたM先生にもご意見をうかがい、
Y先生、B先生、U先生・・・・・・と連絡をとりつつ、事務局として粛々と準備をすすめる。

そして当日は会場校のS先生をはじめ院生のみなさんにもご協力いただき、役員会は1時間15分ほど予定していたが、45分で終了。また、永年会長をされていた先生がご勇退、
原則として事務局代表が会長職となることを確認し、研究発表会へ。

発表は米国W大学大学院からUさんが伊勢神宮と皇居における御神楽の共通性について発表。明治22年の規定などこれまでにない比較の上、新見もあったのだが、現象の指摘ややや理解の浅いところがみられた。
二人目の方は発表の時間配分がまずは問題となる。また解釈上の問題や影印の読みの問題があり、Uさんの発表ならびにおそらくは不甲斐ない小生の様子も気にかけてくださったであろうK師匠が出席され、質問までしていただく(師匠、いつでもご入会いただいてもまったく支障はございません!!ありがとうございました。)
三人目の方は経典に書かれた今様を論じた重厚なもので勉強になった。

閉会においてはB先生から会長交代の経過報告、M先生のご挨拶、そして、小生の就任のご挨拶と事務局としてのご案内、会場校の方々へのねぎらいというかたちで幕。
新たな編集委員による編集会議も終え、後輩のIさんもしっかりきてくれており、皆の協力の下、学会は幕を閉じた。次回は京都・伏見稲荷神社である。

決して大規模な学会ではないからこそ、より質を高めていけるよう連携と切磋琢磨が求められる。また与えられた任期の役務をしっかり全うしていかなければならないと改めて心に思った次第である。

まだまだ、これから。まだまだ「若手」である。数撃たなければならない。