今回は少し趣向を変えて。
みなさんご存知川柳です。
俳句とは違い季語なし切れなしそして自由律OKとほぼ何でもあり。
なので、結構世相などを書いた句などが多いですね。
さて、今回はシルバーです。
ここでいうシルバーは、老年世代を指します。
そんな方々が書いた句が収められている本です。
けっこう面白くて嵌るおw
どんな句があるかを少し出してみよう。
「LED/使い切るまで/無い寿命」(区切りがわかりやすく「/」をはさんでます。以下同じ)
ほんと最近の事ですよね。
白熱電球とは違い長寿命のLED。
そんなLEDが普及してきましたけど、超高齢の方の場合上の句のような状態じゃないかなw
「未練ない/言うが地震で/先に逃げ」
これは、老齢の方だけじゃなくてもそう感じている人が振り返ってみるとわかるかも。
未練ないないなんていってる人ほど結構未練があるものですよね。
「老いの恋/惚(ほ)れるも惚(ぼ)けるも/同じ文字」
別段深い意味もなさそうだけど、でもコレは巧く書いたなぁって思っちゃいます。
「無農薬/こだわりながら/薬漬け」
もうコレは傑作でしょうw
有機栽培だのなんだのとこだわってる人ほどこの傾向強いよね。
「妻旅行/オレは入院/ねこホテル」
特に定年された方がこんなのかなぁって思うとすっごく切ない。
そりゃぁ数十年も連れ添ってたらそうなっちゃうんだろうね。
「手をつなぐ/昔はデート/今介護」
何れ自分もこうなるのかなぁって思うと凄く寂しい。
と、こんな感じのものが収録されています。
抱腹絶倒ほどのものはないですけど、何故かクスっとしちゃうものがいっぱいあります。
暗いことが多かった今年ですが、こういうものをよんで少しは明るく年越しを待つのもいかがでしょうか?
今回紹介の本
タイトル : シルバー川柳
編者 : 社団法人全国有料老人ホーム協会、ポプラ社編集部
出版 : ポプラ社
ISBN978-4-591-13072-8