すごい石炭部の活動

徒然なる ぶろぐ

耐震計算

2011-06-05 00:38:23 | Weblog

ここのところ、何をやっても耐震計算を迫られるようになりました。
3月にあれだけの規模の地震があったわけですから、当然といえば当然の成り行きですが。
しかしね、耐震計算するのはいいけどお客さんのほうが理解されてないんですよ。
(お客さんといっても、私の場合は企業の方ですが)

なんだかんだと、耐震計算書の要求をされるのはいいんですが、理解されてないのに要求するのはどうかなぁと。
確かにね、計算書があるほうがいいとは思いますけど私たちが計算した結果がキチンと理解されてもらえないと意味がないんですよ。
ひどい方だとコレが違うアレが違うだのといろいろといわれますが、何故そうなっているかを理解されずに結果だけをみて間違ってると指摘するんですよね。
要は、今検討している方向がどちらから見ているかによって結果がかわるんですよね。
それを、理解していただけないと結果だけみて違うといわれても困ります。

よほど異常なことがおきない限りおき得ない状況、例えば長方形の形をしたものの長辺と短辺の比が3倍も開きがある場合には、普通は短い短辺側のほうでゆれますよね。(高さが長辺より3倍とか4倍以上とか高い場合は長辺側もありうるかもしれませんが)
そんな場合は長辺方向のゆれというのは検討しません。(やらなきゃいけないときはやります。というよりむしろ自動で計算できるようにプログラム組んであるので結果はでてますけど。)
それを検討しろって・・・例えばその機器が壊れた場合どれだけの被害がでますか?
被害がでないように検討するのがこの耐震計算ですが、絶対というのはありえません。
それに、機器によってもピンからキリまでガチガチな計算でその結果をもとに施工計画たててたらお金がいくらあっても足りません。
時間もたりません。

とりあえず壊れても、最低限手動でどうにかできればいい・壊れた部分だけ交換すればいいもしくはある程度の期間を止めていても新しく作り直して設置するだけの余裕のあるものなどなどあります。
そこで、ある程度の線引きがひつようなんです。
それを、ガチガチに計算した結果を求めるお客さんの多いこと多いこと・・・その品にそこまでの価値ありますか?
それよりも、その据え付ける建物の強度のほうがやわいと思われるのが多々あります。
建屋が壊れても機器が残っていてもどうしようもないです。(まずその時は機器も壊れるか床が割れてれば転倒してます。どんなに頑丈なアンカーボルト入れてても元が壊れたら持ちません)

そもそも、計算が必要かどうかも早見表がありその範囲内に収まっているものであれば計算を必要としないとまで書かれてるんですよ。(建築設備耐震設計・施工指針)
それをいちいち計算してたら・・・もうね時間勿体ないんです。
なぜかって?そりゃぁ計算したところで結果は間違いなく範囲内に収まるので問題なしとでるからですよ。
計算が必要なのは長辺と短辺の比が著しく違うもの、極端に重いものなどがざっくり言うと当てはまるんです。
一般的な製品でこれに当てはまるものは2,3割くらいだと思われます。
敏感になるのはわかりますけれども、キチンと理解された上で要求してもらいたいものです。

盤に対して総数4本でM12のケミカルアンカーをきちんと施工したら、まずこれがダメとかでるのは一般的な盤のサイズからいくと何tとかという重さになります。(そんな変圧器だのなんだのが入ってる盤じゃないとなかなかこんな数字でませんからw)