すごい石炭部の活動

徒然なる ぶろぐ

図書館戦争

2011-06-02 21:40:55 | 小説


結構前に出てた本ですが、気にはなってたんですが手を出さずにいました。
面白そうだったけれどなんだかよくわからんというのが本音でしてww

いつもどおり本屋を物色してまして、やっぱり面白そうなものが見当たらず。
そんな感じで、ふと横をみるとこの本のシリーズが山積みのように置かれてました。
この際だから買ってみるかという軽いノリで買ったともいえますけど。

読み始めるとなんとなんと面白いではございませんか。
そして、よくわかんねぇみたいな感じでいたわけですけども対立関係が最初にきちっとあったので飲み込みやすかったんです。
ストーリー的にはちょっと昭和の香りもしますが、それもまたなんか懐かしい感じがして。

ざっくりと紹介しますと、
メディア良化委員会はメディア良化法に基づき公序良俗を乱すメディアを取り締まり、小売店には入荷の検閲、版元には流通指し止めなどなどを行う。
これに対し、図書隊(図書館)は既存の図書館法(三章)を基礎に、『図書館の自由に関する宣言』の主要章題を付け加える形で改定・法制化しメディア良化法の無制約なまでの裁量権に対抗すべく解釈の予知をできるだけ広く取ろうとした。
これによって、図書隊とメディア良化委員会との対立が延々と成されている。
とまぁこんな感じです。

細かくはWikiにも図書館戦争のあらすじや細かな説明がありますので一読されるとお分かりいただけるかと思います。


まぁいろいろとありますけど、やっぱり過度な規制は対立を生むんですよねぇ。
どこぞの国みたいですけど・・・そのうちホントに反旗が翻るんじゃね?みたいなw

最初のあたりでも、少し考えられさせられます。
世の中の一般的にふさわしくないという表現などを規制するのは正しいことかもしれません。
しかし、その全てを規制してしまっては自由がありません。
ですが、自由の名のもとにすべてを許せばそれはそれで自由ではなくなってしまいます。

んーやっぱりこういう論争というものは難しいですよねぇ。
マイケル・サンデル教授の「ジャスティス(正義)」という講義がありますが、あれと似たような感じです。
私には、これが正義だという行為が視点を変えてみるとそれが果たして正義なのか?
しかしその私が思っていることも正義であるが、視点を変えてみた場合の行為も正義ではないのか?
というような感じなんですがそういう論争みたいですよね。
十人十色とは言いますけど、ほんとにいろんな観かたがありますよねぇ。

この本は、そういうところまで考えてるどうかはわかりませんけどw
ただ、最初の1章でもそういうことについて考えてしまった私がいます。

今回紹介の本
タイトル : 図書館戦争
著者 : 有川 浩
発行 : 角川書店
ISBN978-4-04-389805-3


ふと思うと、角川書店の紹介おおいなwwwww