直木賞を昨年受賞した江國香織さんの「号泣する準備はできていた」が今月、新潮文庫として発売されたので、さっそく読んでみることにしました。
濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇の連作小説集です。
さまざなな場所で生きる、さまざまな顔を持つ、さまざまな問題を抱えた、さまざまな女たちが主人公である連作小説は、作者自身、いろいろな食べものが楽しめる幕の内弁当のような作品集にしたと「あとがき」の中で語っています。
彼女の小説に出てくる女主人公たちは、一見弱そうですが、実は心はとても強く、たくましい人ばかり。作品中のいたるところに、家族の描写や主人公の生活描写など彼女の実体験と思われるところが見受けられます。
濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇の連作小説集です。
さまざなな場所で生きる、さまざまな顔を持つ、さまざまな問題を抱えた、さまざまな女たちが主人公である連作小説は、作者自身、いろいろな食べものが楽しめる幕の内弁当のような作品集にしたと「あとがき」の中で語っています。
彼女の小説に出てくる女主人公たちは、一見弱そうですが、実は心はとても強く、たくましい人ばかり。作品中のいたるところに、家族の描写や主人公の生活描写など彼女の実体験と思われるところが見受けられます。